沖縄のお盆は旧暦で行う?独自の行事やお供え物などもご紹介!

2018年12月10日 (2018年12月13日最終更新)

日本では、昔からお盆は先祖の霊を迎える大切な行事とされてきました。沖縄のお盆は旧暦で行われ、独自の行事やお供え物、料理などさまざまな決まり事があります。ここでは沖縄のお盆について紹介します。沖縄の文化を知るきっかけにしてください。

目次

  1. 沖縄のお盆はどんな行事?
  2. 沖縄のお盆は何をするの?
  3. 沖縄のお盆のお供えとは?
  4. 沖縄のお盆に食べる料理は?
  5. 沖縄のお盆のエイサーをご紹介
  6. エイサーを見るなら『沖縄全島エイサーまつり』へ
  7. 今後の沖縄のお盆日程をチェック
  8. 料理やエイサーが特徴的な沖縄のお盆時期に訪れてみよう

沖縄のお盆はどんな行事?

日本では、昔からお盆はご先祖の霊を迎える大切な行事とされてきました。全国各地でさまざまな風習や習慣がありますが、沖縄のお盆も独特な決まり事や習慣に沿って行われます。沖縄では旧暦でお盆が行われますが、ここではそのお盆について詳しくみてみましょう。沖縄の文化を知るきっかけにしてください。

沖縄は今も旧暦が残る

沖縄の社会は本土と同じように太陽暦(新暦)をベースに動いています。しかし、沖縄に昔から伝わる行事は旧暦に基づいて行われます。沖縄では、普段の暮らしの中で新暦と旧暦の2つの暦が使い分けられているのです。

沖縄で大切な行事は全て旧暦で行われます。例えば旧正月(ソーグヮチ)は旧暦の1月1日、浜下り(ハマウリ)は旧暦の3月3日、清明祭(シーミー)は旧暦の3月吉日、鬼餅(ムーチー)は旧暦の12月8日に行われます。

旧暦は太陰暦に基づいています。太陰暦とは月の満ち欠けする周期に合せて作られていて、太陽の周期に合せて作られている太陽暦(新暦)とはずれがあります。旧暦で行われているお盆が毎年日にちが異なるのもそのためです。旧暦は明治6年に太陽暦に改められるまで使われていて、その名残が全国各地で見られます。

沖縄のお盆はいつ?

沖縄のお盆は、旧暦7月13~15日に行われます。旧暦ですので、新暦では毎年異なった日に行われることになります。沖縄ではお盆は先祖の霊を敬う大切な行事です。旧盆と呼ばれるこの行事では、会社の休暇を取ったり早退する人も多く、会社もそれを認めています。また、最終日には学校が休みになる市町村もあります。

沖縄のお盆は何をするの?

沖縄ではお盆の期間中、人々は中元を携えて親戚を訪ね、仏壇にお線香をあげます。しかしそれ以外にも沖縄のお盆は、他の県では見られない独特な風習があります。八重山や宮古島などの離島や、同じ地域でも各家庭によってそれぞれ少しずつ異なりますが、ここでは一般的な沖縄のお盆の風習を紹介しましょう。

お盆の前にすること

全国的にみるとお墓参りやお墓掃除は、お盆の期間中にする地域が多いのではないでしょうか。沖縄では旧暦の7月7日、七夕にあたる日にお墓をきれいにします。お線香やお花を備え、ご先祖を迎える行事の準備をします。家によっては早朝から親族総出で一族の門中墓を掃除するところもあります。

お盆の初日『ウンケー』にすること

旧暦の7月13日は、お盆の初日で「ウンケー」といいます。この日はご先祖の霊をお迎えする日です。仏壇や位牌を清め、お花やちょうちんを飾ります。そして、スイカやサトウキビなどお供え物を準備します。

沖縄のお線香は平御香(ヒラウコー)で、黒っぽく平べったい形をしています。平御香は縦に6本の筋が入っていて、簡単に割ることができます。お線香の本数は用途によって決まり事があります。

仏壇やお供えの準備ができたら親族が門前に集まり、家長を中心にご先祖を迎えます。全国的にみると、ちょうちんを持ってお墓まで迎えに行く地域が多いのですが、沖縄では七夕にお墓参りを行っているので、門前でご先祖を迎えます。ただし、沖縄でも地域によってはお墓までお迎えに行くところもあります。

石垣など八重山では、「ウンケー」に「アンガマ」という伝統行事が行われます。来世からの使者であるウシュマイ(お爺)とウミー(お婆)が花子(ファーマー)という子孫を連れて、家々を訪問します。珍問答で笑いを誘い、太鼓や笛に合せて踊って先祖の霊を供養します。

お盆の2日目『ナカヌヒー』にすること

旧暦の7月14日は、お盆の2日目で「ナカヌヒー」といいます。この日はお中元を携えて親戚を回る日です。他の地域ではお中元といえば宅配便などで送ることが多いのですが、もともと挨拶とともにお中元を持参する習慣が全国各地にありました。沖縄では今でもお盆に親戚を回って、お中元を贈る習慣があります。

沖縄のお中元は、仏壇のない家が仏壇のある家に持参するのが基本です。全国の他の地域のようにお返しはしません。お中元は乾物や石鹸など日常的に使うものが喜ばれます。子供がいる家庭では、お菓子もおすすめです。

お盆の最終日『ウークイ』にすること

旧暦の7月15日は、お盆の最終日で「ウークイ」といいます。この日はお盆の中で一番大切な日です。ご祖先を送り出す「精霊送り」の行事は基本的には夜更けに行いますが、最近では遠方から来ている親戚も多く、夕方に行われることも多くあります。「精霊送り」にはきちんとした手順があります。どの家も家長を中心に儀式が行われます。

「精霊送り」では家族や親族が一堂に集まり仏壇を拝み、ウチカビと呼ばれる紙銭を燃やします。その後、門の外で悪霊用のお供え物と一緒に線香を焚き、ご先祖の霊を送り出します。全国の中ではお墓まで行く地域もありますが、沖縄では門の外まで送り出すところが多いようです。

沖縄のお盆のお供えとは?

沖縄のお盆のお供えは、日によって異なります。初日はご先祖をお迎えする日なので、果物やサトウキビで作った仏壇飾りなどをお供えします。ご先祖を迎えた後は、初日とは異なるお供え物を、そして最終日は重箱料理を用意するのが習わしです。ここでお盆のお供えを詳しくみてみましょう。

お盆の初日『ウンケー』のお供え

お盆の初日「ウンケー」のお供え物は、沖縄県内でも地域によって異なりますが、果物、ウチャトウ(お茶)、供え花などがあります。また、沖縄ならではのお供え物としては、さとうきび(ウージ)があります。さとうきびは短く切って仏壇飾り「ガンシナ」という仏壇飾りを作ります。「ガンシナ」には果物を乗せて飾ります。

果物やパイナップルやスイカなど大きなものは、仏壇の2段目に左右対称にお供えします。小さな果物はお盆に乗せ、仏壇の3番目に同じく左右対称になるようにお供えします。果物は沖縄らしくドラゴンフルーツやマンゴーが並ぶこともあります。

お盆の2日目『ナカヌヒー』のお供え

お盆の2日目「ナカヌヒー」のお供え物も決まりがあります。ご先祖を迎えた後は、それぞれの食事もご先祖とともにします。毎回料理を作り、ご先祖にお供えします。食事の内容も決まっていて、朝食はご飯とアーサー汁などの汁物、そして酢の物を添えます。昼食は冷やしそうめんとお団子を用意します。そして夕食は、ご飯と汁物、煮付け料理となります。

お盆の最終日『ウークイ』のお供え

お盆の最終日「ウークイ」のお供えは、朝食と昼食は「ナカヌヒー」と同じです。朝食はご飯と汁物、そして酢の物を添えます。昼食はそうめんを食べます。夕食は重箱料理のウサンミを親戚みんなで食べるが習わしで、その中から数品取り出し、ご飯と汁物と一緒にお供えする家庭が多いようです。

沖縄のお盆に食べる料理は?

沖縄のお盆では食べる食事も決まっています。初日の「ウンケー」、2日目の「ナカヌヒー」、最終日の「ウークイ」とそれぞれ行事に合せて異なる食事をいただきます。ここでは沖縄のお盆に食べる料理を日にちごとに詳しく見てみましょう。他の地域では見られない、沖縄ならではの習慣や料理があります。

お盆の初日『ウンケー』に食べるもの

沖縄のお盆というと、重箱料理のウサンミを思い浮かべる人も多いと思いますが、ウサンミは最終日の「ウークイ」で出されるお供え物です。ウンケーでは「ウンケージューシー」と呼ばれる、沖縄の炊き込みご飯を食べるのが習慣です。「ウンケージューシー」は豚の三枚肉としょうがの葉で炊き込むのが基本です。

お盆の2日目『ナカヌヒー』に食べるもの

お盆の間はご先祖にも食事を用意し、家族も同じものを食べます。したがって、お盆の2日目の「ナカヌヒー」に食べる食事は先のお供えのところで説明したようなものになります。朝食はご飯、汁物、酢の物、昼食は冷しそうめん、そして夕食はご飯と汁物、煮付け料理となります。

お盆の最終日『ウークイ』に食べるもの

お盆の最終日「ウークイ」では重箱料理のウサンミをいただきます。ウサンミは御三味と書き、中国のしきたりから沖縄に伝わったとされています。沖縄では豚や鳥、魚などを重箱に詰めて出すようになりました。

重箱は4段のものを用意し、餅が2箱、料理が2箱をワンセットとします。料理のお重は7や9品目など必ず奇数の料理を詰めます。内容はカステラかまぼこや紅白かまぼこ、ごぼうの煮つけやあげ豆腐、魚の天ぷら、煮つけなどさまざまです。また豚の三枚肉は欠かせない料理となります。

また、餅のお重には白餅・赤餅の2種類のお餅を用意します。餅の数は9個か15個が基本です。全国的にも2で割れない数字は縁起がいいとされ、「法事は偶数、お祝いは奇数」と決めている地域が多くあります。

以前は各家庭で作っていたウサンミですが、最近は仕出しを頼んだり、スーパーや惣菜店で買うことも多くなりました。

沖縄のお盆のエイサーをご紹介

エイサーとは沖縄でお盆の時期に踊られる伝統芸能です。全国各地で行われている盆踊りにあたるもので、主に各地域の青年会が主催します。エイサーにはいくつかパターンがありますが、近年は大太鼓や締め太鼓を中心に踊られるものが主となっています。沖縄本島の北部には、太鼓を使わず手踊りのみのエイサーが伝わっています。

エイサーは時代とともに変化し、最近は音楽にポップスを取り入れ、衣装も個性的なものになっています。

先祖の魂を迎えるエイサー

エイサーは、全国各地で行われている盆踊りと同じように、ご先祖の魂を迎えるために行われる行事です。古くから五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、無病息災などの願いを込めて踊られてきました。また、踊りを通して地域の人々のつながりを深める目的もありました。かつでは祝儀を集めて、青年会の活動資金にする目的もありました。

エイサーはいつ見られる?

エイサーはお盆の最終日「ウークイ」の夜に行われる行事。最近はお盆の初日の「ウンケー」から最終日の「ウークイ」まで連続して行われることが多いようです。また、「沖縄全島エイサーまつり」は沖縄市・コザで行われる沖縄最大のエイサー祭りで、毎年旧盆明けの最初の週末に行われます。

エイサーはどこで見られる?

エイサーは地域の商店街などで、「道じゅねー」と言いながら踊り歩きます。最近はコンビニやスーパーの駐車場で行われることもありますが、基本、路上を練り歩きます。主に青年会の人たちが太鼓を叩き、若い女性が手踊りをします。三線や唄は年長者の担当であることが多く、地域が一体になって夜遅くまで楽しみます。

エイサーを見るなら『沖縄全島エイサーまつり』へ

「沖縄全島エイサーまつり」は、毎年旧暦のお盆が開けた後の最初の週末に、コザ運動公園陸上競技場を会場として行われる行事です。1956年にゴザ市が誕生したのをきっかけに始まり、現在は夏の沖縄の盛大な行事の1つとして人気があります。沖縄各地から選ばれた青年会や団体が集結し、華やかな踊りを繰り広げます。

まつりは3日間にわたって行われます。初日は夕方から「道ジュネー」が開催され、2日目と3日目は午後から沖縄各地の青年会の踊りが繰り広げられ、フィナーレに花火が夜空に打ち上げられます。運動公園サブグラウンドでは同時にビアフェストが開催され、夜遅くまで飲食を楽しむことができます。

今後の沖縄のお盆日程をチェック

沖縄ではお正月やお盆などの行事は旧暦で行います。したがってお盆の日にちは毎年変わります。沖縄のカレンダーは旧暦が記載されているものがほとんどです。2019年、2020年、2021年のお盆は次の通りです。お盆の時期は道路が混雑したり、ホテルや飛行機が取りにくくなったりするので注意をしましょう。

2019年の沖縄のお盆

2019年の沖縄のお盆は8月13日から15日です。8月13日が初日の「ウンケー」、8月14日が2日目の「ナカヌヒー」、8月15日が最終日の「ウークイ」です。2019年の沖縄のお盆は、全国各地で一般にお盆と言われている時期とほぼ同じです。旧暦のお盆に沖縄を訪れる方は、エイサーが見られるかもしれません。

2020年の沖縄のお盆

2020年の沖縄のお盆は8月31日から9月2日です。8月31日が初日の「ウンケー」、9月1日が2日目の「ナカヌヒー」、9月2日が最終日の「ウークイ」です。2020年の沖縄のお盆は例年より遅く、8月最終日から9月となります。夏休みも終わる頃ですが、沖縄を訪れて沖縄の文化に触れてみるのもおすすめです。

2021年の沖縄のお盆

2021年の沖縄のお盆は8月20日から22日です。8月20日が初日の「ウンケー」、8月21日が日目の「ナカヌヒー」、8月22日が最終日の「ウークイ」です。2021年は、2020年ほど遅くはありませんが8月の下旬です。全国各地で一般にお盆とされる時期よりも後になります。この時期に沖縄を訪れるのもいいでしょう。

料理やエイサーが特徴的な沖縄のお盆時期に訪れてみよう

沖縄のお盆について紹介しました。沖縄ではお盆にはエイサーが踊られるなど、ユニークな行事が行われます。また料理やお供えなどについても細かい決まり事があります。お盆の時期に沖縄を訪れ、沖縄の文化について触れてみるのもいいでしょう。お盆の時期は飛行機やホテルが混み合うので、早めに計画を立てるようにしてください。

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この記事のライター
Momoko

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