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寒立馬は冬と夏の放牧地が別なので注意!体形の特徴や会える場所は?

寒立馬は冬と夏の放牧地が別なので注意!体形の特徴や会える場所は?
投稿日: 2017年10月13日最終更新日: 2020年10月8日

青森県は尻屋崎に生息している寒立馬(かんだちめ)の魅力をご紹介させて頂きます。寒立馬 冬期は越冬放牧地に移動していますが津軽海峡の雪風の中、牧草を食べる姿が勇ましい。その寒立馬 冬にも耐えられる大きい体形の馬ですが人懐っこい愛らしい馬です。

寒立馬!冬と夏も会える場所と寒立馬について!見出し

青森県尾屋崎には天然記念物「寒立馬(かんだちめ)」が放牧されております。草原で無防備にごろごろ寝ているちょっと珍しい光景も見られます。馬好き動物好きにはたまりません。その愛らしい姿の寒立馬のポイント(体形の特長・寒立馬 夏、寒立馬 冬の放牧場所)をご紹介させて頂きます。

寒立馬 冬と夏の放牧地見出し

青森県下北半島の東にある岬、尻屋崎の大きい灯台、日本の灯台50選にも選ばれており人気のある灯台です。もともとは1876年に作られて第二次世界大戦中に一度壊されており復旧された歴史があります。灯台の周辺は広大な草原で先端には日本最大級の明るさを誇る白亜の灯台が立ち、空、海、草原のコントラストが美しい風景が広がります。

寒立馬 冬も夏も変わらず可愛い

広大な草原地帯に柵も無い環境下で放牧されている寒立馬(かんだちめ)。昔は「野放し馬」と呼ばれただけに本当に野放しの状態です。大きい体形で自由気ままに草原を寝転んだり、道路を横断したりと、その姿は見る人を癒します。寒立馬 冬期の観光地は「アタカ」に移動します。

青森県尻屋崎灯台の情報

本州は最北東端の青森県尻屋崎は難破岬として知られておりましたが、明治9年イギリス人のリチャードヘンリーブラントンにより建てられた尻屋埼灯台はレンガ造りでは日本一の高さを誇り東北で最も古いの洋式の灯台です。大自然の風景が広がる尻屋崎は春から秋まで海外にいるような雰囲気を味わえます。

住所:青森県下北郡東通村尻屋字尻屋崎 電話番号:0175-27-2111 (東通村水産課)

寒立馬(かんだちめ)の歴史見出し

寒立馬は南部馬(現在は純血種が絶滅)を祖として藩政時代から明治、大正、昭和にかけて軍用を目的に外来種馬との交配によって改良されてきました。 この野放し馬をフランスのブルトン種と交配させることによって独自の種類を生み出した。現在、南部馬の血を受け継いでいるのは東通村の寒立馬だけである。

寒立馬 冬の厳寒で培った生態系見出し

寒立馬(かんだちめ)の歴史は下北の風土がつくりあげた、生きた歴史的文化遺産でもあります。昔から自然放牧することで順応し厳冬期の厳しい環境に適応した体質を作り上げた。勇ましい風貌、生活力を身につけ、歴史的背景と生態的特徴は例を見ません。「かんだち」とはカモシカが厳寒の中、動かずに何日も佇む姿を言い現わしています。

寒立馬 冬の厳寒を耐えれる特徴

寒く厳しい冬にも温かく過ごせるモコモコの体毛が生えています。蹄(ひづめ)の底は広く大きくなっており、草原から砂浜、砂利を自然に行ったり来たりすることで蹄の底に凹凸が生じることで柔らかい地面や雪面を歩くことができます。スパイクの様に地面をしっかりと捉えれる様になっている。何と言っても大きい体形は特徴の一つです。

寒立馬(かんだちめ)の性格

寒立馬(かんだちめ)は、大きい体形ですがとても人懐っこく温厚な性格です。近づいてもあまり人に関心を持たず、草をひたすら食べ続けます。但し触れ合う際には、前から触ってあげて下さい。後ろから触りに行くと驚いて後ろ足で蹴られてしまう可能性があります。あの太くて大きい足で蹴られたら大けがをします。

寒立馬の名前の由来見出し

昔は野放し馬(のばなしうま)と呼ばれていましたが、現在の寒立馬(かんだちめ)と呼ばれる様になったのは、昭和45年に青森県の尻屋小中学校の学校長(岩佐 勉先生)が冬の短歌を詠まれた際に「かんだちめ」という呼び方で表現したことにより名付けられ、現在も皆に親しまれております。

「東雲(しののめ)に 勇みいななく 寒立馬 筑紫ケ原(ちくしがはら)の 嵐ものかは」岩佐勉先生が読んだ短歌ですが、短歌の意味は、「風を受けながら筑紫ヶ原に登ってゆく寒立馬の姿が勇ましく、嵐の中でもうろたえることなく堂々としている様子を現わしております。

寒立馬 夏の風景見出し

青森県尻屋崎放牧地の開放時間(時間外はゲートが閉まります)4月1日から4月30日までは8時から16時まで開放しており5月1日から11月30日7時から17時まで開放しております。12月1日から3月31日は冬期閉鎖しておりますのでお間違えの無い様にしてください。冬期閉鎖時は別の放牧地に移動しております。

寒立馬 冬の風景見出し

春から秋にかけては尻屋崎灯台の草原でのんびりと過ごしますが、12月から3月の厳寒期は尻屋崎灯台周辺が閉鎖され防風林で囲まれた越冬放牧地の「アタカ」に移動し春が訪れるのを待ちます。4月1日から11月30日は尾屋崎にて放牧されております。寒立馬に会いに行かれる方は時期をお間違え内容に注意してください。アタカも観光地ですのでいつでも会えます。

寒立馬 冬の「アタカ」情報

春、夏、秋にかけては通行可能な尻屋崎灯台への道も、冬期間は通行止め。尻屋崎公園ビジターハウスがある尻屋崎口のバス停を過ぎ、さらに先の尻屋漁港を目指します。太平洋側にある尻屋の集落から1kmほど北上すると、越冬放牧地の「アタカ」に到着です。少しわかりづらいので気がつかずに通り過ぎてしまう可能性もあります。

寒立馬 冬期と夏期のアクセス情報見出し

青森県尻屋崎(夏期)むつバスターミナルより下北交通バス尻屋線に乗車、尻屋崎下車(所要時間約1時間※バス運行期間5月1日から10月31日)、アタカ(寒立馬 冬期1月から3月の間放牧されている地区)尻屋バス停より徒歩20分の所にあります。

寒立馬 冬期の勇ましい姿見出し

越冬放牧地のアタカに行くと雪原の中にいる寒立馬。寒立馬といば「冬」の厳しい風や雪にじっと耐えながらたたずむ姿が印象的でこれから来る春を待っている様で感動的です。春になると仔馬が母馬の周りを飛び跳ねる姿も愛らしく見ている方もホッコリします。

寒立馬に会う時の注意事項

草原で寝転がる寒立馬(かんだちめ)を間近で観ることができます。とても穏やかで人懐っこい性格の寒立馬ですが近寄る際には驚かさない様に注意して下さい。とても可愛い寒立馬ですが、エサを与えないで下さい。又、ゴミを持ち帰る様にして下さい。

寒立馬に会う時の車での注意点見出し

寒立馬(かんだちめ)は自由奔放に放牧されているので車道に普通に歩いております、自動車の運転には十分に気を付けて下さい。又、体形の大きさに比例して至る所に寒立馬の大きい糞が落ちていますので下をよく見て歩く様にして下さい。

寒立馬が草原で寝転がる姿に胸キュン見出し

白亜の塔をバックに寝転がる寒立馬(かんだちめ)がとても癒されます。運が良ければ沢山の寒立馬が寝転がっている姿にも会えます。又、春になると寒立馬の子馬が母馬と一緒に戯れている姿もとても微笑ましいです。ほほえましい癒される光景に出会うことができます。

寒立馬(かんだちめ)の保護団体「寒立馬を守る会」見出し

寒立馬は野放し馬ですが、世話をする人や冬の期間中の飼料費等がかかっております。東通村は寒立馬を管理するのに必要な費用をやりくりする為に、毎年11月頃、寒立馬の頭数を管理するため、10頭近くの馬を食肉業者が集うセリ市場に出し売却益を得ます。また毎年馬達を交配をさせて仔馬を出産させています。

寒立馬を救いたい

「保護されているのに、なぜ毎年、馬が売られているのか?」その想いは、全国の多くの人達の共感を得て、その方々からの募金・ご協力によって、 死ぬ運命だった馬達は幸せに過ごしています。設立者様はその馬達を支援して頂いている多くの人達に感謝し自分も馬達の為に出来ることをしていこうと「寒立馬を守る会」を設立したそうです。

寒立馬を守る会の活動目的

寒立馬の存在を多くの方々に知って頂くことで寒立馬が食肉として販売されることが問題として取り上げられ、食肉として売られることを防いでおります。寒立馬には農耕馬としての可能性、又はもっと人々の役に立つ可能性を秘めていることを考えて保護改善を行い、寒立馬が皆に愛され一生を終えれる様にという想いで活動を行っております。

寒立馬を守る会の今後の計画

寒立馬の一頭一頭には名前がついており、馬主の方はもちろん、観光客の方、地元の人に愛されております。そういったふれあいの姿をインターネットを通じて全国に配信しております。寒立馬のグッズ販売も行っておりますので是非とも購入して頂きたい。売上金は寒立馬の飼料費等の経費に充てられ、活動の更なる活性化を図っています。

寒立馬に会いに行こう見出し

最後までお読み頂きありがとうございます。寒立馬(かんだちめ)についての情報をご紹介させて頂きましたが一般的に知られている馬とは違い大きい体形でずんぐりしていて気性は大人しく見る人を癒す、その歴史と背景には触れた人にしか分からない魅力が詰まっています。是非共、会いに行って頂ければと思います。

投稿日: 2017年10月13日最終更新日: 2020年10月8日

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