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山梨・大菩薩嶺に登ろう
大菩薩嶺は山梨県甲州市と北都留郡丹波山村にまたがる名山で、大菩薩峠の北側にあるこの山には三等三角点が埋められています。大正2年から毎日新聞などに掲載され話題となった、中里介山の小説、「大菩薩峠」により、この山名が一躍有名になりました。ここでは、そんな大菩薩嶺の登山について、アクセスやおすすめルートなどを含めて紹介します。
山梨・大菩薩嶺へのアクセス
大菩薩嶺への登山口は上日川峠(かみにっかわとうげ)と大菩薩峠登山口(裂石)の2つです。上日川峠から山頂までは1時間15分ほどで、大菩薩峠登山口から山頂までは約4時間30分ほどで登れます。では、この2つの登山口へのアクセス方法について説明しましょう。まず、上日川峠へアクセスするには次のように行きます。
大菩薩嶺に電車とバスでアクセスする場合は、JR中央本線甲斐大和駅から栄和交通バス「大菩薩上日川峠線」に41分ほど乗車し上日川峠で下車します。バス運賃は1000円です。このおすすめのバスは、土日、祝日は4月中旬から12月9日まで毎週運行していますが、平日は10月6日から11月18日の期間を除けば、バスの運行日時が限られますので注意が必要です。
甲斐大和駅から上日川峠までのバスは朝8時10分から14時50分までの5便しかありませんので、あらかじめバスの時刻表をチェックしておくことをおすすめします。もう一つのルートである大菩薩峠登山口(裂石)へアクセスするには、JR中央本線塩山駅から山梨交通バス・大菩薩峠登山口線または、二本木経由大菩薩の湯線に乗り、大菩薩峠登山口で下車します。
大菩薩峠登山口線の方が1日10本とバスの本数が多い上に、4月21日から11月25日までは毎日運行しており便利です。更に、大菩薩の湯線は1年を通して毎日運行しています。どちらもバスの料金は300円です。JR塩山駅から上日川峠へのバスは運行していませんので、タクシーを使う必要があります。約40分で5500円ほどかかります。
車で上日川峠にアクセスする場合は、中央高速道勝沼インターで下車後、一般道をしばらく走り、411号線に出たら北側へ直進すれば上日川峠方面まで19キロほどでアクセスできます。また、車で大菩薩嶺登山口にアクセスする場合は、中央高速勝沼インターで下車後、同様に裂石(さけいし)駐車場にアクセスできます。
山梨・大菩薩嶺の駐車場
上日川峠駐車場には400台ほどが駐車できます。大菩薩峠登山口にある裂石駐車場には、ひがし荘の上に15台、丸山峠分岐ゲート前に15台、計30台の車が駐車できます。ただし、とちらの駐車場も特に週末は混雑が予想されますので、公共の交通機関によるアクセスをおすすめします。
山梨・大菩薩嶺の歴史
日本百名山の一つに数えられている大菩薩嶺ですが、古くは甲斐源氏の祖であった新羅三郎義光が、甲州に遠征し道に迷った際に、木こりに化けた軍神の導きにより、この山を無事に超えることができたそうです。彼は、この軍神に感謝の意を表すとともに、八幡大菩薩の名を高らかに称えたという言い伝えがあります。そしてそれが山名の由来となったそうです。
また、大正2年から毎日新聞等で連載となった中里介山による長編時代小説「大菩薩峠」により、大菩薩峠や大菩薩嶺は一躍有名な山となりました。中腹にある勝縁荘には介山直筆の「大菩薩峠勝縁荘」の扁額が遺されています。ただ、残念なことに、勝縁荘は現在休業中となっています。
山梨・大菩薩嶺の登山に適した季節
大菩薩嶺登山をするのに最適な季節は新緑の緑が映える5月と紅葉のきれいな10月です。この時期は気候も良く初心者にもおすすめの季節です。また、夏の登山は都会の暑さを忘れる意味でもおすすめできますが、雷には注意が必要です。冬でも大菩薩峠登山口からは登れますが、雪や寒波の危険を考えるとあまりおすすめはできません。
山梨・大菩薩嶺の登山時の注意事項
大菩薩嶺登山にあたっての注意事項としては、まず必ず地図を持って登ることをおすすめします。道に迷ったり遭難する危険性も考えると地図は必需品で、コンパスがあればベストです。それから、登山靴、ザック、レインウエアは必ず持っていきましょう。また、時計や携帯、薬も欠かせません。
登山初心者は経験者と一緒に登ることが安全につながる近道です。また、雨や残雪で濡れた木道は滑りやすいため、転倒しないよう注意が必要です。大菩薩嶺には狐などの野生動物が生息していますので、食物を与えたり写真を撮るために近づいてはなりません。危険を感じた時は、無理をせず引き返すことをおすすめします。
山梨・大菩薩嶺の登山
秩父多摩甲斐国立公園にも指定されている大菩薩嶺への登山の魅力の一つとして挙げられるのは、バスで標高約1600メートルまで行けることと、山容が緩やかで比較的登りやすい上に、登山道も整備されており、日帰りも十分可能な点です。更に、大菩薩峠山頂からは、富士山や南アルプス、乗鞍岳、八ヶ岳、奥秩父連邦の雄々しい山々が眺望できます。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート1:上日川ルート
登山ルートの中で、比較的登りやすい初心者向きのルートが上日川ルートです。上日川峠から大菩薩峠を経て大菩薩嶺山頂に登り、上日川峠まで帰って来るルートでは、行きが2時間20分、帰りが1時間10分、計3時間30分ほどの初心者におすすめのルートとなります。休憩などを取りながら、ゆっくり登れば4時間強のコースとなります。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート1:上日川峠ルート・ロッヂ長兵衛から福ちゃん荘
大菩薩嶺登山口の上日川峠には、ロッヂ長兵衛があり、食事や宿泊ができます。このロッヂから標識に従って車道または登山道を歩いて大菩薩峠方面に進みます。ロッヂ長兵衛から30分程登ったところに福ちゃん荘があります。この小屋にも売店や食事処があり、宿泊も可能なおすすめの山小屋です。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート1:上日川峠ルート・福ちゃん荘から大菩薩峠
福ちゃん荘から約5分で富士見山荘に到着します。この山荘からは、字のごとく美しい富士山の雄姿が眺望できます。その先には中里介山の扁額が掲げられている勝縁荘があります。登山道を更に登ってゆくと大菩薩峠に到着します。この峠から眺める富士山や南アルプスなどの眺望はおすすめです。ここには介山荘があり、売店やトイレがあるため、ゆっくり休憩ができます。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート1:上日川峠ルート・大菩薩峠から大菩薩嶺山頂
大菩薩峠から雷岩まで約1時間ほど稜線歩きが続きます。この稜線からは見晴らしも良く、登山道も広くゆったりしたアップダウンのため、快適な登山を楽しむことができます。そして、いよいよ大菩薩嶺山頂に着きますが、山頂は木々に覆われ展望が開けていないため、景色を楽しむことができません。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート1:上日川峠ルート・大菩薩嶺山頂から雷岩
大菩薩嶺山頂から雷岩へ少し下ると、急に展望が開けます。雷岩からは、南アルプスの山々や富士山、大菩薩湖(上日川ダム)などの美しい眺望を満喫することができます。少しこのおすすめのスポットでゆっくりした後、雷岩の分岐を上日川峠方面へ下っていきます。大菩薩嶺山頂から福ちゃん荘までは50分ほどで下ります。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート1:上日川峠ルート・雷岩から上日川峠
雷岩からカラマツ尾根を40分ほど下ると、上日川峠に戻ることができます。上日川峠からJR甲斐大和駅へ向かうバスは15時45分が最終のため、乗り遅れないよう注意が必要です。このルートは、登りが2時間20分、下りが1時間10分ほどのおすすめコースですが、大菩薩峠へ登らず大菩薩嶺に直接登れば1時間ほど短縮でき、登山初心者でも更に気軽に挑戦できるルートとなります。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート2:丸川峠周回ルート
大菩薩嶺に登る2番目のルートは丸川峠周回ルートです。大菩薩峠登山口から出発するこのルートに要する時間は8時間程度と長く、健脚を持つ上級者におすすめのコースと言えます。登山口から少し入ったところにある丸川峠分岐駐車場は、塩山と大菩薩上日川峠を結ぶ201号線の冬季通行止めゲート手前にある丸川峠入口の駐車場で、裂石温泉からも近いところにあります。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート2:丸川峠周回ルート・大菩薩峠登山口から丸川峠分岐駐車場
JR中央本線塩山駅から山梨交通バスで大菩薩峠登山口まで行きます。7時35分発に乗れば30分弱で登山口に着きます。そして大菩薩登山口(裂石)を朝8時過ぎに徒歩で出発します。雲峰寺駐車場、裂石登山口駐車場を経由し、裂石温泉付近のみそぎ沢にある丸川峠分岐駐車場には8時30分頃到着します。マイカーの場合は丸川分岐駐車場に停めてそこからスタートする方法もあります。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート2:丸川峠周回ルート・丸川峠分岐駐車場から丸川峠
丸川分岐駐車場付近にある丸川峠登山口を朝8時半に出発します。丸川峠登山口から丸川峠までは、最初は沢沿いを歩きます。沢伝いに歩いてゆくと登山道の入口があり、そこからは長い登りとなりますが、意外に淡々と登るれる歩きやすいコースです。最後だけ岩が多くちょっと大変ですが、登山口から約2時間で丸山峠に着きます。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート2:丸川峠周回ルート・丸川峠から大菩薩嶺
丸川峠には丸川荘があり、しばしここで休憩を取ります。丸川峠は開けた場所にあり、美しい富士山を望むことができます。丸川峠からは、尾根沿いのなだらかな坂が続きます。最後の険しい坂を上り切ると大菩薩嶺に着きます。10時過ぎに丸川峠を出発すれば、1時間ほどで大菩薩嶺山頂に到着することができます。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート2:丸川峠周回ルート・大菩薩嶺から親不知の頭
大菩薩嶺で少し休憩を取り、11時20分頃親不知の頭に向かい出発します。10分ほどで雷岩に着きます。雷岩からの富士山や南アルプスの絶景は南海見ても見事です。雷岩からは稜線が続き、美しい景色を見ながら気持ちよく歩けます。標高2000メートルの神部岩、避難小屋のある賽の河原を経て12時40分頃には親不知の頭に到着します。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート2:丸川峠周回ルート・親不知の頭から大菩薩峠
親不知の頭(おやしらずのあたま)は賽の河原から少し登った展望の良い場所にあります。このおすすめの場所からは、南アルプス、富士山、毛無、身延山、七面山などの山容を眺望できます。そして、大菩薩峠までは20分ほどの下りとなります。大菩薩峠の標高は1897メートルほどで、介山荘は、山上にも拘わらず品揃えが豊富です。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート2:丸川峠周回ルート・大菩薩峠から上日川峠
大菩薩峠を13時10分頃に出発し福ちゃん荘を経由して上日川峠に向かいます。福ちゃん荘からの下り道は登山道と言うより林道に近く歩きやすい道です。大菩薩峠から福ちゃん荘までは25分強、福ちゃん荘から上日川峠までは20分程度の距離を歩き、14時前には上日川峠に到着します。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート2:丸川峠周回ルート・上日川峠から丸川峠分岐駐車場
上日川峠から千石茶屋を経て丸川峠分岐駐車場まで約1時間40分ほどの道程となります。15時半過ぎの到着となりますので、そこからほど近い大菩薩の湯の温泉にのんびり浸かるのが疲れを癒す最良の方法ではないでしょうか。この巡回ルートは8時間近い時間を要しますので、万全の準備を整えてから出発することをおすすめします。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート3:石丸峠周回ルート
上日川峠ルートで、ロッヂ長兵衛から福ちゃん荘や富士見山荘を経由して大菩薩峠まで登る初心者ルートを説明しましたが、ロッヂ長兵衛から南側に分岐するもう一つのルートが石丸峠周回ルートです。大菩薩峠に登った後は上日川峠ルートと同じコースで上日川峠まで帰ってきますが、時間的には5時間強のコースとなり、中級登山者向きのルートと言えます。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート3:石丸峠周回ルート・上日川峠から石丸峠
上日川峠の道標に従って登山を開始します。ロッヂ長兵衛付近から分岐しますが、南側の道を緩やかに下り沢を渡った後、また登り返すと新な林道と交差します。ここが石丸峠入口です。この場所からやや急坂になりますが、カラマツ林の山道を登り、林道を南に100メートルほど歩くと登山道があります。その道を登り、樹林を抜けると展望が開け、石丸峠に到着します。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート3:石丸峠周回ルート・石丸峠から大菩薩峠
石丸峠から熊沢山へ登ります。その途中で振り返ると稜線沿いの美しい景色が眼下に広がります。更に登山道を、熊沢山の頂上を左に巻くように進み、大菩薩峠を目指して下ってゆきます。春先から6月頃までは、樹林帯にはバイカオウレンの可憐な花がたくさん咲いているのを見ることができます。
山梨・大菩薩嶺の登山ルート3:石丸峠周回ルート・大菩薩峠から上日川峠
大菩薩峠でしばし休憩をした後、稜線を進んで雷岩へ進みます。雷岩からの絶景を堪能した後、標高2057メートルの大菩薩嶺に登り、再び雷岩に戻ります。そしてカラマツ尾根を下り、上日川峠に戻ってきます。約5時間強の道程となるこのルートでは、朝7時半過ぎに出発すれば昼の13時前には戻って来られる中級者向きのコースです。
山梨・大菩薩嶺の高山植物
大菩薩嶺は日本百名山のみでなく、花の百名山、新・花の百名山にも選定されています。春には、アセビ、バイカオウレンなどの花が咲き、夏にはウメバチソウやコウリンカ、ノコンギクなどが咲きます。また、秋にはヤマトリカブト、コウシンヤマハックなどの花が見られます。この他にも季節に応じてミツバツツジ、ハナイカリ、マツムシソウなどの花々が咲き乱れます。
山梨・大菩薩嶺の山小屋1:ロッヂ長兵衛
ロッヂ長兵衛は大菩薩峠八合目に当たる上日川峠にある山小屋で、標高1600メートルの位置にあります。この山小屋は通年営業しており、収容人数は約30名です。1泊2食付きの値段は税込み8000円で、お土産も購入できます。宿泊の場合は予約が必要で、冬季利用料は500円増しとなっています。テント場もあり、1人1泊400円で利用できます。
山梨・大菩薩嶺の山小屋2:福ちゃん荘
福ちゃん荘は上日川峠から徒歩20分ほど登ったところにある、家族経営のアットホームな山小屋です。部屋数は14室ほどあり収容人数は約80名です。1泊2食付きで税込み7000円で宿泊ができますが予約が必要です。この山小屋には岩風呂があり、夕飯にはほうとうや岩魚の塩焼きが付きます。また、食堂では、和食やうどん、そば、ラーメンなどが食べられ、テント場もあります。
山梨・大菩薩嶺の山小屋3:介山荘
介山荘は大菩薩峠山頂にある山小屋で、4月中旬から11月末まで営業しています。冬季は週末及び年末年始に営業していますが、予約が必要です。宿泊人数は70名まで可能で、1泊2食付きで7000円です。食堂には軽食や飲み物、酒類があります。グッズやお土産品も豊富で、大菩薩峠ネーム入りマグカップやTシャツ、タオルマフラー、キーホルダー各種などが並んでいます。
山梨・大菩薩嶺の山小屋4:丸川荘
丸川峠にある丸川荘は昔ながらのランプの灯りを使っているため、発電機の音もなく静かな夜を楽しめます。この山小屋の宿泊は1泊2食付きで7000円、当期のみ550円増しとなっており予約が必要です。丸川荘では、手彫りのマグカップや木のスプーン、ナイフ、茶器セットなど、手作りの素朴なグッズが販売されています。
山梨・大菩薩嶺の山小屋5:大菩薩峠休憩舎
大菩薩峠の介山荘の隣には、石丸峠、上日川峠、大菩薩嶺分岐の表示板があり、そのそばに大菩薩峠休憩舎と案内図板があります。休憩舎にはトイレがありますが、宿泊施設や食堂、売店などがありません。この休憩所では、取り合えず疲れた体を癒し、休憩を取るとともに、昼食を取ったりっゆっくり寛ぐことが目的となります。
山梨・大菩薩嶺の山小屋6:富士見山荘
上日川峠から少し登ったところに福ちゃん荘がありますが、その少し奥に富士見山荘があります。この山荘は現在廃業していますが、玄関横には荷車の車輪が飾られ、屋根には薪ストーブ用の煙突が立っている素朴な山小屋です。この場所には、富士見平と言って美しい富士山を眺望できる展望台があります。
山梨・大菩薩嶺付近の温泉1:大菩薩の湯
大菩薩嶺付近の温泉、大菩薩の湯は大菩薩峠登山口の近くにあります。塩山駅からは車で15分、バスの場合は塩山駅から大菩薩の湯経由のバスが出ており、24分ほどでアクセスできます。この温泉では古の昔から湧き出ている大地の恵みとも言える露天風呂がおすすめです。この露天風呂はフォッサマグナ(大地裂帯)の真上に位置し、温泉からは素晴らしい大地の景観が満喫できます。
館内には露天風呂以外にも内風呂やジャグジー、源泉風呂などがあり、サウナやマッサージ室も備わっています。一千万年前の花崗岩体深部から湧き出た温泉は、世界的にも最高級の水素イオン濃度を誇る高アルカリ性温泉です。泉質は柔らかく、入るとすぐ肌がぬるぬるするのがわかります。また、食堂ではほうとう料理などが楽しめます。
大菩薩嶺付近の温泉、大菩薩の湯は標高1000メートルの深山にある温泉で、甲斐大和駅への帰りのバスで立ち寄ることができます。入浴料は3時間以内だと510円、それ以上は820円となっており、11月から3月までは毎週火曜日と年末年始が休館日です。また、土産物直売コーナーでは、新鮮な野菜や果物が豊富に揃っている他、休憩室も備わっています。
山梨・大菩薩嶺付近の温泉2:ほったらかし温泉
大菩薩嶺付近の温泉、ほったらかし温泉は山梨県山梨市にある日帰り温泉で、富士山の絶景が間近に眺められることで、全国から観光客が訪れるほどの人気を集める温泉です。車でのアクセスの場合、中央道勝沼インターから151号線を経由して20分ほど走り、笛吹川フルーツ公園を通り抜けた上にあります。
大菩薩嶺付近の温泉、ほったらかしへの電車でのアクセスは、JR山梨市駅で降車後、タクシーで10分ほど行ったところとなり、片道2400円ほどかかります。オーナーである常岡氏が祖父とともに1995年に温泉を掘り当てましたが、丁度バブルの崩壊期だったため、温泉施設の建設を断念しました。こうしてほったらかしにされた温泉は、地元の人に無料で利用され始めました。
そして、クチコミで評判を呼び、利用者が年々増えてきた1999年から、ある程度施設を整え、有料の日帰り温泉としてオープンしましたが、できるだけシンプルに自然に近い環境で温泉を楽しんでもらいたいというオーナーの願いから、「ほったらかし温泉」と名付けられたそうです。
温泉施設には「こっちの湯」と「あっちの湯」があり、どちらも男女別になっています。どちらの湯も、正面に雄大な富士山や大菩薩嶺、眼下に甲府盆地の景観が広がり、素晴らしい景色が望めます。「あっちの湯」の方が多少大きめですが、「こっちの湯」の方が落ち着くという常連客が多いようです。大人800円でどちらかの温泉に入れます。
露天風呂は木造りの熱めの風呂とぬるめの風呂があり、その奥に岩造りの風呂があります。泉質は単純泉で、ぬるぬるすべすべのお湯が楽しめます。朝湯に浸かりながら日の出を待つという素晴らしい体験を味わうこともできます。軽食スタンドでは、名物の湯玉あげやうどん、そば、ラーメンなどが味わえます。
山梨・大菩薩嶺を満喫しよう
大菩薩嶺は山梨県甲州市と北都留郡丹波山村にまたがる2000メートルを超える名山です。ただ、この山の8合目付近の上日川峠まで車道があり、初心者はその場所を起点にして登山が楽しめるため、比較的楽に登るルートが選べます。ここでは、そんな大菩薩嶺について、バスや車でのアクセス、おすすめの登山ルートなどを交えて説明してみました。
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