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中国の汕頭観光情報!老街と呼ばれる古い街並みや自然の絶景など見どころ紹介!

中国の汕頭観光情報!老街と呼ばれる古い街並みや自然の絶景など見どころ紹介!
投稿日: 2017年12月29日最終更新日: 2020年10月8日

中国の広東省にある汕頭は、古い街並みの散策や歴史を感じる史跡、美しい自然の風景が楽しめる観光の穴場。汕頭刺繍で有名な街でもあります。これから中国旅行を計画している人のために、見どころいっぱいの汕頭の観光情報やグルメ情報をまとめました。

見どころたくさん!中国の汕頭観光ガイド見出し

広い国土を持つ中国には有名な観光地がたくさんあります。今回ご紹介するのは広東省にある汕頭という街。北京や上海のような華やかな大都市ではありませんが、趣のある街並みや史跡、美しい自然の風景が楽しめる観光スポットが数多くある穴場の街です。さっそく、汕頭のおすすめ観光スポットや地元のグルメ、アクセス情報などをご紹介しましょう。

中国の汕頭とはどんな街?見出し

中国の広東省の東、南シナ海に面した汕頭は海沿いという土地柄外国との交流が盛んな港湾都市です。台湾や香港にも程近く、街並みや食べ物はどこか似た雰囲気も感じられます。読み方は「シャントウ」または「スワトウ」と読み、中国表記では「汕头」と書きます。また、汕頭と聞くと刺繍のハンカチを思い出す人も多いと思いますが、伝統工芸のスワトウ刺繍の産地でもあります。

汕頭の名物「老街」を散策してみよう見出し

汕頭の港は1840年のアヘン戦争の後対外に開かれ、華僑が行き来するなかで外国との交流が盛んになりました。当時の汕頭にはヨーロッパの影響を受けた建物が流行し、ヨーロッパの教会のように繊細な装飾が施された騎楼と呼ばれる建築物がたくさんあります。このような騎楼が見られるエリアは「老街」と呼ばれ、街並み全体が19世紀の史跡とも言えます。この街並みに惹かれて汕頭を訪れる観光客がたくさんいます。

老街は汕頭の中心部、金平区で見ることができます。金鳳壇バスターミナルから放射状に延びる道沿いには様々なお店が立ち並び、街並みを見るだけで楽しめます。現在の老街は老朽化が著しく、建物に危房(危険家屋)と書かれた紙が貼られていたり修復中の建物があったりと、かつての老街の姿が見られなくなっているエリアもありますが、色々な路地を歩いてお気に入りの場所を見つけてみましょう。

老街でぜひ見ておきたい風景は、金鳳壇バスターミナルから程近い小公園周辺。ここには百貨大楼という豪華絢爛な建物があります。百貨大楼は1932年にインドネシア華僑が開いたデパートで現在は営業していませんが、汕頭の老街のランドマークのような存在となっています。一時は老朽化のため取り壊されることになっていましたが趣のある街並みの保存を求める声が多く、汕頭老街の観光名所として修復されました。

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汕頭の人気観光スポット1:陳慈簧故居見出し

汕頭市の北部、澄海区にある「陳慈簧故居」は、19世紀の華僑である陳慈黌の住居跡です。香港とタイで成功し巨万の富を得た陳慈黌は家族や親類のために多くの豪邸を建て、栄華を極めていたそうです。現在史跡として公開されている陳慈簧故居は数ある陳氏の豪邸の中でも最も素晴らしい邸宅で、部屋数は500室以上と言われています。当時は窓の開け閉め係が雇われていたとの逸話も残っています。

陳慈黌故居は東洋と西洋両方の建築様式を取り入れた史跡で、邸宅というよりマンションと表現する方がしっくりくるかもしれません。階段や廊下は迷路のように入り組んでいるので探検気分で楽しく見学ができます。部屋の装飾や家具、アンティークの調度品にも注目。史跡の敷地内にはお土産や地元の食材を扱うお店もあります。

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汕頭の人気観光スポット2:礐石風景区見出し

老街のある汕頭市の中心部から汕頭港を挟んで南側には、「礐石風景区」という観光エリアが広がっています。風景区とは公園のように景観が整備された場所のことで、中国各地には多くの風景区が造られています。老街から礐石風景区へ行くには、全長2.4kmの礐石大橋を渡るか汕頭市人民広場フェリーターミナルからフェリーを利用します。また、汕頭市街の東側、汕頭駅方面からは汕頭海湾大橋を渡ります。

広い礐石風景区の敷地内には大小合わせて43個もの山があります。山肌は岩でできており、長い年月を経て風雨に削られた岩は様々な形の奇岩となって見応えがあります。また、この岩山を利用して洞窟やトンネルが作られ、テーマパークのような雰囲気も楽しめます。緑に囲まれた風景区には池や渓流の水場もあり、美しい眺望を堪能しながらゆっくりと散策したいスポットです。

礐石風景区内には様々な建物があります。山の上にある飄然亭からは対岸の汕頭市街が見渡せるほか、汕頭開港のすぐ後に建設された英国領事署旧跡も史跡として一見の価値があります。また、礐石風景区の東岸に新たに造営された天壇花園は、古代建築の専門家が設計を手がけた白花尖大廟や万仏宝塔などの見どころが揃う、訪れておきたいエリアです。なお、礐石風景区は華南第一園とも呼ばれています。

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汕頭の人気観光スポット3:南澳島見出し

海沿いの街、汕頭にはビーチリゾートもあります。莱芜渡口フェリーターミナルからフェリーで約40分の場所にある南澳島は、美しい海と緑の森の自然にあふれた小さな島です。2015年には全長11kmの南澳大橋が開通し、汕頭市街から車でもアクセスできるようになりました。南澳島は漁村でもあり、牡蠣や海藻などの養殖が行われています。

南澳島の西側の黄花山エリアは南澳海島国家森林公園となっており、長山尾砲台などの史跡や北回帰線の標識自然之門もある見どころの多いエリア。また、東海岸はビーチリゾートの青澳湾があり、柔らかく白い砂浜と青く穏やかな海は海水浴にぴったり。島のホテルに宿泊するもよし、日帰りもよしの気軽なビーチとして、中国国内からの観光客はもちろん、欧米の旅行者からも人気です。

汕頭のローカルグルメ見出し

広東省にある汕頭ですが、食べ物は台湾や香港とよく似ています。例えば、牡蠣の入ったオムレツ風の「蠔餅」。小粒の牡蠣と春菊などの野菜をオムレツにしたもので、ニンニクのきいた魚醤などをつけていただきます。老街周辺には昔ながらの安いお店がたくさんあるので、ピンときたら思い切って入ってみてはいかがでしょうか。お客さんがたくさんいるお店がおいしさの目印です。

汕頭では火鍋もおいしいです。牛肉や野菜をしゃぶしゃぶのようにさっと茹でて、好みのタレでいただきます。タレは甘めから激辛までバリエーション豊富で、食材に合わせて使い分けることもできます。肉団子も入ってボリュームたっぷり。次の日の観光も元気に歩けそうな汕頭グルメです。なお、台湾の高雄には汕頭火鍋という有名店もあります。

台湾で人気のスイーツ、豆花も汕頭で食べることができます。老街にある豆花の人気店「広場老牌豆花甜湯」では、注文するとお店の大きな桶にたっぷりと入った豆花をお玉ですくい、小皿に取り分けてくれます。トッピングにはごまがかかって甘い豆花に香ばしさをプラス。台湾よりもボリュームは控え目なので、お腹がいっぱいでもツルリと入ってしまいそうです。

汕頭名産の刺繍ハンカチをお土産に見出し

汕頭の名を有名にしているのは何と言っても刺繍です。中国には元々刺繍は伝統技術として受け継がれていましたが、今からおよそ100年前、ベルギーの宣教師から伝わったレースのエッセンスが融合してスワトウ刺繍が出来上がりました。草花や蝶、鳳凰などの優美で緻密なデザインを手で縫い上げるのは熟練者でも時間のかかる仕事。ハンカチを1枚作るのに3ヶ月かかることもあるのだとか。

中国三大刺繍の一つに数えられるスワトウ刺繍。日本でも、スワトウ刺繍のハンカチは女性の憧れです。着物にもスワトウ刺繍があしらわれたものがあるほど。スワトウ刺繍のハンカチを購入するなら、空港など外国人向けのお土産を扱うお店を探しましょう。中国にはハンカチを使う習慣がないため、市街のお店にはハンカチは売っていないからです。ハンカチを洋服に縫い付けてリメイクもおすすめ。

汕頭までのアクセス方法見出し

汕頭には汕頭外砂空港という空港がありますが、残念ながら日本の空港からは直行便は運行していません。日本から飛行機で汕頭外砂空港を目指すなら、上海の浦東空港を経由するのが便数が多くおすすめです。上海以外にも、中国各都市の42ヶ所の空港や台湾、香港、シンガポール、マレーシア、タイの7つの空港から発着便があります。

鉄道でのアクセスは廈深高速鉄道が便利です。福建省のアモイ北駅と広東省の深圳北駅を結ぶ廈深高速鉄道が汕頭にも停車するようになったことで、以前は深圳から6時間程度かかっていたのが2時間30分ほどに短縮されるようになりました。広州からは電車で8時間程度かかります。なお、汕頭市内の移動はバスが主な交通手段となります。

魅力あふれる汕頭へ街歩きの旅に出よう見出し

中国広東省の港町、汕頭をご紹介しました。小ぢんまりとした街ながら、老街の趣ある街並みから美しいビーチリゾートまで、見どころがたくさんある汕頭。修復工事が進む老街のこれからの風景も楽しみです。ぜひ一度、汕頭の街を散策しに出かけてみませんか。

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