キビヤックって?世界の臭い伝統グルメ!海鳥とアザラシの発酵食品!

2017年9月24日 (2017年9月26日最終更新)

キビヤックはどんな食べ物かご存知ですか?世界の異臭料理として知っている方も多いと思いますが、なぜそんな臭いものを食べるのかちゃんとした理由があったんです。そんなキビヤックについて気になる臭いや味、また旅行に行けば食べられるのかなど詳しく掘り下げていきます。

目次

  1. キビヤックってなに?
  2. キビヤックは漬物だった
  3. イヌイットやエスキモーの食べ物事情
  4. キビヤックは貴重なビタミン源
  5. キビヤックは世界第4位の臭さ
  6. 気になるキビヤックの作り方
  7. 覚えて損はない?キビヤックの食べ方
  8. キビヤックの気になるお味は?
  9. キビヤックはどこで食べられる?
  10. 旅行に行ったらぜひキビヤックを

キビヤックってなに?

キビヤックとはイヌイット民族やエスキモー民族などが作る、伝統的な発酵食品です。漫画「もやしもん」にも登場したことで知っている方も多いのではないでしょうか。キビヤックは臭い食べ物として有名です。そもそもキビヤックとは何なのか、作り方や食べ方など、そして旅行に行ったら食べられるのかまで詳しくご紹介していきます。

キビヤックは漬物だった

@sigetsudoさんの投稿
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キビヤックは漬物の一種です。カナダのイヌイット民族やアラスカ州のエスキモー民族などの極寒に住む民族が作る伝統的な発酵食品です。発酵食品や漬物と聞くと日本人は納豆や醤油、たくあんなどの美味しそうな食べ物を思い浮かべますが、キビヤックは日本人が思い浮かべるようなそんな美味しそうな食べ物ではありません。

では一体なんなのかというと、簡単に言えば海鳥の漬物です。現地ではアパリアスと呼ばれている海鳥の一種、ヒメウミスズメを発酵させて漬物にしています。そのアパリアスを発酵させる場所がまたすごいのです。それはなんとアザラシのお腹の中。伝統的な食べ物といえど意外すぎるその材料に少し抵抗があるのも事実です。

イヌイットやエスキモーの食べ物事情

@cbc.narwhalさんの投稿
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イヌイット民族やエスキモー民族がなぜキビヤックを作るようになったのか気になりますよね。現在ではカナダやアメリカに住む方と同じような食べ物を食べる機会も多くあるようなのですが、当時のイヌイット民族、エスキモー族の主食はアザラシなどの動物の生肉でした。内臓も生で食べていたようです。

@rls050015さんの投稿
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なぜ生のまま食べていたのかというと、加熱すれば必要な栄養素がほとんどなくなってしまうからです。イヌイット民族やエスキモー民族が住む地は極寒なので太陽の光も弱くて紫外線がなく、野菜や果物にも縁がありません。なので野菜や果物を食べれなくても生肉や内臓を生で食べることで必要な栄養素やビタミンなどを摂取していました。

キビヤックは貴重なビタミン源

@globe_photographer_さんの投稿
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イヌイット民族やエスキモー民族に調理技術がなかったのかといえばそうではありません。極寒の地で生きていくために調理をしないだけで、知識はきちんとあります。そこで新たに生み出されたのがキビヤックです。発酵食品を作ることでミネラルやビタミンなどをより摂取できるようになり、生肉を食べるという食生活に変化が生まれました。

@kkkmanatasoさんの投稿
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ビタミンは加熱することで酸化、分解してしまいますが、発酵することによりビタミンが生成され生肉と同様に豊富なビタミンを補うことができるようになりました。このキビヤックはイヌイット民族やエスキモー民族にとって貴重なビタミン補給源となり、そのおかげで加熱した肉を食べる機会も増えました。

キビヤックは世界第4位の臭さ

@sadaoyagさんの投稿
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伝統的な食べ物であるキビヤックですが、世界三大臭料理のひとつに入るほど非常に臭い食べ物です。残りのふたつは何かというと、スウェーデンで作られる塩漬けニシン、シュールストリミングとガンギエイを発酵させた韓国のホンオフェです。このふたつと並べられると恐怖を覚えますが、どのぐらい臭いのか数値を出して発表されています。

@yampikompiさんの投稿
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数値で見るとキビヤックの臭さは世界第4位でした。シュールストレミングとホンフェ、それと料理ではありませんがニュージーランドのエピキュアーチーズがキビヤックより上にランクインしています。ただしくさやよりは臭いです。数値で見た臭さレベルはシュールストレミングの6分の1、納豆の3倍ほどとのことです。

気になるキビヤックの作り方

@art_earth_adventureさんの投稿
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気になるキビヤックの作り方ですが、材料はアパリアスとアザラシのみです。イヌイット民族やエスキモー民族は普段アザラシの生肉を食べているだけあり、アザラシは普段通りの狩りで捕獲します。一方のアパリアスは北極圏の短い夏の期間に飛来する群れで行動する海鳥です。そのアパリアスは虫捕り網のような道具を使って捕獲します。

@narissssaki8さんの投稿
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まず捕獲したアパリアスを内臓が痛まないようにするため、直射日光のあたらないなおかつ涼しい場所に約1日放置して冷やします。次にアザラシのお腹を開いて内臓と肉をすべて取り出し、アザラシを袋状にします。このとき皮下脂肪のみは残すそうです。そしてその袋状になったアザラシにアパリアスを詰め込みます。

@oyaoya104さんの投稿
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アパリアスは羽などを取ったりせず、捕獲して冷やしたそのままの姿で詰め込みます。その数は数十羽から数百羽、一説によれば700羽詰め込むとも言われています。その後アザラシのお腹を縫い合わせます。この際縫合した部分にハエが卵を産み付けるのを防ぐために、プヤと呼ばれる日干ししたアザラシの脂を塗ることもあるようです。

これを地面に掘った穴に埋めて上に石を置き、早くて2ヶ月、長くて数年もの間放置し熟成させます。埋めた穴の上に石を置くのは、空気抜きの役割とキツネなどの野生動物に食べられないようにするためです。アザラシを掘り出したときにようやくキビヤックの完成です。この手順で伝統的な食べ物キビヤックが作られています。

覚えて損はない?キビヤックの食べ方

こうして作られたキビヤックの食べ方もまた独特なものです。調理などは一切しませんし、スプーンなどの食器も使いません。まずは掘り出したアザラシのお腹を開き中からアパリアスを取り出します。そしてアパリアスの尻尾部分を除去し、総排出口からすすって食べます。尻尾の下の排出口といえばどんな機能があるところなのかわかりますよね。

@tetsuo_matsushitaさんの投稿
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そこに口をつけてすすって出てくるのは、発酵されて液状になったアパリアスの内臓です。キビヤックはアパリアスの内臓を食べる、といった食べ物だったのです。内臓ではなく肉や皮もワイルドに引きちぎりながらそのまま食べます。そしてまたワイルドに歯で頭蓋骨を割り、中にある脳味噌まで余すことなく堪能します。

基本的にはこのように食べますが、違う食べ方をすることもあるそうです。それは液状になった内臓を焼いた肉につけて食べる、という食べ方です。ソースなどの調味料のような感覚です。この食べ方をすることにより、焼いたことにより減ってしまった生肉のビタミンを、発酵により生成されたビタミンを含むキビヤックをつけることで補っていました。

キビヤックは保存食としても重宝されており、普段は食べずに食べ物に困ったときにはじめて掘り出すということもあるそうです。また誕生日やクリスマス、結婚式や成人式などのお祝い事の際には必ず食べると言えるほど、イヌイット民族やエスキモー民族の中では一般的であり特別な食べ物なのです。

キビヤックの気になるお味は?

@jp1mcomさんの投稿
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伝統的な食べ物であるキビヤック、一体どんな味なのか気になりますよね。キビヤックの見た目のグロテスクさはもちろんのこと、食べている姿もまた見慣れないものであり、さらに強烈な臭いからあまり進んで食べたいと思う旅行客はいないそうです。しかし日本人の冒険家や探検家の方は実際に現地で食べ、驚きの感想を語っています。

@limelime0421さんの投稿
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感想によると、キビヤックは意外にも美味しいようです。とても濃厚な鶏肉の味がするんだとか。アパリアス自体は臭みもなく胸肉あたりから食べると、血の味の濃いコクのある味がするそうです。ただキビヤックにすると臭いは慣れていない人は近づくことすらできない強烈な刺激臭がするそうですが、それを乗り越えれば美味しい鶏肉に出会えます。

キビヤックはどこで食べられる?

臭いけど美味しいと言われる伝統的な食べ物キビヤックを食べてみたい、と思った方、残念ながら日本ではキビヤックを取り扱っているお店はありませんでした。通販でもキビヤックらしきものしか購入することはできません。それでも気になる、どうしても食べたい、という方には現地への旅行をおすすめします。

@masatatsu_abeさんの投稿
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キビヤックはカナダのイヌイット民族とアラスカ州のエスキモー民族だけでなく、グリーンランドのカラーリットもキビヤックを作っています。その民族たちがいる国、キビヤック本場であるカナダやグリーンランドに行けばキビヤックを食べることができます。旅行ついでに、もしくは旅行のメインに伝統的な味を味わってみてください。

旅行に行ったらぜひキビヤックを

@worldcompassadventureさんの投稿
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キビヤックは異臭料理ということばかりが有名ですが、現地の民族が過酷な地で生き抜くための知恵によって生まれた伝統的な食べ物です。見た目のグロテスクさや臭いによって敬遠されがちですが、美味しいと聞くと気になりますよね。カナダやグリーンランドに旅行に行った際にはぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。

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