英勝寺は鎌倉唯一の尼寺！見どころや御朱印にアクセス情報もご紹介！

鎌倉の英勝寺をご存知でしょうか。季節の花が有名な鎌倉唯一の尼寺です。こちらでは英勝寺の見どころや花の時期、御朱印について、英勝寺へのアクセス方法をまとめました。周辺のカフェについても一緒にご紹介いたします。鎌倉を訪れた際にはぜひ、英勝寺にもお越しください。

英勝寺とは鎌倉の扇ガ谷にある、浄土宗の尼寺です。鎌倉では唯一の尼寺であり、阿弥陀三尊像をご本尊としています。この阿弥陀三尊像は、江戸幕府の第3代将軍徳川家光から寄進された仏像です。徳川家康の側室、お勝の方により創始され、徳川家と縁の深い英勝寺らしいエピソードです。

徳川家康の側室だったお梶の方は、男装して関が原の戦いに同行したと伝えられています。戦が勝利に終わり、彼女はお勝に改名します。徳川家康の死後は仏門に入り、英勝院と称しました。英勝院は、徳川家光に与えられた扇ガ谷の地で尼寺を造りました。これが英勝寺の始まりです。名前は英勝院から付けられています。

お寺の参拝には拝観料が掛かります。仏殿、山門、書院を中心とした敷地内には、竹林をはじめ、多種多様な植物が植えられています。参拝と同時に、様々な木や花も一緒に楽しむことができます。入り口は花を象った通用門です。通用門を入ってすぐに受付があるので、ここで拝観料のお支払いをお願いします。

英勝寺の拝観料は300円です。季節の花で有名な尼寺ですが、花は敷地内に入ることで見ることができます。お寺や神社でいただくことのできる御朱印が、英勝寺でもいただくことが可能です。御朱印は、通用門を入ってすぐの受付にて、頼むことができます。拝観料のお支払も同じ場所です。

休日は木曜日です。その他、お寺の行事にて他の曜日がお休みになることもありますので、十分ご注意ください。午前9時から午後4時まで、参拝することができます。終了時間が早いので、時間を掛けて回りたい方は、早めの時刻にご参拝ください。ゆっくり見て回っても、1時間あれば余裕で参拝できるでしょう。

英勝寺の最寄り駅は鎌倉駅です。江ノ島電鉄線、湘南新宿ライン、横須賀線にてアクセスすることができます。英勝寺だけではなく、見どころの多い街なので、ぜひ1日をかけて観光してみてください。東京駅からは50分から1時間ほど、品川駅からは40分から50分ほど、横浜駅からは20分ほどで、鎌倉駅にアクセスできます。

鎌倉駅を出た後は、線路沿いに海とは逆方向へ向かいます。徒歩15分ほどで英勝寺に到着します。駅から英勝寺までアクセスする間に、寿福寺、源実朝と北条政子の墓所を通ります。駅から向かった場合は英勝寺の惣門前を通り過ぎます。この門は開放されていませんので、塀沿いに歩いてください。通用門が見えてきます。

花の名所としても有名な英勝寺。東国花の寺の一員でもあります。初春の梅から始まり、春には白藤やツツジ、梅雨時には紫陽花、初秋には彼岸花と芙蓉、冬は侘助と水仙という、多種多様な花を見ることができます。まさに花のお寺と言っても過言ではないでしょう。尼寺らしい華やかさです。

鎌倉一とも言われているのが、英勝寺の白藤です。藤棚から垂れ下がる白い藤の花が見事です。紫の藤が見られる場所は多いですが、白藤の藤棚でここまで立派なものはあまり見掛けたことがありません。花の盛りはちょうどゴールデンウィークの頃です。見事な藤を見に、ぜひ鎌倉へお越しください。

紫陽花もまた、英勝寺の名物として知られています。赤い色のものから青の色まで、様々な紫陽花が出迎えてくれます。紫陽花の盛りは梅雨入りの6月頃です。雨に打たれる紫陽花の姿も趣があります。鎌倉には長谷寺や明月院といった、紫陽花が有名なスポットが他にも存在します。紫陽花の鑑賞に訪れてみてください。

9月頃、咲き誇るのが彼岸花です。英勝寺でも一面が赤い花で埋め尽くされます。曼珠沙華、または天上の花という別名も持っており、お寺に相応しい花と言えるでしょう。独特の花の形をしており、儚ささえ感じさせる見た目です。緑とのコントラストも美しい彼岸花を見に、英勝寺はいかがでしょうか。

敷地内の奥には竹林があります。ぐるりと回れるように散策路が備えられています。英勝寺へ訪れた際は忘れずに、和の心を感じることができる竹林へ、足をお運びください。この辺りに江戸時代、住持である水戸徳川家のお姫様が住んでいました。今は看板が建てられており、大体の場所を知ることができます。

英勝寺はそこまで大きくない尼寺ですが、お勝の方、英勝院が創始した尼寺ということで、見どころがたくさんあります。季節の花もその1つです。英勝寺には国の重要文化財が6つ存在しており、その内の5つを見ることができます。残りの1つ、阿弥陀如来像は市立の鎌倉国宝館にて鑑賞することができます。

国の重要文化財に指定されている建物の1つに、仏殿があります。お寺の本殿とも言うべき建物で、時間がない場合でも仏殿に参拝は忘れずにしましょう。扁額は曼殊院良恕法親王によるものです。禅宗式の建物で、軒下に十二支が彫られています。ご本尊の阿弥陀三尊像は徳川家光に寄進されたものです。

鐘楼も国指定重要文化財の1つです。袴腰形式という珍しい形の鐘楼です。確かに袴を穿いているようにも見えます。ちょっと可愛らしい形です。英勝寺の重要文化財の1つに祠堂がありますが、こちらは保護のため外側を覆われています。同じく重要文化財の祠堂門は鑑賞できるので、じっくりご覧ください。

お寺といえば山門が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。英勝寺の山門も実に立派です。国の重要文化財に指定されています。一度移築されていましたが、近年復興されました。ちなみに山門とは元は山門であり、三解脱門とも呼ばれます。仏殿の前にある門のことで、平地でも山門と呼ばれます。

英勝寺でも御朱印をいただくことができます。お値段は300円です。この英勝寺の御朱印、さすがというべきか、いつ見ても美しい字が書かれます。東国花の寺の礼所でもあるので、東国花の寺の御朱印帳をお持ちの方はそちらもお忘れなく。東国花の寺は全てのお寺を回ることができると、特別な御朱印がいただけます。

御朱印をいただけるのは、通用門を入ってすぐの受付です。拝観料を払う場所です。参拝前に御朱印帳を受付で預け、引換券をもらい、参拝後に御朱印帳を返していただくという流れになります。英勝寺の専用の御朱印帳はありません。御朱印帳は持参するようにお願いいたします。

書院にて、1月に数回、お茶をいただける日があります。お抹茶にお干菓子がついて、お値段500円です。花を眺めながらゆったりとお茶をいただくことができるので、おすすめです。カジュアルな服装、マナーでお茶を楽しむことができます。参拝は午前9時からのスタートですが、お抹茶は午前10時からの取り扱いです。

鎌倉は大変見どころの多い街です。徒歩圏内にもたくさんの寺院があります。英勝寺は鶴岡八幡宮とも近く、八幡宮前のお店の数々を、一緒に楽しむことができます。特にここではアクセスしやすい、英勝寺にほど近いお店をご紹介します。近くに来た際は、ぜひ足をお運びください。

駅から向かった場合、英勝寺に1番近いカフェがここ、cafe風雅です。木曜日から週末にかけてのみ開いているカフェです。お洒落なデザインの店内で、美味しいコーヒーとお菓子を楽しむことができます。マフィンとクッキーの焼菓子プレートや、ケーキがメニューです。英勝寺で歩いた後は、ぜひcafe風雅にお立ち寄りください。

テールベルト＆カノムパンはパン屋さん兼カフェです。駅からアクセスする場合は、英勝寺を通り過ぎ、北鎌倉へ向かいます。線路の下をくぐり、左に向かうと目印のオレンジの車が見えてきます。こだわりのパンが本当に美味しいのです。もちろんお持ち帰りもできます。美味しいパンをたくさんお持ち帰りしましょう。

英勝寺や周辺の見どころ、季節の花、アクセスについてお分かりいただけましたか。鎌倉自体が大変見どころの多い魅力的な街です。鎌倉は都心からも1時間で行くことができます。ぜひ1日をかけて探索をしてみてください。好きなお寺やカフェを見つけることができるでしょう。その際は英勝寺にもお越しください。