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銀山温泉の藤屋がかっこいい!隈研吾による建築の見どころをご紹介!

銀山温泉の藤屋がかっこいい!隈研吾による建築の見どころをご紹介!
投稿日: 2017年12月13日最終更新日: 2020年10月8日

山形県にある銀山温泉は、江戸時代から銀山の湯治場として知られる風情ある温泉街です。その銀山温泉で古くから続く温泉旅館の一つ「藤屋」が2006年に世界的に有名な建築家・隈健吾のデザインでリニューアルしました。今回は高級旅館「藤屋」の建築美をご紹介します。

銀山温泉で新生「藤屋」の建築美に注目!見出し

風情ある鄙びた温泉街、山形県銀山温泉。老舗の温泉旅館が軒を連ねる中で、その中心部にひと際目を引く建物があります。江戸時代創業の温泉宿「藤屋」。2006年に世界的な建築家・隈研吾がリノベーションを手掛け、そのモダンと和の伝統を融合させたスタイリッシュな美しさで注目されています。今回はその「藤屋」の魅力をたっぷりご紹介します。

山形県の銀山温泉とは見出し

銀山温泉は、山形県尾花沢市に古くからある温泉街です。東京駅から新幹線で3時間半、大石田駅にて下車。そこからバスで30分走ったところにある「銀山温泉」。この地は江戸時代には「延沢銀山」と呼ばれた大銀山として栄えていました。銀山が衰退し、閉山した後は湯治場として知られ、宿屋も細々と営業を続けていました。

大正時代には大洪水の被害を受けましたが、昭和になって新たに源泉が掘り当てられ、徐々に賑わいを取り戻します。特にNHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となってから全国的に有名になり、一躍脚光を浴びました。また「千と千尋の神隠し」の世界観を彷彿とさせるということでも人気です。

街の中心を流れる銀山川を挟んで両側に14軒の旅館が立ち並び、その中には国の重要文化財となっている建築物もあり、大正ロマンを感じさせる風情溢れる温泉街です。街にはガス燈があちこちにあり、夕方になるとそのガス燈に灯がともり、街中が幻想的な雰囲気になります。

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銀山温泉「藤屋」のデザインは「和の大家」隈健吾見出し

大正時代から続く旅館が立ち並ぶ中、銀山温泉の中心部に位置するひと際目を引く建物が「藤屋」です。「藤屋」は江戸時代創業の老舗旅館ですが、2006年にリニューアルしました。古くから慣れ親しまれた銀山温泉の街並みを守るため、外観は元のままに維持しつつ、内装をリノベーションし、その美しいデザインが見るものを魅了しています。

この新生「藤屋」のデザインを手掛けたのが、建築家・隈研吾氏。日本を代表する、世界的に有名な建築家です。木材を使用するなど、「和」のテイストを取り入れたデザインが特徴で、「和の大家」と呼ばれています。隈研吾氏は、2020年開催の東京オリンピックのメインスタジアムである新国立競技場の設計も手掛けています。

銀山温泉「藤屋」の外観は凛とした美しさ見出し

銀山温泉「藤屋」の外観は白木をふんだんに用いた木造三層造りの建物。客室はわずか8室の高級デザイナーズ旅館です。特に夕暮れになり街にガス燈の灯がともると、その美しさは際立ちます。2008年の国際照明デザイナー協会(IALD)の最優秀賞を受賞した間接照明が「藤屋」の白木の縦格子を温かく照らします。

銀山温泉の街中は一般車両は通行が禁止されています。「藤屋」に行くには指定の場所に車を駐車し、旅館の送迎を利用します。「藤屋」は銀山温泉の中心に位置し、存在感のある外観で際立っています。外観は周囲の街並みに溶け込みつつ、木の繊細さと力強さの両方を兼ね備えた美しさで一際目を引きます。

隈研吾氏デザインのロビーは洗練された空間見出し

風情溢れる老舗の温泉街にふさわしいノスタルジーを感じさせる外観から一歩館内に足を踏み入れると、そこには思いがけずモダンでスタイリッシュな空間が広がっています。内装をデザインした隈研吾氏の異名「和の大家」の名にふさわしく、格子状に並べられた木のぬくもりと和の伝統が、洗練された現代建築と見事に融合した世界がそこにあります。

ロビーは吹き抜けになっていて、高い天井が解放感溢れる空間となっています。ロビーと内部の壁は「簾虫籠(すむしこ)」と呼ばれる竹製のスクリーンと手漉き和紙で仕切られています。外部とは特殊な緑色のステンドグラスで仕切られ、竹製スクリーンとステンドグラスがうっすらと重なり合うようにデザインされ、静寂と洗練の空間を作り出しています。

「簾虫籠」の竹のスクリーンに使われているのは、3万本におよぶ大分県の真竹をそれぞれ40本ほどに割いたもの。約120万本の竹が金沢の棟梁により丁寧に一本ずつ固定されています。また、ステンドグラスはフランス製の手吹きガラスに日本人の作家が特殊加工を施しています。職人による美しい手仕事を、巧みに配された間接照明がさらに引き立てます。

コンセプトは「非日常」見出し

隈研吾氏は、「藤屋」のデザインについて、時間と空間を重ね合わせること、を意識して設計されたそうです。繊細なつくりからは、丁寧に時間を重ねるにつれて深い輝きを増すようにデザインされていることがわかります。館内全体が芸術作品のようで、この旅館のコンセプトである「非日常」を演出しています。

「藤屋」は、案内板やドアノブ、引き戸すらいっさいない造りになっています。廊下を歩いていくと、どこが部屋の入り口かわからないほどです。宿のスタッフが壁に手をかけるとそこが開き、やっとドアであることがわかる、という具合。忍者屋敷のようと感じる人もいるほど、ワクワクするまさに「非日常」の世界です。

木の温もり際立つ銀山温泉「藤屋」のシンプルな客室見出し

「藤屋」には全8室の客室があり、3タイプに分かれています。客室のドアには部屋番号を表示した札やドアノブがなく、いたってシンプルで無駄のない作り。寝室と内風呂の壁も取り払われ、洗練された中にも木の格子や梁が醸し出す木の温かみが感じられるお部屋となっています。

「藤屋」のお部屋は、A・B・Cの3タイプ。Aタイプはプライベートバス付で、洋室と和室から選べます。B,Cタイプは和室のみです。Aタイプの特別室は1畳の寝室と4畳の居室がついていて、居室には窓際にテープルと椅子があり、照明は天井に埋め込まれたシンプルなつくり。寝室には手漉き和紙が用いられ、間接照明の淡い光が癒しの空間を作り出しています。

客室は8室すべてが2階と3階にあり、銀山川と銀山温泉の街並みを窓から望めるつくりになっています。客室にテレビはなく、タブレットが置かれているだけ。風情ある街並みを洗練と温もりがマッチした空間から眺めながら、極上の非日常を満喫することができます。

銀山温泉「藤屋」自慢のプライベート温泉見出し

「藤屋」のお風呂はすべて貸し切りのプライベート温泉。お風呂は1階に4ヶ所、3階に1ヶ所あります。1階のお風呂は「竹」「ひば」「石」「地下のお風呂」の4種類で、空いていれば24時間いつでも貸し切りで入浴できます。3階の檜の露天風呂だけはチェックイン時に予約が必要です。

5か所のお風呂では、他のお客様のスリッパが入り口になければ貸し切りで利用できます。客室は全8室しかないので、他のお客様と重なることはめったになく、好きなお風呂に好きな時に人目を気にせずに入ることができます。それぞれ趣が違ったお風呂なので、ぜひ5か所すべてを制覇したいものです。

銀山温泉が最も美しい時間帯を「藤屋」で過ごす見出し

銀山温泉が最も美しい時間帯は、陽が落ち始める夕暮れ時。街のそこかしこにあるレトロなガス燈に灯がともされ、街中がタイムスリップしたかのようにノスタルジックで幻想的な雰囲気に包まれます。この時間に外に出て銀山温泉の街を散策するのもいいですが、「藤屋」に宿泊したなら是非お部屋の中で楽しみましょう。

「藤屋」では全8室が銀山川に面したつくりになっているので、窓の目隠しを取れば部屋の窓から銀山温泉の街が見渡せます。夕食をゆっくり食べながら、黄昏時のガス燈の点火から徐々に陽が落ちて街全体がガス燈の明かりで照らされる移り変わりを堪能できるのはこの旅館だけの贅沢な時間の過ごし方です。

銀山温泉「藤屋」の懐石料理で地元の食材を楽しむ見出し

夕食はお部屋でいただく和懐石で、地元山形や東北の海と山の恵みをふんだんに使ったお料理が一品ずつ運ばれてきます。ホッキ貝やボタンエビなど東北の海の幸に加え、山形牛など、地産地消をモットーにした趣向を凝らしたお料理がセンス良く盛り付けられています。

食前酒、お造りから最後の水菓子まで、一品ずつ丁寧に作られた料理は、味もさることながら目も楽しませてくれる鮮やかなしつらえです。旅館全体のコンセプトである「非日常」がお料理にも表現され、食材にも食器にもこだわった丁寧で美味しい料理に日常をしばし忘れることでしょう。

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銀山温泉「藤屋」で極上の「非日常」を見出し

いかがでしたでしょうか?「藤屋」はノスタルジー溢れる銀山温泉にモダンとスタイリッシュを見事に溶け込ませた、世界的建築家・隈研吾による芸術作品。「和の大家」の手による和の美が集結された静寂と洗練のプライベート空間で、極上の「非日常」を味わってください。

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投稿日: 2017年12月13日最終更新日: 2020年10月8日

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