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京都の建仁寺を観光!おすすめの見どころやアクセス方法も!

京都の建仁寺を観光!おすすめの見どころやアクセス方法も!
投稿日: 2017年4月15日最終更新日: 2020年10月7日

京都にある建仁寺は古い由緒を持つ寺院で、多くの見どころがあります。特に「風神雷神図屏風」は「風神雷神」と言うと真っ先に思い浮かべるものではないでしょうか。今回は京都観光の際にぜひ訪れてほしい建仁寺の魅力に迫ってみました。

京都建仁寺はどんなお寺?見出し

京都の建仁寺というお寺を知っていますか?臨済宗建仁寺派の大本山で、室町時代に京都五山が定められた時、天龍寺・相国寺に次ぐ第3位の寺院に格付けされた由緒正しい寺院です。貴重な文化財を多く所蔵する寺院の一つとして知られ、多くの観光客が訪れます。今回は建仁寺について、おすすめのスポットや見どころ、アクセスなどについて調べてみました。

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京都建仁寺のアクセス見出し

建仁寺は京都市東山区にあり、山号は東山です。花見小路や南座などからも近く、アクセスはとても便利なところにあります。JR京都駅からタクシーを使っても10分程度で到着します。駐車場もありますが有料なので、できれば公共交通機関を利用するのがおすすめです。

Photo by hans-johnson

その公共交通機関ですが、京都駅からであればバス利用になります。京都市バスを利用し、停留所は「東山安井」「南座前」「祗園」「清水道」と複数の停留所から徒歩10分圏内です。中で一番近いのは「東山安井」のバス停で、ここからは5分程度。本数も多いのでアクセスは心配ないでしょう。

Photo by kubotake

一方、阪急沿線、京阪沿線からのアクセスもよいです。阪急の場合は京都線の「河原町駅」、京阪の場合は京阪本線「祗園四条駅」がそれぞれ最寄駅になります。河原町駅からは徒歩10分、祗園四条駅からは7分程度見ればよいでしょう。

京都建仁寺の由緒見出し

建仁寺は栄西禅師が開山した寺です。栄西、というと日本史で「臨済宗を開いた人」として学んだ記憶がある人もいるでしょう。栄西は1202年、当時の鎌倉幕府2代将軍源頼家から寺域の寄進を受けて、京都の臨済宗の拠点として建仁寺を開山しました。1202年は建仁2年であったことから、当時の土御門天皇の勅許で禅寺としては初めて元号が寺号として使われました。

創建当時、京都は天台宗、真言宗といった既存の宗派の勢力が強かったことから、建仁寺は天台、真言、禅の3宗並立の形をとっていました。しかし火災などによって荒廃、1258年、東福寺を開山した円爾弁円が建仁寺に入ったことで禅宗が盛んになり、翌1259年には宋僧の蘭渓道隆が11世住職として入寺したことにより、純粋な禅の道場となります。

その後、室町時代になると、前述したように、建仁寺は京都五山の第3位の寺に位置づけられ、厚い保護を受けて栄えますが、応仁の乱による戦火や室町幕府の衰退、度重なる火災によって荒廃します。天正年間になると安国寺恵瓊が方丈や仏殿を移築するなどし復興、徳川幕府の保護を受けて整備が行われました。

明治になると臨済宗建仁寺派の大本山に位置付けられますが、一方で廃仏毀釈の流れによって多くの塔頭が失われ、寺領も政府に上納することで境内が半分近く縮小し、現在に至っています。

建仁寺は京都最古の禅寺見出し

栄西は2度宋に渡り、仏教の修行をして帰国しました。しかし前述したように当時の京都では比叡山延暦寺が強大な権力を持っており、禅寺を開くことは難しい状況にありました。そのため栄西はまず1195年に博多に聖福寺を開き、その後1200年に北条政子の援助を受けて鎌倉に寿福寺を開きました。

建仁寺はこの2つの寺院の後、京都の臨済宗の拠点として作った寺院です。したがって京都では最も古い禅寺である、ということになります。建仁寺のホームページで「The Oldest Zen Temple」と記載しているのはそのためです。

京都建仁寺の見どころ見出し

残念なことに建仁寺は現在に至るまで何度も火災にあっており、創建当時の建物は残っていません。しかし貴重な文化財を多く所蔵していることで知られており、建物もそれ以降のものは多く残されています。見どころはとても多いといえるでしょう。中でも有名な「風神雷神図屏風」については後述するとして、それ以外の見どころについてまずは簡単に説明します。

勅使門

重要文化財。八坂通りに面した銅板葺で切妻造の四脚門です。もともとは平清盛の嫡男重盛の六波羅邸の門だったとも、平教盛の館門だったとも伝えられ、いずれにしても鎌倉時代末頃の建築とされています。柱や扉に戦乱の矢の痕があり、「矢の根門」または「矢立門」とも呼ばれます。またもともとは杮葺だったとも言われます。

三門

重要文化財。空門・無相門・無作門の三解脱門からなり、楼上には釈迦如来、迦葉・阿難両尊者と十六羅漢が祀られています。八脚門で、もともとは江戸時代末期に静岡の安寧寺に建立したものを1923年に移築しました。「御所を望む楼閣」という意味で、「望闕楼」という別名があります。

法堂

仏殿(本尊を安置する堂)と法堂(講堂)を兼ねており、「拈華堂(ねんげどう)」とも言われます。1765年に建立され、正面須弥壇には本尊の釈迦如来座像、脇侍の迦葉尊者・阿難尊者が祀られています。2002年、創建800年を記念して小泉淳作により双龍図が天井画として描かれました。

方丈

重要文化財。もともとは1487年に広島の安国寺に建立されたものですが、1599年に安国寺恵瓊が建仁寺に移築したものです。しかし1934年の室戸台風により倒壊し、1940年に再建されました。本尊は徳川秀忠の娘で後水尾天皇の中宮となった東福門院が寄進した十一面観音菩薩像です。

かつては海北友松の水墨障壁画がありましたが、現在は掛軸に改められて、京都国立博物館に寄託されています。現在は橋本関雪による障壁画が設置されています。また前庭には枯山水様式の「大雄苑」があります。

東陽坊

1587年、豊臣秀吉が北野大茶会を催した際、千利休の高弟である真如堂東陽坊長盛が担当した副席で、もともとは紙屋川の土手に建てられました。1921年に建仁寺に移築されています。草庵式二帖台目席ですが最も規範的な茶室とされており、薮内家の燕庵に意匠などの点で共通点が多いとされます。南には秀吉遺愛の烏帽子石が、西には建仁寺垣があります。

京都建仁寺と言えばあの国宝見出し

建仁寺には国宝が一点ありますが、それが有名な俵屋宗達の「風神雷神図屏風」です。もともとは京都の豪商で歌人でもあった糸屋の打它公軌が、1637年の建仁寺派寺院妙光寺再興の記念として妙光寺に寄贈するために、宗達に製作を依頼したと言われています。妙光寺は糸屋の菩提寺でした。屏風は1639年ころに妙光寺に奉納されたと言われますが、絵には落款、印章がなく、制作年代もはっきりしません。

江戸時代にはこの絵はあまり知られていなかったようで、記録などはほとんどありません。しかし現在では宗達の最高傑作と評されています。屏風そのものは妙光寺から建仁寺に転任した高僧が持ってきたとされていますが、現在は京都国立博物館に寄託されています。ただし複製と屏風と銅版は建仁寺で見ることができます。

この絵は2008年の洞爺湖サミットの際に会議場に複製が置かれたこともあり、「風神雷神」というとこの絵が連想されることが多いと言われます。建仁寺に里帰りすると雷鳴がとどろくとも言われています。観光に行く際にはぜひ見てくることをおすすめします。

建仁寺では禅寺体験も見出し

建仁寺は多くの見どころがありますが、それと同時に禅寺体験もできる場です。個人で体験してみたい、という場合には毎月第二日曜日の午前8時から行われる「千光会」に参加することができます。この会では坐禅、経の唱和、茶礼、法話があり、だいたい10時くらいに終わります。無料で誰でも参加できるので、興味がある方は参加をおすすめします。

もう一つは写経体験です。写経用紙、写経用具は準備してありますので、それを使うといいでしょう。だいたい45分から1時間程度時間を見ておく必要があります。冬に行く場合は閉門時間が早いので、観光などで他の見どころも押さえたい、というならば、先に写経を済ませたほうがよいかもしれません。

京都建仁寺で御朱印を見出し

京都最古の禅寺ということで、ぜひとも御朱印をいただいて帰りたいもの。建仁寺でも御朱印をいただくことができます。しかも建仁寺の御朱印帳は格調が高く、とても人気があるものです。

その御朱印帳ですが、1つは双龍図が描かれており、大きさも一回り大きいタイプです。中の紙も厚手で少しクリーム色がかっています。非常に迫力がある美しい御朱印帳です。御朱印帳の郵送を依頼されることも多いようですが、郵送は受け付けていないので、もし手に入れたければ、拝観の際に忘れずに購入しましょう。

なお、御朱印帳にはもう一つ、風神雷神図屏風をデザインしたものもあります。こちらもなかなかの迫力で美しいものです。御朱印帳そのものの値段は少し張りますが、いずれも御朱印がついた状態で購入できますので、それほど負担にはならないでしょう。もし御朱印集めを始めようと言うのであれば、これらの御朱印帳を購入してスタートするのはおすすめですよ。

御朱印のほうは「奉拝 拈華堂」と記載されます。「拈華堂」は前述したように法堂の別称です。御朱印帳の双龍図はこの法堂の天井画をデザインしたものということになります。説明の紙もつけてもらえるので、それを読むとさらに建仁寺についての理解が深まるのでおすすめです。

建仁寺の御朱印の授与時間や種類は?限定御朱印帳がカッコよすぎると話題 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
建仁寺の御朱印の授与時間や種類は?限定御朱印帳がカッコよすぎると話題 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都にある建仁寺をご存知でしょうか。ここはおよそ800年前に建てられた日本最古の禅寺として知られています。そんな建仁寺は御朱印がネットで人気となっています。なぜ人気なのでしょうか。今回はそんな建仁寺と御朱印情報満載でお届けします。

建仁寺周辺の観光スポット見出し

建仁寺周辺には多くの観光地があります。せっかくなので建仁寺の塔頭を一緒に訪れたいという方も多いのではないでしょうか。しかし残念ながら建仁寺の塔頭は通常は非公開となっているので、もし観光などで訪れる場合には事前の確認が必要です。

その中で特におすすめなのが正伝永源院です。もともとは正伝院、永源庵という二つの寺だったのですが、廃仏毀釈によって永源庵が廃寺となってしまいました。ところが位置が建仁寺の真北に位置していたために建物が残り、そこに正伝院が移ってきたのです。永源院は熊本藩主細川氏の菩提寺であったことから名前を残すこととなり、現在の名前になりました。

正伝永源院は春の桜の時期と秋の紅葉の時期などに特別拝観が行われます。美しい庭園と茶室「如庵」を見学することもできますので、もし観光で訪れたならぜひ行ってみてください。御朱印帳もとても芸術的で人気が高いのでおすすめですよ。

京都建仁寺で禅の魅力に迫ろう見出し

建仁寺はアクセスもしやすく、見どころが多い寺院です。京都市内のどこの観光と組み合わせてもアクセスがいいというのは大きなメリットの一つ。タイミングがよければ禅寺体験などもよい観光の思い出になるでしょう。ぜひ時間をとってゆっくりと禅の魅力を味わってください。

投稿日: 2017年4月15日最終更新日: 2020年10月7日

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