アルバニアの国旗がかっこいい!意味や由来を知って旅行をもっと楽しもう!

2019年5月10日 (2019年5月11日最終更新)

アルバニアはヨーロッパに位置する国です。日本人にとってはハワイやアジアよりも旅行へのハードルはありますが、それを補ってあまりある魅力をそなえた素敵な国です。アルバニアの国旗のデザインには意味があります。歴史にも縁がある国旗の意味や由来をまとめました。

目次

  1. アルバニアってどんな国?
  2. アルバニアの国旗のデザイン
  3. アルバニアの国旗の由来
  4. スカンデルベグは本名ではない?
  5. アルバニアの国旗と似ている国旗
  6. アルバニアのおすすめ観光スポット6選
  7. 旅行前に国旗を通してアルバニアの知識を深めよう!

アルバニアってどんな国?

アルバニアの国旗についてまとめるまえに、まずはアルバニアがどこにあるのか、どんな国なのかについておさらいしておきましょう。日本から旅行に行く人も決して多いとは言えないアルバニアですが、一体どんな国なのでしょうか。

旅行に行くときは、どうしても「人気の旅行先」や「安いプラン」で考えてしまいがちです。特に海外旅行に行くときはそうではないでしょうか。しかしマイナーな旅行先でも、アルバニアのように魅力的な国はたくさんあります。

アルバニアの地理

アルバニアは東ヨーロッパにある国です。バルカン半島と呼ばれる半島にあり、アドリア海に面しています。ギリシャやモンテネグロ、コソボと隣接しています。海を挟んでイタリアがあります。

アルバニアは地中海性気候に属するため、1年のうちいつ訪れても比較的温暖で過ごしやすいです。東京よりも夏は涼しく、冬は同じくらいの気候と考えてよいでしょう。そのため、旅行にいくなら4月から10月までがよいとされています。

アルバニアの歴史

アルバニアは14世紀頃までは比較的歴史の中でも穏やかな道を辿ってきました。ローマ帝国が近かったため紀元前2世紀頃からローマ帝国に属していました。ローマ帝国が衰退し始めるのが14世紀に入ってからなので、長い間ローマ帝国下にあったと言えます。

もちろんアルバニアは最初から国としてあったわけではなく、領土を占領されることも歴史の中で多く経験しています。ローマ帝国の衰退後はオスマン帝国のヨーロッパ全土への侵攻が始まります。この時にアルバニアもオスマン帝国の管轄下となります。

後述するスカンデベルクによって、アルバニアは15世紀に一度独立に成功します。しかし諸々の事情から独立は長くは続かず再びオスマン帝国に統合されます。アルバニアは歴史の中で常に独立を目指していた国であると言えるでしょう。

アルバニアの人口

アルバニアの人口はおよそ290万人です。日本の人口が1億2000万人であることを考えるとあまり大きいとは言えない国です。全体的にコンパクトで小さな国であることが旅行先としてあまりあげられない理由にもなっているかもしれません。

気になるアルバニアの国土ですが、29000平方メートルとなっておりこれは北海道の1/3ほどの大きさです。独立したのが1944年のため比較的国としては歴史の浅い国といえます。

アルバニアの言語

アルバニアで話されているのはアルバニア語です。アルバニア語は北部と南部でそれぞれ方言を持っており、北部はゲグ方言、南部はトスク方言と言われています。北部と南部のうち北部のアクセントの方がより標準語としてみなされることが多いです。

アルバニアはオスマントルコやイタリアなどの国に侵略された歴史があるため、高齢者の中にはイタリア語を話す人が多くいます。アルバニアの南部にはギリシャがあるためギリシャ語を話す人も少数ながらいます。

アルバニアの国旗のデザイン

ではアルバニアがどんな国か概要が分かったところで続いては国旗についてみてみましょう。アルバニアの国旗は二つの頭を持つ鷲が描かれたデザインとなっています。背景は赤一色ですが、ピンクに近い派手な赤というよりは黒に近い色合いとなっています。

アルバニアの国旗にはどんな意味や由来があるのでしょうか。まず分かりやすく特徴的なのはやはりその鷲の姿です。世界的に見ても動物をモチーフとした国旗はそこまで多くありません。アルバニアの国旗が現在のデザインになったのは1992年のことです。

それまでにも何回かアルバニアの国旗のデザインは変更されています。ですが今まで作られたどのデザインのアルバニア国旗にも双頭の鷲の姿が描かれています。このことからもアルバニア国民にとって鷲は特別な生き物であることがわかります。

赤色はオスマントルコ時代の名残

アルバニアの国旗を見てみると背景の暗赤色が目を引きます。この暗赤色は歴史上でも関わりが深いオスマン帝国のカラーに由来しています。オスマン帝国(オスマントルコ)のカラーは暗赤色であり、オスマントルコから独立したアルバニアの国旗にも使われています。

現在のトルコの国旗を見てみても、同じ暗赤色が使われています。オスマン帝国のカラーはトルコの国旗にも脈々と受け継がれており、現在のトルコにも大きな影響を与えていることが分かります。

アルバニアの国旗は1914年にドイツからヴィート公爵が即位した時にデザインが決められたと言われています。最初にアルバニアの国旗がデザインされた時から背景の色は今と同じ暗赤色でした。オスマントルコはアルバニアにとって歴史上で深い意味を持っています。

左右をにらむ双頭のワシの意味

国旗の背景カラーと共に双頭の鷲にも注目してみましょう。この鷲にはどんな意味があるのかですが、こちらは「アルバニア国民は強い動物である鷲の子孫である」と考えられている伝承によるものです。動物が民族にとって意味を持つのは多くの国に見られる現象です。

双頭にも意味があり、これは「アジアとヨーロッパの両方を警戒している」という意味があります。ちょうどアルバニアはヨーロッパとアジアに挟まれる位置にあるため、歴史上でも双方からの影響を受けてきました。

アルバニアの国旗のデザインは戦争や領土の奪取などを経験した、アルバニア人ならではのデザインと言えるでしょう。国旗に双頭の鷲が描かれていることからも、「強くて凛々しい」ことがアルバニア人の理想であることが分かります。

アルバニアの国旗の由来

アルバニアの国旗を語る上で欠かせないのがスカンデルベグという人物の存在です。スカンデルベグはアルバニアの英雄とも言われている人で国旗に描かれている双頭の鷲もスカンデルベグに由来しています。

スカンデルベグは15世紀にオスマン帝国からアルバニアを独立に導くことに成功しました。オスマン帝国はヨーロッパの多くの場所に領土を持っていたとてもパワフルな国だったため、オスマン帝国からの独立はアルバニア人にとって喜ばしいことでした。

14世紀にオスマン帝国下に入ったため、15世紀に独立したことは歴史的に見てもかなり早い独立と言えます。しかしこの独立は長くは続きませんでした。1468年にスカンデルベグが亡くなると、アルバニアは再びオスマン帝国の支配下となってしまいます。

中世アルバニアの英雄スカンデベルクの紋章に由来

死後12年間という短い期間だったアルバニアの最初の独立ですが、アルバニア人にとっては現在でも大きな意味を持っています。国旗に描かれている双頭の鷲は独立運動の時にスカンデルベグがつけていた紋章に由来しています。

当時はオスマン帝国からの独立を目指していたスカンデルベグがすでに双頭の鷲のエンブレムをつけていたことになります。このことから国旗の「ヨーロッパとアジアの両方を見ている」という由来に疑問を持っている人もいます。

スカンデベルクは5000レク紙幣に肖像が使われている

現在スカンデルベグはアルバニアの貨幣である5000レク紙幣にその肖像が使われています。日本のお札は近代や現代の人の肖像を用いるケースが多いですが、アルバニアでは15世紀の英雄を今でもお札として大切に扱っています。

日本は歴史の中で戦争や領土の侵略を比較的受けずにきた国です。特に日本という国自体がどこかの支配下に入ったという経験はありません。しかしヨーロッパは戦争と略奪が歴史の中で広範囲にわたって行われてきた場所でもあります。

そういった過酷な歴史をもつアルバニア人にとって「鷲の子孫であること」と「英雄スカンデルベグという誇らしい人物が自国民にいたこと」は後世まで語り継ぐべき大切なことです。国旗に描かれている鷲にもちゃんと由来がありました。

スカンデルベグは本名ではない?

ここまでアルバニアの英雄としても名高く、歴史を語る上で欠かせないスカンデルベグですが実は本名ではありません。本名はジェルジ・カストリオティと言います。どことなく演劇やドラマにでてきそうなかっこいい名前です。

スカンデルベグ(Skënderbeu)という通称はイスケンデル・ベイ(İskender Bey)というトルコ名が関係していました。確かに似ていることが分かります。アルバニア語の方は続けて読んだ結果スカンデルベグとなっています。

彼は存命中に25年間に渡ってアルバニアの独立を維持し、彼の死後も12年、合計37年間ものアルバニアの独立に貢献しました。アルバニアの英雄として今も市民、政府問わず抜群の知名度を誇っています。

アルバニアの国旗と似ている国旗

世界には似ているデザインの国旗があるものです。日本の国旗もバングラデシュやパラオ、マケドニアなどの国旗と似たデザインを持っています。国旗のデザインが似てしまうことはよくあることだといえます。

カラーに関して言えばアルバニアの暗赤色はオスマントルコからの影響によるものでした。このように同じ歴史を共有したことによって独立後も似たデザインを採用することは歴史上に多く見られます。

モンテネグロの国旗

まず最初にアルバニアと似ていると言われる国旗はモンテネグロのものです。モンテネグロの国旗は黄色の枠がありますが背景の赤色はアルバニアとほぼ同じです。加えてアルバニアは双頭の鷲がデザインされていたのに対し、モンテネグロは双頭のライオンです。

モンテネグロは地理的にもアルバニアと近い距離にあります。必然的に同じ歴史をアルバニアと共有したことからこのようなデザインになったと言われています。ライオンは聖マルコのライオンと言われ、双頭である理由も「東西の両方を見るため」と全く同じです。

セルビアの国旗

続いてはセルビアの国旗です。セルビアの国旗は赤青白の3色が横縞となっています。赤は今までの歴史で流されてきた人の血、青はセルビアの青く澄み渡る空、白はこの先未来への光明と言われています。

このトリコロールに双頭の鷲が描かれているのがセルビアの国旗です。デザインはアルバニアのものと少し違いますがデザインのコンセプトは全く同じです。流行っていたのでしょう。違う点としてセルビアの王家を象徴する冠と紋章が描かれています。

オーストリアの政府旗

オーストリアの政府で使われている方にもアルバニアの国旗との共通点が見られます。ヨーロッパの諸国では民間で使う旗と政府で使う旗が異なることがよくあります。わかりやすいのはイギリスで、イギリス大使館は有名なユニオンジャックの中に紋章が描かれています。

どちらも正式な国旗でありオーストリアの場合も同じです。普段使われるオーストリアの国旗は上から赤白赤の横縞となっていますが、政府で正式に使われる国旗にはオーストリアの紋章を持った黒鷲がデザインされています。

アルバニアの国旗に描かれている双頭の鷲も黒色です。黒という色だけではなく、鷲という鳥の種類まで一致しています。上から黒赤黄の三色横縞で有名なドイツの国旗も政府が使うものには黒の鳥が描かれています。ヨーロッパ人にとって鳥は特別な意味を持っています。

アルバニアのおすすめ観光スポット6選

最後はアルバニアのおすすめ観光スポットです。アルバニアは小さい国ですが、アルバニアならではの歴史に触れることができる観光スポットが多くあります。歴史関係のスポットだけでなく、泉やビーチなど自然豊かなのもアルバニア観光の魅力です。

アルバニアの国旗を通して、国旗の持つ意味や由来が分かれば旅行もより楽しく意義のあるものとなるでしょう。観光スポットを回ったときはぜひアルバニアの歴史も思い出してみてください。

アルバニア観光の中心地【スカンデルベグ広場】

アルバニア観光の中心地とも言えるのが首都、ティラナの中央広場です。首都ティラナの中央広場はスカンデルベグ広場があり、スカンデルベグの像が建っています。首都の中央広場にスカンデルベグの名前を冠しているのも、影響力がうかがえます。

広場はティラナの中心地ということもあり、ティラナ国際ホテルやティラナ文化博物館など、アルバニア観光のホットスポットとしても知られています。アルバニア観光に行った際はここから観光をはじめてみてはいかがでしょうか。

ローマ時代の跡地【ブリトンドの遺跡】

アルバニアには紀元前からの息吹を感じさせる遺跡もいまだに残っています。それがこちら、プトリントの遺跡です。プトリント古代都市遺跡と記載されることもあります。紀元前4世紀にアポロンの子であるアスクレビオスによって建てられました。

世界遺産にも指定されており、古代の遺跡などにワクワク感を持つ人にはイチオシの遺跡となっています。遺跡のすぐ先にはギリシャがあるため、ギリシャに渡りたい人も1度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

青い神秘的な泉【ブルーアイ】

アルバニアの中でも特別青く神秘的な泉、それがブルーアイです。アルバニア独自の自然を楽しみたいという方にはおすすめの場所です。ブルーアイへはジロカストラという世界遺産に指定されている街か、サランダという街からも向かうことができます。

サランダもリゾート地として有名なため、どちらからもアクセスがよいのもブルーアイのうれしいポイントです。現地の言葉では「シリカルタ」と呼ぶため、タクシーなどでブルーアイと言って通じないときはシリカルタと伝えるとよいでしょう。

スカンデルベグが戦った城【クルヤ城】

クルヤ城はティラナからバスで約1時間半ほどで到着できるスカンデルベグがかつて戦った城です。現在では博物館となっており、スカンデルベグに関する記録を色々と知ることができます。

城塞前はトルコバザールのための広場となっています。ヨーロッパらしい雰囲気を楽しみたい人にはこちらのバザールも覗いて行くことをおすすめします。

世界遺産の町並み【ベラトとギロカストラの歴史地区群】

世界遺産にも指定されている、ベラトとギロカストラの歴史地区群もアルバニアおすすめの観光スポットです。ジロカストラはアルバニア南部に位置している要塞都市です。大農場主によって建てられました。

歴史を詳しく知れることから博物館都市とも呼ばれています。ベラトはアルバニア中部に位置しています。双方ともオスマン帝国時代に建てられた歴史的な建物がいまだに残されており、帝国時代のアルバニアを垣間みることのできるスポットとなっています。

地中海のリゾート地【サランダのビーチ】

サランダのビーチはイオニア海に面したビーチリゾートです。アルバニア人だけでなくギリシャや他の外国からも観光客が訪れるアルバニアの有名観光スポットです。透き通った水と白い砂浜は日本ではなかなかお目にかかることができません。

サランダはアルバニア南部に面しており、こちらもギリシャに近いです。アルバニア自体がコンパクトな国のため、これまでにあげた観光スポットと両立することもできるでしょう。アルバニアならビーチも楽しむことができます。

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旅行前に国旗を通してアルバニアの知識を深めよう!

アルバニアの国旗について、意味や由来を歴史と一緒にまとめてきました。アルバニアの国旗ではありますが、中を見てみるとデザインの多くはオスマン帝国に関する歴史が由来となっていました。

オスマントルコ時代の暗赤色と、その帝国からの独立を成したスカンデルベグが共に1つの国旗に描かれていることに、アルバニアとしての歴史が詰まっています。国旗を通して、アルバニアの知識をつければ旅行はもっと楽しいものとなるでしょう。

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この記事のライター
Daisuke.U

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