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隠れB級グルメ「からし焼き」は東十条のソウルフード!名店5選や歴史も紹介

隠れB級グルメ「からし焼き」は東十条のソウルフード!名店5選や歴史も紹介
投稿日: 2017年10月15日最終更新日: 2023年7月4日

東京都・東十条のB級グルメ「からし焼き」。ニンニクの効いたパンチのある味が特徴で、いい意味で中毒性のあるソウルフードです。
今回は、そんなからし焼きの特徴から東十条で発展した経緯、からし焼きが食べられる名店を5選ご紹介!元祖からし焼きのお店もまとめました◎

「からし焼き」ってどんな食べ物?見出し

「からし焼き」とは、炒めた豚バラ肉に醤油やみりんを加えた出汁を加え、豆腐、大量のニンニク、生姜、鷹の爪を加えて煮込んだもの。日本が高度経済成長期を迎えていた1965年に東十条で生まれ、いまも東十条界隈の地元の人たちに愛される人気のローカルフードだ。その魅力と「からし焼き」提供する有名店を紹介する。

「からし焼き」はこうして生まれた見出し

発祥の店は東十条の「とん八」

「からし焼き」発祥の店は、あとで紹介する「とん八」。まかないで作っていたものを開店2年目のある日、試しにメニューに載せたところ、瞬く間に口コミで人気が広がり、東十条界隈の店でも提供されるようになった。「からし焼き」と名付けたのは、当時、やはり人気だった「生姜焼き」と区別するためだったとされている。

高度成長期を支えたスタミナ食

「からし焼き」が地元で人気になった当時は、日本は高度成長期の真っただ中。工場で働く人たち、職人と呼ばれる人たち、そしてサラリーマンも、日本中が額に汗して働いた。そんな人たちに好まれたのはスタミナが付く料理。ニンニクの味と風味がガツンとくる「からし焼き」は、高度成長期を支えた人たちにとって最高の食事だったのだろう。

「からし焼き」は東十条で食べてこそ見出し

作り方はシンプル。豚ばら肉を強火で炒めたら、特性ダレと、豆腐、ニンニク、ショウガ、鷹の爪を入れてぐつぐつと煮込んで熱々に仕上げ、長ネギときゅうりの細切りを乗せれば完成。どこの店も基本的なレシピは変わらない。だが、どんなに工夫してみても店の味にはかなわない。やはり、ローカルフードは地元の空気とともに食べてこそだ。

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有名店で「からし焼き」を食べよう1:味の大番見出し

最初に紹介するのは元祖「とん八」と並んで二大巨頭と呼ばれる「味の大番」。昔ながらの定食屋でメニューは豊富だが、やはり、地元に人気の一品は「からし焼き」。暖簾に大きく書かれた「からし焼き」の文字が店の自信を感じさせる。営業時間は11時から22時まで。14時半から17時までは休憩時間になっている。水曜日が定休日。

暖簾(のれん)をくぐれば店内には所狭しとメニューが張ってある。「おしたし」と書いてあるのが、いかにも下町らしい。出迎えてくれるのは、ちゃきちゃきの下町っ子の看板娘。都会育ちの方には少しばかり乱暴に聞こえるかもしれないが、それも下町の愛情の証。弱気にならずに注文をしよう。もちろんチョイスは「からし焼き定食」だ。

味は甘め。そして程よい辛さが後を追いかけてくる。さまざまな味が混然一体となった濃い味付けだが、言葉では表現しきれない複雑で刺激的な味が癖になる。白いご飯に乗せて食べれば、白米に染みたタレの味がいっそう胃袋を刺激する。一度箸をつけたら、もう止まらない。

「からし焼き」は酒の肴としても最適。濃い味付けに合わせる酒は、ビールやチューハイがおすすめだ。追加のメニューは、口直しにマカロニサラダやウインナーがいい。「からし焼き」口に運んでビールで流し込み、マカロニサラダで口直しをして、もう一度「からし焼き」。無限ループが延々と続く。

住所:東京都北区上十条2-11-10 電話番号:03-5993-4182

有名店で「からし焼き」を食べよう2:支那そば大陸見出し

「支那そば大陸」は赤羽岩淵駅から徒歩1分程のところに店を構える。昔ながらの支那そばを供する店として有名なお店で、古き良き町の中華屋として地元で愛されている。ここでも「からし焼き」は人気のメニューだ。営業時間は11時から22時30分まで。15時から17時までは休憩時間。もちろんお酒も楽しめる。定休日は日曜日。

「からし焼き」の煮込み時間は短め。甘さも、辛さも、濃さも「味の大番」ほどではなく、ニンニクも少なめだ。けれど、やはり「からし焼き」。インパクトのある味で、癖になる味であることに変わりはない。定食として食する人も多いが、会社帰りのサラリーマンの酒の肴としても人気の一品だ。

「からし焼き」を肴にお酒をたしなんだ時は、やはり、締めに支那そばは外せない。看板にもあるように、昔ながらの味の支那そばは大陸では一番人気のメニュー。魚介系の澄んだスープは胃に優しく、たらふく食べても、たらふく飲んでも、するすると胃に入って行く。濃い味の「からし焼き」を食べた後なら、口直しにはもってこいだ。

住所:東京都北区赤羽1-49-9 イデアコーポ101 電話番号:03-3902-8309

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有名店で「からし焼き」を食べよう3:ランチハウス見出し

「からし焼き」は昔ながらの大衆食堂、大衆酒場、大衆中華で供されることが多いが、町の洋食屋でも味わうことができる。提供しているのはコスパの良さで地元では有名な「キッチンハウス」。十条駅から徒歩で数十秒。「味の大番」と目と鼻の先に店を構える。営業時間は11時30分から22時までで休憩時間はなし。日曜日が定休日だ。

メニューに「からし焼き」の名はないが、ここでは「ボーク唐し豆腐」という名前でBランチとして供されている。他店で供される「からし焼き」と比較すると、かなりあっさりめで、トッピングにはカイワレ大根が使われている。濃くてガツンとくる「からし焼き」を男の料理とすれば、こちらは優しい女性の料理と言える。

住所:東京都北区上十条2-28-6 電話番号:03-3907-4145

有名店で「からし焼き」を食べよう4:餃子の王将見出し

誰もが知る餃子の有名店「餃子の王将」のメニューにも「からし焼き」の文字がある。以前、都内店舗で期間限定で提供していたものを赤羽駅南口店限定で継続して提供している。赤羽駅南口から徒歩3分程度。営業時間は11時30分から翌1時30分まで。ただし、日曜日から火曜日までは閉店時間が22時30分と前倒しされる。年中無休。

メニューに「王将風」と書かれているように、正確に言えば東十条の地元の人たちに愛される「からし焼き」とは趣を異にしている。ニンニクはすりおろしたものではなく粒のままで使用され、トッピングのキュウリもない。平らな皿で供されるように汁気も少ない。それでも「からし焼き」の派生形であることは間違いない。

住所:東京都北区赤羽1丁目1-26 電話番号:03-3598-2888

有名店で「からし焼き」を食べよう5:とん八見出し

さて最後に紹介するのは「からし焼き」発祥の店「とん八」。東十条界隈には「からし焼き」を供する店は数あれど、その存在感とパンチのある味で右に出る店はない。東十条駅から徒歩で2、3分。営業時間は11時30分から20時まで。14時から17時までが休憩時間で、定休日は木曜日。シェードに書かれた「元祖」の文字がひときわ目立つ。

味わう前に、その作り方に圧倒される。大きな中華鍋にラードを馴染ませて豚バラ肉を入れ、フライパンに立ち上がる大きな火柱とともに豚肉を炒めていく。そこへ秘伝のタレと豆腐を投入。鍋の上で生姜をすりおろし、お玉に山盛りのおろしにんにくを加える。そして、秘伝の調味料を加えながら、これでもかとばかりにグツグツと煮込んでいく。

豆腐が真っ赤に煮えれば出来上がり。丼にたっぷりのスープとともに盛り付けられた豚バラ肉と豆腐の上に、ネギときゅうりをトッピングして供される。様々な味が混ざり合い、そしてひとつになって、甘辛く、独特なパンチのある味を生み出す。その濃い味にキュウリのシャキシャキ感が絶妙のアクセントになる。さすがは元祖の味だ。

そして、この濃い味には白飯が合う。「とん八」では定食は扱っていないので、追加でライスとお新香をチョイスしたら、丼飯に「からし焼き」を乗っけて、ただひたすらに食べるべし。50年守り続けた「とん八」の「からし焼き」を味わうのなら、豪快に食べるのが流儀だ。

住所:東京都北区東十条3-17-9 電話番号:03-3914-1208

東十条の空気も絶妙な調味料見出し

東京最大の商店街

ところで、東十条界隈は「からし焼き」だけが名物ではない。東十条駅から続く東十条商店街は、その先に続く十条銀座とともに、東京で最大の商店街を形成しており、そこから感じられる地元の人たちの息吹は、訪れる人を温かく包み込んでくれる。

古くて新しい発見がある町

いまは都会では見られなくなった大衆食堂や大衆酒場。買い手と売り手が言葉を交わしながら買い物に興ずる姿。そしてあちこちから聞こえてくる地元の人たちの会話。そこには古くて、そして新しい発見がある。「からし焼き」を食べにいくだけではもったいない。東十条界隈の空気も併せて味わうのがおすすめだ。

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週末は「からし焼き」を食べに行こう見出し

さて、すっかり「からし焼き」の魅力に取りつかれたあなた。この週末は、是非、東十条界隈に出かけて行くことをおすすめする。「からし焼き」のパンチのある味を下町の温かな空気と一緒に味わえば、いつもとは違う週末がやって来るはずだ。さあ、電車に乗って「からし焼き」を食べに行こう。

投稿日: 2017年10月15日最終更新日: 2023年7月4日

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