地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

肥後細川庭園の紹介!都内にある日本庭園で景色と情緒を楽しもう!

肥後細川庭園の紹介!都内にある日本庭園で景色と情緒を楽しもう!
投稿日: 2017年10月31日最終更新日: 2020年10月8日

東京都の「肥後細川庭園」をご存知ですか。以前は新江戸川公園という名前の公園でした。見事な日本庭園を眺めながら、抹茶をいただきませんか。「肥後細川庭園」と「松聲閣」の情報の他、「永青文庫」など周辺のおすすめ観光情報をご紹介いたします。

肥後細川庭園へ行ってみよう見出し

肥後細川庭園は東京都文京区の公園です。名前に付いていますが、肥後にある公園ではありません。ここでは肥後細川庭園の景色、成り立ちの歴史やアクセス、公園内の施設である「松聲閣」(しょうせいかく)についてまとめました。一緒に行ける周辺のおすすめ観光スポットもご紹介します。

肥後細川庭園ってどんな公園見出し

肥後細川庭園をご存知でしょうか。2017年に改名されたばかりで、以前は新江戸川公園という名称でした。名前に肥後と入っていますが、東京都文京区の公園です。細川家の下屋敷跡にある公園で、多様な植物と景色を楽しみながら休憩することができます。「松聲閣」という建物では、抹茶とお菓子をいただくこともできます。

肥後細川庭園の開園時間

公園は年末年始には休園となります。公園には開園時間が定められており、午前9時から午後5時までとなっています。それ以外の時間は利用できませんのでご注意ください。また冬期(11月から1月)は閉園が早まり、午後4時半で公園が閉まります。ルールを守って景色を楽しみましょう。

九曜紋

公園や「松聲閣」で目に掛ける紋を、九曜紋と言います。大きい円の周りに小円が8つついて全部で9つになります。戦国時代に遡り、元は織田信長が所持していた小さい刀に付いていた紋を、信長の配下だった細川忠興が貰い受けた家紋だということです。歴史を感じられるエピソードです。

肥後細川庭園の景色見出し

肥後細川庭園では四季折々の景色を楽しむことができます。緑の反射が美しい大池、蓮の花咲く小池、奥には滝も備えています。多種多様な植物が芽吹く中、大振りな肥後花菖蒲をはじめ、肥後の植物が多く植えられているのも特徴です。初春は梅が花開きます。鷺や鴨などのバードウォッチングをすることもできます。

肥後細川庭園の景色1:ひごあかり

秋には見事な紅葉を見せる肥後細川庭園。紅葉シーズンは夜間ライトアップされるのでおすすめです。2017年の場合「ひごあかり」は11月25日から12月3日まで、入場料300円で楽しむことができます。ライトアップは17:30から21:00です。美しい景色を楽しみましょう。雨が降った場合は中止になることもあります。

肥後細川庭園の景色2:肥後花菖蒲

江戸時代に当主の細川斉護が譲り受けたのが始まりといわれる、肥後花菖蒲。まさに肥後細川庭園にふさわしい花といえるでしょう。肥後花菖蒲は1つの種ではなく、色も白、紫、紅など様々で、肥後細川庭園でもいくつかの種を鑑賞することができます。池に沿って植えられているので、景色と共に写真に収めることができます。

肥後細川庭園の歴史見出し

この公園、江戸時代は細川家の下屋敷(しもやしき)でした。大名が江戸で居住した上屋敷(かみやしき)とは違い、下屋敷は別荘のような性格を持っています。例えば、内藤家の下屋敷は今の新宿御苑であり、柳沢家の下屋敷は六義園です。明治時代には華族である細川家の本邸になり、昭和には東京都が公園として公開しました。

肥後細川庭園の歴史:細川家下屋敷

肥後と名前に付いているのは、細川家が熊本藩藩主だったからです。細川家の下屋敷だった歴史を表している名だと言えます。すぐ隣りの「永青文庫」も細川家の下屋敷跡に建てられた建物で、細川家伝来の品々を展示公開しています。肥後細川公園の通用門から「永青文庫」へ通り抜けることもできます。

肥後細川庭園へのアクセス見出し

最寄り駅は「都電荒川線早稲田駅」です。「東京メトロ早稲田駅」ではありません。東京メトロの場合、「東京メトロ江戸川橋駅」が最寄りとなります。また公園には駐車場の備えはありません。地図ではあまりわかりませんが、文京区は坂が多くアップダウンが激しい土地です。徒歩の場合、方向によっては坂を昇降することになります。

坂にご注意

肥後細川庭園の南門側には、胸突坂(むなつきざか)と呼ばれる強烈な坂が存在します。目白台へ上るための坂です。途中に休憩できるよう椅子が置いてあるスペースもあります。自転車も昇降できるようにスロープが付いていますが、乗ったままスロープを下りるのは絶対にやめましょう。胸突坂の他にも坂が多い地形となっています。

肥後細川庭園へのアクセス1:都電荒川線早稲田駅

「都電荒川線早稲田駅」が公園に最も近い駅です。出口2を出て、豊橋(ゆたかばし)で神田川を渡りましょう。道が狭いので自動車に注意し、安全に進んでください。止まれの標識がある交差点で右折します。そのまま直進すると、左手側に公園が見えてきます。駅からは徒歩5分ほどです。

肥後細川庭園へのアクセス2:東京メトロ江戸川橋駅

「東京メトロ江戸川橋駅」からは15分ほど歩きます。駅から1a出口で外に出ます。新目白通りを道沿いに進み、リーガロイヤルホテル前を右折します。小道を真っ直ぐに進み、橋を渡りましょう。左折すればすぐに公園です。駅を出てすぐに橋を渡ってしまうと坂道になりますが、こうすると平地のみの移動で到着します。

松聲閣へ行ってみよう見出し

「松聲閣」(しょうせいかく)は肥後細川庭園内にある建物です。正門を入ってすぐの場所にあります。1Fには休憩所「椿」があり、抹茶と和菓子を合わせて500円で楽しむことができます。2Fには公園を一望できる展望所「山茶花」があります。その他、利用には予約が必要ですが、集会室も用意されています。

松聲閣の歴史:元は学問所

明治に細川家の学問所として建てられた「松聲閣」。その後住居としても活用されたようです。2016年に修復工事が行われ、新たに表庭、裏庭が整備されました。予約をすれば集会室を利用することもできます。集会室では落語、能、お茶会など様々なイベントが行われています。ぜひチェックしてみましょう。

松聲閣の景色:水琴窟

「松聲閣」の新しくなった表庭には、水琴窟があります。空洞の中に水を落下させることで音を出すという、風流な装飾です。水を流す場所と音を聞く筒が離れているので、一人が筒に耳を近付け、もう一人が水を流すようにしましょう。一人だけで音を聞くのはなかなか難しいと思われます。

松聲閣でお茶を飲もう見出し

「松聲閣」1Fの休憩所「椿」では抹茶とお茶菓子をいただくことができます。夏は熱い抹茶か、冷たいグリーンティーを選んで飲むことができます。景色を楽しみながら一服しましょう。歩き回って疲れた時は、ここで一息ついてください。お茶菓子はその時々によりますが、加勢以多が出てくる場合があります。

加勢以多

加勢以多は肥後のお菓子です。ほろほろの生地の中にカリンのジャムを挟めた、ほんのりと甘いお茶菓子です。不思議な名前ですが由来はポルトガル語です。細川家が幕府や朝廷に献上していたという由緒正しい加勢以多、熊本県以外ではほとんど食べる機会がありません。「松聲閣」で珍しいお菓子をいかがですか。

細川家とお茶見出し

そもそも細川家とお茶は切っても切れない関係にあります。細川幽斉は茶の湯に通じた文化人でした。かの千利休の弟子として有名な細川忠興は、千利休の流儀そのままの茶道を、後の世に伝えました。それ以降、細川家も茶道とともに歴史を歩むこととなります。熊本城にもお茶会ができるよう整えられた空間があります。

肥後古流

細川家が伝えた茶道の流儀を、肥後古流と呼びます。文字通り肥後で伝えられた流派です。開祖は古市宗庵で、細川忠利が熊本藩の茶道役としたことが始まりです。お茶菓子をいただき、抹茶を点てて飲むのは至福のひと時です。「松聲閣」でいただく時は、茶道のルールは必要ありません。存分に景色を眺めましょう。

肥後細川庭園から観光へ見出し

肥後細川庭園の近くには、一緒におすすめしたい観光スポットがいくつもあります。ここでは徒歩10分圏内のおすすめ5スポットに絞ってご紹介いたします。もちろん東京都文京区の魅力はこれだけではありません。それでは肥後細川庭園にほど近い「永青文庫」からどうぞ。

レトロな東京観光へ!歴史ある建物や懐かしい喫茶店を探して散歩! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
レトロな東京観光へ!歴史ある建物や懐かしい喫茶店を探して散歩! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
東京には意外とレトロな建物や場所が残されています。東京の中心部は常に開発されているので、古い建物が取り壊されて新しいビルや建物に変わっていきます。しかし中心部にもレトロな喫茶店や建物がありますし、都内には観光名所化しているおすすめレトロがまだまだあります。

肥後細川庭園から観光へ1:永青文庫見出し

公園まで来たら、ぜひ足を伸ばしたい観光スポットです。公園の裏手にある「永青文庫」へは、公園の通用門から抜けることも可能です。「永青文庫」は美術館です。代々細川家に伝わる品々を、細川護立が蒐集、保存したものがベースとなっています。月曜日が定休日、その他にも年末年始や展示替えの時期は休館となります。

永青文庫のおすすめ

時期によって様々な蒐集品を展示している「永青文庫」。全体で見ると国宝が8個、国指定の重要文化財は32個を保存しています。特におすすめなのはお茶道具、筆まめだった細川家当主の書状、日本刀をはじめとした武具の数々です。量が膨大なため、見たい展覧会に狙いを定めて足を運ぶのがおすすめです。

永青文庫へのアクセス

最寄り駅は肥後細川庭園と同じです。ただしどちらの場合も胸突坂(むなつきざか)を上り、坂の上へ向かわなくてはなりません。高低差は同じですが、緑の中を通って庭園の景色を楽しめる、公園の通用口から「永青文庫」へ行くルートをおすすめします。通用門は「永青文庫」の定休日には通行できませんのでご注意ください。

住所:東京都文京区目白台1-1-1 電話番号:03-3941-0850

肥後細川庭園から観光へ2:関口芭蕉庵見出し

「関口芭蕉庵」は松尾芭蕉が3年間暮らしたという観光スポットです。建物自体は戦後に復元されたものとなっています。「関口芭蕉庵」の池や庭園は、松尾芭蕉が生活していた当時と変わっていません。敷地内には松尾芭蕉の墓がありますが、内部は芭蕉の短冊で、東京で故人を偲ぶために建てられたものです。入場は無料です。

関口芭蕉庵へのアクセス

肥後細川庭園から向かう場合、南門を出て一本道を渡った先が「関口芭蕉庵」です。駅から徒歩で向かう場合は、駒塚橋という小さな橋で神田川を渡った場所にあります。東京とは思えない静寂を味わうことができるおすすめの観光スポットです。一句詠んでみてはいかがでしょうか。

住所:東京都文京区関口2-11-3 電話番号:03-3941-1145

肥後細川庭園から観光へ3:椿山荘見出し

「椿山荘」は元々黒田氏の下屋敷であり、明治時代山縣有朋によって購入された場所です。現在はハイクラスホテルとなっており、宿泊の他、宴会や式場として利用することができます。敷地内の広大な庭園では三重塔や神社を見ることができ、桜や紅葉を楽しめます。入場は無料ですが、庭園に飲食物は持ち込めません。

椿山荘のおすすめ

ハイクラスホテルなので高価格にはなりますが、おすすめは1F「ル・シャルダン」でのアフタヌーンティーセット。季節によって異なるスイーツを、優雅に食べることができます。アフタヌーンティーですが食事の量は多いです。紅茶がおかわり自由なのもおすすめポイントです。

椿山荘へのアクセス

最寄り駅は「東京メトロ江戸川橋駅」です。駅を出てすぐ橋を渡り、目白坂もしくは目白新坂を上りましょう。徒歩10分ほどで到着します。ただし土日祝日は池袋駅からシャトルバスが出ているので、ホテルを利用する方はこちらへどうぞ。羽田空港、成田空港からは専用のリムジンバスも出ているので、遠方からの宿泊も安心です。

住所:東京都文京区関口2-10-8 電話番号:03-3943-1111

肥後細川庭園から観光へ4:東京カテドラル聖マリア大聖堂見出し

「聖マリア大聖堂」は東京カテドラル関口教会の聖堂です。戦後再建の折、丹下健三が設計を担当し、新しく建てられました。上から見ると十字架に見え、中から見ると光が差し込む様が幻想的です。見学は可能ですが観光スポットではなく、あくまで教会だということを忘れないようにしましょう。見学は静かにお願いします。

パイプオルガン

「聖マリア大聖堂」にはマショーニ社のパイプオルガンが鎮座しています。聖堂に合わせた現代的ともいえる造りをしており、音は荘厳の一言。時々夜に演奏会を行っていることもあるので、音色が気になる方はチェックしてみてください。教会の演奏会ですので、演目は宗教音楽になります。

東京カテドラル聖マリア大聖堂へのアクセス

最寄り駅はこちらも「東京メトロ江戸川橋駅」です。目白通りで「椿山荘」を過ぎてすぐ、逆側に建物があります。印象的な建造物なのですぐに見つけられるかと思います。駅からは徒歩10分ほどで到着します。外観を見るだけでもおもしろいので、近くに来た時はぜひ足を運んでみてください。

住所:東京都文京区関口3-16-15 電話番号:03-3945-0126

肥後細川庭園から観光へ5:講談社野間記念館見出し

講談社の創業者が蒐集した絵画などを展示している美術館です。横山大観などの近代日本画が特におすすめです。月、火曜日が休館日ですが、その他展示替えなどで休館している場合があります。開館は午前10時から午後5時までです。ルールを守って美術品を鑑賞しましょう。新しい建物で中も快適です。

講談社野間記念館へのアクセス

「講談社野間記念館」は「椿山荘」の隣りにあります。その先の目白通りの交差点で曲がると、「永青文庫」へ辿り着きます。これらの観光スポットは固まって存在しているので、東京観光にはもってこいです。ただし目白通りは坂道です。ヒールのある靴で歩く時はご注意ください。

住所:東京都文京区関口2-11-30 電話番号:03-3945-0947

東京観光の穴場紹介!春夏秋冬ごとの楽しみ方を教えちゃいます! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
東京観光の穴場紹介!春夏秋冬ごとの楽しみ方を教えちゃいます! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
東京には四季を通じて国内外から大勢の観光客が訪れます。観光客が集中する有名観光スポットは連日大変な混雑ですが、ツアールートに入っていない素敵な穴場はたくさんあります。春夏秋冬ごとに落ち着いて楽しめる、都民でも意外と知らない東京観光の穴場をご紹介します。

肥後細川庭園を楽しもう見出し

肥後細川庭園の魅力はお分かりいただけたでしょうか。四季によって違う姿を見せる肥後細川庭園はおすすめの観光スポットです。日本庭園を見ながら、「松聲閣」で抹茶とお茶菓子をいただくのもおすすめです。徒歩で移動できる範囲内にも観光スポットが多いので、ぜひ足を運んでみてください。

投稿日: 2017年10月31日最終更新日: 2020年10月8日

アイコン

RELATED

関連記事

ライター

この記事を書いた人

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote