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焼いて食べるチーズ「カチョカバロ」とは?おいしい食べ方や購入方法も!

焼いて食べるチーズ「カチョカバロ」とは?おいしい食べ方や購入方法も!
投稿日: 2018年3月14日最終更新日: 2021年8月10日

みなさんは「カチョカバロ」をご存知ですか?カチョカバロとは、イタリアのナポリ地方で生まれた、牛の全乳・塩・レンネットのみを使った火を通さないチーズで、ひょうたんのような形が特徴です。今回はそんな「カチョカバロ」の魅力やおいしい食べ方についてもご紹介します。

焼いて食べるチーズカチョカバロ見出し

Photo by amg.lincluden

ころんとしたひょうたん型が可愛いカチョカバロは、イタリアのナポリ地方で古くから作られていたチーズで、元は馬の乳で作られていたことや、馬の鞍にぶら下げて熟成させていたことから、チーズを表す「カチョ」と馬を意味する「カバロ」と命名されました。焼いて食べるチーズで、日本で人気が出てからまだ日が浅いので、その魅力をご紹介していきます。

カチョカバロの作り方とは見出し

カチョカバロの作り方はモッツァレラチーズとほぼ同じ作り方で、お湯の中でチーズを洗いながら練って形を整えます。モッツァレラチーズが水牛の乳で作られ水分が多めなのに対し、カチョカバロは牛乳で作られ長期熟成できるよう水分が抜かれ、非常に硬く仕上がります。最後に紐で縛り、吊るして熟成させて完成です。燻製したカチョカバロもあります。

熟成度合いで味や香りも変わります。日本ではなかなか手に入りませんが、イタリアでは表面にカビが生えるまで熟成させたカチョカバロもあります。チーズにとってカビは旨味の元で、より濃厚な香りと味を楽しむことができます。日本ではモッツァレラチーズを加工してカチョカバロを作っているメーカーもあるので、不安な場合はイタリア産を選びましょう。

カチョカバロの特徴と魅力見出し

カチョカバロの特徴と魅力と言えば、そのころんとした可愛いひょうたん型と、焼いた際の伸びの良さです。味は淡白かつ塩味も控えめで、くせもなく、万人に食べやすいチーズで、しっかりした歯ごたえもあり、噛みしめると口の中にミルキーな美味しさが広がります。スライスの厚みで食感も変わり、あまりの美味しさに悪魔のチーズと呼ぶ人もいます。

カチョカバロはさっぱりとしていながらもしっかりとした旨味があるので、アルコールによく合います。チーズと言えばワインと思われがちですが、赤ワインや白ワイン両方に合うだけでなく、焼酎や日本酒、ビールにも合います。カチョカバロはプレーンと燻製したものとがあり、共にカリッと香ばしく焼いて軽く塩を振っただけで、最高のおつまみになります。

日本で販売されているカチョカバロは、基本的に密封パックされた状態です。開封後はカビが生えやすいので、袋から出し、ラップでしっかり覆って冷蔵庫の野菜室に保存しましょう。早めに食べてしまうのが一番ですが、どうしても食べきれない場合は冷凍保存もできます。その場合も、風味を損なわない為にできるだけ早く食べきることをおすすめします。

カチョカバロを日本で有名にしたのはあの有名人!見出し

日本でも色々なチーズが販売されるようになりましたが、カチョカバロが知られるようになったのは最近のことです。タレント兼酪農家の田中義剛さんが、自身が経営する北海道の「花畑牧場」の製品としてテレビで紹介したことから話題となり、多くのメディアに取り上げられ、一気にその名が広まりました。今や生キャラメルと同じく、人気商品の一つです。

Photo by alberth2

花畑牧場では生キャラメルを始めとしたスイーツの他にも、ホエー豚のベーコンや生ハム、チーズ製品を販売しています。予約をすれば工場の見学も可能でお土産も買えるとあって、北海道の観光コースとなっていますが、11月頃から4月まで冬季休業するので、訪れる際は注意して下さい。夏には田中義剛さん自らが出演するファームショーも開催されています。

カチョカバロは北海道で作られている見出し

Photo by A_CUVE

北海道酪農の生乳生産量の国内シェアは50%を超えてきています。夏の暑さの影響が少なく、気候風土によるメリットが大きいからですが、北海道の生乳は大量消費する都道府県から遠く離れている為、ほとんどが生鮮食品である飲用牛乳より加工したバターやチーズ等の乳製品に多く使われていて、その量は国内で生産された乳製品の80%を占めています。

Photo by alberth2

明治時代、政府が北海道開拓に酪農を取り入れ、乳製品を積極的に作ってきた背景もあり、北海道では早くから乳製品の生産が進められてきました。現在でも北海道の多くの酪農家が乳製品を生産していて、北海道を拠点にしている乳製品メーカーも多く、チーズ工房もたくさんあります。現在、日本製のカチョカバロのほとんどが、北海道で作られています。

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カチョカバロは大量生産できない?見出し

花畑牧場では「北海道十勝産の生乳を100%使用し、職人が一つ一つ手造りしているこだわりのチーズ」を販売しています。特にカチョカバロはお湯の中でチーズを洗いながら練り、独特のひょうたん型に成形し、紐で縛るという製造工程があり、手作業で行わなければならず、日本だけでなく本場イタリアでも大量生産するのは難しいチーズとされています。

Photo by Irene Grassi (sun sand & sea)

花畑牧場以外の日本でカチョカバロを取り扱うチーズ工房でも、同じように手作業で作り上げています。カチョカバロの人気が高いのに、大手乳製品メーカーで大量生産されていない理由は、ある程度まで機械を通したとしても、チーズの成型や縛る工程等、部分的に必ず手作業が必要になってくるからです。こだわりの分値段も高いですが、美味しさは確かです。

カチョカバロはお土産にもおすすめ見出し

北海道は広く観光地もたくさんありますが、酪農地が多いこともあり、どの観光地に行っても牛乳を使ったスイーツや食品がお土産として売られています。日持ちするクッキー類はお土産として最もお手軽ですが、せっかくなら北海道ならではのお土産を購入したいという場合や、甘いものが苦手な人やお酒好きの人へのお土産に、カチョカバロはおすすめです。

乳製品の中でもチーズは型崩れしにくく、温度に気を付ける必要はありますが、お土産として購入すると、保冷剤と共に包装してもらえるので、移動の影響をほとんど受けません。カマンベールはメジャーなチーズでスーパーでも購入できますが、スーパーには並ぶことのない、北海道ならではのカチョカバロはお土産として喜ばれること間違いなしです。

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カチョカバロはどこで購入できる?見出し

北海道のチーズ工房や酪農直営ショップ

北海道には花畑牧場の他にもカチョカバロを販売しているチーズ工房や酪農直営ショップがあります。観光地から離れた酪農地に行く必要はなく、富良野のような観光地にもチーズや乳製品の工房はあり、札幌のような中心地にもチーズ専門の直営ショップがあるので、北海道観光ついでにカチョカバロを購入できます。中でも花畑牧場は値段もお手頃です。

空港のお土産売り場

お土産をまとめて購入したいという場合に最も手軽で便利なのが、空港です。新千歳空港には様々な北海道土産が販売していて、花畑牧場を始めとしたチーズを取り扱うショップもあります。中でも「Wine&Cheese北海道興農社」では、札幌市に工房を構える「ファットリアビオ北海道」の「イタリア職人が作るカチョカバロ」を500g2970円で販売しています。

コストコ

コストコは言わずと知れた、とても人気の高いアメリカ生まれの会員制倉庫型卸売店です。コストコでは日本のスーパーでは見かけない珍しいチーズも数多く販売していて、カチョカバロもあります。コストコの販売形態は「ホールセール=大量販売」とあって大容量ですが、カチョカバロは200gのサイズが3つ入って値段は1600円前後とお得なパックです。

カルディコーヒーファーム

こじんまりとした店内にはびっしりと商品が詰まっているカルディコーヒーファームは、コーヒー豆の他、パスタやお菓子、スパイスといった輸入商品やご当地商品、オリジナル商品を販売しています。店頭でのコーヒーサービスが有名なカルディで取り扱っているカチョカバロはひょうたん型ではなく、一口サイズのもので、値段は100g470円で販売しています。

ネット通販

Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

最も手軽なのが、ネット通販です。北海道にあるチーズ工房やショップのほとんどがネット販売に対応していますし、楽天やAmazonでも取り扱いがあるので、自宅にいながらカチョカバロが購入きます。チーズは要冷蔵商品になるので、チルドもしくはクールでの配送となり、その諸費用が送料にプラスされますが、お得な通販限定セットもあっておすすめです。

カチョカバロの値段は?見出し

カチョカバロの値段は、スーパーに並ぶチーズ類と比較すると、やや高めの値段設定になっています。その理由は、やはり製造工程にあります。一つ一つ丁寧に手作りしているので、どうしても値段が高くなってしまいますが、食べてみればその美味しさに納得の値段設定です。数あるショップの中でも、花畑牧場のカチョカバロはコスパもいいと評判です。

日本にしかない?一口サイズのカチョカバロ見出し

カルディが取り扱うのは一口サイズのカチョカバロと紹介しましたが、それが長沼あいすの家の「カチョカバロチッコロ」です。夢民舎からも同じような一口サイズの「カチョカバロピッコロ」という製品があり、どちらもひょうたん型のカチョカバロを食べやすく一口サイズに加工したもので、そのまま食べたり軽く焼いたり、串に刺したりと色々楽しめます。

カチョカバロのおすすめの食べ方!見出し

カチョカバロのおすすめの食べ方をご紹介していきます。カチョカバロは本場でも焼いて食べるチーズと愛されていて、やはり焼いて食べるのが一番です。まず、カチョカバロをスライスして、手間でなければ軽く小麦粉を振ります。温めたフライパンで焦げ目がつく程度に軽くソテーすれば、外はカリッと、中はとろりとして、ミルキーな味わいを楽しめます。

カチョカバロはそのままでも食べられる?見出し

Photo by Rocco Lucia

カチョカバロは焼いて食べるチーズとあって、食べ方は焼いて食べるのが基本ですが、そのままでも食べることができます。味わいはとても淡白であっさりとしています。ひょうたん型のカチョカバロは表面が固いので、そのままの食べるなら一口サイズのものを選ぶと食べやすく、食べ方としてモッツァレラのようにサラダのトッピングがおすすめです。

カチョカバロを焼く時に欠かせないコツ見出し

カチョカバロを焼く際に、コツを押さえておくとより一層美味しく食べることができます。カチョカバロをスライスする際は1㎝前後の厚みにスライスして下さい。値段を気にして薄く切りすぎると、溶けて全体がくっついてしまいます。軽く小麦粉を塗すとカリッとした食感も楽しめます。間隔をあけて並べ、強火で焦げ目がつくまで軽くソテーして下さい。

カチョカバロのおすすめレシピ見出し

チーズトースト

カチョカバロのもっとも簡単な食べ方です。スライスしたカチョカバロを食パンやバケットの上に並べ、トースターで焼き上げます。もっちりとした食感とミルキーな味わいが楽しめます。伸びがいいので、チーズトーストの場合は薄くスライスしても構いません。普通のチーズトーストとは一味違う、ちょっとリッチなチーズトーストは朝食にピッタリです。

串焼き

こちらは一口タイプのカチョカバロにおすすめの食べ方です。串に刺して軽く炙るだけで、簡単なおつまみのできあがりです。お好みで軽く塩を振って下さい。カチョカバロの串焼きは、最近では居酒屋や串焼き店等でも見られるようになりました。間に野菜を挟んでみたり、衣をつけて揚げ焼きするのもおすすめの食べ方です。焼き過ぎには注意して下さい。

グラタンやラザニア

値段を考えると少し贅沢な食べ方ですが、グラタンやラザニアを作る際のトッピングにカチョカバロを使うと、くせがないのでベース素材の味を邪魔せず、もっちりとした美味しさを楽しめます。茹でたジャガイモとアンチョビ、バター、にんにくのみじん切りをココットに入れ、カチョカバロを乗せて焼けば、簡単におしゃれなポテトグラタンができます。

チーズフォンデュ

大勢でカチョカバロを楽しむ食べ方に、チーズフォンデュがあります。カチョカバロは伸びが良いので、ホットプレートを使って手軽にチーズフォンデュができます。花畑牧場の商品の中に予めスライスされたカチョカバロのお徳用パックがあり、コスパも良くカットする手間も省けておすすめです。溶かして使うなら不揃いのカチョカバロスライスでも十分です。

バーベキューグリルで豪快に焼く

本場イタリアの豪快な食べ方と言えば、バーベキューグリルの上にカチョカバロを吊るし、溶けた部分をスライスしてパンやソーセージに乗せて食べるという食べ方があります。例えるならラクレットのような食べ方で、カチョカバロの屋台もあります。家庭用のバーベキューグリルでも簡単にできるので、バーベキューやキャンプでぜひ試してみて下さい。

カチョカバロでワンランク上のチーズ料理を味わおう見出し

以上、焼いて食べるチーズカチョカバロについてご紹介しました。花畑牧場の製品としてメディアで紹介され話題となり、チーズ好きの間ですぐ人気になりました。値段はやや高めですが、カリッと焼いたカチョカバロを食べた時の何とも言えない美味しさともっちり感は、他にはない美味しさです。カチョカバロでワンランク上のチーズ料理を楽しんで下さい。

投稿日: 2018年3月14日最終更新日: 2021年8月10日

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