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摩耶観光ホテルの行き方は?国内の心霊スポット?美しい廃墟の女王をご紹介!

摩耶観光ホテルの行き方は?国内の心霊スポット?美しい廃墟の女王をご紹介!
投稿日: 2017年10月10日最終更新日: 2020年10月8日

神戸市の摩耶山中腹にある、摩耶観光ホテルをご存知でしょうか?もう何十年も前に営業は停止し、現在では廃墟になっていますが、その独特の美しさから、多くの廃墟マニアから「廃墟の女王」と呼ばれて愛されています。そんな、摩耶観光ホテルの魅力についてまとめます。

摩耶観光ホテルとは?その魅力をご紹介!見出し

旧摩耶観光ホテルは、神戸市灘区の摩耶山の中腹にあります。そのアールデコ調の国内でも有数の美しい佇まいから廃墟マニアの間では「廃墟の女王」、四角い形から「軍艦ホテル」、単に略して「マヤカン」と呼ばれたりしています。こんな山奥の廃墟ホテルにどんな魅力があるのか、また、行き方などについてもご紹介します。

摩耶観光ホテルの歴史見出し

摩耶観光ホテルは1929年に開業しました。戦時中は営業を休止するも、戦後は内装を豪華客船のものを利用するなど改装して営業を再開。その後、台風の直撃でホテル営業を停止。以降は、学生専用の合宿施設などに利用されていましたが、1993年にその利用も停止となりました。現在は管理者の手に渡り、完全に立入禁止です。

摩耶観光ホテルを有形文化財に!見出し

NPO法人のみなさんが、この廃墟ながらも美しい摩耶観光ホテルがこれ以上崩れないように保存して、登録有形文化財にするためのプロジェクトを立ち上げています。申請に必要な調査費、建物の劣化を防ぐための費用などをクラウドファンディングで募っていたそうですが、国内外からの協力により、最近、目標額に達成したそうです。

こちらが、国内外から支援に賛同された方々に届いた御礼のお手紙との事です。心霊現象ではないですが、いまはもうないホテルからの封筒というのもおしゃれです。当初の目標金額500万円に対し、700万円以上も集まったらしく、この差額分を、発起人の方々は、いまは不可能な内部見学に必要な強度検査費用などに充てる予定だそうです。

摩耶観光ホテルは心霊スポット?見出し

摩耶観光ホテルは心霊スポットと言われていますが、それは、このホテルのある摩耶山が霊山であることにも関係があるのだと思います。実際に中に入った人がお風呂場やトイレなどでそれらしいものを見たという情報もあります。ただ、現在は完全に立ち入り禁止になっていますので、以前ほど心霊情報は聞こえてこなくなりました。

摩耶観光ホテルは夜景スポット?見出し

摩耶観光ホテルは心霊スポットとも言われますが、以前は夜景スポットでもありました。屋上はもちろん、各部屋の窓からもよく見えるようになっていたと言われています。この廃墟からでなくてもこのあたりから見える景色は同じですので、是非、摩耶山に登ってみてください。遠く離れた大阪湾まで広がる壮大で美しい夜景は感動です。

摩耶観光ホテルの見所見出し

ホテルの西側です。恐らく、登山ルートで行った場合は、ここに来ることになると思います。一見、正面入口のようですが、正面とはまったく逆側の裏口です。画像の階段を登ったら入口がありますが、ご覧のとおり、立ち入り禁止のためロープが張られています。昼間に見ると、森の洋館という感じであまり心霊スポット感はしません。

北側です。摩耶観光ホテルの設計者は日本の方らしいのですが、アールデコ調でとても国内のものには見えません。また、港町であることを意識したのか、どことなく豪華客船にも見えます。ちなみに、右下に船の舵輪のような窓がありますが、これは、摩耶観光ホテルのシンボルマーク的なもので、ところどころにあります。

西側です。3階部分になります。ここはあまり廃墟の女王っぽくない感じがしますが、正面入口らしいです。手前の道と、最寄り駅である摩耶ケーブルの虹の駅とは長い石段道でつながっていますが、駅からは行けないように柵があります。策を乗り越えて無理に行こうとすれば、間違いなく駅員さんに通報されますので、ご注意ください。

南側です。建物全体はL字型になっていて、L字の右下部分です。丸みを帯びた美しい形で、廃墟の女王感が漂います。4階にテラスがあるようですが、海側に向いているので、とても素晴らしい景色が見えそうです。営業当時は草木は切られていて見晴らしが良かったそうですが、いまは建物一体が森の中に埋もれているような感じです。

これも南側です。外部というより内部かもしれませんが、4階の余興場(ホール)から出たところにあるテラスです。南側に面していますので、とても見晴らしがいいところです。営業当時はちゃんと屋根もあって、夏にはビアガーデンなどもやっていたらしいですが、いまでは屋根すらもなく床もボロボロで草木が大量に生えています。

気になる摩耶観光ホテルの内部は?見出し

3階北側のエントランス部分です。ここもまるで国内とは思えない感じですが、チェック柄の床と、レトロなライトがおしゃれで、まさに廃墟の女王といった感じです。さすがに痛んではいますが、50年以上も前に営業を止めたとは思えないくらい、当時の面影が伝わってきます。ライトがいまだに残っているのも不思議です。

3階南側に突き出している大きな部屋です。画像には何故かソファが一つ置かれていますが、「まや山食堂」と言われていたレストランがあったところらしいです。当時の写真も見たことがありますが、デーブルがいくつも並べられていて、白いテーブルクロスがきれいにセッティングされていました。

4階北側のほぼすべてを占める空間ですが、余興場(ホール)があったというところです。礼拝堂のようなとても広く美しい空間です。中央に見える舞台や、天井、柱の造形、また、ステンドグラスのような窓など、いま見ても造りが立派であることがわかります。ここも国内にいる気がまったくしないところです。

3階南側の廃墟マニアの間では「額縁の間」とか「緑の間」などと言われている最も有名な部屋です。国内のマニアだけじゃなく、国外の方も写真を撮ってよくサイトにアップしたりしています。木々の間から霞んだ窓ガラスに差し込む光がとても美しいです。この部屋こそ、廃墟の女王の名に最もふさわしい感じがします。

4階の渡り廊下です。さすがに崩壊が進んでいて、画像には写っていませんが、天井もところどころ剥がれていたりします。画像のタイヤも廃墟マニアの間では有名なもので、アメリカの爆撃機B29が第二世界大戦中に落としたものだとか、映画撮影用の小物だとか噂のあるものです。ただ、当時のB29のものには間違いないそうです。

2階の客室の間の廊下です。壁の痛みがひどく、床にゴミも散乱しています。この画像だけ見ると、まさに心霊スポットという感じがしますが、実際はもう少し明るい感じで、どことなく船内を思わせるような雰囲気があります。ただ、正面の窓の光がなければ、あまり通りたくない気はします。

摩耶観光ホテルへの行き方は?1:摩耶ケーブルから見出し

まず、最寄り駅からの行き方ですが、外観のところで少しご紹介しましたが、摩耶ケーブルの虹の駅が一番近い駅になります。そこからすぐ近くですが、ホテルに行く道には策があって行けないようになっています。無理に行こうとすると、駅員さんに通報されますので、遠目から眺めるだけにしてください。

虹の駅への行き方は、この摩耶ケーブル駅からケーブルで、次が虹の駅になります。摩耶ケーブル駅に行くためには、阪急電車の神戸線、王子公園駅で降りて、歩いて1.5キロくらいです。三宮から行くとすれば、神戸市バスの18系統に乗って、摩耶ケーブル下で降りるとそこがもう駅です。

摩耶観光ホテルへの行き方は?2:登山ルートから見出し

登山ルートからの行き方もあります。神戸市灘区に灘丸山公園があり、この近くに登山口があります。傾斜がきつく道も少しわかりにくいですが、迷わなければ、恐らく30分くらいで着くと思います。(いまはこの道もホテル前から立ち入り禁止かもしれません。)この公園は上でご紹介した摩耶ケーブル駅から歩いて10分くらいです。

ちなみに、この灘丸山公園から見る夜景もすごく綺麗で、それほど山上でもなく、街にも近いのでおすすめです。ここは、恋愛ゲームか何かに出てくるところみたいで、廃墟マニアではなくそちらのマニアの方々も多く来られるそうです。繰り返しになりますが、ここから山を登ってもホテルには入らないようにお願いします。

どうしても近くで見たい!見出し

どうしても間近で見たいという方々には、地元団体や神戸市、管理者が始めた「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」というものがあります。今年の3月から毎月1回か2回は開催しているようです。ホテルの中には入れないようですが、外国からの参加者もいるようで大人気です。ネットから申し込めますので、是非、検索してみてください。

ルールを守って行くならガイドウォークで!見出し

いかがでしたでしょうか。少しでも、美しい廃墟の女王と言われる所以がおわかりいただけたなら幸いです。一応、近くまでの行き方もご紹介しましたが、絶対に中には入らないようにお願いします。見に行こうと思われるのであれば、是非、公式の「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」でお願いします!

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その荒れた姿や寂しい佇まいになぜか心惹かれてしまう廃墟。遊園地跡やホテル跡、軍事施設の跡、学校の跡、炭鉱跡など日本各地には様々な廃墟が多数ありますが、有名な廃墟の中でも特に哀愁漂う日本のおすすめ廃墟17選をご紹介します!
投稿日: 2017年10月10日最終更新日: 2020年10月8日

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