フンザはパキスタンの桃源郷!おすすめの見どころやアクセスは?

2018年10月7日 (2018年10月11日最終更新)

パキスタンの北部、中国カシュガル市との国境沿いにある標高7000mのカシュガル山脈の麓に、桃源郷と謳われるフンザがあります。フンザは、そこで暮らす穏やかな人々と共に、雄大な大自然、そして四季折々の美しさを見せる数多くの絶景スポットに溢れたアジア屈指の秘境です。

目次

  1. フンザは山脈の麓に広がる桃源郷
  2. フンザの魅力とおすすめの絶景スポット
  3. フンザの魅力1:絶景のパノラマビュー
  4. フンザの魅力2:過ごしやすい気候
  5. フンザの魅力3:四季の移ろい
  6. フンザのおすすめ絶景スポット1:BaltitFort
  7. フンザのおすすめ絶景スポット2:AltitFort
  8. フンザのおすすめ絶景スポット3:カラコルム山脈
  9. フンザのおすすめ絶景スポット4:フンザの棚田
  10. フンザおすすめの絶景スポット5:Attabad湖
  11. 日本から空路フンザへのアクセス
  12. イスラマバードから空路でフンザへ
  13. カラコラムハイウェイで陸路フンザへ
  14. 穏やかな人々が暮らすフンザ
  15. 秘境の地フンザを目指そう

フンザは山脈の麓に広がる桃源郷

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人々が穏やかに一生を過ごす美しい四季に恵まれた平和な理想郷、それがパキスタンの北東部、中国との国境近くの秘境の地にあるフンザというところです。ここでは、桃源郷と呼ばれるパキスタンのフンザについて、四季折々の美しさを見せるおすすめの絶景スポットの見どころ、秘境の地までのアクセスなどをたっぷりと紹介していきます。

フンザの魅力とおすすめの絶景スポット

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フンザのあるパキスタンは、西にイラン、東にインド、北西にアフガニスタン、北東に中国、とまさにアジアと中東が交じり合った異文化が融合する見どころある国です。そのパキスタン北東部の中国との国境を接する秘境の地に、ジブリの名作「風の谷のナウシカ」の舞台のモデルになった、見どころあるおすすめの絶景スポット、フンザがあります。

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近年、パキスタンでは、2005年に起きたカシミール地方の大地震や、2010年に起きたカイバルパクトゥンクワ州で起きた大洪水などの自然災害、イスラム過激派によるテロの脅威などマイナスイメージが先行していますが、人里離れた秘境の地、フンザでは、それらが起きているのが嘘のような平和に満ち足りた世界が広がっています。

2018年3月10日にYoutube上に公開されたHunzaValley2018と題されたドローンによるフンザバレーの渓谷を中心に撮影されています。高台にあるコテージを飛び立ち、空からの標高8125mのナンガパルバット山、鳥の目線からのBeyalCamp、など周辺の地形がよく分かります。雄大な景色とそのスケールの大きさを実感することができます。

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フンザの魅力1:絶景のパノラマビュー

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標高2400mの美しい麓にあるフンザの中心地カリマバードは、周囲をウルタル、ラカボシ、ディランという7000m級の山々に囲まれ、その見上げるような畏敬の山容は、今までに経験したことのない言葉で言い尽くせないほどの、異次元レベルの見事な絶景を放っていて見どころのひとつです。覆い被さる山に吸い込まれそうな美しさです。

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数多くの7000m級の山々に囲まれた渓谷の間を縫うように走る川の流れは、堂々とした山容の姿と相まって、心静まる風景画を描いています。インダス川から分かれるいくつもの支流には、山から流れ出た氷河の水が流れ込み、独特の湿地帯と原野を創り出しています。乾燥地帯の砂漠と岩肌が空と川の青さに挟まれ見事なコントラストを生んでいます。

フンザの魅力2:過ごしやすい気候

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フンザの中心地カリマバードは標高2400mの高地あるため、例えば日本の同時期の東京と比べると、平均して5度前後低い気温です。しかし降水量が極めて少なく、毎月の平均降水量は5mmから20mm程度の乾燥地帯です。カラッとした気候で、特に春から秋にかけて非常に過ごしやすく、観光シーズンを迎えると、各地から多くの観光客が訪れます。

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3月から5月にかけての春は、日中は穏やかな陽気に恵まれますが、朝晩はかなり冷え込みます。6月から8月の夏は、非常に涼しく日中の晴天の日は汗ばむほどです。9月から11月の秋は、春と同様に防寒着の着用が必要です。そして12月から2月の冬は、気温は氷点下に達しますが、乾燥地帯なので雪はあまり降りません。日本の東北地方に近い気候です。

フンザの魅力3:四季の移ろい

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春を迎えると、山々に囲まれたフンザの渓谷は、ポプラの木と杏の花が美しいコントラストを描きます。秋には、アーモンドの花と紅葉に包まれます。フンザでは、四季折々の花に囲まれた、どこかしら日本の古き良き田園風景に似た見どころある風景が広がっています。そしてあちらこちらから集まって来た何種類もの野鳥も見どころのひとつです。

杏の花が咲き誇るフンザの春

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フンザでは、3月の終わり頃になると太陽の日差しが降り注ぎ、本格的な杏の花の開花が始まります。フンザの人々は、杏の花が咲くと、それを眺め、果実を食し、種から油を取るなど、あらゆる生活シーンで杏を利用しています。花咲き乱れる集落を散策すると、田畑で農作業をする人々や春の日差しの中を学校へ通う子供達などに出会います。

青々とした緑が映えるフンザの夏

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フンザの夏は、湿度が少なくカラッとしており、温暖で過ごしやすいおすすめの季節です。新緑が生い茂り、遠くに広がる雪山の白さと空の青さが、美しいコントラストを描き見どころのひとつです。また、春に咲いた、杏や桜、桃の木から、杏の実、さくらんぼ、桃の実がおいしく連なる季節で、フンザの人々は自然の恵みと共に暮らしています。

紅葉が色づくフンザの秋

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フンザの秋は、町中に立ち並ぶポプラの木が黄金色に染まり、杏などの果樹が紅色に染まります。冷え込む冬に備えて、フンザの人々にとって秋は忙しい日々になります。民家の平らな屋根には保存食として、トウガラシ、ほうれん草、カボチャ、トウモロコシ、トマトが干され、高台から村を見下ろすと赤や緑の色がモザイク画のように美しく映えます。

雪化粧に覆われるフンザの冬

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フンザの冬は、凍てつくような寒さの季節です。時には、最低気温マイナス15度から20度までの氷点下に下がることもあり、厳しい寒さを迎え観光シーズンとしては、オフシーズンです。それでも乾燥地帯特有の気候で、雪が多く降ることは稀です。フンザの人々は、秋に蓄えたドライフルーツなどを食しながら暖かくなる春の到来を待ちます。

フンザのおすすめ絶景スポット1:BaltitFort

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パキスタン北部に位置するフンザは、1974年までは藩王国として存在していました。その藩王国時代は、800年以上の歴史をもち、藩主の居住であったバルチットフォートが、当時を偲ばせる姿のまま残っています。90年代に修復され、現在は博物館となっています。石造の道具や王室の写真などが、9時から17時半まで見学することができます。

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15世紀にチベット文化の影響を持つバルチスタン地方スカルドゥの王女を迎えたことから、バルチットフォートの建築様式には、チベット文化の影響が見ることができます。また、この屋上テラスからは、カリマバードを見下ろす雄大な山々と麓に広がる街並みを一望することができる絶景スポットが広がり、おすすめの見どころとなっています。

2018年2月2日にYoutube上に公開されたバルチットフォートの外観をドローンによって撮影された動画です。山の麓の絶壁のすぐそばに建てられている様子がよく分かります。またぐるりと周回し、屋上部分の形状がよく分かるように紹介しています。岸壁の高台にそびえ立つその姿は要塞そのもので、難攻不落のお城と言えます。

フンザのおすすめ絶景スポット2:AltitFort

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BaltitFortから約2.8km、歩いて約40分のところには、岸壁の上に造られたAltitFortがあります。SultanAbad道を通り、途中、結構な高さの崖に架けられた橋を渡ってアクセスできます。AltitFortはフンザの藩王がBaltitFortを造る前に居城としていた場所で、チベット人建築家によって建てられたために、チベット建築の意匠や造形が特徴的です。

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フンザ藩主は代々チベット仏教を信奉していましたが、途中からイスラム教へと宗旨替えをしています。そのため屋上には新たに増築された礼拝所が置かれています。また増築部分は、この地に駐留していたイギリス兵の宿舎として使われていました。屋上から眺めると迷路の様に入り組んだ集落が堅牢な城壁代りを果たしており見どころのひとつです。

フンザのおすすめ絶景スポット3:カラコルム山脈

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カラコルム山脈は、パキスタンの北東部の一部だけにもかかわらず7000m級の高峰が数え切れないほど連なっていて、高峰の密度ではヒマラヤをはるかに凌いでいます。中でも美しい山容を見せる見どころある山は、標高6388mのフンザピークとその横に鋭く尖った絶壁を見せるレディースフィンガーです。フンザを代表するシンボル的な山です。

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カラコルム山脈は、7000mから8000mの山が連なっており、6000mクラスの山では、名前もついていないほど、というから驚きです。7000m級の山々には、何日もかけてトレッキングしないと登頂することはできないほどですが、日本をはじめ世界中から多くの登山家が訪れ、その難しさはエベレスト山脈よりもはるかに上と言われています。

フンザのおすすめ絶景スポット4:フンザの棚田

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フンザの集落には、川沿いの両岸に丁寧に手入れされた棚田があり、ここではゆったりとした時間がながれています。いくつもの小さな区画の段々畑が扇状に広がり、ところどころに植えられた杏の木がピンク色の花を咲かせています。かつて日本の農村でも50年以上昔には見られた長閑とした田園風景は、フンザでもおすすめの絶景スポットです。

フンザおすすめの絶景スポット5:Attabad湖

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2010年1月4日に、フンザ地区の中心都市カリーマーバードの東12km付近で大規模な地滑りが発生し、インダス川の支流であるフンザ川が堰き止められ出来たのが、天然の湖、アッタバード湖です。出来上がった湖の大きさは、長さ18km、幅500m、水深100m以上になっています。天災によって出来た新たな観光スポットとしておすすめの見どころです。

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当初は、カラコルムハイウェイが水没し、この付近が通行止めとなったために小さなボートかヘリコプターによるアクセスしかできない状況でした。その後、下流部への洪水の影響を考慮し復旧作業は進んでいませんでしたが、一帯一路を掲げる中国の中国パキスタン経済回廊の後押しによって、2015年にトンネルなど復旧工事が完了しています。

日本から空路フンザへのアクセス

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日本からフンザへのアクセスは、まずはパキスタンの首都イスラマバードにあるベナジルブット国際空港まで飛行機で行き、そこから陸路でフンザまでアクセスするのが順当です。成田からイスラマバードまでの飛行所要時間は、パキスタン航空を使い途中北京での乗換1回を含めて10時間20分です。毎週月曜と金曜の週2回運行されています。

イスラマバードから空路でフンザへ

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イスラマバード空港からギルギット空港までは、国内線で所要時間約1時間でアクセスできます。ただし有視界飛行のため、天候が少しでも悪い時は欠航することが多々あります。また、ギルギット着陸時も視界不良の場合は引き返す場合があり、どちらかといえば、欠航する確率がかなり高いようです。ギルギットからフンザまでは陸路で約3時間です。

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空港のあるギルギットは、パキスタン北部地域最大の町です。ここからさらにフンザ川を遡ってアクセスすると、フンザの町に辿り着きます。パークロードと呼ばれる通りに沿った町中は、いろんな人種の多くの人で賑わい、店先では、採れ立ての杏の実やチェリーの実、などの果物や絹製品などの衣料品、雑貨など、いろいろな物が売られています。

カラコラムハイウェイで陸路フンザへ

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かつてはシルクロードの道と呼ばれた道が、中国から地中海へアクセスする道としていくつも張り巡らされ、ラクダに乗った人々が重要な交易品である絹を運んで往来していたことから、シルクロードと呼ばれるようになりました。イスラマバードとフンザを結ぶカラコラムハイウェイの近くに沿って、このシルクロードの一部を見ることができます。

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イスラマバードからフンザまでのアクセスは、陸路で約600km、車で約13時間半の距離です。ここを古代シルクロードをなぞるカラコラムハイウェイが走っており、イスラマバード西方のハッサンアブダルから中国ウイグル自治区カシュガルまで全長1300kmです。周辺は多くの高山、氷河、湖などがあり、ハイウェイ自体が冒険旅行の目的地です。

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イスラマバードの中心地から郊外へアクセスする道は、綺麗に舗装されドライブも快適に進みますが、しばらくすると、だんだんと建物がなくなり山道へ入っていきます。岩肌がむき出しの絶壁が続き、今にも崩れ落ちてきそうな岩石の塊がいくつも見えます。谷側は、道路の脇から谷底まで切れ落ちていて慎重な運転が必要な悪路が続きます。

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穏やかな人々が暮らすフンザ

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フンザは長寿の街としても知られています。人々は現在文明とは切り離された自然と共存する暮らしを営んでおり、穏やかな日々を過ごしています。その特筆すべきは、自然栽培の実りをほとんど加工しないで食べるという食習慣が日常的で、完全菜食主義です。100歳以上のお年寄りが50歳や60歳と一緒に普通に農作業をしている姿を見かけます。

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フンザの人々は、西洋と東洋が入り混じった顔立ちが多く、青い瞳をした子供達の笑顔が訪れた人の心を和ませてくれます。フンザの中心地カリマバードに暮らす人々は、イスラムの中でも戒律があまり厳しくないイスマイール派を信仰し、お祈りは個人が集会所で行い、ラマダンをする人も少なく、女性や子供への教育に熱心なのも特徴的です。

秘境の地フンザを目指そう

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本来の理想郷といっても過言ではない穏やかでゆったりとした時が流れるフンザは、まさに桃源郷そのものです。忘れていた古き良き時代の美しい日本の姿が、遠く西のアジアの秘境の地に今もなお残されているのは、ある意味奇跡かも知れません。機会があれば、ぜひ一度、この桃源郷と呼ばれるフンザの地を目指してみてはいかがでしょう。

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この記事のライター
zukzuk22