神楽坂の赤城神社は人気のパワースポット！縁結びにご利益がある！

神楽坂の赤城神社は女性の願いを叶えてくれるパワースポットとして人気を集めています。2010年に神楽坂在住の建築家、隈研吾による設計でリニューアルされた社殿は東京一オシャレな神社といわれています。縁結びや夫婦円満、安産など特に女性にご利益がある赤城神社の見どころ、ユニークなお守りなどの魅力をご紹介します。

赤城神社は鎌倉時代の生安2年(1300年)に赤城山麓から武蔵に移住した大胡氏によって建立されました。当初は早稲田にありましたが、16世紀に神楽坂に移転しました。主祭神は磐筒雄命(おおつついわおのみこと)で火之迦具土命(ほのかぐつちのみこと)の血から生まれたとされます。産業振興、厄除、学問芸術、火除にご利益があるとされています。

相殿神として祀られているのが赤城姫命で、一説には大胡氏の姫君ともいわれています。群馬の赤城神社に伝わる伝承では、継母から命を狙われた国司の娘が赤城山中に逃れ、龍神の導きによって大沼の守護神となり赤城大明神になったというものがあります。赤城神社が縁結びや安産など女性にご利益があるのは女神の力といわれます。

大胡氏は名前を牛込氏と改め、北条氏に仕えます。小田原征伐の後は徳川氏の旗本になりました。天和3年(1683年)に幕府によって江戸大社に列せられ牛込総鎮守として信仰を集めました。この時期には赤城大明神あるいは赤城明神社と呼ばれています。天保年間に開板された江戸名所図会にも記されています。

明治になり名前を赤城神社に改めました。1945年の空襲で社殿は全て焼け落ちましたが、1931年から1962年にかけ再建しました。ところが少子化の影響で境内の赤城幼稚園が閉園し、神社の経営が苦しくなりました。そこで大手デベロッパーと共同で赤城神社再生プロジェクトを立ち上げ、神楽坂の名所として生まれ変わったのです。

赤城神社は本殿が老朽化したため、改築の必要に迫られていましたが資金が不足していました。そこで大手デベロッパーとともに赤城神社再生プロジェクトを立ち上げました。幼稚園の跡地を70年の定期借地権を設定して分譲マンションを建築、70年後には神社の杜を復活させるという長期スキームです。

設計監修には神楽坂在住の隈研吾氏を起用して、地域と一体化した開かれた社殿施設の建設を目指しました。2010年に完成した緩い傾斜の上に立つ社殿は和風モダンのガラス張りです。神楽坂の北端にある赤城神社と中心にある毘沙門天という2つのパワースポットを持ち、人々の集まる場となることで街の深みが増しました。

赤城神社入口には朱塗りの大鳥居と緑に囲まれた参道があります。緩い傾斜の階段の上に2010年に完成した正面がガラス張りの拝殿があります。斬新ではありますが、祈りの場らしくシンプルなデザインです。隣のマンションは隈研吾氏らしくアルミのマテリアルを活かしながらも神社と一体化した清浄な空間を演出しています。

拝殿の前の狛犬はスフィンクスのような造形で現代風に見えますが、江戸時代に加賀白山犬といわれて流行した形式を復元したものです。社務所で狛犬のミニチュアを授与していただくことができます。社殿は夜にはライトアップされ、併設のあかぎカフェも日祝日を除いて21時過ぎまで営業しています。

拝殿の左側にあるのが蛍雪天神社です。元は横寺町にあった北野天神が廃れたため、赤城神社内に遷座しました。その後、戦災で焼失してしまい長らく絶えていましたが、2005年に横寺町に本社を置く旺文社の寄進により蛍雪天神社として再興されました。合格祈願の五角鉛筆を授与していただくことができます。

赤城神社はテレビドラマのロケ地として使われることが多いせいか、マスコミ関係者の祈願が多いことで知られています。蛍雪天神社の絵馬にはアニメーションのヒットを祈願するものが多く見られます。金田一少年などの有名アニメの絵馬もあり、視聴率アップのご利益もあるのでしょうか。

赤城神社のご利益といえば縁結びですが、お守りの一番人気はゲゲゲの鬼太郎お守りです。水木しげる氏がゲゲゲの鬼太郎のアニメ化の際にヒットおよび安全祈願にお参りしたのが縁で作られました。目玉おやじお守りは将来が見通しが良くなるということで開運祈願、ちゃんちゃんこお守りは禍事から身を守るお守りです。

縁結びのお守りは2種類あり、鞠型の結び守が人気です。ペアで持つ結びペア守は縁結びというより恋愛成就にご利益がありそうです。ペアといえば、ペットとペアで持つお守りもあります。縁結びの水引ブレスレット守は祈りを込めて腕に巻き、自然に解けたときに思いが叶うといわれています。

赤城神社の境内へのお参りは24時間可能ですが、社務所は9時から17時まで開いています。ご祈祷や御朱印をお願いする際には時間に余裕を持ってお願いしましょう。ご祈祷の受付は16時までです。赤城神社と螢雪天神社の御朱印を戴くことができます。御朱印の初穂料はそれぞれ300円です。

前橋の赤城神社の御朱印帳が豪華なのに比べて、神楽坂の赤城神社は可愛らしい雪うさぎが人気です。他に古典柄と市松梅模様があり、初穂料1,000円で授与していただくことができます。女性の守り神、縁結びの神社だけに授与品も全般的に女子力が高めになっています。

赤城神社の境内社は天神さまの他に出世稲荷神社、八耳神社、東照宮があります。三社が祀られているお社には階段下の左側の参道から行きます。出世稲荷神社は赤城神社が移転する以前からあった土地神さまです。その名前からサラリーマンや会社経営者に人気のパワースポットです。

八耳(やつみみ)神社は聖徳太子をお祀りした太子堂です。耳の病気平癒にご利益があり全国から参拝者が訪れます。八耳さまと3回唱えてお参りすると良い知恵が浮かぶというご利益もあります。東照宮は徳川家康公をお祀りしており、大願成就のご利益があります。境内社のお守りは赤城神社の社務所でいただくことができます。

これは作法ではありませんが、赤城神社では拝殿で参拝、社務所で授与品を戴く、蛍雪天神社を参拝、境内社三社を参拝という順で参拝されるのがおすすめです。まず大鳥居は俗界と神域を隔てる結界ですから軽く会釈して端をくぐります。中央は神様の通り道です。参道を進むと右手に手水舎があります。

まず右手に柄杓を持ち左手を清め、柄杓を持ち替えて右手を清めます。左手に水を受けて口をすすぎ、左手にもう一度水を流します。最後に柄杓を立てて柄に水を流し伏せておきます。拝殿では会釈をしてから二礼、二拍手の後、手を合わせてお祈りして一礼します。拝礼の際に被り物を取っておくのは当然の礼儀です。

赤城神社の社務所や宝物殿はマンションの2階部分を利用しており、ここにあかぎカフェがあります。参拝の後のひと休みに、神楽坂散歩の立ち寄りスポットとして、住民の憩いの場としても人気です。神社とカフェというのは意外な印象を受けますが、神域であるパワースポットの中で食事をとる直会は昔から行われてきたことです。

メニューはイタリアンが中心で、デザートでは特製お神酒ジェラートが人気です。昼間はランチセットとドリンク、デザートの営業です。ディナータイムは17時からで前菜やパスタ、アラカルトメニューが提供されます。ドリンクもアルコールが注文できますので、ライトアップされた社殿を眺めながらのカフェデートも素敵ですね。

赤城神社では地域発展と文化発信の活動の場を提供しています。あかぎカフェもその一巻ですが月に1度、境内であかぎマルシェを開催しています。服飾雑貨や絵本、ペットグッズなど作家さんの手作りによる作品が集まります。一点ものが多いので、ユニークな作品に巡り合うことができるかもしれません。

出展者は毎回40人ほどで、事務局によるお誘いや出展者からの紹介という緩やかな繋がりにより運営されています。春と秋には神楽坂商店街振興組合による神楽坂青空フェスタも同時に開催され、大いに賑わいます。こうした地域活性化の取り組みも赤城神社再生プロジェクトの一環なのです。

赤城神社参集殿は、あかぎホールとして様々なイベントに利用されます。あかぎ寄席は毎月1回、赤城神社による文化事業として開催されています。落語、講談、浪曲などの伝統芸能をリーズナブルな価格で観覧できるとあって毎回、チケットは売り切れるほどの人気です。

現在では若手を中心とした独演会を行うあかぎ寄席NEXTと、年1回程度開催の、ベテラン真打ちが落語について解説してくれるあかぎ寄席プレミアムの2本立てで開催しています。NEXTが2,000円、プレミアムが3,000円とお得なお値段です。神楽坂という昔ながらの街並みが残るところで、伝統芸能を楽しむのもいいものですね。

縁結びの神社として有名な赤城神社についてご紹介しました。赤城神社がある神楽坂という街もとても魅力に溢れた街です。参拝がてら神楽坂の街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。赤城神社も神楽坂も伝統がありながらも新しいという点では似通っています。神楽坂のパワースポット、赤城神社にお参りしてみませんか。