戸隠鏡池は長野の絶景スポット！紅葉の時期は特におすすめ！

信州百名山にも選出されているという長野県の名峰、戸隠山に位置する戸隠鏡池。戸隠鏡池は美しい山々が見せる絶景でかつてから多くの人に親しまれ、中でも秋の紅葉のシーズン期には絶景と名高い紅葉を見に多くの観光客が足を運んできました。今回はそんな戸隠鏡池を観光する際のおすすめから紅葉のベストシーズン、さらには駐車場など戸隠鏡池観光の際に気になる情報をまとめてご紹介いたします。

戸隠鏡池位置する長野県の戸隠山は標高1900メートルほどを有し、長野県の名峰を100選出した「信州百名山」にも加えられる美しい山として知られています。また戸隠山の名は天照大御神が隠れたという天の岩戸の神話に由来するとされ、豊潤な水によって付近に暮らす農民の暮らしを支えてきたことからも、古くから人々の信仰を集めてきました。

そんな戸隠山の中でも標高約1200メートルの地点に位置しているのがこちらの戸隠鏡池です。なんでも鏡池の名前の由来は澄み切った水が回りの山々の景色をあたかも鏡のように映し出すことから付けられたと言われています。その名の通り鏡池が戸隠山や周囲の森を水面に映し出す姿は絶景で、その様を見に紅葉のシーズン期等には多くの観光客が戸隠鏡池まで足を運んでいます。

ちなみに現在では戸隠山の大自然の風景に溶け込んでしまっている戸隠鏡池も、もともとは人工池だったそうです。なんでも戸隠鏡池はは農業用の貯水池として建設されたものだそうで、戸隠鏡池の正式名称は「西原温水貯め池」というんだとか。しかし美しい戸隠鏡池の姿を一目見れば、ここがもともと人工池であったなんていうことは忘れてしまうに違いありません。

美しくも神秘的な戸隠鏡池はNHK大河ドラマ真田丸のオープニングの撮影地として使用されたことでも知られています。言われてみれば真田丸のオープニングの美麗でありながらも幽玄な雰囲気は、古来は修験道場などが点在したと共に、天照大御神の神話に由来する名をも持つという戸隠の美しく幻想的な雰囲気に非常にマッチしています。

戸隠山を訪れるなら戸隠鏡池は絶対に外せない絶景スポットですが、実はそれ以外にも戸隠山は5つの社から成る戸隠神社の存在でも知られています。戸隠神社は手前から宝光社、火之御子社、中社、九頭龍社、奥社の順番で並んでおり、いずれも2000年以上にもわたる歴史を有する神社として篤い信仰を集めています。

2000年以上もの長きにわたる歴史を有する神社として知られる戸隠神社ですが、神社の由来は天照大神が素行の悪い素戔嗚尊に憂いて天の岩戸に隠れたという日本神話からきているとされています。また戸隠神社には天皇クラスの人物のみが持つことを許されたという象牙製の笏も収められていることでも知られ、非常に由緒ある神社であることが伺えます。

周囲の景色を鏡のように映し出す戸隠鏡池の醍醐味ともいえる姿を鑑賞したいのであれば、晴れた日の早朝に訪れるのがおすすめです。戸隠鏡池周辺では早朝に強い風が吹くことは少なくなっており、雨風が吹かず波の立っていない戸隠鏡池の水面には本当の鏡のようにはっきりと周囲の景色が映し出され、そのあまりに美しい絶景を目にしたら誰しもが息を飲んでしまうこと必至です。

そんな戸隠鏡池に戸隠山の赤や黄色に色づいた木々が映し出される絶景を堪能することが出来る紅葉は例年9月下旬より始まります。ただ紅葉のベストシーズンとしておすすめなのは10月上旬から中旬にかけてとの間となっており、この時期には戸隠鏡池の絶景の紅葉を見に全国各地から多くの観光客が訪れています。

戸隠鏡池の絶景を見るのに最も人気のある時期はもちろん紅葉のシーズンですが、冬場の戸隠鏡池も密かに人気を集めていておすすめです。冬の真っ白な雪が降り積もった戸隠鏡池周辺はなんとも神秘的で美しく、心が洗われるかのよう。冬場の散策の際には足元を滑らせぬようスノーシューの着用が必須となっていますが、そちらは戸隠鏡池近隣の売店等で借りることも可能となっています。

真冬に戸隠鏡池を訪れてみると、運が良ければ凍った池の上に真っ白な雪が降り積もっており、春～秋にかけてとは異なる池の姿を鑑賞することが出来ます。さらに真冬に厚く氷が張った池の上は時には歩くことも可能となっており、池の中心から戸隠山の風景を見渡すという冬以外の季節とは異なる楽しみ方も出来ておすすめです。

観光客に最も人気が高いのは紅葉のシーズンである一方、戸隠鏡池は春～夏にかけても絶景です。中でも新緑の季節の戸隠鏡池は生い茂る森の木々を水面に映し出し、まるで吸い込まれてしまいそうなほど深い青色の景色を生み出しています。また暖かい時期の戸隠山を散策していると鳥のさえずりや森の生き物の息吹までもが感じられ、大自然の中にいることをより実感することが出来ます。

戸隠山で最も美しい絶景が見られることの出来るスポットは戸隠鏡池となっていますが、そこまで至るハイキングロードも絶景。戸隠鏡池まで至る道からも戸隠山の雄大な姿は見ることが出来、また戸隠鏡池から少々離れた神社の参道では樹齢を重ねた巨木が両脇に聳える並木道を散策することが出来るようになっています。

戸隠鏡池へは長野駅からのアクセスが便利となっています。長野駅の駅前、7番乗り場から路線バス「バードライン経由戸隠高原行き」乗車で、戸隠鏡池最寄りのバス停「戸隠森林植物園」へは約1時間で着くことが出来ますが、こちらから戸隠鏡池まではさらに徒歩約30分の道のりとなっています。

戸隠鏡池の位置する戸隠には5つの神社が点在しており、駐車場はそれぞれの神社の近くに設置されています。最も規模の大きな駐車場は5つの中で真ん中に位置する中社の駐車場で、こちらに隣接する2つの駐車場のうち無料のものの駐車台数は100台となっています。ただ休日や連休、シーズン期は混雑する上、冬季は積雪等により一部利用が制限されることもあり、その場合には別の駐車場に誘導されることもあります。

中社には有料駐車場も設置されており、そちらは戸隠観光情報センターのものとなっています。こちらの駐車場には大型車も駐車可能となっていますが、普通車の場合駐車料金は500円となっています。また戸隠観光情報センターでは戸隠の観光情報が入手できるほか、お土産の販売や簡単な飲み物やスイーツ等の販売もされているので、駐車場利用以外で訪れるのもおすすめです。

中社以外の駐車場としては、宝光社からみて最も奥に位置する奥社と九頭龍社にも2つの駐車場が設置されており、有料と無料併せて約100台が駐車可能となっています。ただ駐車場から奥社と九頭龍社は約2キロ離れており徒歩で回る際に時間がかかるため、満車の場合には待っても駐車場が空かない可能性があり注意が必要です。またこちらの有料駐車場での普通車の駐車料金は600円と中社に比べ少々お高くなっています。

戸隠の中で最も手前側に位置する宝光社の駐車場は舗装されていないため駐車可能台数が駐車の仕方によって変わりますが、おおむね15台～20台が駐車可能で、駐車場と神社までの距離が近いため満車でも待てば駐車可能となっています。またこれらの駐車場の中でも戸隠鏡池に訪れる際には中ほどの中社、あるいは最も奥に位置する奥社と九頭龍社の駐車場が最も近くおすすめです。

これだけ多くの駐車場が設置されている戸隠鏡池周辺ですが、気を付けたいのは紅葉シーズンには渋滞回避のため交通規制が行われるということ。例年10月上旬から下旬にかけての土日祝日の午前9時～午後16時半頃にかけては交通規制が敷かれ、路線バスとタクシーのみしか通行できなくなるため、紅葉シーズン期の土日祝に戸隠鏡池を訪れたい方はそのことを念頭に置いておきたいところです。

日本アルプスの美しい山々が連なる長野県内でも名峰として知られる戸隠山。そんな戸隠山に位置する戸隠鏡池は紅葉の時期には長野県内でも紅葉の名所としてトップを争うほど人気を博しています。絶景の紅葉を目にしたいのであれば、そんな戸隠鏡池を一度訪れてみてはいかがでしょうか。