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中尊寺は御朱印も名物!珍しい上に種類も色々あるから集めるのも楽しい!

中尊寺は御朱印も名物!珍しい上に種類も色々あるから集めるのも楽しい!
投稿日: 2017年10月30日最終更新日: 2020年10月8日

世界遺産に指定された岩手県平泉市。そのシンボルともいえるのが中尊寺です。中尊寺といえば奥州藤原氏の栄華をしのばせる金色堂が有名ですが、珍しい御朱印を頂くことができるのでも知られています。広大な境内を参拝しながら様々な御朱印を頂いてみるのも楽しいですね。

御朱印集めも楽しい中尊寺見出し

有名な金色堂で知られる中尊寺は岩手県を代表する寺院です。世界遺産に登録された構成資産の中でも最も見どころが多く、多くの観光客を集める人気スポットです。中尊寺には17の塔頭があり10種類以上の御朱印を頂くことができます。中尊寺のバラエティあふれる御朱印とスムーズに頂くためのコツをご紹介します。

中尊寺は岩手の世界遺産!一度は見るべきその名所紹介やアクセス方法! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
中尊寺は岩手の世界遺産!一度は見るべきその名所紹介やアクセス方法! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
岩手の世界遺産として有名な中尊寺。この寺院には平泉や奥州藤原氏三代の栄華を今に伝える金色堂が眠っています。ここは金色堂の他にどんなスポットがあるのでしょうか?今回は中尊寺の名所やアクセス方法など様々な観光情報をまとめました。

中尊寺の成り立ち見出し

中尊寺は9世紀半ばに慈覚大師により開かれ12世紀初頭に奥州藤原氏の初代、清衡によって大規模な建設が行われました。藤原清衡は前九年の役で滅亡した安倍氏の末裔で、後三年の役の当事者として戦乱に巻き込まれた人物です。敵味方なく戦乱で命を落とした人々を弔い、戦いのない世界を実現するための中心に中尊寺を位置づけたのです。

清衡の願いもむなしく藤原氏は3代で滅亡、その後の中尊寺は荒廃していきます。室町時代には火災で一部の堂宇が焼け落ちました。江戸時代に入り宮城県と福島県、岩手県の一部は伊達藩領になりました。伊達藩は中尊寺を手厚く保護し、建物を修復しました。現在の堂宇の多くが伊達時代に建設されたものです。

現在の中尊寺は天台宗東北大本山として、延暦寺の不滅の法灯の分灯を受けるなど重要な役割を果たしています。その一方、金色堂を始めとする数多くの国宝や文化財、四季折々の景色を求めて多くの観光客が集まる岩手県でも有数の人気スポットです。中尊寺には音声ガイドも用意されています。

意外と時間がかかる中尊寺の御朱印巡り見出し

中尊寺は山の中に多くの塔頭が建っています。月見坂という坂道になった参道を延々と登っていく必要があります。山登りというほどではありませんが金色堂まで標高差55メートル、無理せず休みながらお参りしましょう。中尊寺の参拝にあたっては、なるべく時間に余裕を持って向かうのがおすすめです。

岩手県平泉が世界遺産に指定されてからは中尊寺の人気も上がったため観光客も多く、御朱印をお願いしてからの待ち時間も少し長くなりました。休日だとひとまわりして御朱印を頂くと3時間ぐらいはかかることがあります。御朱印はスタンプラリーではないのでゆっくりとお詣りをして回りましょう。弁慶のお墓の先が月見坂の入り口です。

中尊寺の御朱印巡り1:弁慶堂見出し

月見坂を登って世界遺産の中尊寺を巡ります。まず見えてくるのが八幡堂です。観光客は少ないですが、後三年の役の際に八幡太郎義家が戦勝祈願をしたというお堂です。八幡道には御朱印はありません。続いて見えてくるのが武蔵坊弁慶をお祀りした弁慶堂です。お堂の中には義経主従の像と七つ道具を身に着けた弁慶の像があります。

中尊寺では御朱印を頂くことができるお堂には御朱印所という立て札が立っています。弁慶堂ではお堂の前にある授与所で御朱印帳に直接、弁慶堂と書いて頂くことができます。弁慶堂オリジナルの御朱印帳もあり、表紙には南無阿弥陀仏という文字を刻んだ刀の鍔がデザインされています。納経料は御朱印込みで1,500円です。

中尊寺の御朱印巡り2:薬師堂見出し

弁慶堂のすぐ先の左側にあるのが薬師堂です。藤原清衡の建立ですが、伊達氏の時代に現在の場所に移りました。こちらは月見坂沿いにある授与所で書き置きの御朱印に参拝日を記入して頂くことができます。御朱印には薬師堂と力強い文字で描かれています。少々ややこしいのですが、中尊寺には薬師堂が2ヶ所あります。

元々、東北地方では薬師信仰が盛んでした。とくに目の悪い人にはご利益があるとされて多くの信者がいました。中尊寺の薬師堂は岩手県の約市信仰の中心です。そのせいか、この薬師堂の他に本堂の先に峯薬師堂が祀られています。目の絵馬やお守りはそちらで授与して頂くことができます。両方の薬師堂をお参りするのがおすすめです。

中尊寺の御朱印巡り3:地蔵堂と道祖神見出し

薬師堂の向かいにあるのが地蔵堂です。地蔵菩薩が祀られています。さすがにお地蔵様だけあって、お供え物がたくさん供えられています。近くには道祖神も祀られており、授与所では地蔵尊と道祖神の2種類の御朱印を頂くことができます。書き置きの場合が多いようです。その先には観音堂がありますが観光客はほとんどいません。御朱印はありません。

中尊寺の御朱印巡り4:本堂見出し

ここまでの小さなお堂とは打って変わって立派な山門を備えた本堂です。ご本尊は釈迦如来で平成25年に開眼法要を行ったばかりの真新しい坐像です。ご本尊の脇に灯っているのは比叡山延暦寺から分灯された不滅の法灯で、60年間灯り続けています。広い境内には観光客の姿も多く見られます。

御朱印は本堂左側の授与所で頂きます。番号札で順番待ちをします。御朱印は釈迦如来を示す「パク」という梵字が記されたシンプルなものです。御朱印帳も何種類か用意されています。花柄の可愛らしい表紙の御朱印帳は女性に人気があります。納経料は御朱印込みで1,300円です。

中尊寺の御朱印巡り5:峯薬師堂見出し

本道の先には峯薬師堂があります。本堂手前にあるお堂とともに2種類の薬師堂があり、目にご利益があるとされています。峯薬師堂では絵馬やお守りなどを授与して頂くことができます。ご本尊は丈六の阿弥陀如来ですが、現在は宝物殿に安置されています。目の絵馬やお守りにはひらがなで「め」と書かれています。

書き置きの御朱印はお堂手前の授与所で頂きます。薬師如来の御朱印には峯薬師堂ではなく成願就院と書かれています。峯薬師堂の隣の池には天然記念物のモリアオガエルが生息しています。そのせいか、池の近くにはカエルの石像が置かれています。目にご利益がある薬師堂だけにくっきりと大きな目が人気です。

中尊寺の御朱印巡り6:大日堂見出し

峯薬師堂の隣には大日如来を祀る大日堂があります。奥州藤原氏の時代には三重塔が建っていたとされている場所です。お堂に登る階段下の授与所で大日如来の御朱印を直接書いて頂くことができます。堂内には大日如来のほか千手観音像や不動明王像が安置されています。向かいには不動堂がありますが、御朱印はありません。

中尊寺の御朱印巡り7:阿弥陀堂見出し

大日堂を出て右手に鐘楼を見ながら登ると阿弥陀堂です。阿弥陀如来と蔵王権現を合祀した小さなお堂ですが参拝者は堪えません。縁結びの御利益というのが観光客にも人気なのでしょうか。こちらの御朱印は書き置きで南無阿弥陀仏と書かれています。印には彌陀堂としてあります。

中尊寺の御朱印巡り8:弁財天堂と経蔵見出し

阿弥陀堂の隣は弁財天堂です。貫禄たっぷりの弁天様がお迎えしてくれます。ここの授与所では弁財天と経蔵(千手観音)と2種類の御朱印を頂くことができます。金色堂の奥にある経蔵は創建当時の建材を利用して再建されたものです。現在は宝物館に移された中尊寺経と寺宝の千手観音像が納められていました。

中尊寺の御朱印巡り9:金色堂見出し

世界遺産、中尊寺のシンボルともいえるのが金色堂です。参拝者や観光客にも一番人気です。金色堂の御朱印には2種類あります。有名なのが見開きの大きな御朱印です。ただし、見開きの御朱印は持ち込みの御朱印帳に頂くことはできません。専用の御朱印帳を頂く必要があります。御朱印込で納経料2,000円です。

見開きの御朱印を頂きたい場合、御朱印巡りは金色堂から始める必要があるので注意が必要です。中尊寺の他の御朱印帳でも見開きの御朱印は頂くことはできません。御朱印の授与所は覆堂の中にあります。金色堂の御朱印帳はカバー付きでカバーには金色堂のイラスト、表紙には国宝の金堂華鬘(こんどうけまん)があしらわれています。

御朱印帳にはあらかじめ見開きの御朱印と金色霊廟の御朱印が書かれており、参拝日を記入して渡していただきます。希望すれば表紙に名字を入れて頂くことができます。普通の御朱印は直接書いて頂くことができます。このエリアは世界遺産、中尊寺の見どころだけあって人気も高く多くの観光客でにぎわっています。

中尊寺の御朱印巡り10:讃衡蔵見出し

金色堂から経蔵を左手に見ながら進むと宝物館の讃衡蔵があります。拝観料は金色堂と讃衡蔵のセットで800円です。讃衡蔵という名前には藤原三代の偉業を称える宝蔵という意味があります。元本坊本尊の阿弥陀如来坐像、峯薬師堂にあった薬師如来坐像、旧閼伽堂にあった薬師如来坐像の丈六仏3体は世界遺産、平泉の宝です。

讃衡蔵は宝物館ではありますが、丈六仏の御朱印を頂くことができます。入り口を入ってすぐの授与所で御朱印帳を預けて番号札を頂き、見学後に出口で番号札と引き換えに御朱印帳を受け取ります。ここでも御朱印帳を頂くことができます。秘仏のご開帳の時には秘仏堂の御朱印も頂くことができますが、ご開帳は不定期で次回予定も未定です。

中尊寺御朱印巡り11:白山神社見出し

中尊寺の北に白山神社があります。白山神社は中尊寺の北方鎮守として崇められました。祭神はイザナギ、イザナミノミコトです。元は岩手県や秋田県周辺の金鉱で働いた山の民による白山信仰の神社ともいわれています。御朱印は直接書いて頂くことができます。白山神社、能楽堂と記されています。

白山神社で有名なのが重要文化財にも指定されている能楽殿です。古くから神事としての能楽が神職によって行われてきました。現在の能楽殿は、伊達藩によって建てられたものです。江戸時代には伊達藩主も薪能を鑑賞しました。現在でも薪能のイベントが行われ、人気を集めています。薪能もまた世界遺産としての平泉を象徴するものです。

中尊寺の御朱印まとめ見出し

中尊寺の御朱印は白山神社も含めて11のお堂で13種類を頂くことができます。直書きで頂くことができるのは本堂、金色堂、讃衡蔵、大日堂、弁慶堂と白山神社です。書き置きは地蔵堂(2種類)、薬師堂、峯薬師堂、阿弥陀堂と弁財天堂(2種類)です。直書きのお堂でも書き置きを頂くこともできます。日によっては授与所がお休みのこともあります。

御朱印巡りのルートですが参道沿いに順路通りに巡るのもいいのですが、金色堂の見開き御朱印が欲しいという場合は金色堂スタートになります。金色堂−讃衡蔵−白山神社−阿弥陀堂−弁財天堂−阿弥陀堂−大日堂−峯薬師堂−本堂−薬師堂−弁慶堂の順に巡るのがいいでしょう。金色堂に向かう前に本堂のお参りはしておきましょう。

みちのく四寺廻廊にチャレンジ見出し

東北地方で慈覚大師が開いたとされる4箇所の古刹を巡るのが四寺回廊です。岩手県の中尊寺と毛越寺、宮城県の瑞巌寺、山形県の立石寺を巡礼します。最初に訪れたお寺で専用の御朱印帳を求め、各寺で四寺回廊専用の御朱印を頂いて巡ります。四寺を巡って結願すると最後のお寺の住職から色紙を頂くことができます。

最初に頂く御朱印帳もお寺ごとに異なり、結願の色紙も異なるので熱心な人は四寺回廊を4回にわたって行うといいます。4種類の御朱印帳と4種類の色紙をコンプリートしようというわけですね。東北の古刹四寺のうち、岩手県平泉に二寺が存在するというのは平泉が岩手県にとどまらず東北のパワースポットということでしょう。

平泉の御朱印巡り1:毛越寺見出し

平泉には中尊寺以外にも神社仏閣が多くあります。平泉は岩手県内でも屈指の信仰スポットとして人気です。中尊寺とともに世界遺産の構成資産に指定されている毛越寺には多くの観光客が訪れます。慈覚大師により中尊寺とともに創建されたといわれています。御朱印には御本尊である薬師如来のお名前が書かれ、山号の医王山の印が押されています。

奥州藤原氏の時代は大泉が池を中心とした浄土庭園を配した仏の世界を再現する寺院でした。その後の火災で伽藍は失われましたが1989年に本堂が再建されました。世界遺産の建造物として中尊寺とともに多くの観光客が訪れます。5月の第4日曜日には平安時代を再現した曲水の宴(うたげ)が行われるので有名です。

平泉の御朱印巡り2:高館義経堂見出し

高館義経堂は世界遺産には登録されていませんが、平泉で最期を遂げた源義経の居館があった場所です。中尊寺からは500メートルほどの距離にあります。判官びいきとして人気のある義経ですが、義経堂は伊達藩4代目藩主により建立されました。ご本尊は義経公で、御朱印には義経大明神と記されています。

高館義経堂の境内からは北上川の雄大な景色を眺めることができます。奥の細道でこの地を訪れた松尾芭蕉が詠んだ「夏草や兵どもが夢の跡」の句碑が立っています。中尊寺、毛越寺と並んで平泉の人気観光スポットでもあります。現在の句碑は2代目で、古い句碑は毛越寺に移されています。

平泉の御朱印巡り3:達谷窟毘沙門堂と西光寺見出し

達谷窟毘沙門堂は桓武天皇の時代に坂上田村麻呂が蝦夷の悪路王を征伐をした記念に建てられました。平泉の観光名所である厳美渓の近くの断崖絶壁にへばりつくように建っています。西光寺は毘沙門堂の別当寺として建立されました。西光寺は毘沙門堂を根本道場とした神仏習合の寺として発展してきました。

西光寺では毘沙門堂と弁天堂、不動堂の3種類の御朱印を頂くことができます。毘沙門堂の御朱印には達谷毘沙門堂とあります。弁天堂の御朱印には蝦蟇ヶ池弁天堂、不動堂は姫待不動明王と書かれています。姫待というのは京から姫をさらった悪路王が逃亡を防ぐために髪を切り、岩にかけたという伝説に因んだものです。

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平泉はユネスコの世界文化遺産に登録され、それを機に国内外から多くの観光客が訪れています。今回は世界遺産となった理由や観光スポットとそれらを効率的に回るおすすめ観光モデルコースなどをご紹介します。世界遺産「平泉」をじっくり堪能してみませんか。

中尊寺で御朱印を堪能しよう見出し

世界遺産、中尊寺と平泉の御朱印を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。種類が多いだけでなく見開きや梵字など珍し御朱印に出会うのも楽しいものですね。新幹線のおかげで岩手県もずいぶん身近になりました。平泉観光の一環として御朱印巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。

投稿日: 2017年10月30日最終更新日: 2020年10月8日

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