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南仏旅行で行きたい観光おすすめスポット!絶景も文化も楽しめる!

南仏旅行で行きたい観光おすすめスポット!絶景も文化も楽しめる!
投稿日: 2017年10月24日最終更新日: 2020年10月8日

女性なら1度は行ってみたいと憧れる南仏プロヴァンス、ニースやモナコ公国。フランスの地方は実に個性豊か、どの場所を周遊するかによって全く違った顔を見せてくれます。都会とは違ったフランスの魅力全てが散りばめられている南仏地方の絶景ポイントや文化を覗いてみましょう!

南仏の特徴見出し

地中海性気候の南仏は、暖かい太陽がいっぱいに降り注ぐロゼや赤ワイン、オリーブの産地。目の前には赤煉瓦の屋根に歴史的遺産や沿岸が広がり、食べる事の好きな人や独特の風景、独自のアクセントが多く、そこではゆったりとした時間が流れています。郷土料理もカッスーレに始まり、鴨のコンフィやブイヤベース、鳥のバスク風など、美味しいグルメ料理を堪能できる観光地でもあります。

南仏はどこを指す?見出し

南フランスとは、大西洋岸の湿地よりさらに南。スペイン、地中海、イタリアと接する地域のことをいいます。フランス語ではル・ミディ(le Midi)として知られていて、日本語では南仏(なんふつ)とよばれ省略されています。しかし南といえど、フランス南半分の地域全てをこう呼ぶわけではないのです。

南仏とはアキテーヌ、コルシカ、ラングドック(ルシヨン地域)、ミディー(ピレネー地域)、ポワトゥー(シャラント地域)、プロヴァンス(コートダジュール地域)、ローヌ(アルプ地域)など、これらの限られた範囲の地方を指して言いますが、オーヴェルニュ地域とリムーザン地域は南フランスに含まれていません。

南仏で使用されている言語は?見出し

ここの住民のおよそ40%がラテン語を起源とするロマンス語のうちの1つ「オック語」という言語を母国語としています。南仏を中心とした一帯のうち、このオック語が話されているロワーヌ川よりも南の地域を「オクシタニア」と呼びます。Midiとは、古いフランス語であるmi(真ん中)とdi(日)に由来する言葉で、太陽は正午になると南に位置することから正午=南の方角と同じような意味で使われています。

南仏プロヴァンス地方で使われている方言は、標準のフランス語とは大分異なる地方言語です。それもそのはずパリ周辺はゲルマン系により確立した地域。一方プロヴァンスはローヌ川の河口にあって、ギリシャやローマ文化の影響を大きく受けた場所でもあるからです。この地方は15世紀になるまで、言語的にも政治的にも独立性をずっと保ち、独自の伝統文化や言語を大切にしてきました。

南仏で使用されていたプロヴァンサル見出し

「ロマンス語」のうち、現在のフランスで使用されている主な言語は「オイル語」系の標準フランス語。2つ目は東部の「フランコプロヴァンス語」そして3つ目の「南部オック語」の3系統に分類されています。そしてさらに、プロヴァンサルであるオック語系の方言にもリモージュ、オーヴェルニュ、ドフィーヌ、ラングドック、ガスコーニュなどの種類が存在します。

当初は標準フランス語と、プロヴァンサルのバイリンガルが多かったようですが現在では、標準フランス語化政策によって次第に標準フランス語が単一言語となっていったそうです。今となってはプロヴァンス語だけを話す人はほとんどいなくなり、話者の大多数が50歳以上になっています。プロヴァンサルとは、イタリアやカタルーニャなどのラテン語系に近い中間的言語とも言えるでしょう。

オルレアンの観光スポットをご紹介!ジャンヌ・ダルクゆかりの地を訪ねて! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
オルレアンの観光スポットをご紹介!ジャンヌ・ダルクゆかりの地を訪ねて! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
フランス中部に位置するオルレアン。かつてはパリ、ルーアンと共に中世フランスでもっとも豊かな都市でした。14世紀に勃発したイギリスとの百年戦争からオルレアンを解放&フランスを救ったヒロイン、美しきジャンヌ・ダルクに出会える町オルレアンの観光名所をご紹介します。

南仏のおすすめワイン見出し

そんな南仏プロヴァンスは、フランスで初めてワインが造られた土地。日照時間が長く、完熟した葡萄が生産され日常的に飲める手頃なテーブルワインが多く生み出されていることでも有名です。プロヴァンスのさんさんと降り注ぐ太陽に育てられた力強いワインは、新鮮な南仏料理との相性も抜群。赤も白もとても美味しいですが、暑い日には爽やかできりっとしたロゼワインがおすすめです。

フルーティーで口当たりも良く、ワインを飲み慣れていない人もきっと美味しくいただけるでしょう。食前のアペリティフとして飲むのもおすすめ。マスカットで造られた甘みワイン「ミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズ」も、この地方のおすすめワインの1つ。プロヴァンスワインのおつまみとして必ず出てくる、オリーブのペースト「タプナード」もアペリティフのスナックや魚、肉にもあう万能のソースです。

南仏旅行でシャトーに宿泊見出し

そんな美味しいワインを生んだフランス南仏にはホテルの他に、宿泊先としてシャトーと呼ばれる館が点在します。「シャトー」とはフランス語で城を意味しますが、ワインに関して使われる時は、葡萄を栽培し醸造からワインの製造まで一貫して行われている格付けされた生産者のことを表します。

それ以外では、田舎に建てられた王族や貴族の大きくて美しい館のことを指します。生活の拠点ではありませんが、ある一定の期間彼らが過ごす館。宮殿とは一風変わったユニークな場所です。近年ではそこが改装され、有名芸術家や音楽家の隠居城として使用されていたり、観光客が宿泊できる施設やイベントの会場となっているものがあり、南仏文化を満喫するのであれば一度は訪れたい場所です。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光1:ラベンダー畑見出し

小さくて可愛らしい街並み、色とりどりの花に覆われた大地や山の絶景を満喫したい方はフランス中南部のリュベロン地方がおすすめです。中央のアヴィニョンやモンペリエまでは高速鉄道で約3時間です。ここで見られる絶景は、セナンク聖母マリア大修道院一面に広がるラベンダー畑です。

丘上都市ゴルドから北西へ3キロ。山地に囲まれた深い谷間に佇んでいます。この谷にはオークの木や、真っ直ぐに伸びた多くの針葉樹林が見られ、その緑と空の青、地中海沿岸原産のラベンダーの深い青紫色のコントラストが美しく雄大です。このラベンダーのじゅうたんが見られるのは6月末から7月初めの限られた2週間という間のみです。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光2:ゴルド見出し

リュベロンでも特に人気の観光地、街全体がアートのような空間のゴルドはピーター・メイル原作の映画「プロヴァンスの贈り物」の舞台にもなった街。主人公が恋に落ちた女性ファニーが働いていたのが、この村の広場にあるレストラン。丘の上には16世紀ルネッサンス時代の城が佇み、山の斜面にはそれを取り囲みながら階段状に石造りの家々が連なっています。

実際にプロヴァンスに葡萄農園を所有しているリドリー・スコット監督が友人の作家であるピーターに話をし、その話が基となって小説が書かれ映画化が決定したそうです。外側から眺める村の幻想的な姿も素敵ですが、高い位置にそびえ立つ村から見下ろすリュベロンの山並みの絶景に圧倒されます!

ゴルド・セナンク修道院の観光ポイントや行き方!ラベンダーの季節は最高! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
ゴルド・セナンク修道院の観光ポイントや行き方!ラベンダーの季節は最高! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
南フランスのプロヴァンス地方にある、ゴルドはフランスの最も美しい村に登録されています。岩山の上にある小さな村は、映画「プロヴァンスの贈りもの」の舞台にもなりました。中世の面影を残す城壁に囲まれた村はゴルドは「鷹ノ巣村」とも呼ばれており、人々を魅了しています。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光3:ボニュー見出し

ゴルドからも近いボニューでは石造りの家が帯状に連なり、丘の頂には中世の教会が村を見守るように佇んでいます。この村もまた芸術家、映画俳優など有名人が別荘を持つ避暑地として知られ、周辺の樹木の良い香りが風に乗ってこちらに運ばれてきます。ここの小さな製パン博物館ではパン作りの歴史を見る事ができます。

その博物館前にあるサロン・ド・テではプロヴァンス風ガレットを試してみることも出来、有名な観光地でありスターの別荘も沢山ありますがお店が軒を連ねているわけではないので素朴な村の人たちの生活が伝わってきます。蜂蜜色や薄ピンクなどの淡い色の壁に囲まれたアンティークショップや陶器のお店が点在しています。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光4:カマルグ見出し

アルルもしくは、マリアの伝説が残るサント・マリー・ド・ラ・メールを旅行の起点にすれば、バスでカマルグ湿地帯のハイキングコースまで向かう事ができ、サイクリングや乗馬で大自然にたっぷり浸ることも可能です。アルルと地中海に挟まれた一帯は、自然保護地域に指定された湿地帯になっています。

通常科学者や調査の目的を持った人でなければ立ち入る事ができませんが外側からバードウォッチングなどができるようハイキングコースが設けられています。カマルグの白馬は海の泡から生まれたと言い伝えられているほどで、野生の楽園を疾走している姿は本当に美しいです。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光5:法王庁宮殿見出し

中世の城壁に守られた古都、アヴィニョン。ゆったりと流れるローヌ川のほとりに佇む姿はまさに絵画のような風景。法王庁がこの町に置かれていた時代の名残である法王庁宮殿やサン・ベネゼ橋など小さな町の中にも貴重な見どころが詰まっています。夏の演劇祭の時期には街全体が劇場と化し賑わいます!

見どころは、1334年から1952年にかけて建てられたヨーロッパ最大のゴシック宮殿の法王庁。厚さ4mという頑丈な外壁で囲まれた法王庁全体の面積は1万5000㎡ととにかく大きい要塞のようです。聖堂内部はフランス革命により破壊されていますが日本語のオーディオガイドを聞きながら巨大迷路のような部屋を周ることが出来ます。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光6:ニーム見出し

歴史と現代が交差するデザイン都市ニームにはローマの遺跡や闘技場、現代アートギャラリーや庭園、最先端のブティックやカフェが並びます。ニームという町の名前は泉の精ネモーザスに由来していて、泉が湧き出した周辺にできた町です。歴史はアルルよりも古く、フランス最古のローマ都市として知られています。

ニームは中世の頃から織物産業の盛んな町として知られていてジーンズのデニム生地もここで生まれました。コロンブスも自分の船の帆布には評判の高いニーム製の布しか使わなかったと言われています。古代闘技場では現在、演劇やコンサートが行われますが中でも闘牛はかなりの盛り上がりだそうです。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光7:ヴァンス見出し

世界の王侯貴族に愛される土地ニースにある、ロザリオ礼拝堂で知られるヴァンスはコートダジュール独特の中世の村です。ここは、エズやサン・ポールほど観光地化されていなく人々の生活の匂いがほどよく感じられる村でもあります。村はずれには画家マティスの傑作、ステンドグラスが見事なロザリオ教会があります。

迷路のように続く中世の村の細い道の両脇には16世紀の美しい街並みが並び、贅沢な時間が過ぎていきます。実はその多くがアートギャラリーやお土産屋となっていて、並んでいるラベンダー製品や洗練されたテキスタイルの数々に驚かされます!ミロやシャガール、マティスなどの現代アート作品などもマーグ財団美術館を訪れれば、緑豊かな庭園の中で見つけることができます。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光8:トゥレットシュルル見出し

この村はまだ観光地化されていない、穴場ともいえる絶景ポイント。コート・ダジュールにあるスミレで有名なトゥレット・シュル・ルです。南仏ではかつて敵からの侵攻を防ぐために切り立った崖や岩山の上に多く村が築かれていますが、ここも例外ではありません。その外観とは裏腹、ひとたび内部に足を踏み入れれば別世界。絵になる世界が広がっています。

村の地面にはスミレのステッカーが貼られ、古代ローマ時代から塗り薬や頭痛に効果があるお茶として服用されたスミレが村のシンボルになっています。石造りの店内にはスミレをモチーフにした陶器工房やショップ、この村ならではのスイーツであるスミレのアイスクリームが売られています。温暖なコート・ダジュールでは春から夏にかけ花が咲き乱れ、香水の原料としても活躍しています。

南仏旅行で絶景や家・アートな街並み観光9:マルシェ見出し

かつてプロヴァンス伯爵領の首都として栄えたプロヴァンスの首都であるエクス・アン・プロヴァンスは、法と政治と学問の中心地でしたが、現在もこの小さな町は1年じゅう学生で賑わっています。画家のセザンヌはここで生まれ、死の直前まで製作を続けた彼のアトリエも残されている場所です。

エクス・アン・プロヴァンスの町の中心とも言える市庁舎前では、オベリスクの噴水を囲むようにしてフラワーマーケットが開かれ、冬でも色鮮やかな美しい花達やハーブの苗などが並びます。この他にも蚤の市や新鮮食材を扱うマルシェ、石鹸やオリーブオイルなど地元の特産品を販売するマルシェも存在し、生きた鶏も売られるなど活気があり晴れの日は大盛況のようです。

憧れの南仏旅行!大自然の絶景や家・アートな街並みを堪能見出し

冬でも温暖な南仏の数々の名所をご紹介してきましたがいかがでしたか?南仏プロヴァンスにはオリーブや葡萄のほかにも春から夏にかけフジやひなげし、ひまわりなどが一面に咲き乱れ、並木や木陰が夏の強い日差しから守ってくれます。多くの画家たちに愛された南仏田舎の美しい風景や文化に触れ心も体も癒される旅を是非堪能して下さい。

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投稿日: 2017年10月24日最終更新日: 2020年10月8日

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