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仁和寺の御朱印・御朱印帳の種類・授与場所など解説!毎月8日限定のものとは?

仁和寺の御朱印・御朱印帳の種類・授与場所など解説!毎月8日限定のものとは?
投稿日: 2018年6月7日最終更新日: 2020年10月8日

仁和寺は、京都市右京区御室にある皇室とゆかりの深い寺院です。真言宗御室派総本山の寺院で、古都京都の文化財として世界遺産に登録されており、その仁和寺では、本尊などに因んだ数種類の御朱印を拝受でき、また御朱印帳も数種類あります。

数種類の御朱印を拝受できる仁和寺見出し

Photo by othree

京都市右京区にある仁和寺は、真言宗御室派の総本山であり皇室ゆかりの寺院です。仁和寺は、古都京都の文化財として世界遺産に登録されています。建造物それぞれに本尊があり、御朱印の種類も分かれています。ここでは、毎月8日限定の御朱印をはじめ仁和寺で拝受できる御朱印の種類と拝受の時間と場所など、仁和寺の御朱印について紹介します。

皇室とゆかりの深い仁和寺の歴史見出し

Photo by hiroaki.hirano

京都仁和寺は、第58代光孝天皇によって、仁和2年の西暦886年に建て始められますが、その光孝天皇は完成を見ずに翌年崩御します。そしてその意志を引き継いだ第59代宇多天皇によって仁和4年の西暦888年に完成し、その年号に因み仁和寺と命名されます。宇多天皇以降明治維新まで、歴代の皇子、皇族が住職として門跡を努める皇室ゆかりの寺院です。

Photo by hirota_kenichi

仁和寺の伽藍は、室町時代に起きた応仁の乱で全焼してしまいますが、本尊の阿弥陀三尊は持ち出され焼失を免れます。その後、江戸時代に入り徳川幕府によって再整備されます。この再建には、仁和寺の僧、顕証の力に依るところが大きく、伽藍配置場所の構想や金堂に祀る仏尊の選定などに加え、古文書の管理、収蔵のため経蔵を建立しています。

仁和寺の境内の重要文化財見出し

Photo by ajari

仁和寺に所蔵されている文化財は膨大な数に上り、その種類も、建物、彫刻、絵画、書跡、工芸、考古と多分野の種類に及びます。またその中には、国宝も含まれており、応仁の乱の戦禍を経て、今に残る日本の財産といっても過言ではなく、古都京都の文化財として世界遺産に登録された所以です。数が膨大なため、ここではその一部を紹介します。

平安時代の優美さが残る二王門

Photo by skl8em

仁和寺境内の南側の場所に位置する二王門は、仁和寺の正門になります。二王門という名称は、左右各1間に仁王を安置していることに由来します。江戸時代の徳川家光の時、正保元年から正保3年、1644年から1646年頃に再建されました。堂々とした威容ですが威圧的ではなく、屋根の反りや瓦の配列など平安時代の優美な面影が残されています。

旧皇居の正殿紫宸殿であった金堂

Photo by skl8em

国宝である仁和寺の金堂は、慶長18年の1613年に建立された旧皇居の正殿であった紫宸殿を寛永年間である1624年から1644年に移築したもので、それに伴い改築も行われています。最も目立つ部分として、屋根が檜皮葺から本瓦葺に変わっていますが、外観を見ると、正面の七間はすべて蔀戸がはめられていて、往時を忍ばせる雰囲気を湛えています。

二重虹梁に蟇股を据える中門

Photo by ajari

仁和寺の中門は、広大な境内の中央を走る大通りの中間点の場所にあります。寛永18年の1641年から正保2年の1645年頃に建立されています。本瓦葺の切妻造りで柱間三間の八脚門をしており、側面の妻部には二重虹梁蟇股が設けられています。正面から見て左側の間口には多聞天像、右側の間口には持国天像がそれぞれ安置されています。

江戸時代建築の特徴的な五重塔

仁和寺にある五重塔は、高さ約36mで、寛永21年の1644年に造営されています。全国にある五重塔は、通常上層部になるにつれて屋根の大きさが小さくなってますが、この仁和寺の五重塔は、屋根の大きさがすべて均等になっており、江戸時代としての特徴を示しています。内部には大日如来と、その周りに無量寿如来などの四方仏を安置しています。

梵鐘部分が板壁で覆われた鐘櫻

Photo by Kyoto-Picture

鐘櫻は金堂を正面に見て左側の場所にあり、時間を知らせる梵鐘が吊るしてあって定刻になると僧侶が鐘を鳴らします。純和風建築で梵鐘の部分が板壁で覆われており、外からは見えないようになっています。その板壁の外周を欄干付きの縁が取り巻き、朱漆の気品ある美しさを携えています。屋根が大きく、それに比例して裾も広く均整が取れています。

回廊で結ばれる仁和寺御殿

Photo by Carles Tomás Martí

仁和寺御殿は、白書院、黒書院、宸殿、霊明殿など7つの棟と北庭、南庭、茶室からなり、2011年に登録有形文化財として登録されました。二王門をくぐりすぐ左側の場所になります。中は渡り廊下で白書院、黒書院、宸殿、霊明殿が結ばれ、趣の異なる南庭と北庭という2つの庭園が見事で優雅な平安時代往時の面影が随所に残されています。

Photo by tiseb

仁和寺御殿の白書院は、南庭の西側に立っており、明治の火災以降に造営された仁和寺の建物の中では比較的新しい建物です。内部に襖絵があり、1937年に画家の福永晴帆氏が描いた意匠で、松をメインの題材として南側から順番に、冬、夏、そして春と秋の景色が描かれています。当時の平安時代を偲ばせる優美な雰囲気が伝わってきます。

仁和寺御殿の書院と庭を紹介する動画です。2016年1月12日にYoutube上に公開されています。仁和寺御殿は、1887年5月15日に発生した火災により全焼してしまい、現在の御殿は、京都在住の寺社建築家亀岡末吉氏がデザイン造営したもので、安土桃山時代の建築様式を踏襲しつつ現代の建築様式との融合を図り独自の世界を生み出しています。

宋仏画の名品である孔雀明王像

国宝孔雀明王像は、仁和寺を代表する絵画で、重層的な彩雲を背景に、明王が孔雀に座し三つの顔と六つの腕を持つ三面六臂で描かれています。仁和寺白書院の座敷に掛けられている画は複製で、本物は京都国立博物館に寄託されています。尚、現物は写真撮影不可なので掲載している写真はポストカードからの転載写真です。

仁和寺は京都が誇る世界遺産!アクセスや拝観料など観光情報を紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
仁和寺は京都が誇る世界遺産!アクセスや拝観料など観光情報を紹介 | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都に数多くある歴史的なスポットの中でも安定した人気を誇る仁和寺。世界遺産でもあるので、世界中から観光客が集まります。遅咲きの桜、御室桜でも有名ですね。この記事では、そんな仁和寺についての観光情報をたっぷりお届けします。

仁和寺旧御室御所の御朱印見出し

Photo by Carles Tomás Martí

888年に創建された真言宗御室派総本山の仁和寺は、格式ある旧御室御所と呼ばれ、歴代の皇室が住職を務め住まいとしていたところです。慶応3年の1867年に、第30世純仁法親王が還俗したことにより、皇室が住職となる宮門跡の歴史を終え、昭和時代に入り真言宗御室派の総本山となり、1994年にユネスコの世界遺産に登録されています。

皇室とゆかりの深い寺院である仁和寺は、光孝天皇の意志を引き継いだ宇多天皇が、仁和寺開基後に出家し僧坊として住したことから御室御所とも言われます。その後、明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇室が就かなくなったことから旧御室御所と呼ばれ、その御朱印があります。それが中央に十六八重表菊の紋が印された旧御室御所の御朱印です。

仁和寺本尊阿弥陀如来の御朱印見出し

真言密教では大日如来を本尊とすることが多いですが、仁和寺の本尊は阿弥陀如来です。仁和寺では、その阿弥陀如来の御朱印があります。創建時から伝わる阿弥陀三尊像は国宝として霊宝館に安置されています。これは宇多天皇が、父光孝天皇の供養のために造らせたもので、極楽浄土を祈願するために阿弥陀如来を本尊としたとされています。

仁和寺御室弘法大師の御朱印見出し

仁和寺には、莫大な古文書が所蔵されており、その中のひとつ弘法大師空海が唐へ渡った際に、青龍寺の僧、恵果から習得した密教経典を書写し持ち帰ったものが三十帖冊子と呼ばれる古文書で、国宝に指定されています。書の達人でもある空海の行書と楷書を伝える真筆としても有名で、その弘法大師空海に因んだ御朱印があります。

Photo by _Okamoto

仁和寺は真言宗であり、その真言宗の開祖は、弘法大師空海です。空海には数多くの弟子がいて、中でも実慧、真雅、真済、道雄、真如などの十大弟子は有名です。この中の真雅の弟子となった真然の更に孫弟子にあたる益信の弟子になったのが、仁和寺の創設をした宇多天皇でした。仁和寺ではその弘法大師の御朱印を拝受できます。

仁和寺勢至菩薩の御朱印見出し

仁和寺の霊宝館に安置されている勢至菩薩は、京都十三仏霊場の第9番霊場の御本尊としての指定を受けています。観音菩薩と併せて御本尊である阿弥陀如来の脇侍になり、智慧明瞭、家内安全、除災招福のご利益があるとされ、智慧の光ですべてのものを照らし、人々を迷いや苦しみから救うとされています。その勢至菩薩に因んだ御朱印です。

仁和寺水掛不動尊の御朱印見出し

金堂の奥、御影堂の右脇には小さな地蔵尊があり不動明王が祀られています。この不動明王は、水を掛けて祈願する不動明王ということから水掛不動尊と呼ばれており、その御朱印があります。近畿三十六不動尊霊場の指定を受け、その第14番礼所となってます。また古来より、参拝者から篤い崇敬が寄せられており一願不動とも呼ばれ親しまれています。

毎月8日限定の仁和寺薬師如来の御朱印見出し

薬師如来像は、北側にある霊明殿の本尊で、1986年京都国立博物館の調査で初めてその存在が明らかになり1990年に国宝に指定されています。像高11cm弱の小さな像で、1103年仏師円勢と長円が造像した遺作です。造立年は平安時代と言われている仏像で秘仏となっています。この薬師如来の御朱印が毎月8日限定で8日のみに授与されます。

この御朱印は毎月8日のみ授与可能な毎月8日限定の御朱印で、8日のみ授与されるのは、薬師如来の縁日が8日に定められているためです。正月8日を特に初薬師と呼んで賑わいます。縁日の薬師は薬師講に由来し、薬師経典を百座に分けて薬師如来の徳を講讃する法令です。薬師如来は無明の病を治す法薬を与える医薬の仏として広く信仰を得ています。

千手観音の御朱印は貴重な限定品見出し

仁和寺千手観音の御朱印は、2018年1月16日から3月11日まで東京国立博物館で開催された「仁和寺と御室派のみほとけ」展に合わせて新しく作り、初めて授与された御朱印です。この仁和寺展限りの御朱印で、会期中も含め今後仁和寺での御朱印の授与予定はありません。観音堂修理事業を記念した御朱印で、非常に稀少な御朱印です。

仁和寺御詠歌の御朱印見出し

巡礼めぐりをする際に詠む詩のことを御詠歌といい、仁和寺の御詠歌の御朱印は現在1種類のみ授与されています。これは仁和寺を代表する御室桜を讃えたもので、春の月夜に照らされ散っていく御室桜は言葉を失うほど美しいという内容を詠んだ詩です。御詠歌の御朱印は、他の御朱印と比べてちょっと違った雰囲気がして親しみが持てます。

御室桜の御朱印帳見出し

Photo by othree

仁和寺の桜は、金堂前のソメイヨシノ、鐘楼前のしだれ桜が競って咲き誇り、その中でも中門内の西側一帯には、御室桜と呼ばれる遅咲きで背丈の低い桜が咲きます。古くは江戸時代から庶民の桜として親しまれており、数多くの和歌に詠われています。花が低いということからお多福桜とも呼ばれています。大正13年に国の名勝に指定されています。

仁和寺で販売している御朱印帳の中には、御室桜をあしらった御朱印帳があります。表紙はやわらかく、明るいピンク色の布張りで、表には御室桜、裏には五重塔の刺繍が入った御朱印帳です。大切に持ち歩けるカバーが付いていて1200円で購入できます。また、二王門と五重塔の刺繍が入った落ちついた紺色をした御朱印帳も人気があります。

仁和寺は桜の名所!ライトアップもきれい!見どころ満載の観光シーズンを楽しもう | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
仁和寺は桜の名所!ライトアップもきれい!見どころ満載の観光シーズンを楽しもう | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
京都には多くの寺社仏閣があります。その中でも桜の名所として知られている寺の一つに「仁和寺」があります。静かな佇まいの中で見ることができる桜は雰囲気が良いと人気です。「仁和寺」の桜の見どころやライトアップ状況、そして拝観時間などの観光情報を合わせて紹介します。

菊の御紋の御朱印帳見出し

仁和寺は皇室にゆかりが深い寺院ということから、菊の御紋が入った御朱印帳も販売されています。深みのあるエンジ色と紺色の2種類の御朱印帳があり、どちらも重厚でかたじけなさを感じる御朱印帳です。菊の御紋と呼ばれる皇室を表す菊の紋章は、八重菊を図案化したもので十六八重表菊を表しています。菊紋入り御朱印帳は1000円で購入できます。

仁和寺御朱印が授与される場所と時間見出し

Photo by Kyoto-Picture

仁和寺での御朱印を拝受できる場所と時間は決まっています。また仁和寺は、春と秋それぞれに桜と紅葉が見頃となり、その時期に併せて行くことをお勧めします。特に時間については時期によって御朱印を拝受できる時間が異なるので注意が必要です。御朱印の種類も、毎月8日限定のものなどいろいろとあり、それにまつわる歴史を感じ拝受できます。

Photo by Kyoto-Picture

各御朱印が拝受できる場所は、2箇所あります。1箇所は、二王門を入ってすぐ右手にある御殿の場所になります。もう1箇所は、二王門を入り真直ぐに進み、中門を通り突き当たりにある金堂前にある納経所の場所になり、それぞれの場所で御朱印を拝受できます。御朱印をいただく際には、諸堂を拝観した後に授与所へ立ち寄るのがマナーです。

Photo by Kyoto-Picture

各御朱印の拝受できる時間は、2箇所とも同じ時間帯になります。3月から11月は、9時から17時まで、受付時間は、9時から16時半まで。12月から2月は、9時から16時半まで、受付時間は、9時から16時までの時間帯となっています。御朱印拝受の窓口の営業時間は正確なので、少なくとも受付終了時間の30分前には到着している必要があります。

仁和寺で御朱印をもらい歴史に触れよう見出し

Photo by titanium22

皇室ゆかりの寺院として、京都の歴史と共に、その中枢の役割を担ってきた仁和寺には、たくさんの見どころがあり、その御朱印の種類も豊富です。8日限定の御朱印など、仁和寺の御朱印は、そのひとつひとつに特徴があり御朱印帳と共に参拝した際の思い出となるものです。その豊富な種類の御朱印と古都京都の文化に触れてみてはいかがでしょう。

投稿日: 2018年6月7日最終更新日: 2020年10月8日

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