地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

ダナキル砂漠は世界一過酷な地!行き方など旅行の際に役立つ情報を紹介!

ダナキル砂漠は世界一過酷な地!行き方など旅行の際に役立つ情報を紹介!
投稿日: 2017年9月13日最終更新日: 2020年10月7日

エチオピア北東部にあるダナキル砂漠は、夏場は気温が50度にもなり「世界一過酷な土地」と言われていますが、自然の作った絶景を見ることのでいる場所でもあります。そんなダナキル砂漠の見どころやダナキル砂漠に暮らす民族、ダナキル砂漠への行き方などをご紹介します。

世界一過酷な地ダナキル砂漠をご紹介!見出し

エチオピア北東部にあるダナキル砂漠は夏は気温が50度以上、冬でも40度以上になり「地球上で最も過酷な土地」と言われている場所ですが、ダナキル砂漠で見ることのできる独特の景色を求めて旅行に来る人がいる場所でもあります。そんなダナキル砂漠旅行の見どころや行き方、ダナキル砂漠に暮らす民族、注意したい危険なことなどをご紹介します。

ダナキル砂漠とは?見出し

エチオピア北東部、エリトリア、ジブチにまたがる巨大なダナキル砂漠はアフリカの大地溝帯の内部に位置し、海抜マイナス約116メートルの場所にあります。世界屈指の低地でもあり別名アファール低地とも呼ばれ「地球上で最も過酷な土地」とも言われています。砂漠と言ってもこの地域にはエルタ・アレ火山に代表される活火山が数多く存在していていて、地球が創り出した様々な景色に出会うことができます。

また、地中から熱された硫黄などの鉱物が噴き出す温泉地帯やどこまでも広がる塩の湖アサレ湖、隆起によってできた塩の奇岩群など、大地溝帯が造り出した奇跡の景色を楽しむことができます。ダナキル砂漠はアフリカ大地溝帯に位置し、夏は気温が50度以上、冬でも40度を越える、世界で最も暑い場所のひとつとされている地域です。

ダナキル砂漠はどうやってできた?見出し

ダナキル砂漠のあるアフリカ大地溝帯は今から6500万年より前に形成が始まったと考えられています。マントルの上昇流が地殻にぶつかり、東西に流れることで大地が引き裂かれ、真ん中に巨大な谷、その両側に山が形成されてできました。

ダナキル砂漠はその谷にあたる場所に位置し、標高は海抜下になっているというエチオピアの中でも変わった場所です。現在でも大地溝帯形成は続いており、厳しい環境の中で暮らすアファール族との出会いや塩を運ぶラクダのキャラバンもダナキル砂漠の見所の一つとなっています。

ダナキル砂漠の見どころ1:エルタ・アレ火山見出し

ダナキル砂漠の見どころといえばまずは活火山であるエルタ・アレ火山です。ダナキル砂漠には30以上の火山があり、スミソニアン協会によってあげられている、アフリカの火山の約4分の1がこのエチオピア北部とエリトリアに存在しています。その中で最も活発な活動を続けていて、観光客が溶岩の流れる火口を見学できるのがエルタ・アレ火山です。

エルタ・アレ火山は粘性の低い溶岩によって形成された楯状火山で、標高は613mあります。頂上にあるクレーターの中には北と南の2つの火口が存在していますが現在、活発な活動を続けているのは南の火口です。

2016年11月から2017年5月にかけて火山活動が活発化し、新火口や溶岩湖が出現する等、山頂付近の地形も刻一刻と変化していっている場所です。一時は真っ赤な溶岩を見学できない時期もありましたが、現在は再び迫力ある溶岩湖の景色を眺めることができ、旅行者に人気のスポットとなっています。

ダナキル砂漠の見どころ2:アファール族見出し

アファール族はエチオピア、エリトリア、ジブチにまたがって暮らす遊牧民族です。ほとんどがイスラム教徒で、アファール語を話します。ほとんどのアファール族は 「アリ」と呼ばれる丸い家を作り、村単位で生活をしていますが、本来、遊牧生活を送る人々なので、男性は乾季の間、水を求めて家畜を連れて移動し、この間村は女性によって守られています。

アファール族の主食はパンとミルクで、穀物を挽いてミルクと混ぜ、釜戸でパンを焼きます。アファールの女性はビーズのネックレスやブレスレットなどで着飾っていて、非常に美しい民族の一つと言われています。男性は白い布を方から身につけ、ギレという大きなナイフをお腹の所に差していますが、このギレは大人の男と認められた証です。アファール族は長きに渡って過酷なダナキル砂漠に暮らし、塩の交易を支配してきた民族です。

ダナキル砂漠の見どころ3:ダロール火山見出し

ダロール火山はダナキル砂漠内にある高さ約50m程度の溶岩台地の小さな山です。この山は玄武岩質のマグマが地中に侵入したことによって形成されたと考えられています。1926年、ダロール火山にて水蒸気爆発が起こった際に直径約30mのクレーターが形成されました。これがダロールで起きた一番最近の変化です。

しかし、現在もダロール火山の活動は続いていて、熱された塩水が噴出することによってできた、想像もつかない極彩色の美しい景色を見ることができます。この美しい色は雨水などが地中にしみ込む過程で地層にある塩や硫黄を含み、その水が地熱によって熱せられ、水蒸気となって噴出し、地上で冷やされると再び液体化したときに含まれる塩、硫黄、カリウム等の鉱物から作り出されるものです。

塩水が噴出す場所は毎年変わるため、訪れるたびにその姿を変えている景色も見どころの一つです。山の麓から20分ほど溶岩台地の斜面を登るため、滑りにくい靴で訪れるようにしましょう。

ダナキル砂漠の見どころ4:塩のキャラバン見出し

ダナキル砂漠には見どころがたくさんありますが、その中でも興味深いのが塩のキャラバンです。これは多くのラクダを率いたキャラバンですが、かつては採掘場のあるアサレ湖からティグレ州のメケレまで海抜マイナス120mから2000mまで塩を運ぶ片道1週間にも及ぶ過酷なキャラバンでした。

現在は道路や交通機関の発達により本格的に運ぶのはアサレ湖からベル・ハアレの町までの約57kmに限られています。ここから塩はトラックによってメケレへと運ばれます。塩のキャラバンを率いるのは高地に住むキリスト教徒のティグレ族という民族です。アサレ湖で塩を採掘するのはイスラム教徒のアファール族。ダナキル砂漠で営まれる塩のキャラバンはイスラム教徒とキリスト教徒という異なる民族の共同作業で行われています。

塩の採掘場では現在でも100人を越えるアファール族の採掘者が働いており、40cmかける30cmの長方形をした塩の板を作りだしてゆきます。1つの板は約6.5kgありラクダ1頭につき約30枚(200kg)、ロバは約15枚(100kg)の塩の板を積み込みます。日の出と共にアハメッド・エラを出発したキャラバンは8時頃に採掘場に到着し、全ての塩を積み込むと午後、15時頃までに採掘場を後にて行きます。

ダナキル砂漠への行き方見出し

ダナキル砂漠は、エルタ・アレ火山を始めとしてソルジャーを雇うことや許可証が必要なことが多数あることから個人で旅行に行くことは難しく、ツアーに参加することになります。日本からの行き方だと香港経由でエチオピアの首都アディスアベバを経由して行く行き方があります。メケレという所まで行きそこで1泊し、メケレからは陸路でアフデラ湖という所まで移動。湖の湖畔でキャンプをすることになります。

アフデラ湖畔からも陸路を進み、クルスワッド村を通り、エルタ・アレ火山のベースキャンプまで移動します。ここで野宿をし、翌日、早朝にエルタ・アレ火山に登り、火口の見学をするという行き方になります。他にも行き方や日数の違うツアーなどがあります。現地だと4日間のツアーで350ドルから600ドルのツアーなどがあります。

ダナキル砂漠のベストシーズンは?見出し

ダナキル砂漠はアフリカ大地溝帯に位置するエチオピア北東部にあり標高が海抜下という場所にありますが、夏場は50度以上にまで気温が上がる非常に環境の厳しい地域です。そのため比較的気温が下がる11月から2月が観光のベストシーズンで、この時期にダナキル砂漠を巡るにツアーが設定されているものが多いです。

比較的気温が下がると言っても日中は40度以上にまで暑くなります。また、この時期は雨もほとんど降らないため、日除け対策に加えて、しっかりと水分補給するなどの対策が必要です。

ダナキル砂漠は危険?知っておきたい注意点見出し

「世界一過酷な土地」と言われるダナキル砂漠、美しい景色が見られる一方でその自然の過酷さや、危険な場面もあるので、どんな危険があるのかしっかりと確認して訪問を決めましょう。まずはやはり活火山ということで、火山で発生する危険なガスに注意が必要です。中には硫化水素が発生する危険地帯でもあるためツアー中の案内にはしっかりと耳を傾けましょう。

また、ダナキル砂漠の中でもエリトリアにほど近いダナキルではプロの武装強盗が出没することがあると言います。そのためツアーでは危険から身を守るために銃を持った兵隊さんを雇わなければいけない場合があります。こちらもしっかりと案内を聞いて、ツアーの経路を外れないようにしましょう。

ダナキル砂漠へ行ってみよう!見出し

ダナキル砂漠旅行の見どころや行き方、ダナキル砂漠でクラス民族などをご紹介しましたがいかがでしたか?「世界一過酷な土地」と言われますが、そこで見られる独特の景色は一見の価値ありです。活火山の活動が活発なときは旅行が危険な場合もあるので、ダナキル砂漠を旅行する際は事前に現地の情報をよく確認して訪れましょう。

エチオピアの観光スポット7選!治安は?この国には13月があるって本当? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
エチオピアの観光スポット7選!治安は?この国には13月があるって本当? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
エチオピアは、東アフリカに位置する連邦共和制国家です。観光地ではあまり知られていないですが、エチオピアならではの、習慣や魅力的な観光スポット、気になる治安情報などなどをご紹介!これを見たらエチオピアに観光に行きたくなること間違いなしです!

アイコン

人気記事ランキング

記事はありません。

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote