「ZEN CAFE」は京都の隠れ家的カフェ！路地奥でゆったり過ごそう！

京都・祇園の路地奥に佇むカフェ「ZEN CAFE」は、まるでギャラリーのようなシックでモダンな店内で、絶品の老舗和菓子をじっくり味わうことができるため、多くの方が訪れる人気のカフェです。今回はZEN CAFEのお店の雰囲気や、くずもちやフルーツサンドをはじめとしたおすすめメニューをご紹介します。

江戸時代・享保年間創業の老舗和菓子屋「鍵善良房」（かぎぜんよしふさ）。伝統的な味を継承し、今も昔と変わらない味を私たちに楽しませてくれるこちらのお店は、吉野葛を使用したコシが強くつるんとした食感のくずきりや落雁「菊寿糖」が有名で、多くの方に愛されています。

その鍵善良房が、2012年に京都・祇園にオープンさせたのがこちらのZEN CAFEです。京阪京都線の祇園四条駅から徒歩3分のところにあるため、常連さんだけでなく、観光客も訪れるカフェです。

ZEN CAFEは伝統的な味を大事にしつつ、今の時代に合わせた新しい和菓子の楽しみ方を提案しており、老若男女問わず人気があります。

住所：京都府 京都市東山区祇園町南側570-210
電話番号：075-533-8686

ZEN CAFEは京都・祇園にあり、シックでモダンな雰囲気のカフェです。店内に入ると、まずカウンター席が目に飛び込んできます。間接照明の明かりが落ち着いた雰囲気を醸し出していて、ゆったりとした時間を過ごすことができます。また、目の前に広がる窓からは、中庭の景色が見えるため、景色を楽しみながら贅沢にお菓子を味わうこともできます。

店内には絵画やオブジェなどが飾られており、おしゃれな雰囲気のため、特に女性に人気があります。4人がけのテーブル席もあるため、女子会で利用するのもおすすめです。窓辺には花が置かれていますが、窓を額縁に見立てると、まるで絵画を見ているような気分になります。

こちらは一人で来店した方に人気のソファ席です。個室のような空間で、まるで家でくつろいでいるかのような気分になります。常連さんだけでなく、京都観光で訪れた方も、一休みがてらこちらに立ち寄って、美味しい和菓子やフルーツサンドをいただけば、旅の疲れが癒されると思います。

ZEN CAFEの店内には、アンティークの調度品がたくさん飾られていて、目でも楽しむことができます。また、お菓子の器には、辻村唯さんや余宮隆さん、岸野寛さんなどの若い作家の作品が使用されています。器だけでも美しいですが、お菓子を存分に引き立ててくれる器と共に、上品で美しいお菓子をいただくと贅沢な気分が味わえます。

一人で来店した際は、広いカウンター席でも良いですが、ソファ席を利用するのがおすすめです。目の前の棚にはデザイン本や写真集が置いてありますので、それを眺めながら美味しいお菓子をいただけば、贅沢な時間を過ごすことができます。もちろんお気に入りの本を読みながら、ゆったり時間を過ごすのも良いです。

グループで来店した場合は、テーブル席を利用するのがおすすめです。おしゃれで落ち着いた雰囲気の中、友人と共に美味しい和菓子やフルーツサンドをいただけば、日々の疲れも癒されて、話がいつも以上に弾むかもしれません。

まず、ZEN CAFEでおすすめするメニューは特製くずもち（800円）です。こちらのくずもちは、吉野本葛を使用しており、ほんのり温かいのが特徴。黒蜜ときなこがセットされていますが、まずは何もかけずに味わってみるのがおすすめです。一口食べると、口の中にくずもちのほのかな甘さが広がります。

また、くずもちは一般的なものと異なり、ぷるぷるの食感で柔らかく、口の中で溶けていきます。くずもち本来の味を楽しんだ後は、きな粉や黒蜜をかけて食べると、より一層美味しさを感じられます。くずもちの甘みは上品ですが、きな粉や黒蜜をかけても全く負けていない味わいです。

ZEN CAFEでは上生菓子（600円）もおすすめです。月替わりで季節の和菓子がいただけるとあって人気があります。こちらの写真は秋に味わえる「野路の秋」です。浮島と蒸し羊羹を市松模様に組み合わせた生地の中に、丹波栗の渋皮煮がごろっと入ったおしゃれなお菓子です。

浮島とは餡、卵、砂糖、上新粉（薄力粉）を使用した蒸し菓子で、カステラに似ています。餡をベースに作られているため、しっとりとしていて、柔らかな口どけです。こちらの野路の秋はふっくらとした生地と栗の食感がたまらない一品。甘さ控えめで、日本茶だけでなくコーヒーにも良く合います。

夏のメニュー「粉引（こひき）」は笹の葉を開いてみると焼き立ての葛焼きが現れます。こちらの葛焼きは和三盆糖を作る際にできる蜜を使用しています。

少しクセがある甘みですが、それが葛焼きにとても良く合います。一口食べると、ふわふわの食感がたまりません。葛焼きは夏のお菓子ということで、期間限定でしか味わえませんが、ファンが多い一品です。

上生菓子ではきんとんもおすすめです。季節によって、使用する食材が異なるため、季節を感じながら和菓子を味わうことができます。こちらの写真は秋のメニューである栗きんとん「山づと」です。ふんわりとしたきんとんの中には、粗めに砕いた栗が入っていて絶品です。一つでもしっかりした食べ応えに、十分満足できます。

ZEN CAFEではこちらの季節のお菓子もおすすめです。薯蕷(じょうよ)饅頭、こなし、浮島の三種類がのっている何とも贅沢な一品。薯蕷とは、大和芋、山芋、つくね芋などを指しますが、この薯蕷粉を饅頭の皮を作る際のつなぎに使用し、蒸したものを薯蕷饅頭と言います。

また、こなしとは、こしあんと薯蕷粉を加えて蒸したものに、熟練の職人が砂糖を加えながら手で揉み込んで作った生地のことを指し、上品で美しい京菓子に広く用いられています。ZEN CAFEの薯蕷饅頭、こなし共に中の餡はなめらかで深みのある味わいになっています。また、浮島は甘さ控えめの上品な味わいです。

続いておすすめするメニューは、フルーツサンド（1200円）です。季節ごとに具材に使用するフルーツを替えているため、何度訪れても新しい味に出会えます。

パン生地はつまむとふわっとしていて、溢れ出すクリームは絶品。一口サイズですが、厚めに作られているため、一品で十分満足できます。

フルーツサンドに使用されるフルーツはいちごや白桃といった一般的なものだけでなく、メロンやラムレーズンといった珍しいものもあり、どの味も非常に美味しいです。季節毎に中身が替わるため、お目当てのフルーツサンドが食べたい場合は、事前にお店に確認するのが良いです。

ここまでZEN CAFEのおすすめメニューをご紹介してきましたが、いずれもZEN CAFEオリジナルメニューとなっており、季節のお菓子を味わうため、定期的に通う常連さんも多いです。飲み物とのセットメニューもありますので、美味しいお菓子と飲み物で、ゆったり時間を過ごすのがおすすめです。

ドリンクメニューは煎茶やほうじ茶をはじめ、コーヒーやフレッシュジュース、炭酸水など揃っています。和菓子というと日本茶が一番合いそうですが、こちらのお菓子にはコーヒーも良く合います。コーヒーは注文を受けてから豆を挽くというこだわりで、コーヒー豆を挽く音を感じながら待つ時間も贅沢です。

こちらも人気のカフェオレです。カフェオレは写真の様に大きい陶器の器で提供されるため、初めて注文された方はその大きさに驚いてしまうほど。

また、ドリンクメニューには薄く切られた干菓子が添えられているのも嬉しいポイントです。お好みの一杯と共に、絶品のお菓子を味わってみてください。

京都・祇園に佇むシックでモダンなカフェZEN CAFEをご紹介しましたが、落ち着いた店内で、絶品の和菓子を味わうことができます。ここでしか味わえないくずもちやフルーツサンドと共に、ゆったりとした時間を過ごせば、日々の疲れが癒されると思います。京都に足を運んだ際は是非一度訪れてみてください。