宮崎のふたりのロケ地紹介！ドラマ撮影スポットは観光にもおすすめ！

BSプレミアムで放送された「宮崎のふたり」はNHKの地域発ドラマ。メインキャストに柄本明さん、森山未來君、池脇千鶴さん迎えて撮影されたロケ地は、観光にもおすすめのスポットばかり。1974年の全盛期には、全国から新婚カップルの4割にも当たる37万組もの新婚カップルが訪れた宮崎県。ドラマで使われたロケ地をご紹介していきます。

ドラマ宮崎のふたりは、当時新婚旅行のメッカと呼ばれた「宮崎県」を舞台にしたドラマ。ご存知の通り団塊世代は人口が多く「追いつけ追い越せ」の精神で都会へ出て、高度経済成長を支えたモーレツ社員をも多かったそう。家庭を顧みず、必死に働いた結果、上手く行かない老後を迎えてしまう、そんな団塊世代の一面も描いています。

宮崎県は、新幹線も開通せず「陸の孤島」とまで言われてしまっています。NHKの地域ドラマは、その地域の良い所だけを持ち上げる作品も多いですが、宮崎のふたりは、時代の流れで起きた現実も見せています。ロケ地には、宮崎の大自然が美しい景勝地だけでなく、過疎化やブームが廃れて閉鎖されてしまった観光跡地もたくさん出てきます。

宮崎のふたりドラマロケ地1は、「旬食石ばし」です。ドラマでは、池脇千鶴さん演じる咲耶（さや）が、切り盛りする小料理屋「みほ」の舞台として使われています。新婚旅行ブーム全盛時代に旅館を経営していた家の一人娘という設定で、この小料理屋でのシーンでは、酔っ払った柄本明さんと森山未來君の絡みが見どころです！

「旬食石ばし」では、店主が厳選した宮崎の海の幸のお造りや、季節の食材を使った旬のお料理を味わえると評判です。夏場はとうもろこし豆腐、寒い時期になると白子やウ二を使ったあんかけ茶碗蒸し等美味しいものがいっぱい。日替りメニューも多いので、その日のおすすめの料理と宮崎の焼酎を楽しんで下さい。

住所:宮崎県宮崎市千草町3-21 電話番号:0985-27-5007

宮崎のふたりドラマロケ地2は、ホームホスピスかあさんの家です。ドラマの撮影では、市毛良枝さんが旅館をたたんだ後、介護福祉士として働くシーンで登場します。「かあさんの家」は、自宅ではないもう一つの家をコンセプトに住み慣れた地域、家にできるだけ近い環境で過ごしてもらいたいという思いで作られたケアハウスです。

宮崎のふたりドラマロケ地3は、宮崎観光ホテル・橘通り公園前です。ホテル内では、柄本明さんが、森山未來君扮するタクシードライバーに悪態をつくシーンの撮影や、池脇千鶴さんが宮崎観光ホテル前の大淀川沿いを自転車で走るシーンの撮影で登場しています。柄本さんが宿泊しているシーンの撮影でも使われたのではないかと思われます。

大淀川沿いの橘通り公園前は、のんびり散策するにはおすすめのスポット。毎年8月第一週の週末には川沿いで、大きな花火大会も開催されます。宮崎観光ホテルは、新婚旅行ブームの時代から残っている数少ない宮崎の老舗ホテル。もう一度、ハネムーンを味わう感覚で、一度は泊まってみたいホテルです。

住所:宮崎県宮崎市松山1丁目1−1 電話番号:0985-27-1212

宮崎のふたりドラマロケ地4は、青島神社です。ドラマの中では、原田美枝子さん演じる小山の妻（京子）が、夫である柄本明さん（小山）に向けて描いたハガキの中の風景の一つとして登場します。青島に自生するソテツの原生林は、当時の新婚旅行カップルに南国宮崎を遠い異国のリゾートと思わせたことでしょう。

青島神社は、海の上に浮かぶ日南海岸の景勝地の一つです。「鬼の洗濯岩」と呼ばれるゴツゴツとした海岸線に、赤い鳥居のコントラストがインスタ映えします。観光だけでなく、記念撮影にもおすすめのスポットです。また、青島神社は、縁結びの神様としても知られていますので、カップルでぜひご祈願しに行ってみてください。

住所:宮崎県宮崎市青島2-13-1 電話番号:0985-65-1262

宮崎のふたりドラマロケ地5は、戸崎鼻灯台です。ドラマの撮影では、小山（柄本明）が、灯台の下で靴を揃えて立ち尽くしているシーンで登場します。そこへ沙耶（池脇千鶴）とタクシードライバーの詠介（森山未來）が追いかけてきます。灯台の下で、詠介が小山もろとも海へ落ちてしまう場面は、深刻なムードから一転笑ってしまいます。

撮影で使われた戸崎鼻灯台は、青島サンクマール付近にあります。青島サンクマールは、太平洋が一望できる客室と、美人の湯として知られる青島温泉もある観光スポット。宮崎県の名産、宮崎牛のステーキや伊勢海老のお造りなど、美味しい物も味わえますので、宿泊や温泉の他、レストランでの食事もおすすめです。

住所:宮崎県宮崎市折生迫7408 電話番号:0985-55-4390

宮崎のふたりドラマロケ地6は、道の駅フェニックス堀切峠です。ドラマでは、新婚旅行ブーム時代の回想シーンで宮崎交通のバスが何台も連なって日南海岸を下って行く様子や、小山（柄本明）、沙耶（池脇千鶴）と詠介（森山未來）の三人が食事を囲むシーンの撮影に使われています。

ドラマで沙耶と詠介のランチはうどんっぽかったので、恐らくは写真の丸天が載った「天ぷらうどん」を食べていたのではないかと思われます。一方、小山の方は、定食らしきものを食べているので、もしかしたら、宮崎の郷土料理「チキン南蛮定食」を食べていたのかもしれません。

道の駅フェニックス堀切峠は、ツーリングやドライブで訪れる観光客に人気のスポットです。レストランでの食事の他、おやつに絶対おすすめなのが、マンゴーソフトクリーム！ぜひ一度味わってみて下さい。道の駅の営業時間は、物産館が8：30から18:00まで、レストランは、11:00から16:00までとなっています。

住所:宮崎県宮崎市内海381-1 電話番号:0985-65-2773

宮崎のふたりドラマロケ地7は、洋香園です。ドラマでは「ワシントニアパーム」の植樹が行われているシーンで登場します。ワシントニアパームは、観光地として南国宮崎を演出しようと、新婚旅行ブームの時代にたくさん植林された宮崎のシンボルツリーですが、60年後には植え替えが必要になります。

ドラマでは、植え替えには莫大な費用がかかり、観光資源として維持していくべきなのか、宮崎県の抱える問題点もちらりと語られています。洋香園は、40年前には小さな遊園地のようなアスレチック施設があり、宮崎交通の運行するバスで、地元の人の憩いの場所でした。現在は、ヤシ類を中心とした植物を販売する会社になっています。

住所:宮崎県宮崎市内海7677 電話番号:0985-67-0068

宮崎のふたりドラマロケ地8は、猪崎鼻（いざきばな）公園です。ドラマでは、現在は閉鎖されてしまっている「サザンフェニックス公園」という名前で登場します。新婚旅行当時に見たあの景色をどうしても見たいと言い出した小山（柄本明）が、詠介（森山未來）と二人で生い茂る雑草を刈りながら、頂上を目指します。

ようやくたどり着いた頂上で、小山と京子が新婚旅行で訪れた思い出の場所の中で、ドラマのクライマックスが描かれています。目の前に広がる青空と太平洋を見つめながら、小山は沙耶の母親（市毛良枝）に託された謎の手紙を読むシーンが撮影されました。あまり語るとネタバレになるので言えませんが、涙なしには見れません！

ロケ地となった場所は、「サボテンハーブ園」の跡地で、現在は立ち入り禁止。地元の人にはサボテン公園の愛称で愛されてきました。当時のサボテン公園では、青臭いという噂のサボテンステーキが味わえました。また、ハーブ園も加わってからは、ラベンダーのソフトクリームも販売されていました。今は無き、懐かしのサボテン公園です。

住所:宮崎県日南市大字富土1136-1

宮崎のふたりドラマロケ地9は、道の駅なんごうです。新婚旅行の回想シーンで訪れた「サザンフェニックス公園」の撮影に使われました。道の駅なんごうのロックマウンテンには、熱帯や亜熱帯の植物が生い茂り当時を彷彿とさせる雰囲気。現在はなくなってしまった「サザンフェニックス公園」での思い出がセピア色に描かれています。

現在の道の駅なんごうは、トリップアドバイザーで全国の道の駅でナンバー1に選ばれるなど、人気の観光スポットになっています。また、全国で唯一「ジャカランダ」の花が見られる場所としても有名です。世界3大花木のひとつジャカランダは、その高貴で優美な紫色が特徴です。開花時期は5月の下旬頃から6月末頃までです。

最後に、道の駅なんごうへ行ったらぜひ味わっていただきたいのが、マンゴーづくしのかき氷！東国原元県知事のおかげで、一気にその知名度が上がった宮崎マンゴーが、これでもかというほどふんだんに使われたかき氷は絶品です。高いものだと一玉5,000円から10,000円ほどする宮崎マンゴーがこれだけ載って980円はお得です。

住所:宮崎県日南市南那珂郡南郷町大字贄波3220-24 電話番号:0987-64-3055

宮崎のふたりドラマロケ地10は、築島（つきしま）です。築島は、ドラマの最初で、小山と詠介が最初に口論となるシーンの撮影で使われた他、ドラマのポスターの撮影現場としても使われました。島自体はあまり写っていませんが、築島は、島全体にビロウが生い茂り、漁業が中心で伊勢エビ漁で有名な島です。磯釣りでも人気です。

住所:宮崎県串間市大字市木

ドラマ宮崎のふたり地味な裏ネタ1は、ドラマに出てくる夕焼けのシーン。あの夕焼けは、宮崎市を流れる一級河川「大淀川」にかかる天満橋を撮影したものではないかと思われます。大淀川の河口付近には、いくつもの橋がかかっています。地味ではありますが、夕暮れ時には、美しい夕焼けが見られる地元民おすすめのスポットです。

ドラマ宮崎のふたりで使われている方言「てげ」には、様々な使い方があります。「てげ」「てげてげ」「てっげ」の三つの活用法がり、「てげ」や「てげてげ」は「適当でいい」といった意味で使われます。ドラマでは、沙耶の母（市毛良枝）が「私でげな性格やから」と使っています。のんびりした宮崎人の気質をよく現している方言です。

もう一つは、沙耶（池脇千鶴）さんが使っている「てげ嬉しい」等の「てげ」です。ここでの「てげ」は「すごく、とても」という意味で、若い世代から生まれた宮崎弁です。強調して「てっげ」と活用することも。イントネーションが不規則な宮崎弁は、アナウンサー泣かせとも言われています。ドラマでは出演者の宮崎弁にも注目です。

ロケ地以外のおすすめ観光スポット1は、鵜戸神宮です。言わずと知れた宮崎日南海岸の観光名所。地元の人には「鵜戸さん」の愛称で親しまれています。断崖絶壁から見下ろすご神体「亀岩」で運玉を投げて、一つでも石が穴に入ると開運すると言われています。安産の神様としても知られており、神殿の裏にあるお乳岩も有名です。

住所:宮崎県日南市大字宮浦3232番地 電話:0987-29-1001

ロケ地以外のおすすめ観光スポット2は、飫肥（おび）城です。日向の武士団として勢力を伸ばしていた土持氏が南北朝時代に築城したのがその始まりと伝えられているお城です。日本の100名城にも選ばれました。現在は、復元された大手門や御殿を模した歴史資料館が建設されています。日南市の名物、飫肥天も有名です。

住所:宮崎県日南市飫肥10-1-2 電話番号:0987-25-4533

ロケ地以外のおすすめ観光スポット3は、都井岬です。串間市の南端にある都井岬は、断崖絶壁に灯台が建てられた絶景スポット。「岬馬」と呼ばれる野性の馬が多く見られる観光地としても有名です。ドラマに登場した築島まで行かれるのなら、せっかくなので、あと少しだけ遠出して、ぜひ都井岬に沈む夕陽を見てください！

住所:宮崎県串間市大納御崎 電話番号:0987-72-0479 (串間市観光協会)

NHKの地域発ドラマ「宮崎のふたり」のロケ地情報はいかがでしたか？ドラマの舞台は、宮崎県の宮崎市と南部の日南市や串間市が中心ですが、宮崎県北部にも有名な観光スポットがたくさんあります！中でもおすすめなのは天孫降臨の地として神話が数多く残る高千穂です。ドラマロケ地を制覇したら、ぜひ県北にも行ってみて下さい。