宇都宮タワーのアクセスや料金は？絶景スポットは夜景もおすすめ！

宇都宮の観光スポットとして人気の八幡山公園には、宇都宮市のシンボルとしてそびえ立つ宇都宮タワーがあります。テレビ放送の電波塔ではありますが、30mの位置に展望台が設けられており、宇都宮市を一望することができます。今回は、宇都宮タワーのアクセスや料金、ライトアップ時期など観光に役立つ情報をお伝えします。

1980年に完成した宇都宮タワーは、どのような過程で建設されたのでしょうか。宇都宮タワーができる以前、宇都宮市は東京タワーから電波を受信してテレビを見ていました。しかし、街の開発が進むに連れて高層ビルや新幹線の開業などにより、電波の受信状況にも影響を及ぼす懸念が出てきました。

そこで、中継局として新たに設置されたのが宇都宮タワー。開局当初は「八幡山緑地内テレビ中継塔」と名付けられていましたが、展望台のオープンに合わせて一般公募により決定した「宇都宮タワー」という名前に変更になりました。今では宇都宮のシンボルマークとして多くの人が訪れる人気スポットになっています。

展望台がある電波塔として有名なのは、東京スカイツリーや東京タワー、北海道のさっぽろテレビ塔、愛知県の名古屋テレビ塔など。どれも大都市の中心部に建てられており、全国的に見ても数は多くありません。建設やメンテナンスにコストも多くかかるのに、宇都宮タワーを展望台付きにしたのには理由がありました。

電波塔建設の話が持ち上がった当時、八幡山公園内には電波塔を建てることは法律上認められていませんでした。そこで、電波塔の建設ではなく展望台の建設として申請をし、あくまでもアンテナは展望台の付属物だということにしたのです。このようないきさつを経て、展望台を持つ電波塔として建てられました。

宇都宮タワーの高さは89m、展望台はタワーの中央30mの位置に設けられています。30mの高さにある展望台と聞くと、展望台の割に低い場所にあると思うかもしれませんが、塔が建つのは八幡山の山頂、標高158.7m。見晴らしいの良い場所に建っているので、目の前を遮るものは何もなく、宇都宮市内を一望することができます。

宇都宮タワーの見どころは、何と言っても展望台から見える景色。日本一の地平線が一望できる展望台と謳われているように、関東平野の地平線が非常にきれいに見えると評判です。天気が良い日に見える東京スカイツリーや富士山も見どころです。東京タワーのように高層ではないものの、栃木県随一の絶景スポットです。

宇都宮タワー自体は16時30分にクローズしてしまうため、展望台から夜景を見ることはできません。ただし宇都宮タワーの夜景を楽しむ方法があります。栃木県庁の15階は展望ロビーとして一般開放されており、ここから眺める景色は絶景です。夜21時まで開放されており、宇都宮タワーをはじめとした街明かりが光り輝く夜景は特に見どころです。

宇都宮のキレイな夜景が見える栃木県庁の展望ロビーは、平日8時30分から21時、土日・祝日は10時から21時まで開放されています。同じフロアには伝統工芸の展示スペースや展望レストランもあるので、夜景だけでなくゆっくりと滞在を楽しむことができます。県庁へのアクセスはバスか車が便利です。

宇都宮タワーは、時期によってライトアップされる姿も見どころです。例年、桜が見頃の春にはピンク色にライトアップされたり、クリスマスシーズンにはオレンジ色と緑色のクリスマスカラーにライトアップされたりと、テーマに合わせてライトアップが実施されます。年に数回しかないチャンスを逃さないよう要チェックです。

また、9月の「世界アルツハイマーデー」に合わせて、認知症啓発のシンボルカラーであるオレンジ色にライトアップされるなど、イベント時だけでなく啓発活動にも一役買っています。それぞれ期間限定のライトアップなので、事前にライトアップされる日程をチェックしてから宇都宮タワーを訪れるようにしましょう。

宇都宮タワーの営業情報です。通常の営業時間は、9時から16時30分までとなっています。一般的に展望台は夜景も見える場所が多いですが、宇都宮タワーはクローズが早いので日中の景色を楽しむスポットとして利用ください。休園日は毎週月曜と、年末年始の12月29日から1月3日になっています。

住所:栃木県宇都宮市塙田5-1-1 電話番号:028-624-0642

宇都宮タワー展望台の料金は、大人（高校生含む）190円、小中学生90円とかなりリーズナブルな料金で利用できます。幼児は料金がかからないほか、宇都宮市内に住む小中高校生、市内の小中高等学校に通う人も料金不要になります。障がいのある方は介護者1名まで料金不要なので、障がい者手帳をお忘れなく。

宇都宮タワーはもともと利用しやすい料金になっていますが、4月1日市民の日、5月5日子どもの日、6月15日県民の日、11月23日勤労感謝の日には、毎年無料開放されています。利用料金をかけずに楽しめるタイミングなので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

宇都宮タワーへのアクセス方法をご紹介します。宇都宮タワーのある八幡山公園へは、バスか車2通りのアクセス方法があります。バスでアクセスする場合、JR宇都宮駅西口のバスターミナルから関東バスに乗り、「県庁前」で降りましょう。バス停からは徒歩15分程で、少し距離があります。

便利なアクセス方法はやはり車です。東北自動車道の宇都宮インターチェンジから約20分で公園に到着します。駐車場は、東駐車場に20台、西駐車場に50台と合計70台分の駐車スペースがあるので、わざわざ駐車場探しをする必要もありません。車でのアクセスなら、宇都宮の他の観光地やグルメスポットへのアクセスにも便利です。

宇都宮タワーが立つ八幡山公園は、タワー以外にも見どころや遊べるスポットが充実しています。休日には家族連れやカップルなど、多くの人達で賑わう宇都宮屈指の人気スポットです。公園自体は年中無休で開いているので、各施設で遊ぶだけでなく、ピクニックなどゆっくりと自然を満喫するのもおすすめです。

八幡山公園では、本格的なゴーカートを楽しむことができると人気を集めています。3歳から乗れる安心設計のゴーカートですが、本物の小型エンジンが搭載されているので、エンジン音や乗り心地などは本物の車のよう。これには子供も大興奮で、迫力満点のゴーカートを夢中で運転する姿が伺えます。

1周800mの長さを誇る本格コースで、サーキットさながらの2車線を颯爽とゴーカートで走り抜けます。ゴーカートの料金は1周140円とかなり安く、回数券なら5枚券650円、11枚券1400円とさらに料金がお得になります。障がい者とその介護者１名の料金は全額免除になるので、障がい者手帳を持参しましょう。

ゴーカートの営業時間は9時から16時までで、対象は身長140cm以上の小学3年生から中学3年生までとなっています。なお、毎週土曜と4月1日市民の日、5月5日子どもの日、6月15日県民の日、11月23日勤労感謝の日には料金が無料になります。この場合は、1人5周までの制限になるので注意しましょう。

子どもたちに大人気のスポット、アドベンチャーU。八幡山の斜面を活かしたアスレチックや滑り台などが設置されており、規模も大きくたっぷりと楽しむことができます。特に人気が高いのがローラー滑り台と、ハイスピード滑り台です。ローラー滑り台は、高さ・長さともに満足できる滑り台です。

ハイスピード滑り台は、傾斜が急なのでかなりのスリルを体感できると人気です。他にも、1周ぐるっとまわって元の位置まで帰ってくるターザンロープなど、他では見ない珍しい遊具もあり、飽きることがありません。こちらは料金がかからないので、自由に好きなだけ遊ぶことができるスポットです。

八幡山公園には、いろいろな動物に出会える動物舎もあります。うさぎやモルモットなどの身近な可愛い動物をはじめ、クジャクやカピバラ、ワオキツネザルなど普段見ることのない動物達も顔を揃え、訪れる人を迎えてくれます。ポニーへのエサやりもできるので、ちょっとした動物との触れ合いも楽しめます。

八幡山公園内に架かるアドベンチャーブリッジは、なんでも日本一の吊り橋なんだとか。橋の下に張られているワイヤーが1本であるという、モノストーム式の吊り橋として日本一長の長さを誇ります。高さのある吊り橋はスリル満点ですが、かなり頑丈な作りになっているので大きく揺れることはありません。

アドベンチャーブリッジからの眺めは良好で、特に夜景がキレイに見えるスポットでもあります。宇都宮タワーの展望台から夜景を眺めることはできませんが、吊り橋は特に時間制限がなく、明かりも灯っているので、夜の散策を楽しみながら宇都宮の夜景を一望できます。落ち着いた雰囲気の中で渡る吊り橋もおすすめ。

様々なレジャースポットがある八幡山公園ですが、自然を満喫できる場所としても有名です。園内には日本庭園や花見広場があり、見頃のシーズンを迎えると約700株のつつじや約800本もの桜が美しく咲き誇ります。天気の良い日にはお弁当を持ってピクニックなんていうのも、おすすめの過ごし方です。

八幡山公園は宇都宮でも屈指のお花見スポットとして知られているので、4月上旬の見頃には沢山の人で賑わいます。また、この時期限定で宇都宮タワーのライトアップもあり、華やかな夜景も見どころです。満開の桜と、ピンク色にライトアップされた宇都宮タワーを同時に眺めることができるので、写真撮影スポットとしても人気です。

宇都宮には、宇都宮タワーや八幡山公園の他にも、おすすめの観光スポットや見どころがあります。全てをまわるには1日では到底時間が足りませんが、時間の許す限り観光を満喫しましょう。参考までに、いくつかスポットを紹介するので、ぜひ足を運んでみてください。

宇都宮の大谷は、古来より大谷石が採掘される場所として有名でした。大谷資料館は、地下採掘場跡を一般公開しており、広大な地下空間がまるで神殿のように美しいと話題です。資料館のあるエリアには、大谷寺や平和観音などの見どころも集まっています。バスでのアクセスなら、お得な1日乗車券が使えるので便利です。

住所:栃木県宇都宮市大谷町909 電話番号:028-652-1232

宇都宮動物園は、「自然とどうぶつとこどもたち」をテーマにしたふれあいテーマパークです。ゾウやキリンなどの動物にエサやりができるので、動物との触れ合いを体験できる貴重なスポットです。他にも、ラマやシンリンオオカミなど珍しい動物も見ることができます。家族連れはもちろん、デートにもピッタリの動物園です。

住所:栃木県宇都宮市上金井町552-2 電話番号:028-665-4255

家族連れにおすすめのスポットが、とちのきファミリーランドです。メリーゴーランドや観覧車といった定番のアトラクションから、スリル満点のジェットスターまで様々なアトラクションが揃っています。子供向けのものが中心になっているので、小さな子供でも安心して遊ぶことができます。休日のお出かけ先にピッタリのスポットです。

住所:栃木県宇都宮市西川田4丁目1-1 電話番号:028-659-1332

栃木県子ども総合科学館は、宇宙や地球といったテーマごとに分かれた常設展示エリアがあるほか、楽しいイベントの開催やプラネタリウムなどもありますよ。科学について楽しみながら学べる絶好の場所として、子どもたちに大人気です。ショップやレストランもあるので、1日ゆっくり滞在できるスポットです。

住所:栃木県宇都宮市西川田町567 電話番号:028-659-5555

宇都宮の名物グルメと言えば餃子が有名です。宇都宮で餃子が食べられるお店は、実に200店舗にまでのぼるそう。いろいろなお店の餃子を食べ比べしたいという方は、宇都宮餃子の見本市「来らっせ」がおすすめです。各店舗自慢の餃子が食べられる上に、お土産コーナーでは冷凍餃子も販売されているので、家に持ち帰ることもできます。

住所:栃木県宇都宮市馬場通り2丁目3-12 ドン・キホーテラパーク宇都宮店 電話番号:028-614-5388

宇都宮タワーは、リーズナブルな料金で展望台からの絶景を楽しむことができ、時期によってはライトアップした姿を見ることがでいます。また、八幡山公園内には宇都宮タワーだけでなく、様々なレジャースポットや見どころがあります。今回紹介したスポット情報やアクセス方法などを参考に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。