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京都の龍安寺を観光!見どころやアクセス方法と拝観料もご紹介!

京都の龍安寺を観光!見どころやアクセス方法と拝観料もご紹介!
投稿日: 2017年4月11日最終更新日: 2020年10月7日

京都にある龍安寺の石庭は、修学旅行などで見学したことがある方もいるのではないでしょうか。あの雰囲気は大人になるとますます趣深く感じられそうです。今回は龍安寺観光について調べてみました。大人の京都旅にぜひ立ち寄ってみてください。

京都龍安寺に行ったことはある?見出し

京都の龍安寺という寺院を知っていますか?修学旅行などで訪れたことがある、という方も多いのではないかと思いますが、特に石庭が有名で、大人になって行くとまた趣が感じられ、いい寺院です。四季を問わずたくさんの観光客が訪れる寺院の一つですね。

今回はこの龍安寺についてアクセス方法や見どころ、拝観料など、いろいろと調べてみました。周囲にも魅力的な寺院がたくさん。ぜひ龍安寺の魅力を余すところなく楽しんでいただければいいなと思います。

京都龍安寺へのアクセス見出し

龍安寺は京都市右京区にある臨済宗妙心寺派の寺院で、大雲山龍安寺といいます。1994年、ユネスコ世界遺産「古都京都の文化財」の構成遺産の一つとして登録されました。そのため、年間を通じて観光客も多く、アクセスも非常に便利なところと言えます。

そのアクセス方法ですが、バスと電車のふたつの方法があります。京都駅から来る場合はバスでのアクセスとなります。京都市営バス、およびJRバスを使うと「龍安寺前」というバス停があり、そこから徒歩ですぐですし、同じ京都市営バスで「立命館大学前」で下車すると徒歩7分程度です。立命館大学前に停車するバスのほうが本数が多いですが、龍安寺前のほうもそれほど不便ではないので、状況に応じて選ぶといいでしょう。

一方、電車は京福電鉄北野線「龍安寺前」駅下車徒歩7分程度です。京福電鉄は一般に「嵐電」と呼ばれており、阪急沿線から来る場合はこちらが圧倒的に便利です。というのは西院駅で乗り継ぎが可能だから。嵐山観光などをする予定があるなら、こちらがおすすめです。

なお、車の場合ですが、石庭の拝観をする場合のみ、1時間無料で駐車できます。ただ、これはバスにも言えることなのですが、観光客が多いエリアでもあり、どうしても混雑しがちです。できれば公共交通機関を利用することをおすすめします。

京都龍安寺の拝観料見出し

龍安寺の境内を拝観するためには拝観料がかかります。高校生以上が500円、小中学生は300円となっています。団体割引はありませんが、障碍者手帳を持っている場合は割引となり、介添人1人まで割引料金で入れることになっています。見どころが多いわりには拝観料はそれほど高くありません。ですから、気軽に入れる拝観料ではないでしょうか。

京都龍安寺の由緒見出し

龍安寺は1450年に、当時足利将軍の管領の地位にあった細川勝元が創建しました。もともとこの地は円融天皇の御願寺で984年に建立した円融寺の境内地だったのですが、このころには徳大寺実能が建立された山荘があった場所でした。それを勝元が譲り受け、妙心寺8世(第五祖)住持の義天玄承(玄詔)を開山に迎えて、創建したと言われています。

ところが、その後に起こった応仁の乱(1467-1477年)の際、龍安寺は戦火により焼失してしまいました。そこで1499年になり、勝元の子である細川政元と4世住持・特芳禅傑によって再興されました。この年に方丈と共に、有名な石庭が作られたと言われます。

その後、織田信長、豊臣秀吉などから寺領を付与され、江戸時代にはすでに有名な観光地となっていたようです。1780年に刊行された『都名所図会』には、鏡容池は、オシドリの名所として知られていることや、池を中心とした池泉回遊式庭園が有名であることが記されています。1797年に方丈、仏殿など主要伽藍が焼失してしまい、塔頭の西源院の方丈を移築したので、龍安寺の方丈(本堂)となって、現在に至っています。

1975年、エリザベス女王が日本を公式訪問した際、この龍安寺の拝観を希望し、石庭を絶賛しました。そのことが海外のマスコミで報道されたことから、日本のZEN(禅)ブームとともに有名になりました。現在では外国人にとって最も有名な日本庭園の一つとして知られています。

龍安寺と言えば石庭見出し

さて、龍安寺と言えば多くの方は石庭を思い浮かべるのではないでしょうか。この石庭は史跡・特別名勝に指定されています。幅約25メートル、奥行約10メートルの空間に白砂が敷きつめられ、東から5個、2個、3個、2個、3個の合計15の大小の石が配置されています。

この石庭には4つの謎があるとされています。まず1つめは、作庭者が誰かということ。前述したように、応仁の乱後再興された時に作られたとは言われているものの、作庭者、作庭時期、作庭意図など諸説あり、未だに結論が出ていません。庭石の裏に「小太郎・□二郎」という刻印があるものの、これすら憶測の域を出るものではないとされています。

2つめはどういう意図でこの庭が作られたのかということです。石の配置から「虎の子渡しの庭」や「七五三の庭」の別称があります。一方で大海や雲海に浮かぶ島々や高い峰、「心」という字、中国の五山や禅の五山の象徴など、さまざまな説も見られます。そのうえ、どの位置から眺めても必ずどこかの1つの石が見えないように配置されているとされます。

3つめは非常に高度な設計がされていること。見た目は水平ですが、実は排水を考慮して東南角に向かって低く作られているそうです。さらに西側の塀は手前から奥に向かって低くなるように作られており、鑑賞する人から見ると奥行きを感じさせる作りとなっています。

4つめは土塀です。白砂の石庭を絵画とすると、あたかもその絵画のフレームのような役割を果たしています。菜種油を混ぜ合わせて作った油土塀で、白砂からの照り返しを防ぎ長い風雪に耐える堅牢な作りとなっているのだそう。石庭を美しく見せる重要な要素の一つです。

このように、石庭は現在の私たちにもたくさんの謎を問い掛け、多くの観光客の心を虜にしています。ぜひじっくりと時間をかけて、空想をふくらませたいところです。きっと知らず知らず心が解き放たれていくのではないでしょうか。

京都龍安寺の見どころ見出し

方丈

龍安寺の見どころは石庭だけではありません。方丈は重要文化財です。もともとは1606年に織田信長の弟の信包により、塔頭である西源院の方丈として建てられました。のちに火災で焼失したために移築されたことは前述した通りです。

なお、方丈の襖絵なのですが、狩野派のものでした。しかし、明治の廃仏毀釈の際に寺から出て散逸してしまいました。2010年になり、一部が龍安寺に戻りましたが、現在は皐月鶴翁により描かれた、龍と金剛山の襖絵となっています。

龍安寺庭園

国の名勝。鏡容池を中心とする池泉回遊式庭園となっています。まだ徳大寺氏の山荘だったころ、池に龍頭の船を浮かべて歌舞音曲を楽しんだとする記述が文献に残ります。前述したように、江戸時代にはオシドリの名所として、石庭よりも有名でした。今でもカモやサギがやってくる姿が見られ、四季を通じて美しい自然を楽しむことができます。

知足の蹲踞

茶室蔵六庵の露地にあり、中央に□の穴、周囲に五・隹・疋(上の横棒はない)・矢の字が見えます。これは何を意味するかというと、それぞれ中央の口を「くち」に見たてて「吾唯足知」となり「われただたることをしる」と読みます。

これは釈迦の説いた教えである「知足」の心を図案化してあらわしたものとされており、茶道の精神にも通ずるものと言われます。また寄進者は徳川光圀であると言われています。

京都龍安寺のおすすめ時期見出し

さて、そんな龍安寺を拝観するならいつがいいかについて考えてみましょう。結論から言うといつの季節でもそれぞれに見どころはあります。春の桜の時期は周辺の観光地を含めてたくさんの見どころがありますし、龍安寺も桜の名所と言えます。桜が石庭にかかり、彩りを添えるようでおすすめです。同様に新緑の時期や紅葉の時期も人気で、たくさんの観光客が訪れます。

一方、ちょっと気になるのは冬、それも雪の時です。京都そのものはそれほど雪が積もることはないのですが、石庭に雪が積もってしまうと、その姿はやや見づらくなります。ただ、逆にめったにない光景を見たい、というのであれば、雪の日もまた趣があっていいかもしれません。京都は雪が降っても昼過ぎには溶けてしまうことも多いので、もし雪の日に当たったら朝早めに行くのがおすすめです。

京都龍安寺の周辺も観光しよう見出し

龍安寺は周辺も見どころがたくさんです。実は金閣寺から龍安寺を通り、仁和寺に至るルートは「きぬかけの路」と言われ、このルート上に世界遺産が3ヶ所、その他寺社や美術館などがずらっと並んでいます。一ヶ所ずつがトピックにあがるほどのルートで、約2.5キロ、歩いて移動することも可能です。

中でも近いのが仁和寺と妙心寺です。後述しますが、どちらも嵐電北野線沿いにあり、電車で移動することも可能ですし、歩いても10分ちょっとの距離です。また、龍安寺は妙心寺派ですが、特に妙心寺とは関係が深く、山内塔頭の扱いを受けているとされます。それほど拝観料も高くないですし、このあたりはぜひセットで拝観することをおすすめします。

京都龍安寺観光におすすめチケット見出し

アクセスのところで少し紹介しましたが、龍安寺に観光に行くなら、バスもしくは嵐電を利用することになります。中でもおすすめなのが嵐電を使うルートです。理由は嵐電沿線に多くの観光地が固まっていること、阪急を使うことで四条河原町や祗園などに出ることも可能であるからです。

この嵐電なのですが、一日乗車券の種類が豊富です。嵐電のみの一日乗車券だけではなく、京都市営地下鉄や阪急電車とのセットの一日乗車券などもあります。これらをうまく利用すると、嵐山を散策し、龍安寺や仁和寺、妙心寺などを拝観し、夜に祗園に行く、ということもできます。乗り放題なので、いくつも観光すればするほどオトクになりますね。

また、嵐電は観光列車も多く運行しています。春は夜桜列車、夏は妖怪電車と、イベントがたくさん。妖怪電車は「妖怪」が乗ると乗車料金が安いという噂も。うまくタイミングが合うようでしたら、こういったイベントも楽しみつつ、観光をするのもいいですね。

京都龍安寺の観光を楽しもう見出し

龍安寺はアクセスもよく、周辺に観光地が多いため、一年中たくさんの観光客でにぎわうところです。拝観料もそれほど高くないですし、見どころもたくさんあるので、ぜひのんびり時間を取って拝観したいところ。ぜひ大人の旅を楽しんでください。

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京都にはいろいろな伝統文化があり、それらを体験して遊ぶところもたくさんあります。ただ観光して歩くだけでは物足りない、というならぜひいろいろと体験してみたいものですね。今回は京都で体験して遊ぶブランについて調べてみました。
投稿日: 2017年4月11日最終更新日: 2020年10月7日

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