養老渓谷では駅も楽しもう！猫と遊んで足湯に入る！周辺のランチスポットも！

千葉県にある、養老渓谷という場所をご存知ですか？千葉の夷隅郡大多喜町から市原市を流れる養老川によって形成されています。ジブリの世界に出てきそうなくらいにとても自然いっぱいで、秋の紅葉をはじめとした四季折々の綺麗な景色を見せてくれる、まさに"秘境"と呼ぶのにふさわしい場所となっています。

歩き回ってショッピングを楽しんだり、遊園地やテーマパークではしゃぐのも素敵です。しかし、毎日仕事や家事などで忙しい日々を送っているみなさんには、ぜひこのような自然があふれる場所で身体を休めてほしいと思います。旅行を通して身も心も安らぎ、帰るのが嫌になるほど満喫できること間違いありません。

養老渓谷温泉は、大正元年に天然ガスが湧出し、その後大正３年に井戸から鉱泉が湧出したことから始まります。天然ガスで鉱泉を加熱し温泉とした説が濃厚で、養老渓谷や養老の滝などの観光地でもあるので、房総で唯一の温泉郷として名をはせていきました。千葉県内初の"飲泉"が誕生した地としても有名です。

養老渓谷には日帰りも含めた温泉宿がたくさんあり、それぞれ少しずつ微妙に泉質が異なっているようです。宿によっては、『黒湯』と呼ばれるとろとろとした黒い温泉もあります。墨のような色とも言われるので、初めて見る人はびっくりするかもしれません。美肌効果もあるようなので一度入ってみたいですね。

どの季節に行ってももちろんいい思い出ができるのですが、特におすすめなのは秋に訪れることです。11月23日の勤労感謝の日には『もみじまつり』という出店なども出しているお祭りが開かれることも理由のひとつですが、その日でなくても紅葉の季節であればもちろん綺麗な景色を楽しむことができます。

特に、11月下旬から12月上旬にかけて行われる紅葉のライトアップは必ず見てほしい風景となっています。ライトアップが行われる場所の中で、中瀬遊歩道へは小湊鐵道・養老渓谷駅から徒歩30分です。少しアクセスしにくいので、栗又の滝へ行くのをおすすめします。アクセス方法は、小湊鐵道・養老渓谷駅からバスで20分です。

養老渓谷駅へはぜひ電車を使って訪れてください。春は菜の花の絨毯が一面に広がる小湊鐵道線でアクセスすることができます。この駅は、1928年に朝生原駅として開業したものが、1954年に今の小湊鐵道線・養老渓谷駅と改名され、誕生しました。実は養老渓谷では、到着したこの駅の中から楽しめてしまうんです。

なかなか聞きなれない名前ですが、小湊鐵道線は千葉県にある五井駅から上総中野駅までを繋ぐ鉄道です。東京駅からだと、JR京葉線で千葉を経由、その後いすみ鉄道を使うことで上総中野駅までアクセスすることができます。養老渓谷駅までアクセスするのにかかる時間は、東京駅から2時間半ほどとなっています。

猫が好きな方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、小湊鐵道・養老渓谷駅では、駅のホームで可愛らしい猫たちがお出迎えしてくれます。癒しの笑顔で旅の疲れを労わってくれているのかもしれません。"駅猫さん"と呼ばれ駅員さんたちからはもちろん、利用者からも愛されており、養老渓谷駅は猫駅と呼ばれることもあるそうです。

駅の中に紹介ポスターが貼られる程、駅の景色の一部として根付いている駅猫さんたちは、小湊鐵道線のアイドルといっても過言ではありません。周囲から愛されているおかげで人懐こい性格の子たちばかりなので、訪れた観光客でももちろん触れ合うことができます。この猫たちに会うためだけにでも行きたいくらいですね。

そしてなんといっても養老渓谷駅のすごいところは、駅の中で足湯が楽しめることなんです。6～7人ほど入れる浴槽が2つ設置されています。平日は12時から16時半、休日は11時から17時までと時間が長いのも嬉しいポイントで、電車の待ち時間もつらくありません。時間に余裕を持って来て足の疲れを癒すのにもちょうどよい場所です。

ご存知の方も多いかもしれませんが、足湯は美容にとてもよいのです。第二の心臓とも呼ばれる足を温めることによって、血の巡りをよくし、デトックス効果も得られます。特に女性には嬉しいことに、むくみや冷え性で悩んでいる人にも足湯はおすすめなので、時間があるなら入っておかないと損ですよ！

小湊鐵道を利用した人や、養老渓谷駅駐車場を利用した人はこちらの足湯に無料で入れますので、電車の長旅から着いたらまず一休みするのにもちょうどいいですよね。それ以外の方も大人140円・子ども70円の養老渓谷駅入場券を買うと入ることができます。タオルも100円で販売されているので、身軽で行っても大丈夫です！

駅を出発したら、早速渓谷をはじめとした美しい景色を見に行くのもありですし、足湯の次は、全身ちゃんと温泉につかってのんびり疲れを癒すのも素晴らしい旅行となるでしょう。今回は温泉を楽しみたいあなたへ、日帰りで楽しめる、養老渓谷でおすすめの温泉処を紹介します。

こちらのごりやくの湯は、名前に相応しくとても運気がアップしそうな内装が施されています。木造で作られているので温かみもあり、ほっと一息つくのにちょうどよい場所と言えるでしょう。そして何より、素敵な景色を眺めながら入れる露天風呂は、贅沢な気分になれること間違いありません。

さらに、普通のご飯処もあるのですが、こちらの施設ではバーベキューまで楽しめます。食べ物類の持ち込みはできませんが、有頭えび・ロブスターをはじめとした美味しい食材のコースが選べます。道具類を持って行く必要もなく、大自然の中で楽しめるのは素敵ですよね。事前予約が必要なコースもあるのでご注意ください。

素敵な自然の中で、素敵な温泉につかり、素敵なご飯まで食べられる『ごりやくの湯』は10時から20時まで（最終受付19時）営業されています。他にも川遊びなど、子ども連れでも楽しめる施設となっています。近くの駅からバスでアクセスすることができますので、ぜひ一度足を運んでみてください。

長旅をしてきたら、美味しいご飯が食べたいですよね。朝に東京を出発して向かっていればちょうどお昼時に到着する人も多いはずです。駅の中を楽しんだ後に、近くで美味しいランチを食べませんか？そこで、養老渓谷駅から徒歩15分以内でアクセスすることができるお店をご紹介します！

最初に紹介する麻生亭は、なんとテーブルが3つしかない小さなレストランです。さらに土日・祝日のお昼時のみの営業という、知る人ぞ知るお店となっています。キーマカレー御膳やビーフシチュー御膳などをいただくことができます。どこかレトロな雰囲気を漂わせる店内で、旅行気分を満喫できるに違いありません。

こちらは先ほどのお店と隣接していて、売り切れ必至の超人気のパン屋さんです。他の千葉のパン屋さんから離れたところで"独自のパン生活を創り上げること"をモットーに日々美味しいパンを焼いています。カットケーキも好評なので、ランチのあとのデザートとしても満足できそうです。駅からアクセスしやすいのも好ポイントです。

少し駅から離れてしまいますが、大自然の中で本格的な懐石料理が食べたいという方は、㐂代元（きよもと）まで足を延ばしてみてください。たっぷりとろろが入った麦とろめしが絶品です！おばんざいがついて1200円の麦とろめし膳を筆頭に、アユの塩焼き定食が1000円など、高すぎない値段が嬉しいお店となっています。

こちらの割烹・大新でも素晴らしいランチを食べることができます。2200円のうな重から、800円の若さぎフライ定食まで、気分とお財布事情に合わせていろいろと選べるのがおすすめポイントです。なかなか他の地域では見られない鯉のあらい定食なども、養老渓谷ならでは、という感じがする大人気定食となっています。

様々な養老渓谷の魅力をお伝えしましたが、まだまだ知りたいと思った人は何より足を運んでみてほしいと思います。千葉と言えばディズニーリゾート、と考えていた人も多いかもしれませんが、ぜひ次の機会には養老渓谷へ訪れてみてください！行きはもちろん、帰り道も養老渓谷駅を使うのを忘れずに！