正伝寺(京都)の本堂は重要文化財!血天井や庭園などの見どころを紹介

2018年9月5日 (2018年9月18日最終更新)

京都市北区に位置する正伝寺についてご紹介いたします。重要文化財に指定されている本堂から、正伝寺の見どころとして有名な血天井や庭園、他にも御朱印情報やアクセス情報までをまとめてご紹介しています。穴場スポットとして人気です。

目次

  1. 正伝寺の見どころをまとめてご紹介!
  2. 正伝寺はどんなお寺?どうやって建てられた?
  3. 正伝寺へのアクセス方法は?
  4. 正伝寺は入り口から他の寺院とは少し違う?
  5. 正伝寺の拝観情報は?
  6. 正伝寺には見どころがたくさん!
  7. 正伝寺の見どころ1:比叡山も臨める庭園
  8. 正伝寺の見どころ2:重要文化財でもある本堂
  9. 正伝寺の見どころ3:その名から驚く血天井
  10. 正伝寺の見どころ4:襖絵
  11. 正伝寺の見どころ5:小さな置物たち探し
  12. 正伝寺の御朱印情報
  13. 正伝寺を訪れるなら紅葉がおすすめ!
  14. 正伝寺周辺の他の見どころスポット紹介
  15. 正伝寺を訪れて歴史に思いを馳せてみては?

正伝寺の見どころをまとめてご紹介!

京都市内にあり、重要文化財に指定された有名な本堂や庭園などを有しながらも、観光客がそこまで多くなく穴場な正伝寺についてご紹介いたします。京都観光や有名な寺院仏閣巡りはしたいものの、人混みが苦手という方にはおすすめのスポットです。落ち着いた雰囲気を感じつつ臨む比叡山の美しさに、心が洗われるような心地よさが感じられる場所です。

正伝寺はどんなお寺?どうやって建てられた?

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正伝寺は臨済宗南禅寺派の寺院で、遡ること鎌倉時代に東厳慧安禅師が一条今出川に仏殿を構えたのが始まりとされています。その後、1282年に現在の京都市北区の正伝寺の場所に移りました。さらに1652年に本殿が移建され、今日の正伝寺の姿となっています。当時は境内に5つもの塔頭寺院も有していた大きな寺院だったそうです。

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見どころをいくつも有した寺院であり、この後の項目でもご紹介していく庭園や本堂の方丈にある血天井、襖絵などが非常に有名です。また、紅葉のシーズンは毎年多くの観光客が訪れており、京都の西賀茂地域では主要な観光スポットとなっています。最近では御朱印集めを目的に寺院巡りをしている方からも人気となっています。

正伝寺は京都市内といえども、京都市内の繁華街からは少し離れた場所に位置しています。京都の五山の送り火で有名な『船形』のある西賀茂船山の麓に正伝寺はあります。五山の送り火とは、京都の有名な夏の風物詩で、お盆の後にご先祖様の霊をあの世である浄土へ送るために行われていると言われています。

五山の送り火の豆知識

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京都では有名な夏の行事として恒例となっている五山の送り火ですが、実は未だ謎が多い行事とされています。まず、五山の送り火の起源や由来が謎で、誰がいつから何のために始めたのかは分からないとされています。大きな行事となっているにも関わらず特に記録などもなく、諸説あるものの真相は分からないままとされています。

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また、今回ご紹介している正伝寺は『船形』となる山の麓にある寺院とご紹介していますが、五山の送り火は他にも4文字がそれぞれの山から灯されます。それぞれの文字には意味があるのですが、中でも『大』の字の意味が未だはっきりと分かっていないとされています。こちらも諸説ありますが、真相は謎のままです。

正伝寺へのアクセス方法は?

正伝寺へはいくつかのアクセス方法がありますが、京都市内に位置していることから公共交通機関を利用してのアクセスが多くなっています。特に京都市バスを利用して訪れるのが一般的です。市バスを利用すれば1日のうちに数ヶ所の観光地を回ることも可能です。京都観光の際は是非検討してみてください。

京都市バスを利用する場合

京都市バスを利用して正伝寺へアクセスする場合は、最寄りが神光院前バス停となります。神光院前で下車後、徒歩15分程度で正伝寺にアクセスすることができます。京都市内とはいえど、立地は少し山間となるのでご注意ください。賑やかな市内を少し離れ、京都の中でも静けさを感じられる場所です。

京都駅からアクセスする場合、西賀茂車庫行9系統のバスに、三条京阪からアクセスする場合も同様に西賀茂車庫行37系統の市バスに乗車します。また、北大路バスターミナルからアクセスする場合も行先は同様に、西賀茂車庫行で37系統または1系統の市バスに乗車します。京都市バスは路線が多く、初めての方にとっては少し複雑なのでご注意ください。

地下鉄を利用する場合

地下鉄を利用して向かう場合、京都市営地下鉄「北大路」駅で下車後、タクシーを利用して正伝寺にアクセスする方法もあります。タクシー料金はおおよそ1200円くらいとなっています。北大路駅から徒歩でのアクセスも可能ですが、少し距離が遠く、30分以上はかかってしまうのでタクシー利用でのアクセスが選ばれます。

車を利用する場合

正伝寺には小さいながら駐車場も完備されています。こちらの駐車場は無料駐車場となっており、マイクロバス5台分、自家用車15台分のスペースが用意されています。しかし、駐車可能台数が少ないため、こちらの無料駐車場を利用したい方は午前中の早めの時間や、平日に訪れることをおすすめします。

正伝寺は入り口から他の寺院とは少し違う?

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鷲峰山船山の麓に位置する正伝寺、この正伝寺の入り口はまず、大きな山門をくぐることから始まります。その後、木々が生い茂る山の光景に挟まれながら参道をひたすら進み、中門をくぐると、竹林に挟まれた石段の道が続きます。さらにこの石段を進むと拝観受付の場所へとたどり着きます。

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人里離れたという言葉がぴったりのような環境で、どっしりと佇んでいるのが正伝寺です。正伝寺は建設以来、幾度となく戦火などで消失している歴史がありますが、その度に豊臣秀吉や徳川家康といった歴史的に有名な人達の力によって再建されてきています。その歴史は深く、700年以上となっています。

正伝寺の拝観情報は?

正伝寺の拝観には拝観料金が必要です。料金は高校生から大人の場合400円、中学生の場合300円、小人の場合200円となっています。年中無休で拝観が可能で、拝観可能時間は午前9時から午後5時までです。中秋の名月時は、特別拝観として前後3日間は午後9時まで拝観が可能となっています。

正伝寺には見どころがたくさん!

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正伝寺にはたくさんの見どころポイントがあります。美しく、その光景は多くの人を魅了したとされる庭園から、重要文化財に指定されている本堂、他にも悲しい歴史が刻まれている血天井や、有名な作者によって描かれた襖絵、小さく可愛らしい置物たちなど、魅力的なポイントがたくさんあります。

正伝寺の見どころ1:比叡山も臨める庭園

方丈の前庭となっている庭園は、正伝寺の見どころのひとつとして非常に有名です。枯山水で、岩を用いておらず、白砂と丸く刈り込んであるサツキが並び、その景色のはるか遠くには比叡山を臨むことができます。こちらの庭園は南禅寺の庭園と同様に、『獅子の児渡しの庭』とも呼ばれています。

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庭の背景となっている、正伝寺の境内の針葉樹林もきっちりと計算されて植えられており、左右から中央にかけて低くなるようになっています。この方法で遠近法を形造っており、中央の最も低い部分から比叡山が臨めるような構図となっています。この方法を借景式と呼び、こちらの庭園はその技法を利用して作られています。

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ツツジの刈込みには意味があり、右から順番に七五三形式に綺麗に配列されています。また、こちらの庭園は月見の名所としても有名となっております。正伝寺の庭園は小堀遠州作とされており、京都市名勝庭園のひとつに指定されています。季節によっては秋の紅葉に染まる比叡山や、冬の雪化粧をした比叡山など様々な景色が楽しめる場所です。

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京都に多く存在する庭園ではこのような七五三形式の配列は一般的ではありますが、大抵は石で表現されていることが多く、ツツジで表現されているのは珍しいとされています。また、綺麗に丸く刈り込まれているのでとても優しく穏やかな印象の庭園となっているのもまた、正伝寺の庭園が有名な理由のひとつです。

正伝寺の見どころ2:重要文化財でもある本堂

重要文化財となっている正伝寺の本堂は、同じく京都市内にある、南禅寺の塔頭寺院である金地院の小方丈を正伝寺に移し本堂としたものとされています。また、伏見城御殿の遺構ともされており、伏見城にゆかりのあるものもここにあります。この後の項でご紹介する血天井などが代表的なものです。

本堂である方丈の内部は6室に区切られています。真ん中の奥の部屋には、城建築の際によくみられる格天井が張られています。このように、方丈は伏見城を思い起こさせる造りとなっており、正伝寺の本堂は伏見城御殿の遺構として今も尚、当時の伏見城を伝え続けているのです。

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また、本堂の部屋の一室には涅槃図の掛け軸が掲げられています。こちらの涅槃図はただの涅槃図ではなく、驚くことにその絵のすべてがお経で描かれています。虫眼鏡が備え付けで用意されているので、それでお経の一文字一文字を確認することができます。細かな作業で仕上げられた涅槃図のお釈迦様を是非ご覧になってみてください。

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正伝寺の見どころ3:その名から驚く血天井

本堂である方丈の広縁の天井は、『血天井』という名前で広く知られています。血天井のその名の由来は、天井として使用されている板の持つ歴史に深く関係します。こちらの板は伏見城の廊下を使用しており、その昔、関ヶ原の戦いの直前、落城となった伏見城に立てこもっていた徳川側の兵たちが割腹した廊下の板となっています。

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その血天井には名前の通り、多くの血痕が残されており、血の手形や血の足形もあるなど、とても臨場感溢れるものとなっています。血天井からは、4万もの大軍に対したった1800人で伏見城を守り抜こうとした兵たちの、悲しくも最後まで戦い抜いた歴史の一場面を目の当たりにすることができます。

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ちなみに、正伝寺の他にも数ヶ所、落城の際の伏見城の廊下を血天井として使用し、当時の兵を供養している寺院があります。血天井を供養として利用しているのは養源院、源光庵、玉泉院、興聖寺の4ヶ所です。これらの寺院も京都にある有名な寺院となっており、血天井も正伝寺と同様に見どころとなっています。

正伝寺の見どころ4:襖絵

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正伝寺の襖絵もまた、ひとつの見どころとして非常に有名です。こちらも重要文化財に指定されており、1605年頃、伏見城本丸御殿を修理した際に、徳川家康の発注によって描かれたものとされています。襖絵は狩野山楽によって、中国杭州西湖の絵が描かれているといわれています。

正伝寺の見どころ5:小さな置物たち探し

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正伝寺の境内にはいくつか置物があり、それらを見つけるのも正伝寺を訪れた観光客の方の楽しみとなっています。愛らしいダルマたぬきから小さなお地蔵さん、カエルの親子の置物、小さな灯篭など、様々な置物が至る所に配置されているので、その置物を探しつつ、お参りしながら拝観するのもおすすめです。

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中には茂みの中に潜んでいる置物もあるので、よく目を凝らして探してみるのがおすすめです。可愛らしい姿から思わず写真に納めたくなる観光客の方も多いようです。落ち着いた静かな雰囲気で、ゆったりとした時間が流れる正伝寺ですが、その中でまた癒しを提供してくれる見どころポイントです。

正伝寺の御朱印情報

最近では女性を中心に『御朱印集め』がブームとなっています。御朱印とは、神社や寺院において、参拝者向けに押印してもらえる印章や印影のことです。昔から、参拝した証として御朱印を貰う人が多かったようです。神社や寺院との御縁として御朱印を集めるのもおすすめです。

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正伝寺でも御朱印を希望すれば貰うことができます。値段は1件300円で、種類は『佛心』のみとなっています。場所は拝観受付で希望する旨を申し出れば、貰うことができます。御朱印帳などの販売をしていないそうなので、御朱印帳を持っている方はご自身の御朱印帳を持参するのが良いようです。

正伝寺を訪れるなら紅葉がおすすめ!

京都市内にはいくつもの有名な紅葉スポットとなっている寺院がありますが、正伝寺もひとつの紅葉の見どころスポットとして、紅葉のシーズンには多くの観光客が訪れています。正伝寺の紅葉の見どころシーズンは、毎年11月中旬頃から12月上旬頃となっています。庭園からの鑑賞がメインとなっています。

正伝寺の紅葉の見どころとしては、やはり有名な庭園から臨むことができる比叡山と紅葉との景観です。その景観からは、秋の頃の古き良き日本の美を感じることができます。紅葉シーズンになると京都市内は常に大渋滞、人気観光スポットは人が押し寄せていますが、正伝寺はゆっくり紅葉を楽しめる場所として少しずつ人気が広がっています。

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正伝寺周辺の他の見どころスポット紹介

正伝寺は少し京都の中心地から外れた場所にあるので、周辺の見どころスポットも他の寺院と比較すると少し遠くなります。最も有名なスポットであれば『上賀茂神社』が正伝寺の近くに位置しています。時間に余裕がある方や、ゆっくり散歩がてら京都市北区を散策したい方であればまとめて巡るのもおすすめです。

また、同じく京都市北区にある『源光庵』も観光スポットとして有名です。源光庵には、上の項でご紹介したように正伝寺と同じく血天井があることでも有名です。こちらも伏見城の落城の際のもので、建物の一部として利用することで供養としています。源光庵は特に紅葉時期が人気で、窓からの景観が非常に趣があり見どころとなっています。

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正伝寺を訪れて歴史に思いを馳せてみては?

京都でおすすめの穴場な観光スポットである正伝寺をご紹介いたしました。血天井や庭園、襖絵などの見どころ部分から月見や紅葉などおすすめのシーズンまで、ご紹介いたしました。また、御朱印集めを趣味とされている方にもおすすめです。アクセスは京都の中心地を少し離れますが、美しい庭園や有名な方丈などは一見の価値があります。

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