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南フランスを知ろう!
「フランス」と聞くと私たち日本人は首都パリを思い浮かべますが、フランス人にとって訪れたいエリアはパリよりも南フランスだそうです。中世の面影が残る都市や、世界遺産、田園風景に憧れのリゾート地。今回は、そんな南フランスにまつわる魅力を全て調査しお届けします。
南フランスの基本情報
南フランスとは?
フランスには22もの地域行政区があり、その中の一つPACA(Provence-Alpes-Côte d'Azur:プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏)を南フランスと呼んでいます。大きく分けてプロヴァンスとコート・ダジュールの二つに分かれ、「プロヴァンス=山」、「コート・ダジュール=海」がそれぞれの象徴です。
行き方
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— miketidd.com (@tiddtalk) October 25, 2017
南フランスにはマルセイユ(プロヴァンス地方)とニース(コート・ダジュール地方)にそれぞれ国際空港がありますが、日本からの直行便はないため、パリ・アムステルダム・フランクフルトなどを経由して行く方法があります。料金と乗継重視なら、KLMオランダ航空がおすすめです。
ベストシーズン
南フランスを旅行するなら、5月から9月がベストシーズンです。国内外からヴァカンスを過ごそうと訪れるのはコート・ダジュール地方の都市ニースが人気で、プロヴァンス地方のマルセイユは観光客もあまり見られないのだとか。晴天の続く日が多いので、観光にはぴったりです。
治安は大丈夫?
フランスは移民の多い国としても知られていますが、南フランスの都市、特にマルセイユは失業・貧困層も多いことから治安問題があります。また一大観光都市のニースは、スリや窃盗・置き引きといった犯罪が多いので夜間の外出や人込みの中などは特に注意をした方が良さそうです。
南欧風住宅・インテリアが日本でも人気?
「南欧風住宅」とは
casa carina(カーサ・カリーナ)は、プロヴァンスをイメージするようなナチュラルで可愛らしい住宅をいいます。この南欧風住宅の特徴は、自然素材を使用しインテリアやエクステリアにもこだわった機能性重視の家。まるでプロヴァンスを旅行しているような家が日本でも人気です。
インテリアの基本「モノを大切に」
南欧風の家に仕上げるためには、カラーコーディネートやインテリアは重要です。日本人に好まれる白と自然素材のベージュを基本に、同系色の暖色を入れると温かみがでます。インテリアは、モノを大事にするフランス人ならではのアンティーク素材を入れるとナチュラル感がでます。
インテリアのこだわり
南欧風にこだわるなら、インテリアにも工夫が必要です。おすすめのインテリアは、華やかな絵柄やビビットカラーが入った食器。また南フランスの草花を使用したドライフラワーも、インテリアとしてピッタリです。またイラストや写真を壁に飾るのも、プロヴァンス風インテリアです。
南フランスの高級リゾート①「Cannes」
Cannes(カンヌ)は南フランスでも高級リゾート地として知られ、多くの旅行客で賑わう観光スポットです。人口わずか7万人の小さな街ですが、BD.DE LA CROISETTE(ラ・クロワゼット通り)には高級ホテルやブティックが建ち並び、PALAIS DES FESTIVALS(パレ・デ・フェスティバル)では有名な国際映画祭が開催されます。
「Le Suquet」
Above the bustling promenades of Cannes lies the beautiful, medieval quarter of Le Suquet: https://t.co/4cXs3HCAMX pic.twitter.com/tG0ROolHBN
— Amarante Cannes (@AmaranteCannes) September 27, 2017
華やかなエリアとは逆に、カンヌらしい風景を垣間見ることができるのが街の西側にある旧市街地・Le Suquet(ル・シュケ地区)。細い路地には庶民的アパートやレストランが連なり、中世を思わせる街並みは散策するのも楽しそうです。丘の上からカンヌの街並みを見下ろすのもおすすめです。
南フランスの高級リゾート②「Nice」
Nice(ニース)は地中海を臨むコート・ダジュール地方の中心都市で、一年を通しカンヌと共に観光客に人気のあるリゾート地として有名です。どこまでも続きそうな海岸線とカラフルな市場が特徴のニースは、カーニバルやジャズフェスティバルなどのイベントが盛りだくさんです。
「Promenade des Anglais」
Martin Hürlimann. Promenade des Anglais, 1936. pic.twitter.com/rRGQcV4k8u
— Paolo (@Paolo1264) October 23, 2017
Promenade des Anglais(プロムナード・デ・ザングレ)は、「イギリス人の散歩道」を意味しニースの海岸線、約3.5kmにわたる遊歩道です。ニースを代表する高級ホテルも集結し、ニース・コート・ダジュール国際空港へも繋がっているのだとか。美しい景色を楽しみながら、人々は何を想い描くのでしょう。
「Parc de la colline du château」
Parc de la colline du château(コリーヌ・デュ・シャトー公園)は、「城のある丘陵」として知られ「キャッスルヒル」とも呼ばれています。実際にお城はなく、天辺からはニースの街や紺碧の海を臨むことができます。時期によっては頂上までエレベーターも稼働し、観光列車にも乗ることができます。
「Eze」
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— Marissa (@shalombonjour) October 26, 2017
ニースとモナコの中間にあるEze(エズ)は地中海を見下ろす岩山の上にあり、その情景がまるで鳥の巣のようであることから「鷲の巣村」と呼ばれています。中世の街並みを感じる石壁の家々にはブーゲンビリアなどの花が一年中咲き誇り、おとぎの国のような様相に観光客もうっとりです。
「La salade niçoise」
La salade niçoise(ニース風サラダ)はフランス各地や海外のレストランでも食べられますが、本場ニースのレシピは「使うのは生野菜のみ」という鉄則があります。このサラダを使ったLe pan bagnat(パンバーニャ)は、丸いパンにサラダを挟みトマトの汁をかけたソース要らずのニース風サンドイッチです。
美術界の巨匠も滞在した南フランスの街「Antibes」
Antibes(アンティーブ)はカンヌとニースの中間に位置し、ヴァカンスには旅行客で賑わう南フランスの観光スポットです。コート・ダジュール特有の紺碧の海とブーゲンビリアが咲き誇るオシャレな街並みは、散策するのにぴったり。観光案内所では、見やすい地図を無料でもらえます。
「Musée Picasso」
Musee picasso pic.twitter.com/xo1TeNY2c1
— Poulain Isabelle (@PoulainIsabell4) October 15, 2017
アンティーブを訪れる目的は、このMusée Picasso(ピカソ美術館)でしょう。古代ギリシャ時代にはお城の役割をしていた建物を、アンティーブ市が買い取り博物館へと改装。ピカソはアンティーブ滞在中に制作した作品を市に寄贈し、それらをコレクションとして現在の美術館に至るようです。
南フランスのレモンの街「Menton」
Menton(マントン)は「フランスの真珠」とも呼ばれ、イタリア国境近くにあるレモンの街として知られています。「芸術と歴史の町」としてフランス国内では110番目に認定され、その見どころは、芸術家Jean Cocteau(ジャン・コクトー)が手掛けたSalle des Mariages(市庁舎の婚礼の間)やFete de citron(レモン祭り)です。
「Au Baiser du Mitron」
Au Baiser du Mitron(オ・ベゼ・デュ・ミトロン)は、創業1906年の老舗パン屋さんとしてマントンでは有名です。お店の看板メニューはレモンタルトで、新鮮食材がそろう市場Marché des Halles de Menton(マルシェ・デ・アル・ド・マントン)内と8 RUE PIÉTA(ピエタ通り)にそれぞれ店舗を構え、地元の人たちにも人気です。
画家も好んだ南フランスの街「Cagnes-sur-Mer」
Cagnes-sur-Mer(カーニュ・シュール・メール)は、カンヌとニースの間に位置する小さな町です。小石のビーチが5kmにわたり南国ムード漂う漁港もあり、マリンスポーツを楽しむ観光客で賑わうリゾート地です。一方、街の中へ一歩入ると古い石畳や細い路地が表れ歴史を感じる趣きがあります。
「Musée Renoir」
Musée Renoir(ルノワールの家美術館)は、丘の上のオリーブ畑に囲まれた絶景の場所に建っています。ルノワールは健康面から医師に勧められるまま、温暖な地・カーニュへ移り住んだのだとか。美術館そのものは大規模改装工事を経て、南仏らしい庭園や自身が描いた農家の建物も残っています。
セレブも集まる南フランスの小さな港町「Saint Tropez」
Saint Tropez(サン・トロペ)は、歴史・芸術・文化遺産が残る美しい港町として知られています。街の見どころは南フランスの伝統スポーツ・ペタンクの試合が行われるPlace des lices(リス広場)や、近代絵画で有名なMusée de l'Annonciade(ラノンシアード美術館)は必見です。ショッピング、グルメも満たす観光地です。
La Tarte Tropézienne
La Tarte Tropezienne local delicacy pic.twitter.com/EdKOgevfWr
— Will Staniland (@WillStaniland) September 15, 2017
La Tarte Tropézienne(ラ・タルト・トロペジェンヌ)は、サン・トロぺを代表する南フランスのお菓子です。卵と牛乳をふんだんに使用したブリオッシュ生地に、カスタードのようなムースリンクリームをたっぷりサンドし、仕上げに粒状の砂糖をまぶしたパンのようなもの。甘すぎないお菓子です。
フランス最大の港湾都市「Marseille」
プロヴァンスの港町Marseille(マルセイユ)は、紀元前600年に遡る植民地「マッシリア」に始まるフランス最古の都市。貿易港としての役割も果たし、イフ城、ファロ宮殿など歴史を物語る貴重な遺産もあります。またサッカーの名門チーム、オリンピック・マルセイユの本拠地としても有名です。
「Cassis」
Petite journée bien sympathique
— Hyèna (@Lionr34) October 25, 2017
De Marseille a Cassis :heart_eyes: pic.twitter.com/RDjSIfcpm5
Cassis(カシ)はマルセイユから東方面へ列車で約30分、この小さな港町は画家や詩人に愛された町で多くの作品にも描かれています。マルセイユからカシまでの海岸線は、Les calanques de Marseille(レ・カランク・ドゥ・マルセイユ)と呼ばれ、深く入り組んだ入り江となり石灰岩の断崖絶壁に囲まれています。
「bouillabaisse」
マルセイユの郷土料理と言えば、有名なbouillabaisse(ブイヤベース)。地元で捕れた魚を香味野菜と共にじっくり煮込んだスープで、お店ごとに味は違うのだとか。本場マルセイユには、「ブイヤベース憲章」という公認レシピがあり細かいルールがあるそうです。旅行で訪れた際にはぜひご賞味を。
プロヴァンスを代表する芸術の街「Aix en Provence」
Aix en Provence(エクサンプロヴァンス)は通称「エクス」と呼ばれ、プロヴァンス地方の観光拠点です。有名な画家ポール・セザンヌの出身地としても知られ、街のランドマークPlace du General de Gaulle(ジェネラル・ド・ゴール広場)には、司法・農業・芸術を表した3体の像があるロトンド大噴水があります。
「Plateau de Valensole」
RT _Hyperion4: Just after sunset on the Valensole Plateau, Provence, France #photo Jim Nilsen pic.twitter.com/A6rn9gpesT
— ** AMERICA FIRST ** (@Davewellwisher) October 2, 2017
Plateau de Valensole(ヴァランソル高原)は、エクスから車で約1時間、一面にラベンダー畑が広がるプロヴァンスの丘陵地です。6月下旬から7月前半が見ごろで、レンタカーでドライブするのもおすすめ。最盛期にはヨーロッパ各地から観光客が訪れ、ヴァランソルの小さな町もお祭りムードです。
「Calissons d'Aix」
エクサンプロヴァンスを旅行するなら、お土産にCalissons d'Aix(カリソン・デクス)はいかがでしょう?エクスの伝統銘菓として有名で、地中海産のアーモンド、メロン、オレンジピールなどの砂糖漬けをペースト状に練り、表面は卵白と砂糖で作ったアイシングで仕上げた味わい深いお菓子です。
歴史の息吹を感じる南フランスの街「Arles」
Arles(アルル)は、古代ローマから中世にかけての歴史建造物が多く残る街として知られています。プロヴァンス最大の浴場をはじめ、数多くのローマ遺跡が点在し歴史の息吹が感じられます。またアルルは美術界の巨匠・ゴッホが晩年過ごした町としても有名で、旅行者が絶えません。
「Arenes d'Arles」
Arenes d'Arles(アルルの円形闘技場)は、アルルにあるローマ遺跡として有名な世界遺産の一つです。ローマ植民地時代に建設されローマにあるコロッセオよりも古く、階毎に柱の様式が違うのが特徴。現存は2層までで、現在でも闘牛などのイベントが開催される旅行者に人気のスポットです。
南フランス・プロヴァンスの中心地「Avignon」
Avignon(アヴィニヨン)には中世の史跡が多く残り、「アール・ド・ヴィーヴル(暮らしを楽しむ術)」が浸透しています。街そのものが野外美術館のようで、路地をめぐりながらの散策はおすすめ。プロヴァンスらしい家々や、洗練されたブティック、名産品がそろう市場は魅力そのものです。
「Côtes du Rhône」
Vin blanc, Côtes du Rhône, Les Laurelles 2015 au restaurant Chez Marcel #vinblancpassion #côtesdurhônleslaurelles #restaurantchezmarcelparis pic.twitter.com/NeZEboPh7d
— Dominique Brugiere (@MoveEat) October 14, 2017
Côtes du Rhône(コート・デュ・ローヌ)は、フランス第二の規模を誇るワインの産地でリヨンの南からアヴィニヨンまで南北に広範囲に広がっています。気軽に味わえるフルーティさが特徴で、フランス国内でもボルドーに次ぐ地位を占めるほどの人気ぶり。南仏旅行のお土産にもぴったりです。
南フランスの城塞都市「Carcasonne」
Carcasonne(カルカソンヌ)は、中世にタイムトリップしたような城塞都市です。「カルカソンヌを見ずして死ぬな」とヨーロッパ人からも称賛され、世界遺産にも登録されています。古代から中世にかけ、年月を経て築かれた城塞は圧巻の一言。現在は行き来も自由で、旅行者の多い観光名所です。
「Cassoulet」
カルカソンヌを訪れたらぜひ味わいたいのが、名物料理Cassoulet(カスレ)。主にフランス南西部Languedoc(ラングドック地方)の伝統料理で、豆と肉類を煮込んだもの。レストラン毎に味は多少異なりますが、ボリュームの多さはどのレストランも同じようです。前菜を頼むなら空腹でチャレンジを!
家々のインテリアを真似したくなる最も美しい村「Gourdon」
フランスで最も美しい村の一つGourdon(グルドン)。標高760mの絶壁の頂上にあるこの村は「鷲の巣村」で、村のあちこちに陶器で作られた可愛らしい案内板が旅行者に人気なのだとか。心が向くままに散策し、路地裏に構えた雑貨店のインテリアなど真似をしたくなるプロヴァンスの村です。
南フランスへ行きたい!
南フランスのおすすめスポットは、いかがでしたか?「人気の観光スポット」というよりは、どこか趣きがある場所、南フランスの魅力をより一層引き出すスポットをお届けしました。プロヴァンスやコート・ダジュールの美しい街並みは、一生に一度は訪れてみたい癒し空間でしょう。
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