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節分の豆まきの意味や由来は?正しいやり方や作法も詳しく説明!

節分の豆まきの意味や由来は?正しいやり方や作法も詳しく説明!
投稿日: 2018年1月20日最終更新日: 2020年10月8日

日本に住んでいる人は幼い頃から当たり前のように節分の豆まきをしていると思います。でも、なぜこの節分の豆まきを行うのかをはっきり説明できる人はあまりいないのではないでしょうか。そこで、今回は節分の豆まきの由来や意味、作法について詳しく調べてみましょう。

節分の豆まきは何でやるの?見出し

毎年2月3日の日に行われる節分の豆まき。なぜこのような行事が行われるのか意味もわからずただ豆まきをしている人もいるのではないでしょうか。改めて考えてみると疑問がどんどん湧いてきます。なぜ鬼を倒すのか、なぜ大豆なのか。どんな由来でこの行事が行われるようになったのか。では、気になる節分の豆まきについて調べてみましょう。

節分の豆まきはなぜ2月3日?見出し

そもそもなぜ、節分の豆まきは2月3日に行われるのでしょうか。それは、『節分』は季節を分けると書きます。今では元旦は1月1日ですが、旧正月では春が感じられるようになる立春を元旦としていました。冬を終え、春を迎えるということは新しい年を迎えるという事で、一年の中でもとても大切な日なのです。

そしてその季節と年の変わり目、それが立春の前日です。これが旧正月では今の大晦日にあたり、今でいう節分の日の2月3日にあたるわけです。その年の変わり目というのは邪気が入りやすいと考えられており、悪いものを祓い、新しい年を迎えるという行事がたくさん行われる日でもあったのです。

節分の豆まきの由来は何?見出し

節分の日の豆まきの由来ですが、これは追儺(ついな)という古代中国から伝わった行事に由来しています。豆まきとして庶民に親しまれるようになったのは江戸時代に入ってからです。平安時代の頃の追儺(ついな)は弓と矢で魔物を追い払っていましたが、広範囲に撒くことができ、生命力に由来する豆が弓矢に変わって撒かれるようになりました。

節分の豆まきの正しいやり方と作法は?見出し

節分の豆まきですが、正しいやり方や作法を知っていますか?なんとなく部屋や庭に豆をまいていませんか?伝統行事と言ってもきっと正しいやり方を知っている人の方が少ないのではないでしょうか。節分の豆まきにはちゃんとした正しいやり方があるんです。正しい作法と豆まきのやり方を知って、今年の豆まきは完璧にマスターしましょう!

まず豆まきの豆は必ず炒った豆を使用します。これは旧年の災いなどを全て払い捨てる、という無病息災を願うために行われる行事なので、撒いた豆から芽が出ては縁起が悪いのです。ですからきちんと炒って、芽の出ない豆を使用します。市販の物が今では一般的ですが、地域や神社によっては前日や、当日炒った豆で行うというやり方もあります。

そして豆まきの時間帯は夜間に行うのが正しい作法です。理由としては鬼は夜にやってくると言われていたからです。そして豆まきをする人にも決まりがあります。本来であれば、そのお家の家長がまくというのが正しいやり方です。でも今の日本では、家長であるはずのお父さんがなぜか鬼役をやらされていたりすることが多いかもしれません。

また、豆をまく適任者は他にもいます。それはその年の年男、年女、そして厄年の人たちです。その年の干支に生まれた人はより縁起が良いため、他の人よりも邪気を強く追い払えることができるそうです。厄年の人は自分の厄払いのために豆を撒いて厄を払うと良いとされているのでもし該当する方がご家族にいればぜひ豆まき担当にしてください。

そして地域によって掛け声は変わりますが、基本的に『鬼は外、福は内』という地域が多いと思います。まず、鬼を追い払うために玄関や家の窓などを開けてから部屋の内側から外に向かって『鬼は外』と言って豆を撒きます。この時、鬼を追い出すのをイメージして奥の部屋から豆をまいていき、玄関から鬼を追い出してください。

その後すぐに窓や玄関の戸を閉めて鬼が入らないようにしてから『福は内』と言って部屋の中に豆を撒きます。そして豆まきが終わったら、そのまいた豆を最後に食べます。食べる個数は1年の厄除けの願いを込めながら、自分の数え年の1個多い個数を食べましょう。以上が豆まきの正しい作法です。今年はこの作法で完璧な豆まきをしましょう。

節分の豆まきはなぜ大豆?見出し

節分の豆まきになぜ大豆を蒔くのか不思議に思ったことはありませんか?それにもきちんとした理由があったんです。大豆は米に次いで神事に使われる事が多い穀物で、昔は穀霊が宿ると思われていました。米よりも粒が大きいため、穀霊で邪気を追い払うのに最適で、その昔、鬼に大豆を投げつけて退治したという言い伝えがあるからです。

そして炒った豆を使うのには、芽が出ると縁起が悪いという事の他に、『炒る』という言葉が鬼を『射る』という事にもつながっているのです。先ほどの、鬼の目に大豆を投げつけて『魔の目』を『射る』という行為が合わさって『魔が滅する』わけです。それで『魔滅』が『まめ』になり、豆をまく行為になったのです。

節分の豆まきでなぜ鬼を退治?見出し

子供の頃に豆で鬼を倒せるのか?という疑問を抱いた事がある方も多いと思います。私たちが想像するような、真っ赤でツノが生えていて強靭な体を持っている鬼だったら、豆まきの豆で退治できるとは思えません。しかし、本当にそういう想像上の鬼を豆で退治するために豆まきを行っていたのではありませんでした。

ここで出てくる鬼の意味は、邪気を象徴して『鬼』と呼んでいます。鬼という言葉は、目に見えない邪気の陰(おん)という言葉に由来していると言われていました。当時の人々では理解できなかった災害や飢饉、疫病などの恐ろしい事が起きるのは全て鬼の仕業と考えられていたため、それを象徴する鬼が豆まきの標的になっていったのです。

しかし、地域によっては鬼が退治されない地域もあるそうです。鬼を悪としない地域の風習や、鬼を祀っている神社での節分では、当然ながら『鬼は内』なのだそうです。そして鬼は外と言わない神社は思ったよりもたくさんあります。悪者を退治してくれる鬼が祀られている場合や、鬼も改心すると言われている場合など、理由はいろいろあるようです。

節分の豆まきの時の掛け声とその意味は?見出し

豆まきの際にかける掛け声は、『鬼は外、福は内』これが一般的だと思います。しかし、地域や神社、苗字などによってもこの掛け声が違う場合があるのです。『鬼は内、福も内』や『福も内、鬼も内』、『福は外、鬼は内』『福は内』のみなど、種類が様々です。一体どうしてそうなったのか、その掛け声と意味について少し見ていきましょう。

まず、神社で鬼を祀っていたら『鬼は外』なんて言ってはバチが当たります。そういった意味から『福は内、鬼も内』と言ったり、『鬼は内、福も内』と言う神社が幾つかあります。そして埼玉県にある鬼鎮神社では『福は内、鬼は内、悪魔外』という3つの掛け声をかけるそうです。この神社では金棒を持った鬼が奉納されています。

そして一般的な掛け声とは全く逆で、『福は外、鬼は内』という掛け声をかけるのが神奈川県にある千蔵寺です。これは厄神鬼王(やくじんきおう)という神様が堂内に鬼を呼んで鬼に説教して改心させて、社会復帰をさせるから、という意味があるそうです。また成田山新勝寺では同じような意味から『福は内』とだけ言って豆を撒きます。

また、人の苗字によっても『鬼は外』と言わない場合もあります。鬼頭さんや鬼沢さんなど、鬼という漢字がつく名字の人は『鬼は外』とは言わずに他の掛け声があるそうです。そして伝統的な商家をしているお家でも『鬼は外』とは言いません。商家では鬼は『大きい荷物』と考えられ、大きな荷物が家に入らないのでは商売が成り立たないためです。

最後はワタナベという名字の人は鬼を退治する必要がないと聞いたことはありませんか?平安時代に鬼を退治したのが渡辺綱だったため、鬼が恐れて子孫にも近づかなくなったと言われています。今日本にいるワタナベという名字の人は鬼から恐れられていて、『鬼は外』と言わなくていいどころか豆まきもしなくて大丈夫、という説があります。

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千葉・成田山の節分会を調査!豆まきの日程や芸能人ゲストは? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
間もなく開基1080年を迎える成田山新勝寺の節分会の行事に関し、豆まきの日程や、豆まきに参加する芸能人ゲストの顔ぶれなどを調査ご案内します。新春を迎えて2月の立春の前日、成田山新勝寺で節分に行われるいろいろな行事についてもまとめ紹介いたします。

節分の豆まきに使う柊鰯(ヒイラギイワシ)見出し

節分の時に玄関先に飾ってる柊鰯ですが、こちらを飾る意味をご説明します。あまり馴染みのない地域もあるかもしれませんが、西日本を中心として各地で見られます。こちらは鰯を焼く時の臭いで鬼を寄せ付けない、柊のトゲが鬼の目に刺さり痛くて鬼が逃げていく、という意味があるそうです。そしてどうやら鬼の弱点は目のようです。

節分の豆まきまでに厄払いをしよう見出し

節分の日と関係が深い厄払いですが、なぜ節分までに行うのが良いとされているのでしょうか。それはやはり、旧暦のお正月(現在の節分の日)の新年を迎える前に、邪悪な気を落としておきましょうという考え方がされていたためです。新年に邪悪な気を持ち込まないようにも、厄年の方は節分までにきちんと厄払いをしておきましょう。

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栃木県佐野市にある佐野厄除け大師は、関東の三大師とも言われ厄除けで有名です。お正月の初詣には約50万人もの参拝客が訪れます。厄年は一生のうちに数年あります。厄年には佐野厄除け大師で厄除けをしましょう。厄除けの方法や遠方から来る方のために駐車場もご紹介します。

今年も節分の豆まきで福を呼ぼう!見出し

いかがでしたか?今年は完璧な豆まきができそうでしょうか。子供の頃から慣れ親しんでいた豆まきという伝統行事にはこんなにも深い意味や歴史があったんです。日本人として自分の国の伝統行事の意味を理解して行うということは大切なことです。今年の節分の豆まきでたくさん福を呼んで、いい年になるようにしていきましょう!

投稿日: 2018年1月20日最終更新日: 2020年10月8日

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