カルタゴのおすすめ観光スポットは?世界遺産の街の見どころをご紹介!

2019年12月28日 (2019年12月29日最終更新)

チュニジアにあるカルタゴは、ローマ時代の遺跡が今に残り、早い時期に世界遺産に指定された場所として観光客に人気です。そこでカルタゴの遺跡や見どころについていくつか紹介していきましょう。あわせてアクセス方法などについても紹介します。

目次

  1. カルタゴはチュニジアの世界遺産の街!
  2. カルタゴとは
  3. カルタゴのおすすめ観光スポット
  4. カルタゴへのアクセス
  5. カルタゴ観光で注意すること
  6. 世界遺産の街・カルタゴの観光を満喫しよう!

カルタゴはチュニジアの世界遺産の街!

世界史を学んだことがある方は、カルタゴという地名を覚えている方もいるかもしれません。さほどよく知られた場所ではありませんが、世界遺産に登録されている遺跡も多く、世界史が好きな方にとっては人気の観光スポットとなっています。そこで、カルタゴのおすすめ観光スポットを紹介します。

遺跡などおすすめの観光スポットをご紹介!

カルタゴは古代都市があった場所であり、現在では世界遺産に登録されているさまざまな歴史的観光スポットの多い観光都市として知られています。その昔、この地は地中海の東と西を結ぶ結節点として、貴金属などを含むたくさんの物資や人が移動し、大きく栄えました。

1979年、この地はユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、その栄華は遺跡として、またさまざまな書物に書かれたものの中で、現在に伝わっているのです。

カルタゴとは

それではまず、カルタゴというのがどんな場所なのかということから紹介していきましょう。カルタゴは現在のチュニジアの首都であるチュニスの近くにある、チュニス湖の東岸にあった古代都市です。現在ではチュニス県カルタゴ市となっており、チュニジアの首都圏の一角になっています。まずはその歴史から簡単に紐解いていきましょう。

フェニキア人が建設した古代都市国家

カルタゴのある場所は水深が浅い入り江があり、突き出した岬があるという、港ができるのに適した地形を持っていました。その地にティルスを母都市としたフェニキア人がやってきて、この地にカルタゴが築かれたと考えられています。

それがいつごろのことかははっきりしていないのですが、カルタゴ遺跡の出土品を見ると紀元前8世紀後半のものが最も古く、このあたりまでさかのぼることができると推測されます。

ちなみにカルタゴはティルスの女王であったディードーが兄から逃れてこの地にきて、カルタゴを建設したとしており、歴史書によると細く切った皮のひもで土地を囲ってそこに最初に作ったとされます。そこにフェニキア人が集まり、国づくりが行われたというのです。

ローマによって滅ぼされたカルタゴ

カルタゴはその立地のよさをいかして港を作り、フェニキアの本国に代わって海軍の力を強め、発展していきます。しかし交易などで国力を増していくと、ローマやギリシャといった周辺の国との間にあつれきを生むようになってきました。

紀元前264年、ローマがカルタゴ軍を攻撃したことで、約1世紀にわたって続くポエニ戦争が起こります。この戦争で活躍したのが有名なハンニバルです。しかしハンニバルが亡くなった後で起こった第三次ポエニ戦争によりフェニキア国家カルタゴは滅び、その地にはローマの植民地が建設されることとなりました。

チュニジアに残る世界遺産の遺跡群

フェニキアが去った後、ローマ植民地となったカルタゴは、徹底的に都市が破壊され、ローマらしい建造物等が建設され、ローマらしい都市が作られます。これらの建造物が、現在のカルタゴの遺跡を形成することになります。

しかし5世紀ごろになるとカルタゴはヴァンダル王国に支配され、さらに7世紀末にはイスラムのウマイヤ朝の都市となりました。ウマイヤ朝はチュニスを発展させたことで、カルタゴはだんだんと衰退していくことになるのです。

カルタゴのおすすめ観光スポット

今述べたように、フェニキア人が作ったカルタゴの街は、ローマの侵攻が起こった段階で、悉く破壊されました。そのため、現在カルタゴの遺跡として世界遺産になっているものは、フェニキア人のものではなく、その後にローマの植民地になって作られたものです。とはいえ、きれいに残った遺跡は、ローマの栄華を今に伝えています。

カルタゴ遺跡の見どころ①:アントニヌス共同浴場

まずおすすめしたい遺跡として挙げられるのが「アントニヌス共同浴場」です。現在は2本の柱と石壁が残っているだけですが、青い地中海に白い柱や壁がよく映える、人気の観光スポットでもあります。

ローマ帝国の第15代皇帝であるアントニヌス・ピウスのころ、146年から162年頃に建設されたと推定されており、その規模は属州内最大規模、ローマ帝国内でも3番目と言われます。大理石などは属州外から輸入されたものが使われ、左右対称型になっていました。温水風呂、冷水風呂、さらにはサウナまであったそうです。

規模を縮小しながらも6世紀の東ローマ帝国統治下まで使われていたと考えられており、その規模はローマ帝国の栄華を今によく伝えています。

カルタゴ遺跡の見どころ②:トフェ(トペテ)

トフェ(トペテ)はフェニキアの火の神であるバール・ハモンと、天と豊穣の神とされるタニトを祀る場所であり、珍しいフェニキア時代の遺跡を今に伝えるものです。トフェというのはユダヤ語で「いけにえ」という意味です。

実は当時のフェニキアには幼児をいけにえに捧げる風習があったと言われており、この場所からはたくさんの幼児のお墓や骨壺が見つかっています。これらがいけにえの子どものものかは不明ですが、なぜこれだけ幼児が葬られたのか、ちょっと気になるところです。

カルタゴ遺跡の見どころ③:ビュルサの丘

「ビュルサの丘」は古代カルタゴの城塞が置かれた場所のことで、その城塞そのものを指す場合もあります。このビュルサの丘は最初に歴史のところで述べた、女王ディードーがこの地にやってきて皮ひもで囲んだ土地だとされています。

「ビュルサ」という言葉はフェニキア語で「城塞」という意味を持つほか、ギリシャ語で牛の皮を意味する言葉からできたという説もあります。いずれにしてもディードーの伝説がかかわりを持つ地とされているのです。

ビュルサの丘にあった城塞は、先ほど述べたポエニ戦争でカルタゴが陥落した際に破壊されましたが、現在国立カルタゴ博物館(1875年)とサン・ルイ大聖堂(1884年)が置かれ、多くの観光客が訪れています。

カルタゴ遺跡の見どころ④:古代カルタゴの軍港

カルタゴの水辺にある展示室に行くと、円形を基調とした壮大な建物の設計イメージがあります。実はこの建物は現在のものではなく、古代カルタゴの軍港を遺跡などから復元したものです。

この軍港は紀元前150年のもので、発掘データをもとに精密に設計図におこしたものであり、これをもとにした模型も用意されています。実際に現在の地形や遺跡などと合わせるとぴったり合うことから、間違いないと言われます。

紀元前150年という時代に、カルタゴが持った力を示すものとともに、それだけの力を持ったカルタゴがローマなどにとってどれだけ恐れられたかがよくわかります。ぜひじっくり見ることをおすすめします。

カルタゴへのアクセス

このように歴史好きの方にとってはたまらない遺跡がたくさんあるカルタゴに、実際に行くとなるとどうしたらいいのでしょうか。そもそもチュニジアという国がどこにあり、どうやって行ったらいいのか知らないという方も多いでしょう。そこで次にチュニジア、そしてカルタゴに行くアクセス方法について紹介します。

日本からチュニスへのフライト情報

カルタゴにアクセスする場合、その起点となるのがチュニジアの首都チュニスです。日本から行く場合はまずはチュニスに行く方法から見ていきましょう。

チュニスに行くためには大きく分けて2つのルートがあります、1つめは中東ルートで、エミレーツ航空でドバイを経由するか、カタール空港でドーハを経由するかです。もう1つはヨーロッパルートで、ターキッシュエアラインズでイスタンブール経由、エールフランスでパリ経由、ルフトハンザドイツ航空でフランクフルト経由です。

どのルートも毎日運航はされているので、出発地からのアクセスや時間などを考慮してルートを選ぶとよいでしょう。

チュニジア入国にはビザが必要?

次に気になるのが、チュニジアに行く場合にビザが必要かどうかです。日本の場合はパスポートを持っていれば、滞在3ヶ月以内であればビザは必要ありません。例えば10日間旅行に行くのであれば、パスポートが3ヶ月プラス10日あればビザがいらないということになります。

行きの飛行機の中で入出国カードが配られるので、それに必要事項を記入し、チュニジアでの入国審査の際にパスポートとともに提出すればそれで手続きは終了となります。

チュニスからカルタゴへの行き方

次にチュニスからカルタゴへの移動です。先ほども述べたように、カルタゴはチュニスのすぐ近くにあります。まず、チュニスにあるチュニス・カルタゴ空港からチュニスの中心部までは8キロほどの距離があるため、タクシーで15分ほどで移動できます。

バスで移動する場合、空港から35番、635番のバスに乗ると、チュニス・マリン駅近くのバスターミナルまで移動できます。この駅からTGMに乗ります。カルタゴの最寄り駅は「カルタゴ・ハンニバル」駅で、ここまで約30分で移動することができます。

カルタゴ観光にはツアーやタクシーの利用がおすすめ!

カルタゴの遺跡ですが、約3キロ四方のところに遺跡が点在しています。カルタゴには共通チケットがあり、それを利用すると10ヶ所ほどある遺跡をすべて見学することができるのですが、いくら3キロといっても、徒歩ですべてを1日で回るのは難しいです。

ですから、カルタゴの遺跡を効率よく回りたいという場合は、ツアーに参加するか、もしくはタクシーなどを利用して回ることをおすすめします。特にあまり外国旅行に慣れていない方は、ツアーに参加するのがいいでしょう。

カルタゴ観光で注意すること

最後に、気になるカルタゴ観光の注意点をいくつか挙げておきます。実はチュニジアは以前バルドー博物館の襲撃テロが起こったことで、いったんは海外安全情報のレベルがあがりましたが、その後の状況から2018年に再びレベル1に下がりました。ですから治安の面では特別に危険ということはないようです。

ただ、海外旅行ということではありますので、海外旅行で一般的に言われるレベルでの注意は必要です。一般的な注意をしっかり守り、いろいろな遺跡を楽しんでくるとよいでしょう。

世界遺産の街・カルタゴの観光を満喫しよう!

カルタゴはローマ時代の遺跡が多く残り、ローマ時代の栄華を自分の目で見られる、歴史ファンにはたまらない観光スポットです。また、遺跡以外にも博物館やシティ・ブ・サイドなどよく知られた観光地が多く、たくさんの見どころがある国でもあります。ぜひいろいろな場所の観光を計画して、チュニジアの魅力を堪能してください。

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この記事のライター
よしぷー
青森出身、京都在住の歴女です。歴史が感じられる場所を旅するのが好きで、寺社巡りや博物館巡りを楽しんでいます。

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