明神ヶ岳登山ガイド！難易度レベルやアクセス方法も徹底調査！

明神ケ岳は箱根山の外輪山の一峰で、富士箱根伊豆国立公園に指定されている美しい山です。この山への登山コースは、強羅、宮城野、道了寺、塚原駅など、幾つものコースがあり、山頂からは富士山や相模湾などを望むことができます。ここでは、そんな明神ケ岳について、初心者でも登れるコースを含め、難易度やアクセス方法、おすすめ登山コースなどを中心に紹介します。

明神ケ岳登山はコースによって登山口が違います。最も一般的でおすすめの登山口である最乗寺に大雄山駅からアクセスする方法は、新宿駅から小田急線の大雄山線に乗車し、終点の大雄山駅で下車します。大雄山駅から明神ケ岳の登山口となる最乗寺まで、駅前の車道、県道723号線を南に3キロほど歩くと最乗寺の入り口にある道了尊のバス停に到着します。

明神ケ岳の登山口は、最乗寺の碧落門の向こう側にある｢赤い下駄｣のすぐ先です。最乗寺の入口まで路線バスを利用してアクセスする場合は、雄山駅前のバス停から伊豆箱根バスで、道了尊行きの路線バスに乗車し、終点の道了尊で下車します。登る前に、最乗寺で身を清めてから明神ケ岳登山に臨むのも良いのではないでしょくか。

最乗寺は、地元では道了尊とも云われ、創建に尽力した僧が亡くなって天狗となり、山に身を隠したという故事から、境内には幾つもの高下駄が納められています。まず明神橋を渡り、明神ケ岳への登り口に入ります。林道を横切り、しばらく舗装道路を歩いた後、林道を横切ると見晴小屋に着きます。見晴小屋からは、丹沢の大山や塔ノ岳、南足柄市街を望むことができます。

見晴小屋からしばらく登ると、神明水という水場に着きます。神明水を過ぎ、ススキの路を進むと、そのそばにはいくつかの古い鉄塔が残っています。更に登ってゆくと、やがて明神ケ岳と明星ケ岳への分岐に出ますので、右へ進み、赤土の急坂を登ったところに、明神ケ岳山頂があります。このコースの難易度は中級ですが、時間をかければ初心者でも登れます。

明神ケ岳の登山口、宮城野にバスでアクセスする方法は、小田原駅東口のバスターミナルから箱根登山バスの運行する桃源台行き路線バスに乗り、宮城野営業所前で下車します。宮城野の早川は桜の名所ですので、桜を見てからの登山もおすすめです。バス停のすぐ東側の交差点を左折し登山道へと進みます。宮城野営業所前から明神ケ岳の登山口へは、歩いて700メートルほどで到着します。

宮城野口登山道を進み、別荘地を過ぎると、林道の終点となり、しばらく急坂が続きます。急坂を登りきると、明星ケ岳から明神ケ岳へ続く尾根の鞍部に出ます。更に、道了寺からの道が合流し、10分ほど歩けば明神ケ岳山頂です。明神ケ岳山頂からは、金時山と、その向こうに富士山を仰ぐことができます。約4時間を要するこのコースの難易度は中級レベルですが初心者でも登れます。

仙石口へのアクセスの場合、小田急駅から直接金時登山口へ行くバスがないため、桃源台方面行きのバスに乗車し、仙石で下車します。仙石原交差点を直進後、数分歩いたところに金時登山口バス停があります。このバス停から指道標に従い、車道を10分ほど歩いたところに仙石登山口があります。このコース難易度もそう高くはありませんので初心者でも大丈夫です。

仙石登山口からハコネダケの茂る森の中を20分ほど登ると矢倉沢峠に着きます。そして、矢倉沢峠を直進し明神ケ岳へ出ますが、その場所を左に進むと約40分で金時山に行くことができます。矢倉沢峠から、後方に金時山や富士山、仙石原を望みながらハコネダケが頭上まで生い茂る道を進んで行きます。峰を幾つか越えると火打石岳に出ます。

火打石岳からは明神ケ岳の稜線がきれいに見えます。宮城野別荘地への分岐を過ぎて、急坂を登ると急に展望の開けた場所に出ます。そのおすすめのスポットからは、明神だけは勿論のこと、金時山や富士山、箱根山、丹沢などの美しい山並を見はるかすことができます。そして穏やかな道を登ったところに、明神ケ岳山頂があります。

塚原駅口コースは、伊豆登山鉄道塚原駅から明神ケ岳を目指す登山コースで、山頂まで約3時間半かかります。まず、塚原駅から踏切を渡り、交差点を直進して矢佐芝方向に車道を登っていきます。グリーンヒルバス停を過ぎ、指導標に従って左の道に入ると道が細くなり、右側に道了尊からの登山道が見えます。更に登っていくと、右側に二宮金次郎の像とベンチがあります。

この道は二宮金次郎芝刈りコースと呼ばれており、二宮金次郎が幼少の頃、芝刈りに来た際に、ここの石に腰掛けたため、金次郎の腰掛け石と云われています。この像から更に少し登るとゲートがあり、右側に水場と登山道入口があります。ここから山頂まで、約2時間、ずっと登りが続きますが、途中に一カ所だけ見晴台があります。ここで休憩を取ることをおすすめします。

この見晴台からは、小田原市街と相模湾を望むことができます。そこから一端林道に出ますが、すぐ右側の階段を登り、登山道に入ります。その道を登ってゆくと、明星が岳からの道と合流します。摂政宮登山記念碑を見てから10分ほど歩くと明神ケ岳山頂に到着します。明神ケ岳の山頂は広々としており、大展望からの360度の眺めは見事です。

和留沢口コースから明神ケ岳へ登る場合、小田原駅から伊豆箱根バスのフラワーガーデン行きに乗り、20分ほど行った和留沢入口で下車します。バス停前方の橋を渡らず右の林道を20分ほど歩いていくと、道が3つに分かれていますので、一番右側の道を登っていきます。やがて奥和留沢みはらしコースの道標があり、コース起点まで1.6キロメートルと書かれています。難易度は中級程度です。

分岐から20分ほど歩くとハイキングの起点に到着します。そこにはコース案内図があり、明星ケ岳から明神ケ岳への尾根まで1時間25分と書かれています。登山道に入り、沢を渡って植林の道を登ります。起点から20分ほどで久野林道に出ます。和留沢橋を渡るとすぐ登山道に出ますので、その急坂をひたすら登ります。初心者にはちょっと厳しいコースですが、ゆっくり登れば大丈夫です。

厳しい登りが続きますが、その後上方が明るくなり森が終わります。足元に注意しながら岩場を越え、開けた道を10分ほど歩くと、下方に足柄久野林道が見えてきます。林道を少し歩き、再び登山道に入り曲がりくねった登山道を登ります。やがて笹の道が現われ、明星ケ岳から明神ケ岳への尾根に出ます。右に行けば約70分で明神ケ岳に着きます。

和留沢への分岐を過ぎて富士山を見ながら何度か登り下りを繰り返すと、鞍部で宮城野からの道と合流します。更に登ってゆくと、強羅や早雲山への展望が開けます。ハコネダケが覆う道を登ると、道がなだらかになり、塚原駅からの道に合流します。更に道了尊からの道が合流し、10分ほど歩いたところが明神ケ岳山頂です。途中、急坂がありますが初心者でも十分挑戦できます。

小田原駅から箱根登山バス、仙石･桃源台行に約30分乗り、宮城野橋で下車したところに明星ケ岳の大文字が見えますので、橋を渡り車道を横切ると明星ケ岳への案内板があります。道標に従って登ってゆくと登山口に着きます。急坂の登山口を40分ほど登ると大文字焼きの大の字に着きますので、そこで早雲山や金時山を眺めながらしばし休憩します。難易度は中級程度で、初心者も登れます。

大文字から登山道に戻り、10分ほど緩やかな道を登っていくと、明神ケ岳･明星ケ岳への尾根に出ます。右へ数分行ったところが明星ケ岳山頂です。山頂から分岐に戻り、展望の良い尾根道をしばらく行くと、和留沢からの道に合流します。その後、宮城野からの道、塚原駅からの道、道了尊からの道に合流し、金時山や富士山が見えると、10分ほどで、明神ケ岳に到着です。

勘太郎の湯は、箱根登山バスの宮城野バス停から徒歩2分のところにあるおすすめの温泉です。この温泉は、芦の湖を源泉とする、早川のほとりにある掘削温泉井戸から汲みあげた良質の天然温泉を使用しており、豊富な湯量を誇っています。この温泉に浸かれば、身体の芯から温まり、登山の疲れを忘れることができます。

ホテルハーヴェスト箱根明神平は、箱根の森に佇むおすすめのリゾートホテルで、箱根強羅駅からホテルまでの送迎バスがあります。このホテルの気持の良い温泉と箱根連山の眺望は、旅の疲れを十分に癒してくれます。また、おいしい日本料理が堪能できます。客室は落ち着いたアースカラーでまとめられており、広々とした気持の良い部屋となっています。

箱根の明神ケ岳への登山には、様々なルートがあります。宮城野や仙石からのルートもあれば、塚原駅や和留沢から登るコースなどお好みのコースを良く選んでから登るのが良いでしょう。ここでは、おすすめのコースや難易度、初心者でも登れるコースなどを中心に明神ケ岳登山について説明してみました。