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京都・宝筐院は嵯峨野の紅葉スポット!見頃や拝観料などまとめて紹介!

京都・宝筐院は嵯峨野の紅葉スポット!見頃や拝観料などまとめて紹介!
投稿日: 2017年11月11日最終更新日: 2020年10月8日

京都嵯峨野にある「宝筐院」は、見事な紅葉が楽しめることで有名な臨済宗の寺院です。南北朝時代には敵同士であった楠木正行と足利義詮の墓が並んで建っていることでも知られています。宝筐院の歴史や御朱印、アクセスや駐車場、拝観料、周辺の宿坊をご紹介しましょう。

京都・宝筐院は紅葉の絶景スポット見出し

宝筐院は、京都嵯峨野にある臨済宗の寺院。南北朝時代には敵同士であった楠木正行と足利義詮の墓が並んで建っています。これは正行の人柄を敬慕した義詮がそばに眠らせてほしいと遺言を残したため。宝筐院は紅葉の名所でもあり、秋には庭園が赤のグラデーションで染まります。宝筐院の歴史や御朱印、アクセスや駐車場、拝観料、周辺の宿坊をご紹介。

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京都・宝筐院の歴史見出し

「宝筐院」(ほうきょういん)は、平安時代、白河天皇の勅願により鎮護国家と玉体安穏のための勅願寺として建立されました。当初の寺名は「善入寺」。平安時代末期から鎌倉時代にかけては、皇族が入寺し住職を務めていたと言われています。

南北朝時代、寺院は一時衰退。貞和年間(1345-1350年)に入ると、夢窓国師の高弟であった黙庵周諭禅師(もくあんしゅうゆぜんじ)が中興開山となり、衰退していた寺を臨済宗の寺院として復興させました。

室町幕府の二代将軍足利義詮(あしかがよしあきら)は、貞治4年(1365年)母が逝去し、その法要において黙庵の講義を聞いて以来、黙庵に深く帰依。黙庵禅師のため善入寺の伽藍整備に注力しました。

南朝の忠臣である楠木正行(くすのきまさつら)も、黙庵周諭禅師に帰依していました。正平3年・貞和4年(1348年)に起こった四条畷の戦いで足利方の高師率いる北朝の大軍と戦って23歳のとき敗北、黙庵禅師によって首級が善入寺に葬られます。

生前、足利義詮と楠木正行は敵同士でしたが、正行の話を黙庵から聞いた義詮は正行の人柄を褒め称え「自分が逝去した後は正行の墓の傍で眠らせてほしい」と遺言を残しました。貞治5年(1367年)、38歳で義詮が没すると、正行の墓の隣りに義詮の墓を建立。八代将軍足利義政のとき、義詮の院号・宝筐院にちなんで寺号を「宝筐院」と改めました。

足利幕府の保護もあり寺は大いに栄えましたが、応仁の乱以降は幕府の衰えとともに寺院も衰退。江戸時代は臨済宗天龍寺の山外塔頭となりましたが、幕末に廃寺してしまいます。明治24年(1891年)、京都府知事・北垣国道は、人々に知られることがなかった小楠公(楠木正行)の遺跡の存在を世に広めるため、首塚の由来を記した石碑「欽忠碑」を建立。

その後、楠木正行ゆかりの遺跡を守ろうと、高木龍淵天龍寺管長や実業家・川崎芳太郎が宝筐院の再興を実施。大正5年に完工し、木造十一面千手観世音菩薩立像を御本尊としてお迎えして、茶室や現本堂が建立されました。現在、宝筐院は臨済宗の単立寺院となっています。

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京都・宝筐院の御朱印見出し

宝筐院でも御朱印をいただくことが可能です。宝筐院の御本尊は十一面千手観世音菩薩立像ですが、楠木正行と足利義詮が眠る寺院であることから、御朱印には「小楠公・義詮公菩提寺」と書かれています。宝筐院の御朱印は、墨書きではなく黒のスタンプですが、宝筐院に眠るふたりの名前と家紋が入った、宝筐院ならではの御朱印です。

京都・宝筐院の見どころ1:紅葉見出し

宝筐院は、紅葉の名所としても有名です。晩秋から初冬にかけてモミジやドウダンツツジが紅葉し、庭園が赤色から黄色のグラデーションに包まれます。宝筐院の見事な紅葉はジグソーパズルやカレンダーのモデルになることも多く、テレビや雑誌などのメディアにも度々登場。本堂からも望むことができる紅葉は、幻想的で圧巻です。

境内の環境を守るため、三脚・一脚の持ち込み、大型・中型カメラの使用は禁止です。35ミリ一眼レフやデジカメによる記念撮影程度の撮影は大丈夫ですが、撮影目的での入寺は不可となっています。三脚や一脚をお持ちの方は、拝観前にコインロッカーなど外部施設に預けてくる必要がありますのでご注意ください。

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京都・宝筐院の見どころ2:楠木正行と足利義詮の墓見出し

宝筐院の境内の一角には、楠木正行と足利義詮の墓が並んで建っています。楠木正行は南朝の武士であり、足利義詮は北朝方。互いに敵対する者同士でした。それぞれ、宝筐院の中興開山である黙庵周諭禅師に帰依しており、楠木正行は自分が逝去した後のことを黙庵に頼んでいたそうです。

正平3年・貞和4年(1348年)に起こった四条畷の戦いで、正行が北朝の大軍と戦って敗北した後、黙庵禅師により正行の首級が善入寺に葬られました。黙庵から正行のことを聞いた義詮は、正行の人柄を褒め称え「自分の死後は楠木正行の墓の傍で眠らせてほしい」と遺言を残します。貞治5年(1367年)、38歳で義詮が没すると、正行の墓の隣りに義詮の墓が建てられました。

石で造られた門と柵の内側には、ふたつの石塔が並んで建っています。左側の三層石塔が足利義詮の墓で、右側の五輪石塔が楠木正行の首塚。門扉には、足利家と楠木家の家紋が刻まれています。柵の外側、墓前にあたる場所には、それぞれ石灯籠が建っており、書かれているのは富岡鉄斎揮毫による「精忠」「碎徳」の字です。

「精忠」は優れた忠、「碎徳」は一片の徳の意味です。「一片の徳」とは、敵を褒め称えその傍に自分を埋葬させたことは徳のある行いだが、それは義詮の徳のほんの一部に過ぎないということを表しており、義詮の徳の高さを褒める言葉となっています。

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京都・宝筐院の見どころ3:庭園見出し

庭園では、晩秋から初冬にかけての見事な紅葉のほか、四季折々の景色を楽しむことができます。春はサクラやミツバツツジが花を咲かせ、初夏はモミジの新緑がさわやかです。夏には樹々のグリーンが次第に深みを帯び、苔庭に咲く白やオレンジの彼岸花が彩りを添えます。樹々や灯篭が雪化粧される冬も、風情あふれる光景です。

京都・宝筐院の拝観料と拝観時間見出し

宝筐院の拝観料と拝観時間をご紹介します。拝観時間は9時から16時(11月は16時30分まで)、拝観所用時間は約15分です。休日・休館日は不定期。拝観料は大人(高校生以上)500円、中学生・小学生200円、拝観料の団体割引および障害者割引はありません。三脚・一脚を持参の場合、拝観不可。晩秋から初冬にかけての見事な紅葉のほか、四季折々の庭園風景を楽しむことができます。

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京都・宝筐院周辺の宿坊見出し

宝筐院は女性専用宿坊が人気でしたが、現在宿坊の営業は終了しています。宝筐院の周辺には「妙心寺大心院」(みょうしんじだいしんいん)や「妙心寺東林院」(みょうしんじとうりんいん)、「仁和寺御室会館」(にんなじおむろかいかん)などの宿坊がありますので、宿坊体験をされたい方は訪ねてみてください。

妙心寺大心院は、1泊1室2名利用朝食付きで1名4700円から。妙心寺東林院は、1泊1室2名利用朝食付きで1名4700円から。仁和寺御室会は1泊1室2名利用で1名5200円からとなっています。

妙心寺大心院 住所:京都府京都市右京区花園妙心寺町57 電話番号:075-461-5714 妙心寺東林院 住所:京都府京都市右京区花園妙心寺町59 電話番号:075-463-1334 仁和寺御室会館 住所:京都府京都市右京区御室大内33 電話番号:075-464-3664

京都・宝筐院へのアクセスと周辺駐車場見出し

宝筐院へのアクセスと周辺駐車場をご紹介します。市バスでのアクセスの場合、嵯峨釈迦堂前駅にて下車、徒歩約3分。電車でのアクセスの場合、JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅下車、徒歩15分です。車椅子による見学は一部不可となっています。

車でのアクセスの場合、周辺のコインパーキング駐車場に駐車する必要があります。宝筐院内に駐車場はありませんのでご注意ください。繁忙期のコインパーキング駐車場は満車のことが多く、渋滞のためバスのダイヤが乱れることも多々あるため、電車でのアクセスが便利です。

「タイムズ嵯峨二尊院」は収容台数4台、9時から19時は60分200円(土日祝は30分200円)、19時から9時は60分100円(最大200円)。「システムパーク嵯峨釈迦堂」は収容台数3台、全日30分200円、最大料金は月曜日から金曜日24時間ごとに400円です。

宝筐院 住所:京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂門前南中院町9-1 電話番号:075-861-0610 タイムズ嵯峨二尊院 住所:京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前北中院町7 システムパーク嵯峨釈迦堂 住所:京都府京都市右京区嵯峨釈迦堂大門町16

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京都・宝筐院で紅葉を満喫しましょう見出し

京都嵯峨野にある「宝筐院」の歴史や御朱印、アクセスや駐車場、拝観料、周辺の宿坊をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。南北朝時代には敵であった楠木正行と足利義詮の墓が並んで建つ宝筐院。歴史に思いを馳せながら、宝筐院の見事な紅葉を楽しんでみてはいかがでしょうか。

投稿日: 2017年11月11日最終更新日: 2020年10月8日

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