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南鳥島は観光できる?行き方や場所・見どころやツアーについて調査!

南鳥島は観光できる?行き方や場所・見どころやツアーについて調査!
投稿日: 2017年11月8日最終更新日: 2020年10月8日

南鳥島に観光に行きたいという人も多いと思います。南鳥島の場所や行き方をご存じでしょうか。今回は、南鳥島への行き方や観光情報をご紹介いたします。小笠原諸島の歴史やレアアース泥、ツアー情報など、参考にしていただければ幸いです。

南鳥島の観光情報!行き方・見どころやツアー情報まとめ見出し

南鳥島をご存知でしょうか。東京都小笠原村に所属しながら、そのはるか東に位置し、島の生活の実態はあまり知られていません。さらに、数年前、南鳥島はレアアース泥でも有名になりました。今回は、南鳥島の観光情報やツアーについて調査しました。参考にしていただければ幸いです。

小笠原諸島への行き方はフェリー?飛行機?料金・アクセスを紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
小笠原諸島への行き方はフェリー?飛行機?料金・アクセスを紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
小笠原諸島は、東京から約1000km離れた南の海に位置し、世界自然遺産にも登録されました。知名度の高い小笠原諸島ですが「行き方がわからない」と躊躇する人は多いはず!そんな小笠原諸島へのフェリーでの行き方や各島へのアクセス、フェリー料金などをご紹介します。

南鳥島はどこにあるの?見出し

南鳥島は小笠原諸島にある日本の領土で、住所は東京都小笠原村になります。南鳥島は、はじめはハワイの宣教師によって1864年に発見され、最初はマーカスという名前でした。後の1898年に明治政府によって南鳥島と名づけられ日本領土となりました。島には小笠原から移住した人々が住んでいました。太平洋戦争では線上になり、その残骸も放置されて残っています。

南鳥島の地形・特徴は?レアアースで有名に?見出し

地形

日本の最東端で、東京から1860km、小笠原諸島から1200kmほども東に位置する、三角形の形をした島です。面積は1.5平方km、海抜が8m、近年、1周6kmです。絶海の孤島ともいわれるほど、周りと離れています。さらに、島は隆起サンゴ礁によってできたもので、サンゴ礁で囲まれた海岸は浅いですが、その外側は急に1000mほどの深さになるそうです。

レアアース泥が発見された

近年、ハワイなどで発見されている、ハイテク素材に欠かせないレアアース泥は、南鳥島沖でも発見されました。日本の消費量の200年分は眠っているといわれています。レアアースは、スマホ、液晶テレビ、LED電球など工業製品やインフルエンザ予防薬の開発に欠かせないもので、「産業のビタミン」や「夢の泥」とも呼ばれているんだそうです。

しかも、南鳥島のレアアースは、世界のレアアースの9割を生産している中国の鉱山にあるものの30倍の濃度で、ハイブリッドカーなどに使える高品質のものだそうです。さらに、レアアースの場所は、水深5000mほどの場所にあるため、民間人が一般的に観光などでいうところの「行き方」というものはありません。政府は、南鳥島周辺で数十ヵ所の採掘を計画しています。

日本の排他的経済水域(EEZ)の区域内では、レアアースを自由に利用してよい場所となっていますが、中国もフランスと近海の海で共同で研究をしており、大きな競争相手となっています。さらに、レアアース泥の質でいうならば、南鳥島の水域の方が質が良いといわれています。東大など日本の研究機関が開発のためのレアアース研究を続けていますが、採掘にはコストがかかるのが問題です。

レアアースを見に行くツアーや行き方を探しても、南鳥島の場合、小笠原諸島のようなツアーや行き方などは全くないといっても過言ではありません。観光ツアーなどもないどころか、飛行機や船など、南鳥島へ民間人が実際に使える交通手段もないうえに、小笠原村にありながら、小笠原諸島からの行き方すらもないんです。

南鳥島への行き方は?見出し

実際に存在するアクセス方法としては、航空自衛隊や海上自衛隊、海上輸送船などが物資や人員を運ぶために往来する飛行機や船のみです。それも、民間人で出入りする人はおらず、官公庁職員や、それに委託された業者です。ツアーや観光はできず、立ち入り禁止となっており、よほどの許可や招聘がない限りは訪れることはできません。

自衛隊のアクセスの実態

自衛隊の飛行機の場合、厚木基地で発着するようです。基地に入る時に身分証が必要です。基地の最寄り駅は、相模鉄道「さがみ野」駅で、徒歩20分ほどの場所にあります。さらに、近くにローソンやビジネスホテル「たかしま」もあります。厚木基地内での荷物の取り扱いは硫黄島支援室というところだそうです。

また、飛行機内では食事が出ないため、自分で用意しなければなりません。また、悪天候で健康になる場合も多く、洋服を多めに用意しておく必要があります。南鳥島内での移動はバギーやトラック、バスですが、職員用だそうです。トラックの荷台で移動するという事もあります。

とはいえ、実際に出入りしている職員や政治家、取材記者という立場ならば、南鳥島へ行けるといえます。そのような行き方は一般的ではなく、ほぼ不可能なことではないでしょうか。将来は小笠原諸島の他の島のように、大金を払えばアクセスできるようになるかもしれません。

南鳥島ツアーはできる?行き方は?見出し

南鳥島は、現在のところ、他の小笠原諸島のようなツアーや観光ができません。ただ、南鳥島は沖の鳥とともに、平成27年度、港湾開発が発表されました。将来は、南鳥島に、クルーズ船が寄港できるような港ができるかもしれないといわれています。現在は、その他の特別な行き方や小笠原諸島からのツアー情報はありません。

「南鳥島特別航路」

作家池澤夏樹さんの旅のエッセーです。一般的には民間人がまず訪れることのできない南鳥島に特別に取材の許可を受けて訪れた際、その自然の美しさなど、観光の感想がまとめられています。南鳥島にぜひ観光に行きたいけれどどうしても行けないのが残念だという人は必見ではないでしょうか。また、取材という「行き方」も参考にしていただければ幸いです。

宿泊施設

南鳥島には、宿泊施設として「民宿まーかす」、「旧海保庁舎」があるという情報がありますが、確かめることができませんのでご了承ください。食事は、海上自衛隊の食堂の他、自炊や弁当などの方法があります。また、売店で輸送された食品を買ったりすることもできるようです。

南鳥島の住人はどんな人?見出し

南鳥島には、かつては、漁村や産業に従事する住人がいたそうです。明治時代には鶏糞業などが営まれ、その後も漁民が暮らしていましたが、人口で言えば数十人ほどでした。1930年代に、感染症で50人ほどいた漁民のうち20人ほどが亡くなると、事業は衰退し、全員が本土へ移って無人になりました。その後、現在のように施設ができ、職員が住むようになったようです。

第二次大戦中は、最大で800人もの日本兵が本土から派兵され、191人が犠牲になったようです。また、米軍の上陸は無かったうえ、捕虜としては厚遇されたのですが、戦時中の食糧難が大問題だったといわれています。その後、アメリカに返還されて現在のような設備ができました。

無人島に近いですが、実際は無人というよりもかつてより自衛隊員や気象庁の職員の職員数十人が常駐しています。さらに、2010年にできた「低潮線保全・拠点施設整備法」により、翌2011年から、国土交通省の職員も南鳥島港湾保全管理所で常駐しています。民間人で住んでいる人はいません。また、ツアーや観光に訪れる人も当然ながらいません。

南鳥島の生活とは?見出し

食べ物

「日本最東の売店・モンパ」という売店で、週2回、食品や日用品などが買えるそうです。さらに、海上自衛隊伝統のカレーなどを食堂で食べられます。調理するのは海上自衛隊の職員と気象庁から特別に派遣された調理師だそうです。また、モンパは現地で最もよく生えている木の名前です。

生活は不便

インターネットやテレビはほとんどつながらず、家族への連絡は手紙を書くか、共同の衛星電話しかありません。さらに、島には病院もないので、何時間もかけて病院のある所まで患者を運ぶしかありません。標高は9mほどで、津波などが来た際に非難する方法も限られます。そのため、隊員の方々は日頃からなるべく運動やスポーツをしているそうです。

インターネットについては、衛星を使えば、環境ができなくはないそうです。インターネット利用は有料ですが、しかも破格の料金であり、あっという間に何十万円という金額になるそうで、日常的な利用には向いていません。動画などの視聴にはDVDなどで見るしかなさそうです。もしも仮にツアーや観光で訪れることができたとしても、することもなく、危険がいっぱいです。

南鳥島で遊ぶ場所は?第1「釣り」見出し

釣りはできますが、釣った魚を食べることができないそうです。理由は、緊急事態になっても島には医師がいないからで、魚を食べて体調を崩しても、すぐに見てもらえるわけではありません。また、他の島まで診察してもらうために何時間もかけて小笠原諸島の他の島へ移動しなければならず、そうなると共同生活では他の人に迷惑が掛かって大変です。

釣りでは、ウミヘビが釣れることもあるそうです。さらに、トロール漁でマグロを釣りに沖へ出るという人もいるようです。釣ったマグロは40㎏あり、この時は皆でいただいたそうです。いつもマグロが釣れるとは限りませんが、釣れたら食べるという口コミも見られました。また、サメ釣りをする人もいます。餌さえあれば、魚はすぐに釣れるそうです。

南鳥島で遊ぶ場所は?第2「海水浴・ダイビング」見出し

小笠原諸島の島々のようにサンゴ礁に囲まれた島であるとはいえ、リーフの先は1000mの断崖となっているそうで、サメもおり、危険です。冬場はリーフの中なら温かいので、泳いでサンゴ礁を楽しめるとのことです。さらに、そもそも現地の気候からしても毎日暑いので、日常的に海に潜る人もいるようです。ツアーや観光客のいない貸し切り状態の海です。

南鳥島で遊ぶ場所は?第3「自衛隊基地」見出し

ここでは、休日に野球をしたりする人もいるそうです。滑走路などが利用できます。さらに、施設内ではDVDを観たり、昼寝をしたりしてのんびりと休日を楽しめるそうです。アマチュア無線やマージャンという人もいるようです。隊員にはのんびりする場所も確保されています。

野菜などの栽培をしてもかまいませんが、食べて具合が悪くなると困るので、実際には食べないそうです。蜂のいない南鳥島では、カボチャなどが自然受粉できないので人工授粉するんだそうです。さらに、珊瑚の隆起でできた島なので土壌も野菜の栽培には向いていません。観光に来れたとしても、現地の食べものがありません。

南鳥島で遊ぶ場所は?第4「散策」見出し

日本軍の施設・遺構であるトーチカが島のあちらこちらにあるという事で、散策する人もいるようです。トーチカの内部には入ることもできるそうです。さらに、地雷がすべて撤去されているという森や小さなジャングル探検もできます。破壊された戦車などがそのまま放置されているんです。

南鳥島への行き方:第1「現地で働く」見出し

海上自衛隊や国交省、気象庁の職員、調理要員、建設関係の会社から工事の担当者などで派遣される場合があります。池澤夏樹氏のように、取材で特別に訪れる場合や、選挙管理委員、議員の視察などの特別な訪問もあるようです。実際に島で生活するのは職員でも大変なので、民間人は立ち入り禁止なのでしょう。

南鳥島への行き方:第2「住人となる」見出し

南鳥島航空派遣隊・気象庁職員

南鳥島の航空派遣隊の活動が紹介されている動画をご紹介いたします。隊員は、日本の主権や領土が守るために働いているという信念があるようです。また、気象庁職員の活動は、大きな風船に観測機器を付けて飛ばしたりする作業を毎日しているとのことです。最大で高度35kmほどの気象を観測することもあるそうです。

高層気象観測は1日2回、朝と夜に実施されているようです。そして、地上ではオゾン層やCO、CH4など温室効果ガスなどの数値を図っているそうです。これらの観測の際には人間のいない場所が好ましいとのことで、世界気象機構(WMO)によって南鳥島が選ばれました。 

南鳥島の空とは?見出し

南鳥島気象観測所

日本の最東端という事で、日の出が日本で一番早いんです。特に、元旦の初日の出は一番に拝めます。また、海岸には漂流物が多く、ごみがほとんどですが、中には手紙の小瓶などもあったということです。さらに、小瓶に入っていた手紙を隊員が解読して、ドイツの少女からの手紙だということを突き止め、返事を出したという話があります。

星空はきれいで、満点の夜空や南十字星が見えるそうです。グリーンフラッシュが、日の出前や日没後にみられるのもきれいです。気温は冬20度、夏30度で、スコールが多いです。また、南の島なので日差しも強いようです。島内にはヤシやパパイヤなどの木があり、アホウドリなど南国の生き物が見られます。

また、南鳥島はサバンナ気候で雨量が少ないです。年間平均気温は25度前後、平均雨量は1000mm前後です。南鳥島の雨量データはアメダスには反映されておらず、富士山と南鳥島は対象外となっています。日本の領土でありながら、富士山山頂と同じような特別な環境の島であり、気象観測はされていますが、住むのには適していないようです。

小笠原村による南鳥島の紹介見出し

南鳥島には住民は派遣された職員しかいないものの、本籍を置いている人はいるようです。民間人で一般に済むというのは無理でもあこがれる人は多いのかもしれません。小笠原村がホームページで南鳥島について紹介しています。観光情報やツアーのお知らせではございません。一度、見てみてはいかがでしょうか。

小笠原諸島のなかでもかけ離れて東に位置し、通常の小笠原諸島の観光とは全く別物と考えてよいようです。小笠原諸島では、ウミガメを観たり、ダイビングをしたり、自然を満喫できますが、南鳥島は観光といっても資源や食べ物が少なく、高波など危険も絶えずつきまといます。

南鳥島は絶海の孤島!エピソードを楽しもう見出し

南鳥島はいかがでしたか。観光やツアーといっても現地の職員や限られた訪問者にのみ許されるもので、現在のところ、ツアーで訪れるような場所ではありません。ただ、小笠原諸島の島々のように寄港地ができる計画もあり、レアアースでも話題の南鳥島ですので、これからが期待できそうです。ぜひ、観光情報への注目を続けてください。

投稿日: 2017年11月8日最終更新日: 2020年10月8日

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