アルカトラズ島の脱獄不可能な監獄島とは？映画でも有名な観光スポット！

冷たい海流と強風が吹き荒れるアルカトラズ島は、1963年までアメリカ連邦政府管轄の刑務所として使われていました。潮流が速く、水温が低いため脱獄は絶対に不可能と言われていたアルカトラズ島は、映画の舞台にもなった人気の観光地。今回は、アルカトラズ島への行き方や観光のポイントについてご紹介していきます！

観光地として人気のアルカトラズ島ですが、かつては、アル・カポネやマシンガン・ケリーなどの全米きっての凶悪犯が投獄された地獄の刑務所として知られていました。現在は、野鳥の自然保護区にされていますが、今も当時のまま残る刑務所跡を観光することができます。続いては、観光ツアーを含めたアルカトラズ島への行き方です。

ここからは、脱獄不可能と言われたアルカトラズ島への行き方です。アルカトラズ島へは、フィッシャーマンズワーフのピア33から出ているフェリーで渡ります。映画の舞台にもなった人気の観光地なので、特に週末や夏期は大変混み合います。ツアー代金（フェリー込み）のチケットは事前予約できますので、後ほど詳しくご紹介します。

アルカトラズ島へ渡るフェリーはアーリーバード8時45分発、デイリーツアー9時から15時50分は約30分おきに1便運航。帰りの瓶は9時55分から18時30分までで、30分ごとに運航です。この他ナイトツアーもありますが、季節によって運航時間が異なりますので、事前に確認が必要です。所要時間は15分程です。

凶悪犯を収容していた刑務所、アルカトラズ島へいざ上陸！まずは、レンジャーによる簡単な説明を聞きます。レンジャーの説明は、アルカトラズ島の歴史や脱獄についてなど様々です。島の入り口にある建物は、兵舎として使われていた建物です。建物中ではアルカトラズ島についてのプレゼンテーションビデオ（30分）も流れています。

アルカトラズ島は、島全体が丘のようになっているため、坂道を登らなければなりません。歩くのが難しい方は、1時間ごとに無料のシャトルバスも運航されていますので、そちらを利用してください。行き方の参考になるマップ（1ドル）も販売されています。日本語版もありますので、記念に購入するのも良いでしょう。

ここからは、アルカトラズ島観光のメインイベント、セルハウス（刑務所）観光です。坂道を登った先にある建物が、刑務所です。建物に入ったら音声ガイドを受けとります。日本語版もあります。スタート地点についたら、オーディオのスイッチを押します。ナレーターが、セルハウス内の行き方や人気スポットの解説をしてくれます。

刑務所の中には、鉄格子の独房が並びます。皮肉なことに、この独房はここに入れられる囚人たちの手によって作られました。囚人たちの痛ましい経験や肉声が、オーディオから流れてきます。中には「自分が独房の一部になったような」と言った発言もあり、当時の囚人たち様子が目に浮かび、背筋が凍りそうになる場面も。

観光客に人気の独房は、138、150、152番の独房です。この3つの独房は、アルカトラズ島から、唯一脱獄に成功した？と言われる3人の凶悪犯が収容されていました。フランク・モリス、ジョン・アングリン、クラレンス・アングリンの3人です。脱獄に使われたと言われる削られた排気口の穴が当時のまま残されています。

また、もう一つの人気スポットは、恐怖の矯正独房です。凶悪犯ばかりが集められた刑務所には、投獄後に問題を起こした囚人を罰するために作られた矯正独房がありました。重い二重扉で閉鎖された矯正独房は、中に入ると真っ暗になります。隔離棟はDブロックにあります。続いては、刑務所の中で最も危険な場所への行き方です。

脱獄不可能と言われた刑務所の中で、最も危険な場所と言われたのは、食堂です。囚人たちが、唯一ナイフとフォークを手にすることができた食堂は、最も危険な場所でした。刑務所の食事というと、粗末で不味そうなイメージですが、意外にも味もよく見栄えも良かったそうです。脱獄に使われたスプーンもこの食堂から盗まれたものとか。

最も危険な場所と言われた食堂の他にも、刑務所の中には、囚人たちが「ブロードウェイ」と呼んだ中央通路、鉄格子の並んだ独房の一番奥には時計の置かれた「タイムズスクエア」等見どころがいっぱいです。囚人たちの中には、仕事をする人もいて、一日に6時間ほど独房から出て働いたと言われています。

オーディオガイドを聞きながら、刑務所の中を進んでいくと、図書館もあります。こちらの図書館には、悪名高い囚人たちが展示されています。シカゴ暗黒街の帝王と言われたアル・カポネや民衆の的No.1と言われたアルヴィン・カービス、アルカトラズのバードマンと言われたロバート・ストラウドなど、そうそうたる顔ぶれです。

脱獄不可能と言われたアルカトラズ島ですが、1962年、脱獄に成功した？と言われる3名の凶悪犯がいます。先ほどセルハウスの項目でも、ご紹介したフランク・モリス、ジョン・アングリン、クラレンス・アングリンの3人です。独房には、軍隊式の寝台と毛布とシーツが付いているだけ。この場所で、囚人たちは脱獄を夢見ていたのでしょう。

29年間に渡るアルカトラズ刑務所の歴史の中で、収容された囚人は1545人。自殺は5件、殺人は、8件あったと言われています。脱走は14件あり、唯一、脱獄に成功したと言われる囚人3人の独房には、寄せ集めの材料で作られた人の頭と排水口がそのまま残されています。一説によると、3人は、海を渡る途中で溺死したと言われています。

サンフランシスコ市街から、わずか2.4kmしか離れていないアルカトラズ島は「ひと泳ぎで行けそう」に見えますが、脱獄は不可能だったのです。この有名な脱走劇は、映画の原作となりました。悲劇の過去を持つアルカトラズ島は、映画や小説の舞台としても有名です。続いては、アルカトラズ島を舞台にした映画についてお伝えします。

アルカトラズ島を舞台にした有名な映画と言えば、クリント・イーストウッドが主演した映画「アルカトラズからの脱出」です。先ほどご紹介した脱走囚フランク・モリスとアングリン兄弟の脱走劇が、原作と言われています。そのほか、ショーン・コネリーとニコラス・ケイジが共演した「ザ・ロック」の映画の舞台としても知られています。

「アルカトラズからの脱出」主人公のモデルとなったのは、フランク・モリスです。知能指数が高く、国内の刑務所でこれまでに何度も脱走を試みてきたと言われています。盗んだ爪切りや食堂のスプーンなどを使って、排気口周辺のコンクリートを掘って独房の外部に脱出し、レインコートの浮き輪で海を渡るという計画でした。

映画の他にも、アルカトラズ島は、テレビドラマ「ALCATRAZ」の舞台となりました。以来、ドラマに登場する地下制御室を見つけようとして閉鎖区域に立ち入る観光客が多くなったため、「閉鎖区域は貴方と歴史的構築物と巣作りしている鳥たちを護るためにあります」という注意書きが立てられたそうです。

サンフランシスコの人気の観光地、アルカトラズ島へのチケットは、アーリーバードとデイツアーなら、大人(18歳から61歳)37.25ドルから、ナイトツアーは大人44.25ドルからです。中学生、子供、シニア料金の他、お得なファミリーチケットもあります。チケットは、その場で購入可能ですが、夏場は混みますので事前購入がおすすめです。

Alcatraz Cruises, LLC 電話番号:05-981-7625

脱獄不可能な刑務所として、たくさんの映画や小説の舞台となり数々のドラマを生んできたアルカトラズ島。サンフランシスコを訪れたら、ツアーに参加してぜひこの島を観光してください。悲劇の島アルカトラズの歴史を垣間見ることで、少し違ったアメリカを体験できること間違いなしです。