京都・一乗寺は人気観光スポット！おすすめのルートや見所を紹介！

京都には金閣寺や清水寺など有名な観光名所がたくさんありますが、京都・一乗寺エリアも、京都好きの方におすすめの寺社仏閣をはじめ、ラーメンやスイーツなど個性的なお店が集中していて、見所満載の人気エリアです。今回はこの京都・一乗寺エリアのおすすめ観光ルートをご紹介します。

一乗寺エリアの観光ルートで、まず初めに訪れたいのは詩仙堂です。江戸初期の石川丈山が寛永18（1641）年に造営、隠棲した山荘跡です。境内一円が国の史跡に指定されていて、詩仙の間には狩野探幽、狩野尚信兄弟筆の中国36詩仙の肖像に、石川丈山がそれぞれの詩人の詩を墨書した額があります。

秋になると、庭園のあちこちで紅葉が見られ、庭中が絵画のように華やかになります。庭園にはししおどしがありますが、日本で始めてししおどしが作られたのがこちらの詩仙堂です。静かな境内にししおどしの音が響く、風情を感じるスポットです。紅葉シーズンを除けば比較的空いていますので、ゆっくり庭を見ながら、心を落ち着かせることができます。

住所：京都市左京区一乗寺門口町27番地 電話番号：075-781-2954

詩仙堂の南側に位置するのが金福寺です。俳人松尾芭蕉が京都を訪れる度に、この寺院で鉄舟和尚と親交を深めていたことから、芭蕉庵と呼ばれる様になりました。後に与謝蕪村によって再興されたのが現在の庵室で、しばしば句会が開かれ、俳諧の聖地とされています。皐月の築山と白砂の簡素な枯山水の庭園が見所。春は紅梅とあせびの花、秋はさざんかと紅葉が楽しめます。

住所：京都市左京区一乗寺才形町20 電話番号：075-791-1666

続いておすすめする観光ルートは、詩仙堂から徒歩15分ほどのところにある狸谷山不動院です。境内にはその名の通りたぬきの焼き物が多く置かれています。交通安全祈願が有名で、車で訪れる方もいます。また、"たぬき・他抜き・他を抜く"というところから、商売繁盛や芸事上達の祈願に、多くのスポーツ選手や芸能人も参拝されています。

ご本尊が安置されているのが、こちらの写真の本殿ですが、清水の舞台と似ています。これは、清水の舞台と同じ懸崖造り（けんがいづくり）で建てられているためです。本殿に辿り着くためには、250段にもおよぶ石段を上らなければいけませんが、本殿からは京都市内が一望できるため、運動がてら挑戦してみてはいかがでしょうか。

住所：京都府京都市左京区一乗寺松原町６ 電話番号：075-722-0025

詩仙堂の北に位置する圓光寺は、慶長6（1601）年、徳川家康によって京都伏見に開設された学問所が起源となっているお寺で、寛文7（1667）年に現在の一乗寺に移りました。このお寺には、重要文化財の日本最古の木活字約5万個や円山応挙作の雨竹風竹屏風図が残されています。紅葉の名所として知られていますが、通年多くの観光客が訪れる人気のスポットです。

本堂前に広がる「十牛之庭」（じゅうぎゅうのにわ）が見所。この十牛之庭は、江戸時代に作庭されたと伝えられる池泉回遊式の庭園です。お堂の柱を額縁に見立てて、庭園を絵画のように楽しむことができます。春夏は生命感溢れる青い紅葉、秋には燃えるような真っ赤な紅葉が堪能できるためおすすめです。

住所：京都府京都市左京区一乗寺小谷町13 電話番号：075-781-8025

圓光寺から更に北上していくと曼殊院があります。最澄が比叡山に建立した一堂に始まり、明暦2（1656）年に現在地に移りました。詩仙堂、圓光寺と並び一乗寺エリアを代表する名所で、見所は白砂で水の流れを表したと伝えられる枯山水の庭園です。紅葉の名所として知られていますが、新緑も見応えがあり、一年を通して楽しめます。

住所：京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42 電話番号：075-781-5010

曼殊院の参道を一乗寺駅方面に歩いて行くと、鷺森神社があります。貞観年間（859～877）創建と伝えられ、元禄年間（1688～1704）に修学院離宮地より現在地に移りました。境内には、文学博士である吉沢義則が執筆したとされる離宮御幸震記の御歌日記の中の一首の記念碑があります。

境内には「八重垣」といわれる縁結びの石があります。ただ石に触れて祈るだけで良縁を授けてくれるということで、多くの観光客に人気があります。また、春には山桜、秋には紅葉と一年を通して楽しむことができるため、曼殊院と合わせて観光ルートに入れたいスポットです。

住所：京都府京都市左京区修学院宮ノ脇町16 電話番号：075-781-6391

曼殊院からさらに北へ行くと修学院離宮があります。こちらは17世紀中頃、後水尾上皇によって比叡山の麓に造営された山荘です。約54万5000平方メートルの広大な敷地は、上・中・下3つの離宮から構成されています。美しい庭園だけでなく、敷地内の建築物はそれぞれに趣向を凝らしているため、見所が多いスポットです。

上離宮からは美しい庭園が一望できるため、特におすすめです。宮内庁管轄のため拝観には事前予約が必要ですが、インターネットで予約ができるようになったため、手続きが簡単になりました。無料で拝観できますし、どれも一見の価値がありますので、是非予約して行ってみてください。

住所：京都府京都市左京区修学院薮添 電話番号：075-211-1215

赤山禅院は、修学院離宮の北側にある寺院です。比叡山延暦寺の別院である赤山禅院は、仁和4（888）年、日本の仏教の歴史に多大な功績を遺した天台宗の祖師・慈覚大師円仁の遺命によって創建されました。本尊の赤山明神は、慈覚大師が中国赤山にある陰明道祖神を勧請したもので、天台の守護神です。

へちま加持のぜん息封じや京の表鬼門を守る方除けの神として広く知られています。また、「もみじ寺」と呼ばれるほどの紅葉の名所であり、境内と参道の紅葉トンネルが美しく、多くの観光客が訪れています。修学院離宮と合わせて観光ルートに入れたいスポットです。

住所：京都府左京区修学院開根坊町18 電話番号：075-701-5181

蓮華寺は、赤山禅院からさらに北へ向かったところにある天台宗の寺院です。本堂には本尊として釈迦如来を安置し、境内には種々の石造品や、近義の祖父重直の碑があります。境内の仏殿と書院に面する形で作られた池泉式の庭園が見所。中心の大きな池に中島があり、石組の護岸が施され、石造品が周囲に据えられています。

もみじを中心とした木立の中、地面は苔に覆われていて、豊かな水量に支えられた池の水が流れる音は庭園中に澄みわたり、自然美溢れる庭園の風景が堪能できます。紅葉の季節もおすすめですが、書院の陰影と青もみじの鮮やかさが美しい初夏の季節も人気です。

住所：京都府京都市左京区上高野町八幡町 電話番号：075-781-3494

パティスリー タンドレスは写真の様な一軒家の外観が目印の、本場のフランス菓子が味わえるお店です。決してアクセスが良い立地とはいえない場所にあるにもかかわらず、京都では大変知名度があり、行列が絶えない人気店です。営業日は週に3日で、パティシエがほぼ一人でケーキ作りを担当しています。

固定のメニューは多くなく、週変わりで様々なケーキを楽しむことができます。人気のケーキはすぐに売り切れてしまうため、早めに行かれることをおすすめします。テイクアウトはもちろんイートインもできるため、一乗寺観光の合間に美味しいスイーツで一休みしてはいかがでしょうか。

住所：京都府京都市左京区一乗寺花ノ木町21-3 電話番号：075-706-5085

麺屋 極鶏は、ラーメンの名店が集まる「一乗寺ラーメン街道」と呼ばれる東大路通沿いにあります。ポタージュスープのようなドロドロとした濃厚な鶏白湯スープは、後味がくどくなく、トッピングの黒胡椒や唐辛子がアクセントになっており、クセになる味わいにリピーターが続出しています。

メニューは超濃厚な肉濁鶏白湯の"鶏だく"、厳選唐辛子を使用した"赤だく"、自家製マー油をのせた"黒だく"、魚粉をのせた"魚だく"の4種類。お店の看板メニューは、こちらの写真の鶏だくです。スープとは呼べないほどのドロドロ感で、特大のメンマが乗っています。ここでしか食べられない味を是非ご賞味ください。

住所：京都府京都市左京区一乗寺西閉川原町29-7 電話番号：075-711-3133

おだしと小麦一三〇は、小麦そばを味わえる人気店です。爽やかな麻の暖簾をくぐってお店に入ると、清潔感のあるおしゃれな店内にジャズが流れています。メニューは“天然昆布だし”、“極上いりこだし”、“芳醇鯛だし”の3種類。具材は四角豆と昆布のみで、澄み切った出汁と綺麗なそばの味を存分に堪能することができます。

出汁を一口すすると、思わずため息が出てしまうほどの美味しさです。小麦そばは、少し固めのしっかりした麺で、出汁とのバランスが絶妙です。付け合わせの野菜の焚き物もシンプルで美味しいです。店主のこだわりが感じられる新ジャンルの小麦そばを是非一度味わってみてください。

住所：京都市左京区一乗寺樋之口町27 コーポラス禅1F 電話番号：非公開

はつだは京都修学院に店を構えて35年。ぶれない肉質と、京都という雰囲気を兼ね備えた人気の割烹焼肉店で、こだわりのお肉はどれも絶品です。また、はつだといえば「特選和牛弁当」が有名です。ご飯に千切りキャベツを敷き詰め、香ばしく焼き上げた和牛をのせた、シンプルかつボリューム満点のお弁当はおすすめの一品です。

住所：京都府京都市左京区山端柳ヶ坪町17-3 電話番号：075-722-8179

つけめん 恵那くは、一乗寺ラーメン街道からは少し外れた場所にありますが、叡電一乗寺駅からすぐのところにあります。和風の佇まいで、12席あるカウンターは常に満席の賑わい。つるつると艶のある極太麺は食べごたえのある弾力で、魚介と豚骨のWスープは濃厚で深みがありながら優しい味わいです。

極太のストレート麺はコシがあり、なかなかの食べごたえで、濃厚スープとの相性も抜群です。メンマや味玉子は、追加トッピングすることが可能。また、麺の量は小盛、並盛、中盛、大盛から選べ、小盛でも150gあるため十分満足できます。つけ麺好きの方は是非一度足を運んでみてください。

住所：京都府京都市左京区一乗寺高槻町20-2 電話番号：075-201-1931

京都・一乗寺エリアのおすすめスポットを観光ルートと共にご紹介しましたが、寺社仏閣をはじめ、ラーメンやスイーツ店などどれも個性的で、通好みな場所が多いです。是非一度足を運んで、京都らしさを感じてください。今回ご紹介したスポットは、歩いて回ることも可能ですが、時間と体力が必要なため、レンタサイクルの利用をおすすめします。