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砥峰高原に広がるススキは絶景!ハイキングも楽しめるおすすめスポット

砥峰高原に広がるススキは絶景!ハイキングも楽しめるおすすめスポット
投稿日: 2018年4月9日最終更新日: 2020年10月8日

兵庫県神崎郡神河町にある砥峰高原は関西でも有数のススキの群生地です。ススキが見ごろの時期になると、金色に輝くその絶景を目当てに多くの人が訪れます。県立自然公園にしていされていて、ハイキングも楽しめる他、有名な映画のロケ地にもなっている砥峰高原をご紹介します。

90ヘクタールに及ぶススキの草原が広がる砥峰高原見出し

Photo by kayakaya

兵庫県にある砥峰高原は西日本でも有数のススキの群生地であり、過去には映画やドラマのロケ地にもなりました。四季折々の見どころがあり、ハイキングや星空観察も楽しめますが、やはりおすすめは秋に見頃を迎えるススキです。雄大な草原に金色に輝くススキが揺れる光景はとても幻想的です。今回は砥峰高原の楽しみ方やアクセス方法をご紹介します。

砥峰高原ってどんなところ?見出し

Photo by kayakaya

砥峰高原は播磨北部、兵庫県神崎郡神河町の高地にあり、約90ヘクタールにも及ぶ西日本で有数のススキの草原が広がっています。県立自然公園に指定されていて、ハイキングがてら四季折々の風景を楽しむことができますが、中でも秋の砥峰高原は銀色のススキの穂が波打っていて、とても美しく、ススキが見頃の時期には県外からも多くの人が訪れます。

砥峰高原は波打つような緩やかな起伏が連続する、周氷河地形の一種の化石周氷河斜面と呼ばれる地形で、湿原では多くの高山植物を観ることができます。昔は茅葺屋根材の茅の伐採地で、その環境を維持する為に毎年雪解けの時期に山焼きが行われたことによって、ススキの大草原ができました。現在もススキの大草原を維持する為に山焼きが行われています。

展望室から一望できる砥峰高原の雄大な景色見出し

砥峰高原に来たら、まずは「とのみね自然交流館」を訪れることをおすすめします。とのみね自然交流館は砥峰高原の保全と管理の拠点施設として、又、野外活動や自然観察を楽しむ為のベースキャンプとして整備されていて、砥峰高原の散策マップも用意されています。開館時間は9時から17時で、定休日は月曜日と冬季(年末から3月下旬)となっています。

Photo by kayakaya

とのみね自然交流館に併設されている展望テラスからは雄大な砥峰高原の景色が一望できます。ベンチも置かれているので、砥峰高原の散策の休憩にもおすすめです。又、とのみね自然交流館内にある「平家そば処交流庵」では、山に囲まれ肥沃な土地を持たなかった兵庫県神河町川上地区の、戦中戦後の食糧難を救ってきたというそばを食べることもできます。

まずはハイキングコースを楽しもう見出し

Photo by cotaro70s

砥峰高原の楽しみ方は色々で、絶景を眺めるのも良いですが、実際に散策してみることをおすすめします。砥峰高原には遊歩道のあるハイキングコースやススキ野原の中を歩く散策路もあります。とのみね自然交流館に用意されている散策マップを参考に回るもよし、自由に辺りをぶらぶらと歩いてみるだけでも砥峰高原に広がる大自然を満喫することができます。

代表的な散策ルートはとのみね自然交流館からスタートし、東屋、展望台を通って戻ってくる一周3.1㎞の手軽なハイキングコースです。他にも砥峰高原の山頂まで行くコースや、お隣の峰山高原まで行くコースもあり、ご自身のコンディションに合わせて楽しんで下さい。砥峰高原は坂道が多いので、必ず履き慣れた靴や運動靴を履いて行くようにして下さい。

砥峰高原を散策すると、ススキ以外にも様々な草花を楽しむことができます。春は山焼き後の黒い大地からススキの芽やショウジョウバカマを、夏は緑の絨毯とノハナショウブやミズチドリを、秋はススキの足元にリンドウの花を見つけることができます。他にも湿原特有の植物や、夏には日本一小さなトンボであるハッチョウトンボも飛び交う様子が見られます。

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砥峰高原は西日本で有数のススキの群生地見出し

Photo by kayakaya

ススキの別名は尾花(おばな)と言い、ふわふわの穂が風に吹かれる様子が何とも心癒されます。日本全国の陽当たりの良い山野に生息し、ごく普通に見られる多年生植物ですが、群生するととても美しい光景になります。ススキの名所は全国各地にありますが、中でも砥峰高原は西日本で有数のススキの群生地として知られていて、多くの観光客が訪れます。

ススキの草原を取り囲むように連なる丘陵の尾根にハイキングコースが設けられていて、ススキ野原の真ん中を歩く散策路もありますが、遊歩道及び木道以外は基本的に立ち入り禁止です。砥峰高原は標高800mから900mの地点に分布する高山植物の宝庫でもあるので、貴重な湿原を踏み荒らさないよう、まむしに遭遇しないよう、ルールを守って散策して下さい。

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砥峰高原のススキの見頃はいつ?見出し

Photo by coniferconifer

砥峰高原のススキの見頃は例年9月下旬から11月初旬と言われていますが、その年その年で多少前後します。砥峰高原がある兵庫県神崎郡神河町ではInstagramで情報発信すると同時にライブカメラを設置し、「かみかわライブカメラ」でリアルタイム情報を伝えてくれているので、見頃かどうかを事前にチェックすることができ、安心して向かうことができます。

ススキは夏には緑、秋には銀色の穂を揺らしますが、1日の中でも色の変化があります。ススキが最も美しく見えるのは秋の15時から16時半にかけての夕刻で、夕陽の深い色を受けて銀色の穂が金色に輝いて見えます。特に、群生している砥峰高原の秋の夕刻の景色は幻想的で、いつまでも眺めていたくなります。秋の砥峰高原は一日中眺めていても飽きません。

砥峰高原のイベント1「ススキ祭り」見出し

砥峰高原ではススキをメインにしたイベントを開催しています。最もススキが見頃の10月下旬に行われるのが「ススキ祭り」で、ススキの穂が波打つ壮観な景色を背後に、とのみね自然交流館前のテラスでは11時頃から様々なステージイベントが行われます。地元団体による出店もあり、地元産の柚子を使ったジュースやお菓子、特産品やお弁当の販売もあります。

毎年春にはススキの大草原を維持する為の大事な「山焼き」が行われます。11時頃から太鼓演奏や歌等のステージイベント、バザーや屋台で賑わい、点火は14時頃から1時間30分程度行われ、多くの見物客が訪れていましたが、2017年に事故が起こり、2018年の山焼きは中止になりました。それに伴い6月中旬まで草原内への立ち入りが禁止されています。

砥峰高原のイベント2「観月会」見出し

9月末にはかがり火と350本もの松明に照らし出される幻想的な夜のススキを楽しむことができる「観月会」が、18時から21時の間に開催されます。散策路の道沿いに松明が炊いてあり、その中を歩きながら澄んだ空気の中、中秋の名月がススキと共に浮かび上がる光景を楽しめます。夜の高原は気温が下がるので、少し厚手の上着を用意しておくと安心です。

Photo by GOGO GO-chang

観月会でも太鼓演奏やライブといったステージイベントや屋台で賑やかに盛り上がります。松明が焚かれた散策路にはカメラを手にした多くの来場者がいますが、奥に行くと徐々に人も減り、和太鼓の演奏を遠くに感じながら静かに月や星空を眺めることもできます。残念ながら2017年は観月会もススキ祭りも中止となったので、2018年の開催が期待されます。

見晴らしのいい砥峰高原は天体観測にもおすすめ見出し

砥峰高原は標高が高く、360度視界を遮ることなく大自然のパノラマを楽しむことができる、星空を眺めるのに最高の場所です。イベント時以外は夜間照明もないので、満天の星空を見られる貴重な天体観測場所でもあります。大阪からのアクセスも良く、新月期には星空の写真を撮る為に天体ファンが多く訪れます。星空の下での静かなデートもおすすめです。

Photo by koji1106

砥峰高原の星空は北西方向は暗く、南東方向は大都市もありやや明るめです。特に北方向は星空観測に最適で、ケフェウス座やカシオペア座の星雲の撮影もできます。星空観測におすすめの季節は夏から秋にかけてで、砥峰高原の気候は比較的安定していますが、冬場は降雪地帯で駐車場に入れません。夏から秋は良く晴れていてペルセウス流星群の観測もできます。

砥峰高原はあの有名な映画のロケ地!見出し

Photo by kayakaya

2010年に公開された映画「ノルウェイの森」の1シーン、ヒロインの直子が心情を吐露しながら草原を歩き続け、それを主人公のワタナベが必死に追いかける姿は何とも印象的でした。映画の中で直子が過ごした療養所周辺のメインロケ地になったのが、砥峰高原です。お隣の峰山高原も含め、撮影は2008年10月から2009年7月にかけて計21日間行われました。

「ノルウェイの森」のロケ地として有名になって以降、砥峰高原を訪れる観光客は増えました。その後も大河ドラマ「平清盛」のロケ地や「軍師黒田官兵衛」のロケ地と、様々な作品のロケ地になりました。とのみね自然交流館には出演俳優さんのサインの他にロケ地マップもあり、実際に撮影に使われたポイントで写真を撮ったり映画の世界を感じることができます。

砥峰高原観光をもっと楽しむために見出し

ススキが見頃の季節はもちろん、他の季節ももっと砥峰高原を楽しみたいという方におすすめなのが、映画の撮影のロケ弁にもなった「神河弁当」や、中播磨の食材にこだわった「銀の馬車道弁当」といった、兵庫県神崎郡神河町でしか食べられないお弁当です。予約をすれば播但線寺前駅前の神河町観光協会で受け取れるので、ハイキングのお供にぴったりです。

砥峰高原はハイキングだけではなく、サイクリングでも楽しめます。神河町には「越智川名水街道自転車下り」というサイクリングコースがありますが、より本格的にサイクリングに挑戦したい人には砥峰高原がおすすめです。傾斜のきつい上り坂ですが、到着した際の達成感は最高です。他県からアクセスする際は朝来SAに駐車するとスタートしやすいです。

Photo by nimame

兵庫県神崎郡神河町には5つの名水と5つの滝があります。名水の中には無料のものもあるので、砥峰高原に立ち寄った帰りにぜひ立ち寄って天然のミネラルウォーターを飲んでみて下さい。ススキが見頃の秋におすすめなのが太田の滝で、滝の両側には楓が茂り、紅葉すると美しさを際立たせます。又、変妙の滝は厳寒期には滝全体が氷結し、見事な景観を作ります。

砥峰高原のお隣にある峰山高原も映画のロケ地に使われた場所で、リゾートホテルやスキー場もある観光地です。砥峰高原からアクセスも良いので、峰山高原のリラクシアの森を散策して、ホテルでティータイムを過ごして帰る人もいます。又、峰山高原も星空観測の場としても有名で、宿泊すると高原の天体観測場所から満天の星空を見上げることができます。

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但馬とは兵庫県北部の3市2町からなる地域のことを言います。世界ジオパークに指定された但馬海岸や中国山地に連なる山々があったりと自然豊かな場所で、夏は海、冬はスキーや温泉と季節に応じた観光と楽しみ方ができます。又、松葉ガニなどグルメも楽しめる観光地です。

雪の残る砥峰高原はまた別の顔で魅力的見出し

砥峰高原が最も美しいのはススキが見頃の秋ですが、他の季節もまた違った魅力があります。特に、冬の時期は降雪の多い地域ということもあって、あまり人が訪れない穴場の場所となります。雪に覆われた白い高原は幻想的で、とても美しい景色が広がっています。ただ、冬場は通行止めになり、とのみね自然交流館のトイレも使えないので注意が必要です。

春から夏にかけての砥峰高原では、美しい緑の草原を見渡すことができます。春には枯れたススキ野原から緑の大地へと変わって可憐な花々が咲き始め、夏には青々とした緑の絨毯の上を爽やかな風が吹き抜けてとても気持ちがいい場所です。砥峰高原は兵庫県の中部にあるので各方面からもアクセスしやすく、大自然の中でリフレッシュするのに最高の場所です。

砥峰高原へのアクセス方法は?見出し

Photo by khf_fjs

砥峰高原へのアクセス方法をご紹介します。車でアクセスする場合、播但連絡道路「神崎南ランプ」からJR線路沿いの県道404号線を北に向かい、長谷交差点を左折、山の方向へ向かいます。大河内発電所の前を通り、山道を15分ほど走れば到着します。急な山道が続く上に冬は降雪もある地域なので、スタッドレスタイヤ着用の上に安全運転で向かって下さい。

車でアクセスする場合、砥峰高原の入り口に駐車場があるので、そちらを利用して下さい。100台程度収容でき、普段は無料ですが、イベント開催時と9月下旬から11月初旬にかけてのススキの見頃の時期にのみ「自然保護管理料及び駐車料」として乗用車500円、バイク200円が必要となります。冬季は積雪の為に通行止めとなり、駐車場も利用できません。

住所:兵庫県神崎郡神河町川上801

見頃の時期は大混雑!バスを上手に利用しよう見出し

Photo by kayakaya

砥峰高原は兵庫県の中部かつ自然の中にあり、公共交通機関でのアクセスが少し不便な場所でもあります。ですが、ススキが見頃のシーズンは混雑して渋滞も起こるので、車でのアクセスもスムーズにいかない場合もあります。見頃のシーズンのみの期間限定かつ予約制にはなりますが、直行バスも出ているので、上手に利用して砥峰高原のススキを楽しんで下さい。

秋の砥峰高原で金色のススキに包まれよう見出し

Photo by kayakaya

以上、映画「ノルウェイの森」のロケ地であり、兵庫県のススキの名所、砥峰高原についてご紹介しました。大阪からのアクセスも良く、ハイキングや星空観測にもおすすめの場所です。ロケ地になったことで一気に有名になりましたが、それ以前から砥峰高原のススキ野原の美しさは県下随一の風景です。ぜひ砥峰高原で金色のススキに包まれて空きを感じて下さい。

投稿日: 2018年4月9日最終更新日: 2020年10月8日

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