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京都・化野念仏寺の見どころは?千灯供養や御朱印・アクセス情報もあり!

京都・化野念仏寺の見どころは?千灯供養や御朱印・アクセス情報もあり!
投稿日: 2017年11月6日最終更新日: 2020年10月8日

京都の化野念仏寺は、たくさんの石塔や石仏が並ぶ景色が有名なところです。この地は昔風葬の地とされ、たくさんの無縁仏がありました。それが並べられて、今の景色になっています。化野念仏寺へのアクセス、見どころ、御朱印情報などについて調べてみました。

化野念仏寺は不思議な場所見出し

某人気2時間サスペンスドラマのオープニングで、たくさんの石灯籠がある場所で主役の女優さんが口上を述べるシーンがあります。いかにもサスペンスが始まるようななんとも不思議なシーンですが、あれは化野念仏寺でロケをしているのだそうです。そこで、化野念仏寺について調べてみました。

化野念仏寺とは見出し

化野念仏寺(あだしのねんぶつじ)は、正式名称を華西山東漸院化野念仏寺と言い、京都市右京区嵯峨にある浄土宗のお寺です。このあたりは東山にある鳥辺野、洛北にある蓮台野とともに、平安時代以来の墓地とされた場所で、風葬の地として知られているところでした。

化野念仏寺へのアクセス見出し

次に化野念仏寺へのアクセスを紹介します。化野念仏寺は嵐山の奥の方に位置します。そのため電車の駅からは少し距離があります。最寄り駅はJRならば嵯峨野線の嵯峨嵐山駅、京福電鉄(嵐電)の嵐山駅ですが、ここからは徒歩で30分ほど見る必要があります。

化野念仏寺へのアクセスでおすすめなのはバスです。京都バスの「嵐山・清滝」行のバスに乗り、「鳥居本」のバス停で下車すると、そこから徒歩で5分ほどです。ただ、京都駅からバスでアクセスしようとすると時間がかかるので、京都駅から二条駅までJRで移動し、そこでバスに乗るのもいいでしょう。

また、もう一つの方法として、「愛宕寺前」でバスを降りて、歩く方法もあります。愛宕寺とは愛宕念仏寺ですが、ここから鳥居本にある重要伝統的建造物群保存地区を通るのも情緒があって見どころが多いです。こちらは徒歩で10分ほどです。

化野念仏寺の由緒見出し

前述したように、化野の地は古くから墓地とされていたところです。化野の「化」は「生」が「死」に化し、再び生まれ出るという意味があり、「あだしの」の「あだし」とははかない、むなしいという意味があります。そのため、古くからこの場所には死者が葬られ、永遠の別れを悲しむ人がたくさん訪れていました。

811年、空海がここに五智山如来寺を建立し、野ざらし状態になっていた遺骸を埋葬しました。これが化野念仏寺の始まりといわれます。その後、法然がここに念仏道場を開いて、念仏寺となり、浄土宗のお寺になりました。

その後、年月が過ぎて無縁仏となった多くの石仏や石塔が整備され、現在の姿になりました。現在は無縁仏や水子供養などの信仰の場として、また美しい四季を彩る景色を楽しむために、参拝者が訪れる場となっています。

化野念仏寺の見どころ見出し

化野念仏寺の見どころとして挙げられるのは、何といってもたくさんの石仏、石塔です。境内に石仏・石塔は約8000体ありますが、これらは化野に葬られた人々のお墓です。昔、大きなお墓を作ることができなかった人々は、この地に遺骸を葬り、供養をしていたのです。そして長い年月を経るうちにこれらのお墓は無縁仏となり、山野に散乱していました。

明治の中頃になり、この散乱していたお墓を地元の人々に協力してもらって掘りだして集めて、現在のように並べました。宝塔を中心にして釈尊宝塔説法を聴いているような形に並べてあります。この場所を「賽の河原」になぞらえて「西院の河原」と名づけています。

また、御朱印受付の隣にある季遊の間は、季節を楽しみ遊ぶ空間、という意味でこの名前が付けられました。化野念仏寺にある四季折々の植物や季節を感じるものが飾られているので、いくたびに違った空間を楽しむことができる見どころポイントです。御朱印をいただくときにぜひ鑑賞したいところです。

なお、本堂は1712年に寂道によって再建されたものです。その横には短いのですが、竹林の道があり、その道を上がっていくと墓地があるのですが、その入り口には六面体地蔵があります。この地蔵は6面体のそれぞれの面にお地蔵さまが彫られているので、それぞれに水をかけて拝みましょう。地蔵は、苦しむ衆生を救う仏とされています。

化野念仏寺の千灯供養は有名見出し

化野念仏寺の行事として最も知られているのが千灯供養です。その名のとおり、たくさんのろうそくに火をともして供養するというものです。千灯供養が行われるのは毎年8月23日、24日の両日で、この日は地蔵盆に当たります。

千灯供養の日は西院の河原に祀られているたくさんの無縁仏にろうそくをともし、供養をします。暗い夜の中、たくさんのろうそくがともされた千灯供養の光景はなんとも幻想的です。檀家でなければならないということはなく、だれでも参加することができます。

ただ、千灯供養そのものは、供養のための宗教的な行事で、夜店が出るとか、にぎやかなイベントが行われるとか、そう言ったことはありません。静寂の中でろうそくをともしていくという静かな行事です。それでも、たくさんの無縁仏や先祖を供養するために、千灯供養には多くの参拝者が訪れます。

千灯供養当日は混雑するので、アクセスは公共交通機関を利用しましょう。また石仏や石塔は積み重ねてあるだけのものも多いので、触れてはいけません。それから、ずっとご先祖様と語らいたいところですが、混雑するので、あまり長居はしないようにしましょう。マナーを守り、みんなが供養できるようにしたいものです。

化野念仏寺の御朱印見出し

化野念仏寺でも御朱印をいただくことができます。まず、化野念仏寺の御朱印帳ですが、「あだし野念仏寺」と書かれた御朱印帳があります。竹をあしらった渋いもののほか、桜などきれいな花があしらわれたものもあります。寺名と石塔が金で捺されているのがいい感じです。

そして、御朱印なのですが、基本的には手書きでかいてもらえます。文字は「無縁仏の浄土」という、化野念仏寺ならではのものとなっています。16時30分までが受付(12月から2月までは15時30分)となっているので、御朱印をいただきたい場合は早めに行きましょう。

ところで、2017年の千灯供養の時、限定御朱印が授与されました。書置きのもので、千灯供養の行事のあいだだけだったのですが、「千燈会」と書かれたもので、中央の朱印違い、紙と文字の色違いで4タイプがありました。2018年以降もあるかもしれません。もし御朱印集めをしていて、千灯供養に行く計画があるならば、調べておくといいでしょう。

化野念仏寺の紅葉は美しい見出し

京都には美しい紅葉が見られるところがたくさんありますが、化野念仏寺の紅葉もとても美しく、見どころがたくさんです。嵐山、嵯峨野方面の紅葉スポットと組み合わせて行くのがおすすめです。

化野念仏寺は境内の至るところで紅葉が楽しめるというのがいいところです。ですが、撮影ができないところがあるので注意が必要です。たとえば西院の河原は、中に入って紅葉を撮影することはできません。ただし、外から石塔や石仏とともに紅葉を撮影することは可能です。

紅葉の見ごろの時期はだいたい11月上旬に色づきはじめ、11月下旬から12月上旬が見ごろと言われます。京都の紅葉スポットとほぼ同じくらいか、少し早めといったところでしょうか。お寺の鐘楼のあたりなど、見どころも多いです。

この時期の京都は紅葉観光でどこも混雑します。化野念仏寺は市内から少し離れますが、周辺が京都の有名観光地なので、アクセスは公共交通機関を利用すること、また時間に余裕を持たせて紅葉を楽しむことをおすすめします。

化野念仏寺の周辺観光スポット見出し

愛宕念仏寺

化野念仏寺から600メートルほど坂道を進むと、愛宕念仏寺に行くことができます。こちらもたくさんの石仏が有名ですが、こちらの石仏はなんと一般の人が彫ったもので、それぞれ違う表情や姿をしているところが見どころです。こちらも紅葉が有名なので、化野念仏寺とセットで紅葉を楽しむのはいかがでしょうか。

愛宕念仏寺へのアクセス方法は?1200体の羅漢さんは必見の価値あり! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
愛宕念仏寺へのアクセス方法は?1200体の羅漢さんは必見の価値あり! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
愛宕念仏寺は嵯峨野にあり、1200体もある羅漢さんが特に有名な寺院です。しかし、嵐山から少し離れていることもあって、まさに観光の穴場ともいえるところです。そこで、愛宕念仏寺へのアクセス方法や見どころなどについて調べてみました。

嵯峨鳥居本

愛宕神社の鳥居前町として発展した地域で、1979年に国の重要伝統的建造物群保存地区となりました。ちょうど化野念仏寺はこの途中にあり、化野念仏寺をはさんで瓦屋根の町家風の家が並ぶ場所(下地区)と、茅葺屋根の農家風の家が並ぶ場所(上地区)の景色が併存します。徒歩で周辺を散策するのもおすすめです。

化野念仏寺の雰囲気を味わう見出し

化野念仏寺は市内からは少しアクセスが遠いですが、なんとも言えない幻想的な風景を見ることができます。特に千灯供養のときは、たくさんの無縁仏を供養する霊場という雰囲気が強くなります。紅葉や桜など、四季のみどころも多い所なので、ぜひその心鎮まる風景を味わってください。

投稿日: 2017年11月6日最終更新日: 2020年10月8日

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