カルナック神殿はエジプトの世界遺産!見どころや行き方もチェック!

2020年3月6日 (2020年3月10日最終更新)

エジプトの観光名所カルナック神殿は、首都カイロから南に下ったナイル川沿いの都市ルクソールにある神殿です。カルナック神殿は世界遺産にも登録されている古い歴史を持つ神殿で、ルクソール神殿、王家の谷と並び、ルクソールのハイライト的な存在となっています。

目次

  1. 世界遺産・カルナック神殿を見学しよう!
  2. 世界遺産・カルナック神殿のあるルクソール
  3. 世界遺産・カルナック神殿とは?
  4. 世界遺産・カルナック神殿への行き方
  5. 世界遺産・カルナック神殿の見どころ1:神殿建造物
  6. 世界遺産・カルナック神殿の見どころ2:オベリスク
  7. 世界遺産・カルナック神殿の見どころ3:大列柱室
  8. 世界遺産・カルナック神殿の音と光のショー
  9. 世界遺産・カルナック神殿から程近い王家の谷
  10. 世界遺産・カルナック神殿周辺の気候
  11. 世界遺産・カルナック神殿へ行こう!

世界遺産・カルナック神殿を見学しよう!

エジプトと言えば首都カイロにあるギザのピラミッドやスフィンクスを思い浮かべる人が多いのではないかと思いますが、カイロからナイル川沿いに南下した観光都市ルクソールにも、歴史的な建築物のカルナック神殿やルクソール神殿があります。

ここではそんなカルナック神殿について、見どころや行き方、世界遺産、おすすめの観光スポットなどの情報を交えつつ紹介します。

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世界遺産・カルナック神殿のあるルクソール

ルクソールはエジプト南部にある古代都市で、カイロから600キロメートルほど南のナイル川東岸にあります。この都市は、紀元前16世紀から紀元前11世紀にかけて、王であるファラオたちが支配した古代エジプトの都・テーブがあったところです。

ルクソールには何世紀にも渡って首都が置かれましたが、紀元前7世紀に行われたアレキサンダー大王の遠征後のプトレマイオス軍によって完全に破壊され、ローマ帝国の支配下となった歴史があります。

カルナック神殿周辺地域は世界遺産に認定

ルクソールを代表する建築物として、カルナック神殿とそこから2.5キロメートルほど離れた場所にあるルクソール神殿の2つの巨大遺跡の一部が現在でも残っています。また、ナイル川の西岸には、歴代の王族たちが眠る墓・王家の谷と王妃の谷があります。

カルナック神殿を含めたこれらの場所は、「古代都市テーベとその墓地遺跡」として、ユネスコの世界遺産に登録されています。

カルナック神殿とルクソール神殿

カルナック神殿にはアメン神が祀られていますが、その神殿から南に2.5キロメートルほど離れた場所にはルクソール神殿があり、この場所にはアメン神の妻ムート神が祀られています。

この2つの神殿はかつてはつながっていたそうです。カルナック神殿とルクソール神殿の第一塔門の前には、スフィンクスが並ぶ参道があり、それぞれの神殿に向かうように並んでいます。これはかつてそこに道が造られていたことを意味しています。

ちなみに、カルナック神殿のスフィンクスは頭が羊の形をしていますが、ルクソール神殿のスフィンクスは頭が人の形をしています。

ルクソール神殿には、ラムセス2世の坐像2体とオベリスクが設置されています。このオベリスクは高さ25メートル、重量254トンという巨大なもので、ハトシェプスト女王のオベリスクに次ぐ大きさを誇っています。ラムセス像は顔面が破損しています。

神殿にはオベリスクがもう1本立っていたのですが、ナポレオンが引き抜いてパリに移送し、現在、コンコルド広場の中央にに聳えています。そして神殿には台のみが残されています。

世界遺産・カルナック神殿とは?

カルナック神殿は、4000年ほど前にテーベにある空気の神・アメン神を祀るために建てられた神殿で、テーベ侯がエジプト全体を支配するようになるとともに、地方神だったアメン神も太陽神ラーと統合され、エジプトの最高神となります。

ラムセス2世をはじめ、歴代の王も神殿や像を寄進するようになり、当初小さかった地方の神殿は、巨大な建造物になっていきました。

全盛時のルクソール神殿は、東西に540メートル、南北に600メートルの壁で囲まれたスケールの大きい神殿で、世界最大の神殿建造物と言われています。

第1塔門を入ると第1中庭があり、その場所から第2塔門と大列柱室が見えます。第2塔門の前では巨像の神官が向き合っていますが、以前には無かったもので、修復時に造られたものと考えられます。第1中庭には大きな石柱が何本も立ち、廊下になっていたようですが、現在では1本のみ残っています。

世界遺産・カルナック神殿への行き方

カルナック神殿のあるルクソールへの行き方としては、カイロから飛行機かバス、電車でアクセスする行き方が一般的です。ナイル川クルーズに申し込んでアクセスする行き方もあります。

まず飛行機による行き方について説明しましょう。飛行機の場合は、エジプトの首都カイロからエジプト航空他の飛行機に約1時間ほど乗れば、ルクソールの空港にアクセスできます。格安のフライトを探せば、往復2万円強で飛ぶことができます。

バスまた電車での行き方を選択する場合は、カイロからルクソールまで約10時間ほどかかります。寝台列車を利用すれば比較的楽にアクセスできる行き方となります。

ただし、電車での行き方を選ぶ場合、外国人に対しては窓口ではチケットを購入できないため、宿泊するホテルに代行で購入してもらわなければなりません。カイロでは、「サファリホテル」や「ベニス細川家」といったホテルが代行してくれますが、通常より料金が高くなることは覚悟する必要があります。

次にルクソール駅からカルナック神殿への行き方について説明しましょう。ルクソール駅に着いたら、駅前の乗り合いバスに乗車してカルナック神殿までアクセスします。

バスのドライバーに「カルナックテンプル」と言えば、150円程度で目的地にアクセスすることができます。ルクソールは、見どころが多い割にはそれほど広くない観光スポットなので、短時間でアクセスできます。

世界遺産・カルナック神殿の見どころ1:神殿建造物

カルナック神殿の第1塔門を入ると、まず第1中庭があり、そこから第2塔門と大列柱室が見えます。第1中庭には当時、石柱が何本も連なる廊下がありましたが、現在は土台のみが並んでいます。遺跡の下部は、過去に起こったナイル川の氾濫によって砂漠に埋まってしまっていたものと考えられています。

第一塔門

カルナック神殿に入って前に進むと、まず羊の頭をしたいくつものスフィンクスが目に入ります。観光スポットの見どころの最初となるこのスフィンクス群は、きれいな姿のまま残されており、第一塔門の前まで並んでいます。

この羊の頭はアメン神の聖獣羊を現しています。遺跡の入口が第一塔門となります。この塔門は高さ43メートルを誇るエジプト最大の門で、末期王朝時代に造られたとされていますが、この塔門は未完成だったようです。

ラムセス2世の第一中庭

第一塔門をくぐった先は、第2の観光スポットとなるラムセス2世の第一中庭に続いています。この見どころの多い庭では、ラムセス2世の巨像が王女を従えて聳え立っています。

第一中庭の建造物のほとんどが壊れてしまっていますが、当時はこの場所に礼拝堂があったようです。

ラムセス2世は、第18王朝末期の王・ツタンカーメンの後の第19王朝の王で、この王の時代にエジプトは再度世界帝国に返り咲き、リビアやヌビア、パレスチナまで勢力を伸ばしていきます。ラムセスという名称は、エジプトの神ラーによって生まれたという「ラー・メス・シス」のギリシア語読みとなります。

その先に第二塔門があり、その門をくぐると、エジプト最大の列柱室があり石柱の森とも呼ばれる見どころたっぷりの観光スポット・第二中庭があります。

至聖所

カルナック神殿の至聖所は、トトメス3世が建立した聖域の中に造られており、その中には上下エジプトを象徴するパピルス柱が建てられています。この見どころの多い至聖所は、まだカルナック神殿が小部落の神殿として造られた時代の最初の建物で、その後歴代の王たちにより、大規模な寄進がすすめられました。

トトメス3世はエジプトの第18王朝6代目の王で、対外遠征を再開後、エジプト史上最大の王国を築いたファラオです。ツタンカーメンの時代は更に100年ほど後になります。

また、神のエジプトを象徴するロータス柱、アメン神の姿をしたツタンカーメン像、ツタンカーメンの王妃・アンク・セン・アメンの像なども見られます。

トトメス3世の祝祭殿

カルナック神殿の最も奥、至聖所の先にトトメス3世の祝祭殿があります。この建物の中には、後になってからキリスト教徒によって描かれた聖人の絵画や十字架の形に変えられた古代の像などが残されています。

また祝祭殿の裏には、ハトシェプスト女王の植物園と呼ばれる場所があり、エジプト以外の異国の植物のレリーフが残されています。貿易にも力を入れ、海外に想いを馳せたハトシェプスト女王ならではのレリーフと言えます。

聖なる池

トトメス3世祝祭殿の南側には観光スポットの1つ・聖なる池があります。この池は王や神官たちが神儀を行う前に身を清めた場所で、この池の手前に倒れたオベリスクが置かれています。

このオベリスクはハトシェプスト女王のオベリスクの片割れで、美しいレリーフが描かれています。またそのそばには、スカラベ(ふんころがし)があります。スカラベは、古代エジプトでは神の化身と云われ、強力なパワーを持つ存在だったようです。スカラベの周りを時計周りと反対方向に3度廻ると幸せになれるそうです。

世界遺産・カルナック神殿の見どころ2:オベリスク

カルナック神殿の観光スポット・列柱室を出たところにオベリスクが2本立っています。オベリスクはギリシャ神話に由来するもので、「針」や「小さな串」を意味しており、一般的には、神殿の入口の両側に太陽の象徴として立てられています。

オベリスクは通常、神殿のモニュメントとして立てられており、1枚の石で造られています。現在では、世界に7本しかない貴重なものとなっています。

カルナック神殿のオベリスクに使われている石は、エジプト最南部のアスワンから切り出されており、当初は4本立っていたようです。

現在カルナック神殿に残されている2本のオベリスクの内、1本はトトメスI世のもの、もう1っ本はハトシェプスト女王のもので、女王のオベリスクは対になっており、残る1本は観光スポットの1つ「聖なる池」と呼ばれる場所に倒れた状態で置かれています。

もう1本は4世紀頃、東ローマ帝国によって運び出され、コンスタンチノープル、つまり現在のトルコ・イスタンブールのブルーモスク隣の競技場跡にその姿を見ることができます。

ハトシェプスト女王のオベリスクは保存状態が良いのですが、それにはこんな話があるそうです。

トトメス3世は先代の王妃に当たるハトシェプスト女王の物を壊しまくったそうですが、オベリスクは神にささげたものだけに壊せなかったため、見えないよう壁で囲ってしまいました。その壁が結果としてハトシェプスト女王のオベリスクをきれいな状態で保存することになったという皮肉とも言える逸話が残されています。

世界遺産・カルナック神殿の見どころ3:大列柱室

カルナック神殿のハイライトとも言える観光スポット・第2中庭は、列柱室と呼ばれています。この列柱室では、柱の上部が花が開いたようになっている石柱が中央に12本あります。この石柱は、パピルスの茎と花のイメージから開花パピルス柱と呼ばれています。その周りを柱の上部がつぼみ状になっている未開花パピルス122本が取り巻いています。

列柱室はラムセス1世が建設を始め、セティ1世がその事業を引き継ぎ、ラムセス2世によって完成されたとされています。

カルナック神殿の観光スポット・列柱室の石柱は、1本が高さ15メートルもあり、周囲は大人が12人ほど手を繋いでやっと抱えられるほどの大きさで、柱周りには、王や王妃、神のレリーフなどが刻まれています。

このような巨大な柱が134本も立てられた背景には、王の権力や富を誇示する意図や王を神格化する意志が働いたのではないかと考えられています。

世界遺産・カルナック神殿の音と光のショー

カルナック神殿では、夜になると「音と光のショー」を見ることができます。カルナック神殿は幻想的な光に照らされ、入口から聖なる池までの見どころ溢れる神殿内を、音楽と物語を聞きながら歩くことができます。

ライトアップされた神秘的なカルナック神殿を舞台に、古代エジプトの神々の物語が語られます。勿論日本語ではありませんが、雰囲気は十分伝わります。

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世界遺産・カルナック神殿から程近い王家の谷

王家の谷はナイル川の西岸にある岩山の中にある岩窟墓群です。この谷には古代エジプトで一世を風靡した歴代の王様たちの墓が並んでおり、24の王墓など、64もの墓があります。

その中には、ツタンカーメンやラムセス王、メルエンプタハ、タウセルトなどの歴代の王や、若い貴婦人・セトナクト、サプタハなどの墓もあります。

また、王家の谷の反対側の谷には、紀元前16世紀にトトメス2世死後、古代エジプト初の女王となったハトシェプスト女王の葬祭殿があります。

世界遺産・カルナック神殿周辺の気候

カルナック神殿のあるルクソール周辺は、5月末から9月にかけて気温が40度を超え、50度近くになることもあります。そのため、この時期はルクソールへの旅行はおすすめできません。また、3月後半から5月にかけては気候自体はまずまずですが、ハムシーンと呼ばれる砂嵐に遭遇することがあります。

ルクソールのベストシーズンは2月から3月の前半、または9月から11月となります。この時期の気温は20度前後から30度以下と比較的過ごしやすい気候となります。

世界遺産・カルナック神殿へ行こう!

エジプトの南部に位置するルクソールは、今から3500年も前に古代エジプトの王たちが躍動し一世を風靡した、古い歴史を持つ地域です。そんなルクソールを代表する観光スポットがカルナック神殿で、それと対を成す形でルクソール神殿があります。

ここではそんなエジプトの世界遺産・カルナック神殿について、おすすめの観光スポットや見どころ、行き方などの情報を取り入れながら説明してみました。エジプトへの旅を計画する際は、是非この情報をお役立て下さい。

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この記事のライター
南真州
長野県出身の南真州と申します。仕事の関係で国内、海外の販売や商品企画の業務に携わってきました。その間、大阪、福岡、ドバイ、香港等への転勤を含め、種々の地域や国を廻ってきました。読者の皆さんには、今までの経験を生かしつつ、各地の新鮮な情報をお届けしたいと思います。

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