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村上屋餅店はづんだ餅の老舗!香り豊かな枝豆を使った極上和菓子を味わおう!

村上屋餅店はづんだ餅の老舗!香り豊かな枝豆を使った極上和菓子を味わおう!
投稿日: 2017年11月29日最終更新日: 2020年10月8日

仙台にある村上屋餅店は、づんだ餅が名物の人気店として知られています。甘さ控えめで枝豆本来の風味が生きていると評判のづんだ餅は、一体どのように作られているのでしょうか。世代をこえて愛されている老舗・村上屋餅店の魅力に迫ります。

仙台の老舗・村上屋餅店見出し

仙台市青葉区北目町にある村上屋餅店は、仙台駅から少々離れた場所にあるにも関わらず、名物の「づんだ餅」を求めて、毎日多くのお客さんが訪れています。パッと見は町のこじんまりとした餅屋さんにしか見えない村上屋餅店ですが、多くの人がわざわざ足を運ぶ理由は何なのでしょうか。仙台の人気店・村上屋餅店と名物「づんだ餅」の魅力に迫ります。

村上屋餅店はづんだ餅発祥の店見出し

村上屋餅店は、明治10年創業の老舗です。村上屋餅店の主である村上家は先祖代々、伊達家御用達の菓子司だったという歴史があるそうです。明治時代に菓子司としての経験を生かして餅店を開業した後、大正時代には当時の店主が藩政時代からの郷土料理だったづんだ餅を初めて商品化しました。そのため村上屋餅店は、づんだ餅発祥の店とも呼ばれています。

村上屋餅店の店内はこじんまりとしており、持ち帰り用商品のショーケースや12席ほどのイートインコーナーがあります。どことなくレトロな雰囲気で、歴史の長さを感じさせられます。餅・和菓子の専門店である村上屋餅店のショーケースには、季節ごとの餅や和菓子が常時20種類ほど並んでいます。

村上屋餅店のづんだ餅の魅力見出し

村上屋餅店のづんだ餅の魅力は、甘さ控えめながら枝豆本来の風味を生かしたづんだ餡と、柔らかくなめらかな餅の絶妙な組み合わせです。注文を受けてから餅に餡を絡めてくれるので、出来立てのおいしさを味わうことができます。枝豆を丁寧にすりつぶしたづんだ餡とふっくらした餅、枝豆の香りがふんわりと抜けて優しい甘さが口の中に広がります。

宮城県・岩手県・山形県では郷土料理として一般的なづんだ餅ですが、他地方出身の方にとってはなじみが薄い食べ物かもしれません。中にはづんだ餅が苦手だという方もいるかと思いますが、村上屋餅店のづんだ餅を食べてみたら、づんだ餅が大好きになったという方も多いようです。甘さ控えめな味付けなので、甘い物が苦手な方にもおすすめです。

仙台出身のコンビであるサンドウィッチマンも、村上屋餅店のファンとして知られています。サンドウィッチマンは全国放送のテレビ番組でも、おすすめの仙台みやげとして村上屋餅店のづんだ餅を紹介しており、村上屋餅店にはテレビでづんだ餅を知った若年層のお客さんも他県から訪れています。

村上屋餅店こだわりのづんだ見出し

村上屋餅店のづんだ餅は、宮城県内の契約農家で作られた茶豆を使用しています。これは、枝豆の中でも甘みが強い品種です。村上屋餅店では、枝豆の風味を残すために、粒が大きく色の良い枝豆を使っているそうです。風味豊かな枝豆をすりつぶし、砂糖と塩のみで味付けすれば、こだわりのづんだ餡の出来上がりです。まさに、シンプル・ザ・ベストです。

村上屋餅店では、枝豆の薄皮を丁寧にむくという工程を大事にしています。枝豆に薄皮が残ったままだと、次第に薄皮が黒く変色してしまい、づんだのきれいな緑色が出なくなってしまうのです。ところが薄皮むきの作業は大変手間がかかるため、この工程を省いて砂糖を多めに加えることで変色を防いでいる業者も多いそうです。

薄皮をむいていくと枝豆自体の量が半減してしまうため、材料費も高くついてしまいます。それでも、他社のように薄皮むきを省いて砂糖を多くする製法では甘みが強くなって、づんだの甘みが強すぎてくどくなってしまいます。村上屋餅店では、枝豆本来の風味を大切にするため、あえて昔からの製法で甘さ控えめのをづんだ餅を作り続けているのです。

村上屋餅店の餅へのこだわり見出し

餅専門店である村上屋餅店では、づんだ餡以上に餅づくりにこだわっています。それは、「づんだ餡は餅を食べるためのルーのようなもので、そもそも餅がおいしくないといけない」という信条によるものだそうです。添加物などは加えずにその日に使う分の餅を毎朝杵でつく、そんなシンプルなこだわりで村上屋餅店の柔らかい餅は作られています。

村上屋餅店では、宮城県産のもち米「みやこがね」とアルカリイオン水で餅づくりをしているそうです。原材料へのこだわりは持ちつつも、原材料の良質さに頼りっきりになるのではなく、とにかくお客さんが喜んでくれるおいしい餅を作ることを一番に考えているそうです。餅づくりへの姿勢から、店主の職人気質で誠実な人柄がうかがえるようです。

村上屋餅店で気になる「づんだ」?「ずんだ」?見出し

枝豆から作った餡を絡めた餅のことを一般的には「ずんだ餅」と呼びますが、村上屋餅店のメニューでは「づんだ餅」と表記されています。不思議に思われる方も多いのですが、実は昭和20年代まで使われていた旧かなづかいでは「づんだ餅」と書くのが一般的だったそうです。「づんだ餅」とは、長い歴史を持つ村上屋餅店ならではのメニュー表記だったのです。

づんだ餅の名前の由来には諸説あり、「陣太刀(じんだち)」「甚太(じんた)」「豆打(づだ)」などの言葉が転じて「ずんだ・づんだ」になったと言われています。中でも「豆打」説は、昔は枝豆をつぶしてから擦るという製法でづんだ餡を作っていたことから、「づんだ」につながる由来として最有力だと言われています。

村上屋餅店の人気メニュー見出し

1年通して大人気「三色餅」

村上屋餅店でおすすめの人気メニューは、づんだ・ごま・くるみの「三色餅」です。づんだ餅のネームバリューには劣りますが、実はごま餅とくるみ餅も東北地方では定番の人気メニューなのです。こちらは持ち帰りはできず、イートインのみで頂けるメニューです。ぜひ、店内でゆっくり召し上がってください。

夏の大人気メニュー「づんだかき氷」

村上屋餅店の夏の名物メニューが「づんだかき氷」です。かき氷の上に乗っているづんだ餡のインパクトが強いですが、実はかき氷の中にもづんだが隠れているという、づんだ好きにはたまらないメニューです。このかき氷のために、毎年夏になると村上屋餅店を訪れるリピーターさんも多いそうです。

持ち帰りに人気「いちごみるく大福」

村上屋餅店の持ち帰りメニューとして人気なのが「いちごみるく大福」です。ピンク色の大福の中にはイチゴが丸ごと1個入っています。餡には生クリームが配合されており、そのなめらかさはまさに「いちごみるく」です。乳成分があんこに入ることでイチゴが炭酸ガスを放出するのを抑えて、劣化を防ぐ効果もあるそうです。

仙台市民御用達の季節の餅菓子

餅は日本の季節行事に欠かせないものですが、餅専門店だけあって村上屋餅店では季節ごとの餅菓子も人気です。特に柏餅は、端午の節句の頃には地元の方がこぞって買いに訪れる人気メニューです。村上屋餅店の柔らかい餅は、持ち帰りをして家族みんなで楽しみたい味です。

村上屋餅店のづんだ餅は持ち帰りできる?見出し

村上屋餅店はもともと持ち帰り用の餅菓子・和菓子の販売が中心のお店なので、持ち帰りをすることも可能です。店舗では、地元の人が自宅用に餅菓子を買い求めに来る姿をよく見かけます。ただし、村上屋餅店のづんだ餅は添加物を使用していないので、日持ちがしません。持ち帰りをする場合は、当日中に頂くようにしましょう。

づんだ餅以外の和菓子類は、数日間日持ちする商品もあります。づんだの和菓子も取り揃えられているので、日持ちするお土産を持ち帰りたい方には和菓子がおすすめです。村上屋餅店では、づんだ餅用の餡と和菓子用のづんだ餡は別のレシピで作っているというこだわりようです。村上屋餅店の和菓子は、地元仙台市民からも密かに人気を集めています。

村上屋餅店へのアクセス見出し

村上屋餅店の最寄り駅は、地下鉄南北線の五橋駅です。五橋駅で下車したら北4出口から地上に上がり、7分ほど歩いたところに村上屋餅店があります。近くには、仙台中央郵便局や東北大学があります。五橋駅よりは時間がかかりますが、仙台駅からもアクセスが可能です。仙台駅からは、徒歩13分ほどで村上屋餅店へたどり着きます。

村上屋餅店は根強いファンが多い人気店のため、休日には外に長い行列ができることもあります。特に、ゴールデンウィークやお盆休みなどの繁忙期には、混雑する可能性が高いです。休日に村上屋餅店を訪れる場合は、時間に余裕を持って訪問することをおすすめします。

村上屋餅店のづんだ餅を食べに行こう見出し

いかがでしたか。老舗の村上屋餅店は、二代・三代と世代をこえて仙台市民から愛されている名店です。伝統を守りながらも、新しい食材を使った新商品の開発にも積極的なお店なので、店頭ではあっと驚く新メニューに出会えるかもしれません。ぜひ、づんだ餅発祥の店・村上屋餅店へ足を運んで、人気のづんだ餅を味わってください。

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投稿日: 2017年11月29日最終更新日: 2020年10月8日

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