会津駒ケ岳をご紹介
山に残る雪の一部が駒の形に見えるということから「駒ヶ岳」という名前が付いたといわれる会津駒ケ岳。福島県南会津郡桧枝岐村にある会津駒ケ岳は日本百名山の1つでもあり、標高は2133メートル、尾瀬国立公園の北側に位置します。山の麓から山頂まではブナ林、オオシラビソの原生林が楽しめる他、頂上付近には大湿原が広がり、高山植物が楽しめます。
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会津駒ケ岳の魅力を探る
「中門岳方面からの会津駒ケ岳」https://t.co/cGh6fXYFG0 pic.twitter.com/n1HCcxZTtK
そして会津駒ケ岳は地元の信仰の山でもあり、駒岳大明神が祭られているそうです。春や冬は山スキーも楽しめます。また、会津駒ケ岳には駒の小屋という山小屋もあるので山での宿泊も可能です。今回は会津駒ケ岳へのアクセス方法からおすすめの駐車場、登山ルートや時間、登山の際の注意点までたっぷりとご紹介していきます。
会津駒ヶ岳で楽しめる高山植物は?
花の百名山にも選ばれている会津駒ケ岳の麓はミズナラの林、中腹にはブナの原生林が広がっています。雪解け後にはブナの眩しいほどの新緑が、秋には息をのむほどの紅葉が楽しめます。ブナの原生林を抜けると多雪地帯特有のオオシラビソの林が広がります。頂上付近は高山植物の可憐な花々が楽しめ、登山者の疲れを癒してくれます。
チングルマに年輪?会津駒ケ岳から。 - http://t.co/1ppYtwIYy9 pic.twitter.com/H0HdRaIRVA
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会津駒ケ岳は高山植物のメッカとしても有名なんです。7月の遅い雪解け後にはチングルマ、イワイチョウ、キンコウカ、ニッコウキスゲ、ミヤマリンドウ、そして駒ケ岳で有名なハクサンコザクラが姿を現します。見ごろは7月後半から8月にかけて。国立公園特別自然保護区内なので植物の持ち帰りは禁止されています。くれぐれも気を付けましょう。
会津駒ケ岳の登山時間は?
バス停からも近い滝沢登山口から山頂までルートの平均的な登山時間は、登りが約4時間、下山は約3時間の計7時間になります。山頂から中門岳間は往復約2時間、山頂付近の山小屋、駒の小屋から大津岐峠間は往復3時間半と足を延ばすほど時間も変わっていきます。季節や天候によっても変わるので、時間に余裕をもって登山するようにしましょう。
会津駒ケ岳の登山ルートは?
会津駒ケ岳にはいくつかの登山ルートがありますが、日帰り可能な一般的なルートをご紹介します。バス停や駐車場からも近い滝沢登山口を利用するルートです。急な階段を上り、水場を過ぎて駒の小屋を通り、会津駒ヶ岳山頂に出ます。帰りは同じルートを通って下山するようになります。このルートだと大体往復7時間くらいになります。
会津駒ケ岳山頂付近から。北から雲が来てますが、いい天気、いい風。 pic.twitter.com/uHV7Oby32n
— 小島一則 (@suttenmalco) October 9, 2017
他には、白樺小屋キャンプ場からキリンテ沢を抜けて大津岐峠に出て駒の小屋を通り、会津駒ヶ岳山頂へ行くルートもあります。このルートだと片道で5時間半位かかります。駒の小屋から会津駒ケ岳山頂までは約20分の道のりになります。くれぐれも暗くなる前に下山するように計算をして、登山を開始するようにしましょう。
会津駒ケ岳登山の際に準備するものは?
会津駒ケ岳登山の際に便利なグッズをご紹介します。まずはマストアイテムの30L以下の登山用リュックと登山靴を揃えましょう。あとは登山ウェアとレインウェア、帽子、サングラスの他、携帯電話、コンパス、ティッシュ、日焼け止め、ゴミ袋、熊よけの鈴も用意しましょう。飲み物と携帯食も必ず準備しましょう。小型ライトもあると便利です。
会津駒の小屋:小屋周りの湿原も徐々に色づき、下旬から草紅葉の見頃へ。朝晩7℃+日没早まり→早出早着&防寒具+ライト必携。木道は足元注意。 - 17年09月19日(火) https://t.co/o6KyWZNRf9 pic.twitter.com/JEcehKkBwv
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雪がある時の登山の場合は、慣れている方は6から8本歯の軽アイゼン、初心者の方は前爪のある10から12本歯のアイゼンを使用するようにしましょう。また、雪の上でバランスをとるために、ダブルストックもおすすめします。ただし、雪の上以外でのアイゼンは使用禁止なので、滑り止めをおすすめします。ストックを使用する際は必ずキャップをつけるようにしましょう。
会津駒ケ岳の冬の登山の注意点は?
会津駒ケ岳の冬期の登山についてご紹介します。会津駒ケ岳は雪に覆われている時期が長く、7月の中旬でも駒の小屋から大津岐峠にかけて約2割りくらいは雪の上を歩くことになります。冬スキーや冬登山のメッカとしても人気の山ですが、いくつか注意が必要です。駐車場下の辺りは毎年5月の連休頃に雪崩がおきやすくなるので、雪崩の形跡などにも注意して歩きましょう。
駒の小屋から会津駒ヶ岳へ
— チュウ (@vicinanze27) April 25, 2016
雪が少ない年でも安心して下さい、たっぷりありますよ(^^♪
燧ヶ岳もクッキリ見えました。#チュウノソクセキ#チュウノミラーレス#会津駒ヶ岳 pic.twitter.com/39ukpRg1sM
冬スキーが人気の山だけあり、冬でも登っている人が多いので、登るときはスキーや足跡を目印に登ることができます。ただし下山時はスキー跡だけをたどっていくと迷いやすいので、必ず足跡をたどり、地図やコンパスなどの装備も忘れないようにしましょう。また、ルートを示す赤テープの目印が木につけてありますのでこちらも確認するようにしましょう。
会津駒ケ岳での宿泊先は?
会津駒ケ岳は日帰り登山が可能な山ですが、会津駒ケ岳を堪能したい方には山小屋での宿泊をおすすめします。会津駒ケ岳の頂上付近には駒の小屋という4月末から10月末まで開いている山小屋があります。山雑誌にも載っていて、山好きの間では人気の山小屋なんです。ガスも水道もない山小屋では、夜はランプが灯ります。定員は28名、要予約で素泊まり1人1泊3千円です。
自炊スペースには限りがありますが、自炊も可能です。もちろん手ぶらでも大丈夫。インスタントラーメンや温めるだけのごはん、缶詰などもヘリで輸送しているため、山の価格にはなりますが購入が可能です。夕食時には皆でテーブルを囲み、宴会が始まる時も多いんだとか。宿泊のキャンセル料はかかりませんが、早めに連絡を入れるようにしましょう。
10月の「駒の小屋」
— tarai39 (@tarai39) November 23, 2017
会津駒ヶ岳にて pic.twitter.com/iKqwHJO0t1
駒の小屋の宿泊予約電話番号は080-2024-5375で電話受付時間は19時20分までとなっています。また、駒の小屋のホームページでは登山情報や宿泊キャンセル情報も載せているのでこまめにチェックしてみましょう。登山の装備についての質問などにもメールで親切に返信してくれます。メールアドレスはinfo@komanokoya.comです。
会津駒ケ岳の駐車場情報は?
会津駒ケ岳へ登る方のために駐車場情報をご紹介します。会津駒ヶ岳滝沢登山口に一番近い駐車場は、国道352号線から滝沢登山口に入る案内を進んでいくと、トイレや足洗い場の小屋のあるところが駐車場になっています。ここは乗用車しか入れないのでご注意ください。ここは20台程停められます。この駐車場が満車の場合には、車道の路肩に停めるようになります。
車道の路肩にも駐車スペースがない場合は、国道352号線を田島方面に進むとテニスコートが見えてきます。その隣が駐車場になっています。万が一こちらも満車の場合は、アルザ尾瀬の郷の駐車場が利用できます。一番遠い駐車場から登山口までは、徒歩で約15分の距離になっています。登山口のトイレは使用禁止になっている場合があるので注意しましょう。
会津駒ケ岳へのアクセス方法は?
会津駒ケ岳へのアクセス方法をご紹介します。まずは会津若松駅から電車でのアクセス方法です。会津鉄道に乗り会津田島駅下車。会津田島駅から会津バスに乗り換え、会津高原尾瀬口駅経由で駒ヶ岳登山口バス停で下車します。会津若松駅から会津田島駅までは約1時間、会津田島駅から登山口までの所要時間は約2時間になります。
東京方面から電車でのアクセス方法をご紹介します。まずは浅草や北千住から東武鉄道リバティに乗り、約3時間弱で会津高原尾瀬口駅に到着します。そこから会津バスに乗り換えて、約1時間半で会津駒ケ岳登山口下車に到着します。リバティは1ヶ月前の9時から指定席予約を受け付けているので、早めの予約をおすすめします。
東武鉄道のリバティの予約が取れない場合の裏技利用もご紹介します。まずは東武鉄道で南栗橋下車、そこから東武日光行きの電車に乗り換え、下今市駅下車。そこからリバティに乗り換えると、なんと特急料金なしで会津高原尾瀬口駅まで乗ることができるんです。座席が空いていれば座ることもできるので、予約が取れない場合はおすすめです。
次は車でのアクセス方法をご紹介します。まずは東京方面から車でのアクセス方法です。東京方面からは東北自動車道利用で、西那須野塩原インターでおります。そして国道400号線を西方向に進み、国道121号線に出るのでそこを北に進みます。その後国道352号線を会津高原尾瀬口駅方面に向かいます。インターから登山口までは約2時間半で到着できます。
新潟方面からの車でのアクセス方法ですが、会津只見町を通る国道252号線を利用します。こちらは冬期は利用できませんのでご注意ください。また、冬期に車でアクセスする場合は雪道用の設備が必要になりますので、くれぐれもご注意ください。駐車場も除雪されていないので、かなり手前の桧枝岐温泉スキー場の駐車場に停める必要があります。
会津駒ケ岳登山の際の注意点は?
会津駒ヶ岳ではテントの利用は禁止されてるので、宿泊を予定する場合は山小屋の駒の小屋や近辺の民宿をご利用ください。また、登山口に一番近いトイレは駐車場の所にありますが、使用禁止になっている場合も多いので、道の駅桧枝岐の山旅相談所内のトイレを事前に利用されていくことをおすすめします。また山頂近くの駒の小屋のトイレも利用可能です。
駒の小屋オリジナル珈琲を2つお買い上げ(^-^) pic.twitter.com/7toBJqtjHK
— キャノンで〜る (@GTR_zaskar) September 29, 2017
駒の小屋に宿泊しない場合は、暗くなる前の下山をおすすめします。登山口の所には登山届を出せるようになっていますので、必ず届を出してから登ることをおすすめします。駒の小屋では食料品やここでしか手に入らない駒の小屋オリジナルグッズも売っているので、ぜひ細かい現金を持っていきましょう。
会津駒ケ岳に登ってみよう!
会津駒ケ岳の情報はいかがでしたでしょうか?今回は初心者でも行きやすいように、会津駒ケ岳のアクセス方法からおすすめの駐車場、登山ルートや時間まで徹底調査しました。初心者でも十分に日帰り可能な山ですが、ぜひ人気の駒の小屋への宿泊をおすすめします。自然豊かな日本百名山、会津駒ケ岳の魅力を堪能しましょう!
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