台中の太陽餅がおすすめ！パイナップルケーキに続く台湾のお土産はこれだ！

美味しい食べ物で溢れる台湾で、有名なお土産といえばパイナップルケーキ(鳳梨酥フォンリース―)ですが、今台中を中心に新たなお菓子がブームになりつつあります。それは太陽餅(タイヤンピン)と呼ばれるお菓子です。今回はある程度日持ちもし、お値段も手ごろでお土産にぴったりな太陽餅をご紹介します。

台中名物の太陽餅はパイ生地でミルク餡子や水飴を包んだ丸型のお菓子です。甘すぎないミルク餡(水飴)とサクサクのパイ生地が絶妙にマッチしており、大人から子どもまで愛されるお菓子です。オーブントースターですこし温めると、パイ生地のさっくり感がアップするのでおすすめです。1つでも結構食べごたえもあります。

太陽という名前には様々な言い伝えが存在しているようです。1つは太陽餅の焼きたてのパイ生地が黄金色で太陽のようだったところからつけられたという説です。他には中国伝統菓子に月に感謝して名前がつけられた「月餅」があるにも関わらず太陽に感謝したお菓子がないというところから「太陽餅」とつけられたなど、その他にも様々言い伝えが存在しています。

太陽餅は魏清海さんという方が発明したお菓子です。台中にお住まいだったそうで、その証拠に魏清海さんに関わった人々が建てた「台湾太陽餅博物館」が台中に存在しています。つい最近まで太陽餅は梱包技術の不足により台中以外に出回ることがほとんどなかったそうです。そのため太陽餅は台中で文化となり名物とされるようになりました。

台湾のお菓子土産といえばやはりパイナップルケーキが思い浮かびますが、それ以外にもたくさんのお菓子が台湾には存在しています。月餅やタロイモケーキなど日本でも有名なものもありますが、中でも太陽餅はつい最近まで台中での名物品であったため、台湾の人々にとっても珍しく台湾全土に普及した今ブームになっています。

パイナップルケーキやタロイモケーキなどに比べて、太陽餅はミルクや水飴といった甘さ控えめのもので作られているため、甘いものが苦手な方にもおすすめのお菓子です。お店によって1個買いができるところ、箱販売のところとありますが、そこまで値段も高くなくものによっては日持ちもするためお土産にもおすすめです。

台中で名物となっている太陽餅ですが、台中駅前が一大太陽餅ストリートになっています。台中駅は台湾鉄道の1駅で、すべての列車が停まる大きな駅です。五南文化広場という書籍などを扱うお店の方に進むと、太陽餅を販売するお店の看板がたくさん見えてきます。どこに入るか迷ってしまいますが、今回はその中でもおすすめの店舗をご紹介します。

こちらは創業60年の歴史を持つ老舗です。台中店は緑の看板が目印で、店内はいつもお菓子を買い求める人で賑わっています。1階が販売、2階は文化館、3階が厨房になっていて、こちらの太陽餅は生地づくりから焼き上がりまでがすべて手作業で行われています。餡包みから焼き上がりまでを自分で出来る手作り体験も行われています。

手作りで丁寧に作られた太陽餅のパイ生地の層はなんと100層以上。さくさくの薄皮は口の中でしゅわりと溶けて、甘い餡の味が口いっぱいに広がります。値段は10個入りで200元、20個入りで400元、しっかり小分けに包装され箱に入っています。可愛い箱に入っているため、見栄えもしお土産にもおすすめです。

住所:台湾台中中區自由路二段27號 電話番号:＋886 4 2226 0030

こちらも台湾で100年の歴史を誇る老舗菓子店です。台中だけでも10店舗以上を展開しています。パイナップルケーキが有名なようですが、太陽餅や月餅、老婆餅(お嫁さんケーキ)など台湾の伝統菓子がずらり揃っています。時期によってはお店前に行列もできる人気店です。こちらの太陽餅はフレーバーが数種類あります。

フレーバーはプレーン、黒ごま、キャラメル、フルーツの4種類です。プレーンには餡とジャムソースの様なものが入っており、甘くてとても美味しいです。黒ごまには黒ごまペースト、キャラメルにはキャラメルが入っていますが、どちらも甘さ控えめです。フルーツにはリュウガンと呼ばれるライチの様な台湾の果物が入っています。お値段はどちらも1個30元です。

住所:台中市北區中清路一段788號 電話番号:＋886 4 2295 0079

お店の名前だけを見るとお菓子を取り扱うお店に見えませんが、こちらも台中地元で人気のお菓子店です。元々眼科として使われていた建物と名前をそのまま残し開いたお店だそうです。内装もとてもゴージャスで、お客さんが皆記念撮影をするほどです。こちらも太陽餅だけでなく、パイナップルケーキ、クッキー、チョコレートやはちみつも販売しています。

ほろほろとした食感で美味しい宮原眼科の太陽餅ですが、こちらのおすすめポイントは味だけではありません。どの商品も箱や容器といったパッケージがオシャレなのです。思わずパッケージ買いしてしまいそうなお菓子はお土産にもぴったりです。ちなみにアイスクリームも絶品ですので、興味のある方は是非召し上がってみてください。値段は12個入りで480元です。

住所:台中市中區中山路20号 電話番号:＋886 4 2227 1927

こちらも台中生まれの老舗菓子店です。こちらの2代目の方は日本で和菓子の修行をされたそうで、その後3代目の方がいち早く台湾に和菓子の技術を伝えたと言われています。陳允宝泉の店舗は1階がショップとフードスペース(どら焼きなどが食べられます)、2階が喫茶です。もちろん喫茶では和菓子も楽しむことができます。

こちらの太陽餅は他の店舗に比べ、少し小ぶりで食べやすい大きさです。しっとりとしたパイ生地の中にはほんのり甘いミルクペースト(若干キャラメルの味も感じられます)が入っています。店舗では台湾茶もたくさん取り扱っていますので、お土産に太陽餅とお茶を買って、帰ってからゆっくり台湾気分に浸りながら食べるのもおすすめです。値段は10個入りで250元です。

住所:台中市西區向上北路136號 電話番号:＋886 4 2302 7552

こちらは本店が鹿港(ルゥガン)という台中から車で1時間ほどの地域にあるお店です。姉妹店が台中にも数店舗あります。創業はなんと1877年で100年続く老舗菓子店です。台湾の国行事の際もこちらのお菓子が供えられるそうです。お米がベースの「鳳眼糕」や牛の舌を模したクッキーのような「牛舌餅」が有名ですが、太陽餅もとても美味です。

玉珍齋の太陽餅はしっとりしており、トースターで温めるとより一層美味しく食べることが出来ます。しっとりしていますがバターがあまり使われていないそうで、お腹にもたれることなく軽い食感も楽しむことができます。太陽餅以外の台湾お菓子も沢山販売されているので、気になるものはぜひ購入してみてください。太陽餅の値段は6個入りで240元です。

住所:台中市西区中港路一段203号 電話番号:＋886 4 2319 3072

こちらが太陽餅を発明したという魏清海さんが開いたお店です。台中市内だけでも4店舗営業しており、こちらは全体が黄色の建物が目印です。こちらのお店は台湾政府より「一番最初に太陽餅を作ったお店」として公認も受けており、太陽餅のパッケージにもそのことが書かれています。正真正銘、太陽餅を台中の名物にした老舗店です。

こちらに入るとお茶と太陽餅の試食(なんとまるごと1つ)もいただけるようです。味がわかってから買うことができるのはとても嬉しいポイントです。阿明師老店太陽堂の太陽餅は中に水飴のような餡が入っています。ミルク餡とはまた一味違ったやさしい甘さが薄いパイ生地とマッチし美味しい一品です。値段は10個で230元です。

住所:台中市自由路二段11號 電話番号:＋886 4 2227 4007

いかがでしたか?台湾のお菓子はパイナップルケーキ以外にもたくさんあり、現在では太陽餅がブームになりつつあります。パイ生地のさくさくとした軽い食感とミルクや水飴のしつこくない甘さが美味で、値段も手頃です。可愛い箱に詰められているお店も多いのでお土産にぴったりです。台中の太陽餅ストリートで、ぜひお気に入りの太陽餅を見つけてみてください。