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「或る列車」の料金や予約方法は?話題のスイーツ列車の見どころを紹介!

「或る列車」の料金や予約方法は?話題のスイーツ列車の見どころを紹介!
投稿日: 2017年11月29日最終更新日: 2020年10月8日

九州には人気の観光列車がいろいろありますが、その中でも或る列車は豪華さで大人気です。スイーツ列車と言われる通り、豪華なスイーツコースが供されることで話題となっているのです。或る列車に乗る方法、そしてそのスイーツコースを探ってみました。

或る列車が人気見出し

Photo by 柏翰 / ポーハン / POHAN

九州にはいろいろなコンセプトの列車が走っています。或る列車もその一つです。決して変換ミスではありません。「或る列車」という名前の列車なのです。この列車は豪華なスイーツが人気の列車なのだそうです。或る列車の料金や予約方法、スイーツなどのメニューを紹介します。

或る列車とは見出し

「或る列車」はJR九州が運行する観光列車です。2015年8月、D&S(デザイン&ストーリー)列車の第10弾として運行が始まりました。他のD&S列車と同様に、豪華なデザインが目を引く列車となっています。

或る列車は1906年、当時の九州鉄道がアメリカのブリル社に発注した豪華列車がもとになっています。この列車は発注されたものの、完成した時にはすでに九州鉄道が国有化されていたことからほとんど活躍できず、幻の列車となってしまいました。この「九州鉄道ブリル客車」の通称が「或る列車」でした。

その後、2013年に「ななつ星in九州」の運行が始まると、これに続くスイーツ列車の計画が持ち上がります。ななつ星は豪華なディナーが売りですが、こちらはスイーツを楽しむ列車ということで、ななつ星よりも少し気軽に乗れる列車として考えられたのです。

しかし、実際にななつ星が運行されるようになると、あまりの人気の高さに「乗りたい、でも乗れない」という声が多く寄せられるようになりました。それをうけてコンセプトの修正が行われ、2014年にあの幻の列車「或る列車」をモチーフとした列車を走らせる計画が発表され、現在に至ります。

或る列車の「或る」ってなに?見出し

ところで、或る列車の「或る」ってなんのことなのでしょうか。日本語の連体詞(ある本、とかのある、ですね)の「ある」なのでしょうか。実は或る列車の「或る」はちゃんとした意味のある言葉なのです。

或る(ARU)のAはAMAZING、RはROYAL、UはUNIVERSALの頭文字なのです。「素晴らしい」(AMAZING)九州の魅力を広く紹介し、「豪華な」(ROYAL)デザインと「素晴らしい」スイーツのコースをいただく、「世界中の皆さま」(UNIVERSAL)に愛される列車を目指す、という意味なのだそうです。

或る列車は、その幻の「或る列車」の模型をモチーフにし、デザイン・設計が行われています。この模型はこの列車を愛した「原鉄道模型博物館」の故・原信太郎氏のものです。内装はメープル材を使い、クラシカルな形の調度が使われています。1号車はベルサイユ宮殿をイメージしたテーブル席、2号車は神社仏閣をイメージし、雪見障子の仕切りがある個室になっています。

また、随所に組子細工の装飾やステンドグラス、ハートがあしらわれた装飾などがあり、まさに見るものすべてに手が込んでいるというつくりになっています。天井、床、壁面、椅子、テーブルなど、すべてを見逃さないようにしたいほどです。

また外装は金色と黒に唐草模様があしらわれています。窓の上には豪華客車によくある飾り窓風の飾りも取り付けられ、前述した幻の「或る列車」の雰囲気をよく出しています。車両デザインは横浜の「原鉄道模型博物館」副館長の原健人氏の協力により、水戸岡鋭治氏、ドーンデザイン研究所により造られました。

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観光列車ブーム到来?全国のおすすめ&人気列車で思い出の旅へ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
観光列車が全国各地で活躍しています。鉄道会社が、沿線の景色を楽しむ列車や、SL、食事を楽しむ観光列車など続々とデビューさせ、人気を得ています。観光列車は、手段ではなく、一つの旅の目的となってきています。今回は、全国の観光列車をご紹介します。

或る列車の運行ルート見出し

或る列車には、ふたつの運行ルートがあります。ひとつは久大本線経由で大分駅-日田駅間を運行するルートで「大分ルート」、もうひとつは佐世保線、大村線、長崎本線(長与支線)を経由して佐世保駅-長崎駅間を運行する「長崎ルート」です。時期によりこのどちらかが運転されることになっています。所要時間は片道約2時間半です。

或る列車が運行されるのは基本的には金、土、日、月となっているようです。2017年10月から2018年3月までは長崎ルートで運行となります。一日一往復で、大分ルートの場合は午前中に大分を出発し、午後に日田に到着、午後に日田を発って大分に戻るルート、長崎ルートの場合は午前中に佐世保出発、午後長崎到着、そして長崎を発って佐世保に戻ります。

このほか、佐世保-肥前山口-佐賀-唐津間を運転する「佐賀コース」、大分-阿蘇間を運転する「阿蘇コース」なども臨時で運転されました。こちらはJR九州の「或る列車」のサイトで随時案内があるので、確認するといいでしょう。

或る列車は予約が必要?見出し

このような豪華な列車、ぜひ乗ってみたいと思うところですが、予約が必要なのでしょうか。結論から言うと、ある列車に乗る場合は予約が必須です。正確にいうと、或る列車は団体旅行扱いの列車なのです。

或る列車はJR九州と、大手旅行会社のパッケージツアーでのみ乗れる列車です。JR九州主催か、パッケージツアーなのかは、運行日によって異なります。そのため、或る列車に乗りたいという場合には、運行日程を見て、このどちらかに予約しなければなりません。ここが他の九州の観光列車と大きく違う点です。

したがって、予約の場合も、みどりの窓口などで予約するということはできず、JR九州の主催の日の場合は駅の旅行センターにあるツアーデスクでの予約となります。パッケージツアーの場合も他のパッケージツアーと同様の予約が必要となります。

そのため、運転停車などはありますが、途中での乗車下車はできません。また、子どもは10歳以上から申し込みができます。10歳から12歳未満の子ども料金の設定はJR九州主催分にはありますので、子どもと一緒に乗りたいという場合は日程の確認をしておきましょう。

或る列車の料金見出し

気になる或る列車の料金は、大人一人24000円(2017年11月現在)です。これには或る列車の乗車券の料金、スイーツコース、ドリンクの料金が含まれます。ちなみに一人での参加も可能ですが、追加料金がかかるのだそうです。

ちなみにJR九州主催分に関しては、九州各地から出発地、到着地までのチケットがセットになった「各地発着プラン」も用意されています。また、パッケージツアーでは、東京、名古屋、大阪などから飛行機を使って或る列車にアクセスし、乗って、近くを観光するツアーが用意されています。

或る列車は食事ができる?見出し

或る列車の運行時間は約2時間半なので、特に午前便だと、昼頃に目的地に到着することになります。また午後便だとちょうど昼食の後に電車に乗るタイミングになるので、食事が出るのかどうかは気になる所ではないでしょうか。

或る列車はあくまでもスイーツを楽しむ列車ということになっているのですが、スイーツの前に軽食が供されます。メニューについてはあとでゆっくりと紹介しますが、小さな小箱に入った「bento」とスープが出ることになっています。

或る列車はスイーツが楽しめる見出し

ところで、一般的なレストランのスイーツというと、ケーキやアイスクリーム、フルーツなどが美しく盛り合わせられた一皿が、食事のあとに出てくるというイメージがあります。ところが、或る列車はスイーツ列車ですから、スイーツはそんなレベルではありません。

或る列車のスイーツコースは東京のレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ、成澤由浩氏が手掛けています。なんとスイーツが3品、さらにミニャルディーズというお茶菓子までが供されるのです。

このメニューの材料はもちろん九州産をふんだんに使用しています。そればかりではありません。前述した軽食に使われるお弁当箱、スイーツコースに使われるカクテルグラスやガラスの器、陶器の器、すべて九州の匠が或る列車で使用するために、特別に制作した一品ぞろいなのです。

或る列車のメニュー見出し

さて、気になる或る列車のメニューですが、残念なことに、具体的なスイーツや軽食の内容はサイトでも確認することができません。どうやら季節やルートによって、メニューの内容は変わるようで、詳しくは乗ってからのお楽しみということのようです。ここでは、どういったタイプのメニューが並ぶのかを紹介します。

まず、ウェルカムドリンクとして、スパークリングワインもしくは地元産のジュースが供されます。最初にいただくのは前述したbento、スープとともにいただきます。九州産の食材を利用した、肉、魚、野菜が使われた料理が3品、かわいらしいお弁当箱に並べられています。

次に出てくるのは、カクテルグラスに盛られたスイーツです。水菓子系の軽めのカクテル風のものが出るようです。夏はマンゴー、端午の節句にはそれにあわせたイメージのものが出てくるとのことです。

二番目には大きなガラス皿に盛りつけられたスイーツが供されます。このスイーツですが、八女などの抹茶を使ったどちらかというと和風のものが出てくる傾向にありそうです。ちなみにお月見のころには、下にススキを一本置いて、お皿のスイーツとともに「お月見」の趣向だったこともあったようです。

三番目は陶器皿で供されるメインスイーツで、ケーキやクレープなど、ややボリュームのあるタイプのスイーツが登場します。沿線のフルーツやエディプルフラワーなども美しく飾られていて、まさに目で見ても食べてもうれしい一品です。

そしてラスト、ミニャルディーズは、一口サイズのケーキが3個並びます。極上スイーツの余韻をお茶とともにゆっくりと味わって、スイーツコースのメニューをしめるということになるのです。

このように、スイーツとはいえ、軽食もでますし、ボリュームはそれなりにあります。或る列車サイトのQ&Aにもありますが、朝食、昼食をとる場合にはくれぐれも軽めにしましょう。

或る列車でおいしい旅を見出し

Photo by bryan...

或る列車はまさに幻の豪華列車そのものの雰囲気で、外装も内装も高級ホテルと見間違うほどです。肝心のスイーツのメニューも、季節の食材がふんだんに使われた豪華絢爛な一品ぞろいだそうです。大人気で予約はなかなか大変そうではありますが、もしチャンスがあったらぜひ乗ってみてください。

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投稿日: 2017年11月29日最終更新日: 2020年10月8日

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