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前島食堂!松阪なのに鶏?タレも絶品・鶏焼肉の名店へ行ってきました!

前島食堂!松阪なのに鶏?タレも絶品・鶏焼肉の名店へ行ってきました!
投稿日: 2017年10月30日最終更新日: 2020年10月8日

松阪と聞けば誰もが思い浮かべるのが「松阪牛」。ところが、地元の人たちにソウルフードとして愛されているのは鶏焼肉だ。なかでも前島食堂は行列のできる店として知られている。地元の人たちが愛してやまない鶏焼肉とはどんな味なのか。前島食堂に行って来た。

鶏焼肉の名店「前島食堂」に行ってきた!見出し

Photo by Haseo

「秘密のケンミンショー」で紹介されて一躍脚光を浴びた三重県松阪市の鶏焼肉。その味は三重県民の胃袋を捕らえて離さず、行列が絶えない人気店がいくつもあるという。中でも前島食堂は三重県松阪市に住む人で知らない人はいないと言われるほどの人気のお店。はたして、その魅力は何か。前島食堂と鶏焼肉について紹介する。

松阪で鶏焼肉が愛される理由見出し

松阪牛の生産地で愛される鶏焼肉

Photo byRitaE

三重県松阪市と聞けば、誰もが日本を代表する和牛として知られる「松阪牛」を思い浮かべる。そんな土地で最も愛されているのが鶏焼肉というのは、少し意外な気もするが、高級ブランドである松阪牛が庶民にとって高値の花であることは、生産地であっても変わらない。安くて旨い食べ物が庶民の心を捉えるのは、どんな土地でも一緒だ。

鶏焼肉のルーツ

そして、三重県は卵の生産量でも全国有数の土地。昔から卵を産まなくなった鶏(廃鶏)を美味しく食べるための工夫がされてきた歴史がある。それがルーツとなって現在の鶏焼肉が生まれた。名物と言うよりも、三重県松阪市に住む人たちの生活の知恵の中から生まれた焼肉。鶏焼肉はまさに松阪市のソウルフードと呼ぶにふさわしい。

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三重県松阪市を代表するB級グルメ見出し

B-1グランプリ連続入賞

地元の人たちだけの食べ物であった鶏焼肉も、昨今のB級グルメブームや、TVで紹介されたことなどが重なって、じわじわと全国に知られる存在になりつつある。

2015年に行われた第10回B-1グランプリin十和田で10位に入賞したのをはじめ、2016年のB-1グランプリスペシャルin東京でも9位入賞を果たした。

松阪市には数多くの鶏焼肉店があるが、鶏焼肉を全国に知ってもらうきっかけづくりを行っている「特定非営利活動法人Do it松阪」によると、松阪鶏焼肉店を名乗れる条件は、「網焼きであること」「味噌だれを使って焼き上げること」「鶏焼肉専門店であること」の3つ。前島食堂は、その代表的なひとつとして松阪市民に知られる存在だ。

前島食堂へのアクセス見出し

街道沿いの大きな看板が前島食堂の目印

前島食堂は昭和47年の創業以来守り続ける秘伝のたれが人気の店。松阪駅からは約8キロ。伊勢自動車道松阪インターを降りてひとつ目の信号を右折。道なりに10分程走るとぶつかる三差路を右折して国道166号線にのり、飯南方面に進んで約2分のところに店を構える。

バス利用なら「松阪駅」から乗車して「大河内小学校前」で下車すれば徒歩1分で前島食堂に着ける。ただし、バスの本数は1時間に1本程度。また、行列ができていることも十二分に予想されるので、待ち時間も含めて往復のバスの時刻を調べておくことが肝要。所要時間は20分程度。

ツーリング客も多い

国道166号線はツーリングにやってくる人たちの通り道。前島食堂はその沿道にあることからバイク乗りには以前からよく知られる店でもあり、前島食堂の駐車場には、いつも何台ものバイクが並んでいる。前島食堂で一休みし、おいしい鶏焼肉を腹いっぱい食べて体力を回復させたら、次の目的地へ向かって走るのがバイク乗りの定番だ。

これが前島食堂だ!見出し

香ばしい匂いと白煙が食欲を刺激する

店内に足を運ぶと、そこには味噌だれが焼ける香ばしい匂いと、鶏肉から立ち上がる白い煙が漂う。だからこそ食欲が刺激される。席数は約50席。カウンター、テーブル席、小上がりがあり、それぞれにあらかじめガスコンロが置かれている。昼時は満員必至。それ以外の時間でも8、9割がた席は埋まっており行列は覚悟する必要がある。

前島食堂のメニューは「シンプル・イズ・ベスト」

メニューはいたってシンプル。肉は「若どり」「めす」「きも」の3種類のみ。サイドメニューは「とり野菜」「ご飯」「味噌汁」、そして「キャベツ」と「キムチ」。シンプルさゆえに店の自信が窺える。飲み物はソフトドリンク、アルコールともにそろえているが、車でお越しの際は言うまでもなくアルコールは厳禁。

前島食堂の味の決め手は豆味噌(赤味噌)を使った「たれ」。昭和47年の創業以来、守り続けてきた秘伝の甘辛のたれと鶏肉との相性は抜群。並んでまで食べる価値はある。営業時間は10時30分から18時30分まで。ただし、売り切れ次第閉店する。定休日は金曜日。

住所:三重県松阪市大河内町612-1
電話番号:0598-36-0057

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前島食堂の味1:若どり見出し

人気メニューの「若どり」は、もも肉と胸肉を盛り付けたもの。そこに昭和47年の創業以来守り続けられている秘伝のたれがかけられた状態で供される。たれはニンニク入りと、そうでないもののどちらかを選ぶことができる。肉にたれをたっぷりとまぶしてガスコンロに乗せれば、たれが焼ける香ばしいにおいが食欲をそそる。

ほどよく焼きあがった「若どり」は柔らかくジューシーな味わい。そこへたれの味が絡んで得も言われぬ旨みが口の中に広がっていく。

濃い味がお好みなら、お願いすればつけだれ用にたれを用意してくれる。そして白飯は必需品。鶏焼肉と、たれの染みた白飯を口に一杯ほお張れば、これ以上の幸せはない。

前島食堂の味2:めす見出し

歯ごたえのある「めす」は、噛めば噛むほどに肉の旨みが口に広がる。もともと、鶏焼肉は卵を産まなくなった雌鶏(廃鶏)を、どのようにして美味しく食べるかということから考案されたもので、この歯ごたえと旨みこそ鶏焼肉のルーツと言えるものかもしれない。午前中で売り切れることが多いので、早い時間帯に出かけて味わいたい。

鶏焼肉に味噌だれを使用しているのは、松阪では豆味噌を中心として味付けをする食文化が根付いていたことに由来している。豆味噌をベースに、様々な調味料を加えて作る味噌だれは、それぞれの店に、それぞれの味があり、それが各鶏焼肉店の人気を支えている。

前島食堂の味3:きも見出し

鶏焼肉の3つ目のメニューが「きも」。鶏のレバーとハツ(心臓)が合わせて供される。「めす」同様に午前中で売り切れることが多い。

新鮮な「きも」は柔らかな口当たりの中にも歯ごたえがあり、そこにコリコリとした食感の「ハツ」がアクセントを加える。味噌だれとの相性が最も合う、是非、味わいたい一品だ。

味噌だれの味はもちろん、安さも前島食堂も人気のひとつ。「若どり」「めす」「きも」の3種類のメニューすべてと、焼肉のお供の大盛りご飯を合わせても1500円程度。友人・知人、家族などと連れだってシェアして食べれば、1人平均1000円程度で十分に満足できる。コストパフォーマンスの良さは最高だ。

前島食堂の味4:鶏野菜見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

鶏焼肉と並ぶ人気メニューが「鶏野菜」。その名の通り、鶏肉と野菜が入った味噌仕立てのスープのことで、金属製の大きなたらいのような器に盛られて運ばれてくる。

薄めの味付けが野菜本来の味を引き出しており、鶏の出汁が効いたスープが鶏焼肉の味でいっぱいになった口をすっきりとさせてくれる。どこかほっとする優しい味だ。

前島食堂のメニューは、すべて持ち帰りができる。大衆食堂を思わせる店内の雰囲気。味噌だれの焼ける匂い。そして鶏肉から立ち上る煙。それらと合わせて食することで鶏焼肉は最高の味になるが、もちろん、持ち帰って食べても、その美味しさが変わるものではない。仲間と楽しむバーベキューの食材として利用するのもいい。

前島食堂以外にも名店あり見出し

前島食堂と並ぶ名店「トリユウ」

Photo by kimishowota

前島食堂と人気を二分する「トリユウ」。最寄駅は松阪駅から数駅離れた「徳和駅」。醸し出す空気は前島食堂と同様。鶏焼肉の王道を行く店でもある。定番の「若どり」「親どり」「鶏レバー」のほかに、「砂きも」「鶏かわ」「首にく」などの部位や揚げ物もある。もちろん旨くて安い。営業は11時半から20時まで。月曜日が定休日。

濃いめの味噌だれが人気「とりいち本店」

「とりいち本店」は松阪インターから車で5分程度のところにある。店内の様子やメニューは「前島食堂」「トリユウ」同様に正統派鶏焼肉店を踏襲している。本店のほか「名張店」「下村店」もある。営業は午前11時から20時まで。14時から17時までが中休み。なお日曜日は11時から20時まで遠しで営業を行っている。定休日は月曜日。

地元で食べるローカルフードこそ最高のグルメ見出し

Photo by nekotank

各地域には、そこに住む人たちで守り続けられてきたローカルフードがある。鶏焼肉はまさにローカルフードの代表。観光客に媚びを売ることなく、いずれもやや不便なところに店を構えているのも、そうした理由だからだろう。だからこそ多少の無理をしても味わいたい味。地元で食べるローカルフードこそ最高のグルメだ。

投稿日: 2017年10月30日最終更新日: 2020年10月8日

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