生月島の観光・食事スポット紹介！絶景を楽しめる見どころ・アクセスまとめ！

その昔、遣隋使や遣唐使の時代に多くの賢人たちが中国へ渡りました。帰国のときに船上からこの島が見えてくると、人々が無事に日本へ帰って来られたと安心して息をついた、という言い伝えが生月島の名前の由来とされています。今日は、見る者の心を奪う素晴らしい絶景の生月島の観光スポットや、おすすめランチなど盛りだくさんでご紹介します。

長崎県平戸市にある生月島へのアクセスは、平戸島から生月大橋を渡ります。後述する生月島サンセットウェイなどの絶景ポイントへは、オートバイで行く方も大勢います。各観光地へは車でのアクセスが便利かと思いますが、生月バスが平戸島と生月島を路線バスで結んでいますので、バスを使うのも良いアクセス方法でしょう。

まず平戸島から生月島へはこの生月大橋を渡ります。橋の完成前は生月島は離島で、島へ渡るにはフェリーを利用するしかありませんでした。現在は、生月大橋と平戸大橋を経由して、九州全土と繋がっています。2010年からは無料で開放され、鮮やかなブルーの生月大橋は長崎県外からも大勢の観光客を惹きつけています。

生月大橋を渡ってすぐのところに、生月大橋公園があります。展望台などもありますので、ここからも素晴らしい絶景を楽しむことができます。お天気が良ければ車を降りて、散策道をのんびりと散策するのも良いでしょう。写真を撮るのにも、もってこいの絶景スポットのひとつです。

大バエ灯台は、生月島の最北端に位置しています。100メートルもの高さの断崖の上に立つ白い灯台からは、360度の素晴らしい絶景を堪能することができます。特に夕暮れ時は、水平線のかなたにゆっくりと沈んでいく太陽を眺めようと、たくさんの人たちが集まってきます。ぜひ夕暮れ時に訪れていただきたい絶景スポットです。

100メートルの断崖から下を見ると、コバルトブルーの海と真っ白い波しぶきのコラボレーションに目を奪われます。はるか下の方でカモメの鳴き声が聞こえ、この絶景を見るだけでも100メートルの高さを昇る価値はあるでしょう。ただし、高いところの苦手な方はご注意ください。

断崖絶壁が多い生月島西部でも、ひときわ目を引くこの奇岩。こちらの断崖は塩俵の断崖という、長崎県新観光百選にも選ばれた名勝です。厚く積もった溶岩流が、冷えて固まる際に収縮すると、節理という亀裂ができますが、塩俵の断崖は縦に柱状に割れた、柱状節理と呼ばれるものです。その規模は南北に500メートル、高さは20メートルもある凄まじいまでの絶景です。

まさに俵を高く積み上げたような塩俵の断崖を少し離れた場所から眺めてみると、空の青さと相まって打ち寄せる波しぶきを真正面に受け止める、塩俵の断崖の雄々しい姿が印象的です。自然が創り出したこの絶景の前では、人間の小ささを思い知らされるようです。ぜひ訪れていただきたいスポットです。

いろいろなテレビのコマーシャルでもお馴染みの絶景ロード、生月島サンセットウェイは生月大橋を渡ったところから始まっています。どこまでもひたすらに青い東シナ海と水平線を眺めながら走るのは、ライダーならずともぜひ体験してみたいですね。こんなにも爽やかなドライブを楽しめる場所はめったにないでしょう。

人々はこの光景を見たいがために、絶景ロードを走ります。この道がサンセットウェイと名付けられたのにも頷けます。水平線のかなたに沈む太陽は、一日の終わりを彩り、素晴らしい朝日を約束してくれることでしょう。サンセットウェイの先のサンセット。お天気次第ではありますが、ぜひ目に焼き付けたい絶景です。

大きなくじらのオブジェが迎えてくれる生月町博物館は、島の館と呼ばれて人々に親しまれています。生月島は江戸時代には捕鯨が盛んだった島です。益冨捕鯨と言われる生月島の捕鯨によって、平戸藩の財政は大いに潤いました。博物館の1階では当時の漁の様子や捕鯨についての展示があり、興味深いです。

博物館の2階には、伝統芸能など生月島での暮らしに関しての展示が多くあります。特に幕府の迫害を耐え忍び、キリスト教の信仰を受け継いできた隠れキリシタンに関しての展示は、生月島の歴史を語るうえで忘れることのできない重要なものです。午前9時から午後5時まで開館していますので、ぜひお立ち寄りください。

住所：長崎県平戸市生月町南免4289番地1 電話番号：0950-53-3000

山田教会は、長崎県及び各地で数多くの教会を手掛けた建築家、鉄川与助の設計によるロマネスク様式のカトリック教会です。1878（明治11）年に平戸に来た、アルベール・ペルー神父の洗礼を受けた人々が山田教会の最初の信徒となりました。こじんまりとした素朴な外観の教会です。生月大橋から車で5分ほどの、アクセスも良い場所にあります。

外観は素朴な建物ですが、内部は重厚な趣のアーチ形の天井が荘厳な雰囲気を醸し出しています。生月島には、明治時代にキリスト教が認められ、再宣教があってもこれに応じることなく、隠れキリシタン時代の信仰組織と様式を守り続ける、カクレキリシタンと呼ばれる信徒が今でも存在します。山田教会は、生月島のキリシタンの歴史を理解するうえで外せない場所です。

住所：長崎県平戸市生月町山田免442 電話番号：0950-22-4111（平戸市文化観光商工部観光課）

山田教会からほど近いところに、ガスパル様と呼ばれる慰霊碑が建っています。これは、1556年に生月島で生まれたキリシタン、ガスパル西が妻子とともに殉教した場所で、別名黒瀬の辻とも呼ばれています。キリスト教と深い関わりを持つ生月島には、キリシタンと言われた人たちの苦難の歴史を物語る場所が多くありますので、ぜひ訪れてみたいものです。

生月島には美味しい食事を楽しめるお店もたくさんあります。まずご紹介するのは、あごだしラーメンで有名な大氣圏です。あごというのはトビウオのことで、あごだしとはトビウオの炭火焼きを天日干しにして作った、あっさりですがコクのあるだしです。ここ大氣圏は、元祖あごだしラーメンのお店として、ランチなどお食事を楽しむ人で常に人気です。

住所：長崎県平戸市南免4432番地101 電話番号：0950-53-3130

ちゃんぽんはお馴染みの長崎名物ですが、こちらの寺田食堂はそのちゃんぽんと皿うどんが美味しいお食事のお店です。生月島に渡ってほど近いところにある、黄色い看板と青いのれんのお店です。太めのちゃんぽん麺に豚肉、イカ、野菜などの具がどっさりと乗っています。ボリューミーなのになぜか完食してしまう、寺田食堂のちゃんぽんはランチにおすすめです。

住所：長崎県平戸市南免4432番地48 電話番号：0950-53-1452

次にご紹介するカフェパヤラは、千葉県から移住したオーナー夫妻が経営する、地元では有名なお店です。ミュージシャンのオーナーの生演奏も聴けます。ちょっぴり怪しげなその外観とは裏腹に、お食事はとても美味しいと評判です。特におすすめは、地元で獲れた新鮮な魚を自家製のパンにはさんだお魚サンド。ぜひ一度お試しください。

住所：長崎県平戸市生月町壱部1845-3 電話番号：0950-53-0400

お食事と絶景を一度に味わうぜいたくランチはいかがでしょうか。海の恵みたっぷりの生月島では、お魚はもちろん美味しいお食事の筆頭ですが、ゆっくりと海の景色を眺めながら静かに過ごしたい時には、こちらのカフェはとてもおすすめです。まるでヨーロッパのリゾートにいるような、優雅なお食事を楽しんでください。

住所：長崎県平戸市生月町山田免字日草970-1 電話番号：0950-53-2165

生月島へ渡る前や帰り道にお食事をという時に、漁師食堂母々の手をおすすめします。名前の通りお母さんたちが美味しいお食事を作ってくれます。ランチメニューはずばりお魚食べ放題。その日に水揚げされた新鮮な魚のお刺身はもちろん、焼き魚、煮物や練り物にと料理されてどーんと盛りだくさんで並んでいます。新鮮な魚のお食事でお腹も大満足です。

住所：長崎県平戸市主師町725 電話番号：0950-24-2648

まるで日本ではないような生月島の絶景スポットの数々を、アクセスやおすすめランチなどの情報と併せてご紹介してきました。いかがでしたか？深い歴史と大自然が織りなす素晴らしい絶景と美味しいランチなど、生月島での楽しみ方は数え切れないほどです。長崎にお出かけのときには、生月大橋の完成とともにアクセスも良くなった生月島にも足を延ばしてみてください。