比叡山登山に行こう！多彩なルートから初心者向けの情報もまとめてご紹介！

関西を代表する明峰比叡山は山全体が延暦寺の境内とされ古来から大変信仰の厚い山として人々に親しまれてきました。現代において比叡山には実に多くの観光客が訪れています。神々しくも美しい比叡山への登山方法には初心者でも安心の多彩なルートが存在していますので、ここではそのアクセス方法や登山について詳しく説明していきます。

比叡山は標高約848ｍの大比叡と標高約838ｍの四明岳を合わせた総称であり、古来から山全体を信仰の対象として崇めらています。山頂付近から麓まで一帯にかけて数多くの寺院や年間を通じて様々な色合いを演出する山々の大自然が見どころであり登山者にとってはおすすめのスポットとなっています。

平安時代において天台宗の開祖である最澄によって創設された延暦寺は、これまでの歴史の中でも大変重要な役割を担ってきました。本堂である根本中堂をはじめとしていくつもの境内があり、いくつが国宝として扱われています。ユネスコの世界遺産にも登録され、比叡山全体が延暦寺としての境内としての役割を担っています。

比叡山は滋賀県大津市から京都府京都市との県境に位置する山であり、どちらからも山頂への登山が可能となっています。山頂まではケーブルカーやロープウェイを利用した方法やドライブウェイを利用して車で直接登っていくこともできます。初心者でも山の景色を眺めながら時間をかけ歩いて登山することもおすすめです。

比叡山の山頂から眼下に眺める景色が魅力であり、滋賀県を代表する大きな琵琶湖や京都市内の街並みを一望できる絶好のスポットになっています。中でも秋の行楽シーズンにおいては木々の紅葉がより一層比叡山の美しさを演出し、多くの観光客で賑わいを見せることになります。

比叡山の延暦寺には大きく分けて東塔エリア、西塔エリア、横川エリアの3つのエリアから構成されています。全部で200以上もの寺院があり、まず根本中堂がある東塔、最も古くに建立されたとされる釈迦堂や山王院がある西塔、一際大きな横川中堂がある横川エリアとそれぞれにおすすめの寺院が存在しています。

山頂にあるガーデンミュージアム比叡は比叡山では人気の観光スポットの一つとなっています。12月初旬から4月半ばまでの閉園機関を除き世界的にも有名な絵画やバラやスイセン、シャクナゲといった園内は色とりどりの花を観賞することができます。ショップやカフェも併設されたおすすめのスポットです。

ガーデンミュージアム比叡では、観賞ばかりでなく様々なイベントも季節に応じて実施しています。他にも花を使ったキーホルダーやアロマ石鹸の制作等の体験教室が開かれています。中学生以上の一般入場料は1030円となっており、ベビーカーや車椅子の貸し出しも行われていますので安心して登山できます。

比叡山への登山には車や徒歩、ケーブルカー等のいくつかの方法がありますが、その方法の一つである滋賀県の東側から登山する場合に比叡山鉄道線のケーブルカーを利用することが挙げられます。比叡山の麓である滋賀県大津市坂本にある駅を出発点として延暦寺の東塔付近が終着駅となっています。

比叡山鉄道線は全長が2025ｍとケーブルカーとしては日本で最も長い線路であり、麓のケーブル坂本駅から終点の延暦寺駅までとなっています。途中の小高いトンネルをくぐる前後に、もたて山駅とほうらい丘駅の各駅でも停車し下車することが可能となっています。

延暦寺駅までの所要時間はおおよそ11分間になり通常30分毎に運行しています。行楽シーズンや日祝日等は運行時間の間隔はさらに短くなります。往復にかかる運賃は大人で1620円となり片道ならば860円となっています。途中下車の場合はそれぞれの区間での運賃設定となっています。

比叡山の登山で京都市からアクセスする方法として、京福電気鉄道のケーブルカーとロープウェイを利用する方法になります。京都市左京区にある八瀬駅をケーブルカーで出発して途中ロープウェイに乗り換えた後に直接山頂が終着点となっています。両方合わせた全長は約1400ｍ程度の路線となっています。

叡山ケーブルカーは八瀬駅を出発後にケーブル比叡駅が終着となります。その後ロープ比叡駅から叡山ロープウェイで山頂へと繋がっています。所要時間は両方でおおよそ9分で到着し、20分か30分毎の時間で運行しています。正月前後の初詣期間を除く冬季期間は運休となりますので注意しましょう。

比叡山へ頂上へのアクセス方法として車で直接行く方法として有料道路である比叡山ドライブウェイを利用することができます。比叡山中央から山頂へ向かう道路と東塔エリアまでが比叡山ドライブウェイとなり、その先の奥比叡ドライブウェイへと繋がっていきます。

比叡山ドライブウェイは自動二輪車から大型車両まで通行可能となっており各区間、車両に応じて通行料金が異なります。麓の田の谷峠料金所を出発し最初の停車ポイントである夢見が丘へと辿り着きます。夢見が丘では展望台がある他に、カフェやバーベキューを楽しむことができます。

さらに比叡山ドライブウェイを中腹へと進むと本格フレンチが楽しめる星野リゾート「ロテルド比叡」に辿り着きます。旬の食材を取り入れた豪華な食事と客室からは琵琶湖を一望できる開放的なゆったりとした雰囲気がおすすめのリゾートホテルとなっています。

比叡山への登山において琵琶湖大橋方面からアクセスできる奥比叡ドライブウェイを利用することができます。延暦寺の横川エリア方面にある仰木料金所から出発し西谷検札所を経て東塔へと辿り着きます。その後比叡山ドライブウェイへと続いていく道程になっていきます。全線各駐車場は無料となります。

奥比叡ドライブウエイの見どころは、横川エリアや西塔での寺院の見学にはおすすめであり、道中のスポットとしては「比叡山峰通レストラン」で琵琶湖の景色を眺めながらおいしい食事を堪能することができます。また比叡山ドライブウェイ、奥比叡ドライブウェイ共に全線共通の料金であり通過地点に伴って金額は変わります。

奥比叡ドライブウェイの特徴としては古来より野生を重んじる風習があり現在も多くの野生動物が生息しています。四季折々の木々の美しさも魅力であり特に紅葉シーズンにおけるドライブウェイでは走行しながら見える景色がおすすめのポイントとなっています。

比叡山延暦寺は大変に広く各エリアの寺院への参拝の移動手段としてシャトルバスを利用することができます。京阪バスによる比叡山内の巡航で奥比叡ドライブウェイを利用し横川エリアから西塔、東塔へと続き山頂のガーデンミュージアム比叡まで移動することが可能となっています。

京阪シャトルバスは冬季期間を除く4月中旬から12月初旬までの営業となり一日の内30分間隔の時間帯で運行しています。一日の参拝で大人800円、小人400円でフリー乗車券を利用することができます。また全国共通のICカードも合わせて使用することが可能となっています。シャトルバスは比叡山への登山の移動手段としてもおすすめです。

麓から比叡山山頂までと延暦寺の各エリアの境内へは徒歩で登山や移動することが可能となっています。ケーブル坂本駅近辺から東海自然歩道から東塔へ登山する場合と日吉大社から比叡山表参道を利用する登山ルートがあります。山頂までの所要時間の目安は片道で2時間弱で到着できるので初心者でも安心して登山できます。

比叡山の登山ルートに関しては舗装された道路ばかりではありませんので、軽装での登山は避け季節によっては防寒着や歩きやすいトレッキングシューズ等の装備が必要になります。各所休憩できるポイントもありますので初心者でも安心して登山することができます。ケーブルカー等を併用すればより安全に登山することが可能です。

比叡山の登山はいかがでしたでしょうか。多彩な登山ルートがありますので初心者であっても簡単に登山できることが魅力であり、山頂や道中の展望台から眺める景色の良さがおすすめ観光スポットとしての理由です。歴史ある延暦寺を参拝しながら、ぜひこの機会に比叡山への登山に挑戦してみてはいかがでしょうか。