「日本橋だし場」はダシ専門の人気ＢＡＲ！気になるメニューやおすすめを紹介！

東京にある『日本橋だし場』はいろいろな出汁を楽しむことができるレストランです。出汁は日本料理に欠かせない大切な要素のひとつではありますが、本来は縁の下の力持ちで脚光を浴びることはあまりありません。しかし、ここ日本橋だし場はあえてその出汁そのものにスポットライトを当てている非常に珍しいレストランとなっています。

東京『日本橋だし場』の最大の特徴は出汁をドリンクのようにして飲むことができる点にあります。メニュー表を見るとさまざまな出汁がそこには載っているのですがそれぞれにMサイズやLサイズが用意されています。このメニューから連想されるのはカフェのコーヒーですが、まさに日本橋だし場ではBAR感覚で出汁を楽しむのがコンセプトになっています。

一般的なカフェと同じで注文した出汁は特製のおしゃれな紙コップに入って提供されます。ちなみにMサイズが110mlで、Lサイズは220mlです。カフェでお茶をするような感覚でふらっと立ち寄れるのもここ日本橋だし場の良さのひとつであり、実際周辺のショッピングエリアで買い物をしたついでに出汁を楽しむ人がたくさん見られます。

BAR感覚でふらっと立ち寄り出汁を味わうのがここ日本橋だし場のメインコンセプトではありますが、普通に食事をするレストランとしても使えます。本格的な出汁を使って作られた料理は絶品で、これを求めてランチ時には大行列ができることも珍しくはありません。出汁が本格的なだけあって普段食べる和食とは一味も二味も違う料理が食べられます。

日本橋だし場にはランチ限定のメニューがいくつか用意されており、これは営業時間のうち11時から14時の間だけ食べることができます。また使用されている出汁は月替わりで変更されるため、来店するたびにまた違った美味しさと出会えるのも魅力的です。日本橋だし場へ何回も通っているうちに自然と出汁通に関する知識が増えていきます。

日本橋だし場の数あるランチメニューのなかで特に高い人気を誇るが『江戸東京野菜入り味噌風味鶏だんご汁』です。この江戸東京野菜入り味噌風味鶏だんご汁 にはスーパー等ではなかなか見かけない江戸野菜の滝野川ごぼうがたっぷりと使用されており、初めて食べるにも関わらずどこか懐かしいほっとするような味わいがおすすめの理由です。

味噌汁といえばスープの割合が多くて具材はほんのちょっとというのが一般的ですが、この『江戸東京野菜入り味噌風味鶏だんご汁』はそれらとは正反対の料理です。お椀のなかには滝野川ごぼうをはじめとする具材がゴロゴロと入っており、パッと見るとスープの部分がほとんど見えないほどです。故に食べるスープとして女性から絶大な人気を集めています。

日本橋だし場の隠れた人気物が『あおさと筍のすまし汁』です。かつお節を丁寧に煮出して作って極上の出汁とあおさの持つ磯の香りとのコンビネーションは抜群で、食べた瞬間にこれらの風味が口いっぱいに広がります。また、カツオ節ベースの出汁はしょう油仕立ての味付けが施されており、ご飯との相性もばっちりでどんどんとお箸が進みます。

さらに、これらの出汁と具材の筍が非常に良く合います。筍は柔らかすぎず硬すぎずの絶妙な弾力で、口のなかに入れるとぱりぱりとした食感を楽しめます。こちらも具材がゴロゴロと入ったすまし汁となっているため食べ応えも十分で、普段ならあまり考えられませんがスープ一杯でも十分におなかをいっぱいにすることができます。男性にもおすすめです。

一風変わった料理を日本橋だし場で楽しみたいのなら『だし香る豚バラのエスニック風スープ』が一押しです。これは料理が上手なことで有名なタレント・速水もこみちさんが考案したランチメニューで、かつお節ベースの出汁にあえていろいろな香辛料を加えることで旨味だけでなく辛味・酸味・甘味といったいろいろな味覚を楽しめるエスニックな逸品です。

ほかのランチメニューと比較するとこの『だし香る豚バラのエスニック風スープ』はとてもスパイシーで、それ故に食欲を非常にそそられるひと品となっています。具材として入っている豚肉も脂に甘みがあって美味しく、これ一杯で冗談抜きに白いご飯が何倍も食べられます。ガッツリと食べたい人に人気で、試してみる価値は十分にあります。

鯛めしと言えば日本料理のなかでもかなり高級な部類に入るため普段はなかなかお目にかかる機会がありませんが、日本橋だし場ではこの鯛めしをリーズナブルな値段で楽しむことができます。お刺身でも食べられるほど新鮮な愛媛県宇和島産の真鯛をふんだんに使用しており、この鯛から出たエキスを「これでもか」と吸い込んだご飯は絶品です。

また日本橋だし場の鯛めしには隠し味として魚醤が使われています。一般的な鯛めしと言えば薄味というイメージが強いですが、ここ日本橋だし場の鯛めしは単体でも十分なほどしっかりとした味が付いています。もちろん、ほかの味噌汁との相性も抜群で、あまりの美味しさからこれを目当てにリピーターになる人が続出するほどの人気商品です。

日本橋だし場に行った際にぜひ食べてもらいたいのが『かつぶしめし』です。これは白いご飯に削りたてのかつお節をたっぷりとふりかけた料理です。普段私たちはかつお節を出汁として抽出してから口にしていますが、このかつぶしめしはダイレクトにかつお節の旨味を楽しめます。まさに『かつぶしめし』はかつお節の旨味がぎゅっと凝縮された一杯です。

ちなみにこの『かつぶしめし』にはSサイズとMサイズに加えてLサイズが用意されています。Lサイズは約200グラムとそこそこボリュームはありますが、かつお節の旨味のおかげでペロッと平らげられるでしょう。かつぶしめしを注文する際にどのサイズにするかで迷った際にはぜひLサイズがおすすめで、実際女性や年配の方にも人気があります。

日本橋だし場には『こんかつめし』というランチメニューがあり、これは昆布の『こん』とかつお節の『かつ』が名前の由来です。先ほど紹介したかつぶしめしは削ったかつお節がふんだんに使われていましたが、このこんかつめしはそれにプラスして削った昆布がたっぷりふりかけられています。昆布の旨味が加わることでさらに上品なご飯に仕上がっています。

ちなみに日本橋だし場には隠れた人気のご飯トッピングが存在します。それがバターです。普段バターをご飯に乗っけて食べる人はほとんどいないと思います。しかしながらこのバターとかつお節の効いたご飯との相性は抜群で、そのまま食べてもいいですし醤油を1滴たらすのもおすすめです。来店時にはぜひ試してもらいたい人気のトッピングです。

東京『日本橋だし場』に来店する際には少しだけ注意点があり、それは営業時間によって混雑の具合が変わるという点です。日本橋だし場は味だけでなくアクセスもいいだけにかなりの人気店で、営業時間のランチ時ともなると長蛇の列ができます。1時間以上並ばないといけないケースも普通にあります。来店する際は時間に余裕を持っておくと安心です。

確実に日本橋だし場で料理を楽しみたいのなら営業時間の少し早めに来店することをおすすめします。ランチメニューは営業時間の11時からで、そのタイミングであればかなりの割合で座席を確保できます。また、営業時間のこの時間帯であれば店内が混雑していません。急かされることなく落ち着いて出汁の味を楽しみたいなら営業時間のこのタイミングです。

また意外と知られていませんが日本橋だし場のランチメニューはテイクアウトが可能です。できるだけ落ち着いた空間の中で食事を楽しみたい場合にはテイクアウトしてから別の場所で食べるのもありです。特にかつぶしめしなどのご飯もののランチメニューは冷めても美味しいので、会社等で仲間と一緒にわいわい食べるのもおすすめです。

東京には数え切れないほどの飲食店が軒を連ねており、美味しい和食を食べられるお店も山のようにあります。しかし、出汁を楽しむことをコンセプトにしているお店は東京広しと言えども『日本橋だし場』くらいです。普段あまり意識していない出汁の美味しさに築くことができ、その意味でも『日本橋だし場』はランチ等におすすめです。