美野島商店街を散歩！博多の下町のレトロ感を楽しむ！行き方などご紹介！

美野島は、博多駅前の西側隣、住吉通りと百年橋通りに挟まれた地区で、都心にありながら、いまも昭和を感じさせる、古いお店や家並みが残るところです。その美野島商店街には昨今、デザイン性豊かな店舗やホテルなどが出来、古い街並みと共存しています。ここでは、その博多の下町として活気溢れる美野島商店街の魅力をお伝えします。

美野島商店街は、博多区美野島1丁目と2丁目の間を仕切る道路の、西は清川3丁目交差点から那珂川を渡った付近、東は美野島北交差点まで、約500mの道路両側に並ぶ約50店舗の通りのことをいいます。通りの真ん中付近に、「まちの駅みのちゃんステーション」という名の振興組合で組織する事務所があり、商店街のPRにつとめています。

地元博多のいろんなところをネット動画で紹介する「Conne!TV」による美野島商店街の紹介動画です。約500mの商店街の中を自転車に乗って早廻しの編集で紹介しています。いろんなお店の様子が見て取れます。撮影された時間からして、まだ開店前のところが多く、これから夕飯の食材を求める買い物客で賑わうところです。

美野島商店街には、古くから営んでいる商店街ならではのお店が今も健在です。豊富な種類の野菜、肉、魚の他に惣菜や寿司、他にも居酒屋、中華料理屋、焼肉屋、たこ焼き屋や駄菓子屋さんのお店が並びます。買物や食事に訪れる人とお店の人との触れ合いのある温かい会話は、忘れていた昭和の古き良き時代を思い起こさせてくれます。

美野島商店街の中を歩いていくちびっ子部隊の登場です。そして開店準備をしながらそれを眺める商店街の方達、実に微笑ましい風景です。こうしたぬくもりのあるシーンに出会えるのも商店街ならではのことです。郊外型の大型ショッピングセンターばやりの昨今ですが、たまにはこうした下町風情を感じながら散歩するのも楽しいものです。

この美野島地区に特筆すべきは、いくつかの神社が点在していることです。ツイッターにある出雲大社をはじめ、水に関係の深い場所に祀られる弁天財宮、沢山のお地蔵さんがある延命地蔵、官公とつながりのある菅原神社、厳島神社とあり、歴史の面影を残しています。行き方を変えると狭いエリアにこれだけの神社があるのも珍しい所です。

美野島商店街の辺りは、区画整理が出来ていないレトロな街並みが多く、行き方を変えて横道へ入ると車が離合できない細い路地がいくつもあり、その路地と商店街を結ぶ角が三叉路になって残っています。特に、いろんな行き方を好む路地裏マニアの方にとっては、この鏡屋呉服店のレトロチックな建物外観は、抑えておきたいスポットです。

お店の特徴が分かるようなシャッターアート。美野島商店街では、それぞれのお店が工夫を凝らしたシャッターアートを描いて、観葉植物を飾ったりしています。行き方を変えて、ちょっと立ち止まって休憩したり、シャッターの前で写真撮影したり、早朝の散歩も歩いていて飽きのこない楽しくなってくる通りが続いています。

美野島商店街は、古くからあるレトロ感溢れる博多の下町だけあって、ここで今日の夕飯の食材を買って帰って、という昭和の時代にあった当たり前の光景があります。全ての商店がシャッターアートをしているので何のお店かよく分かるし、やっぱりこうして歩いてみると中がどうなっているのか非常に気になります。

人通りの少ない日曜の朝、散歩しながらちょっと脇道にそれてみると、行き方ひとつで思いもかけない出会いを発見することがあります。突き当たりに見えるシャッターを見ていると中を覗いて見たくなったり、角に咲いているニオイバンマツリの花からはさわやかな芳香が漂ってきたり、下町ならではの、ほっとする瞬間に出会います。

小銭を握りしめて近くのお店におやつを買いに行く子供達、これも昭和の古き良き光景のひとつです。博多の下町、美野島商店街には、数多くの店頭販売のお店があり、テイクアウトすることができます。昔の子供時代に返った気分になって、テイクアウトを楽しみながらお散歩できるのも美野島商店街の楽しみ方のひとつです。

「かどや」は、店名のとおり通りの角にあるレトロ感溢れる食堂です。こちらのメニューは、カツ丼、親子丼、カレーうどん、天ぷら蕎麦などお馴染みのメニュー。そして、「かどや」おすすめの品は、斜めに棒がささったアイスキャンディー。何の変哲もないアイスキャンディーですが、値段は何と50円。まさにレトロな昭和の味と値段です。

このガリガリの斜めアイスキャンディーを手に持って写真に納まる、インスタ投稿のカメラ女子をよく見かけるのも「かどや」での光景のひとつです。夏場だけの限定販売なので、7月、8月の真夏日になると、散歩をしながらあちらでパチリ、こちらでパチリと、今ではすっかりお馴染みです。レトロな博多の下町ならではの光景です。

老舗のお茶屋、山口園では、結納や仏事など大切な時にお茶を贈る際の、熨斗袋に使う「水引」を手づくりで作っています。伝統の文化を守り伝える技術です。手づくりの結納茶は、完全に手づくりで飾り付けまでしてもらえます。そしてここでは、お茶と同時に、玉子焼き、煮物、サラダなど毎日の台所を支える惣菜も売られています。

野菜、果物の販売をしている八百屋さんです。一般のお買い得な野菜があるのはもちろんですが、特筆すべきは、見たことのない特殊野菜の品数の多さです。つぶつぶが色鮮やかなグラスジェムコーンというトウモロコシや岩石のような形をした宇宙芋、色とりどりのカラフルトマトなど見ているだけで楽しくなる八百屋さんです。

店主の「飽きの来ない店作りをモットーに」という言葉どおり、へえ、こんな野菜があるんだ、と感心してしまうほどの、色とりどりの野菜や果物が数多く陳列されています。さすがは元祖博多の台所というだけあって、珍しい野菜果物を求めて、遠方からの人や中洲、天神の飲食店の方も食材に使うために、わざわざ買い求めに訪れます。

老舗の天ぷら、惣菜の専門店「江上食品」は、元々あった古い店舗をちょとだけ移転して、ホッコリ、サクサク美味しいコロッケなど、そのままテイクアウトして食べれるようにリニューアルしています。それでも揚げたて作りたての味は、昭和32年の創業から変わらない美味しさの、揚げたて天ぷら、あつあつコロッケのお店です。

見事に並べられたフライ惣菜の数々、どれも美味しそうです。しかも値段をよくよく見ると、博多の台所といわれるだけあってかなりお得な値段となってます。たまに店主の気まぐれでいろんなサービスをしてもらえるかも知れません。特に、地元プロ野球のホークスが勝った日の翌日に行くと、いいことがあるかも知れませんよ。

創業40年になる鶏肉と卵の専門店です。味つき大手羽、酢もつ用、煮卵、若鶏もも肉、など国産鶏の新鮮美味しい鶏肉がずらりとショーケースに並んでいます。また、地鶏ささみのフライやミンチボールなど作りたて惣菜もあるので、そのままテイクアウトして買ってすぐに食べられます。特製ダレを使った大手羽はおすすめです。

こんがり焼き上がって美味しそうな惣菜の鶏のから揚げです。夕飯のおかずだけじゃなくて、そのままテイクアウトして食べれるように手持ちの紙袋に入れてもらえます。そのアツアツの鶏のから揚げをハフハフしながら歩いていく人の姿を見ているうちに、わたしも、オレも、とあっという間に行列が出来てしまいます。

美野島商店街には、ワークショップあり、夏祭りあり、それぞれのお店独自のイベントあり、といつも楽しいワクワク感に溢れています。商店街の新しい副理事長も理事長を抱えて、二人とも頑張っています。行き方ひとつで色んな楽しみが発見出来る商店街です。それにしても理事長さん、サッカー選手の誰かさんによく似てますね。