トコブシとアワビの違いとは?下処理の仕方や取り方・値段についても!

2019年4月7日 (2019年4月11日最終更新)

トコブシという貝をご存知でしょうか? 安価に手に入る貝の一種で、その味はアワビに近いと有名なのです。煮ても刺身でもおいしく、旬の時期は特に人気です。安くておいしく食べられる貝、トコブシについて、アワビとの違いや下処理方法、取り方等ご紹介します。

目次

  1. トコブシとアワビの違いは?
  2. トコブシの基本情報
  3. トコブシの値段や味を調査!
  4. トコブシの下処理方法を紹介!
  5. トコブシの基本の食べ方
  6. トコブシの簡単で美味しいレシピを紹介!
  7. 年々減っていくトコブシの漁獲量
  8. トコブシ以外にもあるおいしい貝
  9. まるでアワビ!トコブシを味わおう!

トコブシとアワビの違いは?

「トコブシ」という貝をご存知でしょうか?アワビのようなミミガイ科の一種で、殻をめくると足が見えるようになっています。

見た目も形もアワビにそっくりなので、アワビの代用品として使われることもあります。味もアワビにそっくりなので、食べやすい大きさに切ってしまえば、ほとんどの人はアワビとトコブシの区別がつきません。それほど美味しいと言われています。

トコブシとは?

トコブシは北海道から九州の日本全国の海岸で生息し、干潮の時には浅瀬の磯や石の裏にへばりついていることが多いです。初夏から夏にかけての旬の時期には市場にもよく並びます。

名前のラベルについていなければ、小さなアワビと思ってしまうほど、外見はアワビに似ています。トコブシもアワビのように漁業法で守られている貝なので、見つけても獲ることができません。

アワビとは?

日本で最もメジャーな高級貝アワビは、貝類の中で最も人気があります。下処理も簡単で肉厚で食べ応えがり、刺身やステーキ等豊富な調理方法があり、貝類の中でも人気があります。

中国でもアワビは高級料理に使われ、昔からアワビの干物は高級食材として取引され、お金と同じ価値があると言われていました。日本でも縄文時代から好んで食べられています。

値段も高いアワビですが、「ヒメアワビ」と呼ばれる小ぶりなものは少し安価で食べることもでき、市場でも値段が安いことがあります。

アワビは貝類の中で最も高級とされ、乾燥させたものは旨味が凝縮されているので特に美味しいと言われています。下処理もあまり難しくないのですが、調理の仕方によっては固くなってしまうため、自分で調理をするときには注意が必要です。

トコブシとアワビの違い

トコブシは7cmほどで成長が止まります。しかしアワビは20cmほどの大きさになるものもあり、小さめのサイズといされる蝦夷アワビでも10mほどに成長します。トコブシと違い養殖もしやすくなっています。

むき身にしてしまえばアワビと区別がつかず、取り方もアワビと同じですが、トコブシの殻はアワビと形が違います。アワビは殻に空いた穴が突起状に上に延びるのですが、トコブシは殻が平たいです。

アワビの突起は平均して約4個ですが、突起は平均して約6個とアワビよりも多いです。殻や大きさは違いがありますが、食べると違いはほぼありません。

生息域もアワビは海の底にいることが多いですが、トコブシは浅瀬にいることが多く、大きさもアワビほど大きくなりません。

そのため、トコブシはアワビのような肉厚のステーキにはできません。身もアワビより小さいので、華やかな料理ではどうしても添え物になってしまいます。

しかし、トコブシはアワビのように加熱しても身が固くなりにくく、刺身で食べるときには柔らかく、食感はアワビよりも好む人がいます。

トコブシの基本情報

トコブシはコレステロールの上昇を防ぐ栄養素が高く、鉄分やリン、亜鉛、銅などのミネラルが多く含まれています。高たんぱく低カロリーで健康に良い食材です。

以前よりも小ぶりなものが増えて、50gほどのものも少なくなってきました。身が小さいため殻ごと加熱調理することが多いですが、大きな固体は刺身でも食べられます。近年その量が減り、値段も高い傾向にありますが、アワビほど高い値段ではないです。

トコブシの生息地

トコブシは北海道南部から九州まで、日本各地の潮間帯の岩礁域で獲れます。台湾などでも獲れるため、日本では昔から食べられてきました。

まとまった量が獲れることが少ないので、あまり広く流通することがありません。しかし、香知見や徳島県などの四国地方や、三重県では多く獲れる場所もあります。

トコブシの旬はいつ?

トコブシの旬はおもに春から初夏にかけてで、地域によっては6月から8月というところもあります。トコブシはアワビほどに大きくはなりませんが、旬の時期には厚みがあり、旨味のつまったトコブシが獲れます。

トコブシは徳島や高地では10月から11月の秋ごろには一旦禁漁になります。この時期はお正月の料理用に使われます。おせちにもよく使われる食材なので、年末が近づくと再び獲られるようになります。

トコブシの値段や味を調査!

トコブシはアワビよりも値段が安いと言われていますが、アワビほどではなくても希少価値が高く、値段は安いとはいえません。

以前のように国内だけでは流通できず、台湾からの輸入物も多いです。冷凍のトコブシも並ぶことが多いです。関東近郊で獲れるトコブシは値段が高く、地域で差があります。

トコブシの値段

トコブシの値段は100gが1000円ほどで取引されます。冷凍ものだと2割ほど安いものもあります。獲れたてのものを販売している市場は旬の時期によって安く買えることもあります。

冷凍ものの中には1kgで一万円しないものもあり、大きさや形をこだわらなければ安い値段で販売しています。

通販では冷凍や活きたトコブシだけでなく、味付けしてあるトコブシもあります。缶詰になって長持ちするトコブシもあります。

トコブシの味はアワビそっくり?

トコブシは旨い成分がアワビと同じなので、アワビに近い味を感じます。刺身や煮物、バター焼きなど、アワビと同じ調理方法で食べられるトコブシは、一口サイズに切ってしまえばアワビとトコブシの違いはわかりません。

アワビは加熱すれば固くなりますが、トコブシは加熱しても固くならないので、お年寄りのように歯の弱い人でもおいしく食べることができます。

トコブシの下処理方法を紹介!

トコブシの下処理方法はアワビと同じです。しかし、アワビやトコブシを自分で調理したことのある人はあまりいないと思います。

トコブシは殻で売っていることが多く、下処理も自分でするようになります。殻ごと焼いてしまう場合は洗うだけで殻から外す必要はなく、手軽に調理できます。

カラの取り方はアワビと同じ!

トコブシの殻の取り方は、アワビのように貝柱を殻から切り取ります。刃先でトコブシの底を切り取るように回し切りにするか刃先を固定して貝の殻を回してもとれます。

トコブシの取り方はアワビと違い身が小さいのであまり力はいりませんが、小さすぎて肝や身を潰してしまわないように注意が必要です。

下処理方法

トコブシの殻にもアワビと同じように海藻などのゴミや寄生虫がついていることがあるため、たわしなどでしっかりと洗います。

刺身にする場合は身もしっかりとたわしで洗います。浅瀬にいるので砂が付いていることもあるので、汚れがないかしっかりチェックします。

加熱する場合は殻を洗ってそのまま調理するだけで下処理は完了します。大きさに合わせて下処理の過程も変わってきます。

トコブシの身が大きすぎる場合は、下処理で切り込みを入れるのもおすすめですが、アワビと違い小さな身の個体が多いので、そのまま切らずに食べる人もいます。

トコブシの刺身は身が小さいので固さが目立ち、大きな固体で食べるのがおすすめです。刺身にできるのは活きた新鮮なもの以外は臭みが出たりであまりむきません。

トコブシの基本の食べ方

トコブシは下処理も簡単ですが、調理も簡単です。新鮮なものは臭みもなく、焼いたり煮たりするだけで美味しく食べることができます。

素材そのものの旨味が強いため難しい調味料や時間がかかる下ごしらえも必要なく、殻の取り方も簡単なので、バーベキューなどの具材にもおすすめです。

焼く!

殻ごと網に乗せて焼いたり、オーブントースターなどで焼いて食べることができます。殻から外して身だけをバター焼きにすることもできます。

シンプルに塩や醤油、バターを乗せて焼いただけでも、トコブシの淡白な旨みにシンプルな調味料の味と香りが染みて、お酒のおつまみにもおすすめの味付けになります。

煮る!

トコブシは醤油とみりんで甘辛く煮たものが好んで食べられます。缶詰などもトコブシを煮たものが多くあり、郷土によって味付けが変わります。

地域によっては炊き込みご飯の具材として煮込む料理もあります。トコブシの身はアワビと違い加熱しても固くならないので、炊き込みご飯にしてもあまり固くならず風味も損なわれません。

刺身!

アワビと同じようにトコブシも刺身で食べることができますが、トコブシはあまり刺身にされません。殻の取り方は簡単なのですが、身が小さいため、そのままの形を生かした調理方法の方が多いです。

また、アワビとは違い浅瀬にいるため、汚れが付きやすく、加熱処理をしないと食中毒を起こすことがあります。新鮮で安全な海域で獲れたトコブシだけが、刺身に適しています。

トコブシの身は生の状態でもほんのり甘く、歯ごたえがあっておいしいです。小さい身なら半分に切って、豪快な食べ方もできます。

トコブシの簡単で美味しいレシピを紹介!

貝類の殻の取り方は加熱してからの方が身を傷付けず取りやすくなっています。トコブシも身が小さいため、殻はつけたまま調理されることが多いです。

冷凍ものの値段は比較的安いので、たくさん買ってもアワビほど高くはなりません。そのためトコブシはバーベキューなどにもっていったり、煮ものにしたりと様々な食べ方が楽しめます。

トコブシのバターソテー

トコブシのバターソテーは殻から外した身の肝を外し、しっかりと洗った後に切り込みをいれて小麦粉でまぶします。

お好みでガーリックやマジックソルトで一工夫してもおいしいです。トコブシをソテーするときにアスパラやキノコも一緒に炒めると、旨味が染みて良い付け合わせになります。

後は塩コショウで味付けしながらバターで焼くだけですが、焼き終わった後のバターと肝を混ぜてソースを作っても美味しいです。

トコブシの貝めし

トコブシの最もおいしい食べ方と言われているのが貝めしです。トコブシの旨味がご飯にしみこみ、身だけでなくお米の一粒一粒に美味しさが染み渡っています。

まずはトコブシの下ごしらえですが、下処理でしっかりと貝を洗います。そしてトコブシを殻がついたまま、日本酒でほどよく加熱します。このときあまり加熱しすぎると中の肝が潰れてしまうので、沸騰する前にトコブシを引き上げます。

トコブシを取り除いたゆで汁は出汁がしみているので、醤油やみりんで味付けをしていきます。煮汁の味が整ったら、火を止めてトコブシを漬けます。

トコブシに味がしみ込んだら、引き上げて殻を外し、身を食べやすい大きさに刻みます。肝が苦手な人はこの時に肝を避けてしまいます。刻んだトコブシをそのまま一緒に炊いても、炊きあがったご飯に混ぜても良いです。

トコブシの貝めしにはご飯だけで作っても美味しいですが、もち米を少し混ぜてもおいしいです。トコブシの量が少ないときは、ごぼうやニンジンなどの具材を足しても美味しくできます。

トコブシの含め煮

トコブシの身を殻と身の両方をたわしでしっかりと洗い、酒を入れたお湯で少し茹でます。この時にお湯は沸騰させない温度でかるく茹でます。

ゆで汁の灰汁を取り、醤油、みりん、塩、砂糖、酒で味付けた煮汁でトコブシを2、3時間漬け込むと含め煮の完成です。

含め煮はそのまま食べても美味しく、炊き込みご飯の具材にするのもおすすめです。茶碗蒸しに具材にしてもおいしいので、他の様々な料理に活用できます。

年々減っていくトコブシの漁獲量

トコブシはアワビと同じように守られている水産資源です。近年ではトコブシの漁獲量が減ってきて、国産のものは値段が高くなる傾向にあります。

アワビは深海に潜って生息しているため、海女さんのように技術を持った人しか獲れない、もしくは養殖が可能なので養殖ものも流通しています。

しかしトコブシは浅瀬にあるので、潮干狩りで見つけた人がそのまま持って帰ったりしてしまったり、養殖ができない貝なので減ったら簡単に増やすというのが難しいのです。庶民の味方だったトコブシの数は段々減り、国産のものの場合はあまり安くないという現状もあります。

トコブシ以外にもあるおいしい貝

アワビやトコブシ以外にも、美味しく食べられる貝があります。「ニナ貝」や「ヨメガカサ」、「マテ貝」など、おいしい貝として旬の時期には海に取りに行く人が多いです。

とくにヨメガカサはトコブシやアワビと味が似ていて、よく食べられます。しかし大きさがトコブシやアワビと違い、3cmや4cmとあまり大きくならず、流通することがほとんどないです。浅瀬にいることが多く、取り方も簡単です。

マテ貝はアサリのように旬の時期には潮干狩りにでかけてマテ貝を取る人も多いです。穴を見つけて塩をかけるとひょこっと出てくるので、取り方が楽しく子供にも楽しめます。調理もバター焼きやお味噌汁が美味しくて人気です。

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まるでアワビ!トコブシを味わおう!

トコブシは国産ものにこだわらなければ冷凍のものは値段も安く手に入りやすいです。アワビは高いけれどトコブシは普段の食卓でも利用しやすい貝類になっています。

聞きなれない食材だからやめておこう、なんて思わずに、スーパーで見つけた時にはぜひとも買ってみてください。手軽に食べれるアワビとして重宝すること間違いなしです。

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この記事のライター
柳沢吉

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