フランスのチョコレートランキング13選！お土産にもおすすめの人気ブランドは？

日本と比べてチョコレートの消費量が約3倍以上(年間一人あたり約7kg)のフランスでは、チョコレートは生活に根付き日々欠かせないものとなっています。そのため街中にチョコレート専門店「ショコラトリー」もあり、美味しくて有名な人気ブランドチョコレート店がたくさんありますので、お土産にもおすすめなお店をピックアップしてご紹介します。

チョコレートの起源はメソアメリカです。現在のメキシコ南部、中央アメリカなどの地域です。マヤ文明やアステカ王国など高度な文明が繁栄し、カカオも栽培されていたことが分かっています。その後、アステカ王国が滅びスペインの植民地となったことでスペインに伝わりました。

ヨーロッパは互いに国境が接してますので、スペインからポルトガル、イタリア、フランスと、徐々にチョコレートは広まっていきました。1615年にスペイン王女アンヌ・ドートリッシュとルイ13世が結婚した際に、贈り物の中に砕いて溶かして飲むカカオの塊があり、フランス宮廷にチョコレートが普及するきっかけとなりました。

フランスでは、日常的にチョコレートを食べている方も珍しくありません。街中に多くのチョコレート専門店「ショコラトリー」があるだけではなく、スーパーのチョコレート売り場面積も日本と比べてかなりの広さで、板チョコだけでも相当数な種類のチョコレートが棚に並べられています。

フランスで好まれているチョコレートは、カカオ成分が多めで脂質、糖質少なめのビターチョコレートです。高品質のチョコレートを口の中で味わいながら、少量をゆっくりと食べるのがフランス流です。そのため、毎日チョコレートを食べていても、フランス人は太らないのです。

チョコレートの材料、カカオ豆にはカカオポリフェノールがたっぷり含まれています。カカオポリフェノールは、血圧の低下、動脈硬化の予防、美容効果、アレルギーの改善、脳の活性化、便通改善と、多くの効能があります。過剰に摂取するのではなく、少しずつ毎日摂取することで、効果を発します。

フランスでお土産のチョコレートを購入したいと思ったときに、おすすめしたいブランドチョコレートの一つは、パトリック・シャポンです。現地では有名な老舗ショコラトリーです。レトロな少年柄の可愛いパッケージは、お土産にも最適です。店頭ではチョコレートムースが販売されています。店舗を訪れた際には、ぜひお試しください。

オデオン駅からすぐ近くに店舗がある有名なショコラトリーです。ケーキとチョコレートを販売している店舗には、レストランが併設されています。中央にはお菓子の工房があり、制作過程を見ることができます。レストランで食事をとった後、チョコレートをお土産に購入してみてはいかがでしょうか。

メゾン・ジョルジュ・ラルニコルは、いろいろな種類のチョコレートを量り売りで購入できることでも有名です。パッケージされている商品も売られているので、少量購入して味見してから、好みの味の商品をお土産に購入することもできます。焼き菓子も取り扱っていて、ブルターニュ地方ならではの伝統菓子もおすすめです。

パリに本拠地を置く日本人パティシエの有名なお店です。サダハル・アオキ氏は、1989年にフランスに渡り、幾つかのパティスリーやレストランで研鑽を積み、1995年位はついにシャルルプルースト・コンクールの味覚部門で優勝を果たしました。当時は雇われパティシエでしたが、その後、自らの会社を立ち上げ、2001年にパリで1号店を出店しました。

フランス人にも人気ですが、奇をてらいすぎず日本人にも合う味なので、安心してお土産に購入できます。カラフルで美しい、ボンボンショコラは有名な代表的商品の一つで、お土産におすすめです。

チョコレート以外にも、可愛らしいマカロンも人気商品です。国内でも東京に4店舗、名古屋に1店舗出店しています。

フランスでもリヨンに一店舗しかない、1953年創業の有名な老舗ショコラトリーです。自社で選んだカカオ豆しか使用せず、豆の状態から加工する「ビーントゥバー」というこだわりの手法で製造したショコラを販売していることでも有名です。

味の品質を落とさないために規模を大きくすることなく、創業地リオンから離れず家族で工房を経営しています。

現在のメインショコラティエは三代目のフィリップ・ベルナシオン氏です。伝統の味を引き継ぎつつも、現状に満足することなくさらに進化し続けています。日本でもサロン・デュ・ショコラという有名な国内のイベントで手に入れられることもありますが、フランスよりも高額ですしいつでも購入できるわけではないので、ぜひお土産にしましょう。

パリのショコラトリーの人気の火付け役とも言われ、「チョコレート業界の法王」と呼ばれるエヴァン氏の手掛ける、有名なパリの人気ブランドチョコレート店です。

自ら選んだカカオから作られた宝石のような一粒チョコレート「ボンボン」は一番人気で、お土産におすすめです。マカロンも人気です。

独創的で洗礼された味わいは高く評価され、1986年にフランスでM.O.F(フランス国家最優秀職人)を受章しました。2002年に日本に進出していますので、日本の店舗やオンラインで注文して国内で入手することも可能ですが、日本では未発売の商品もフランスの店舗で購入することができます。

マカロンを発明したことで有名なラデュレ氏が、2012年末にオープンしたチョコレート専門店です。パリ本店はヴァンドーム広場の近くにあり、店内は高級感があり豪奢です。

人気商品はカメオを模したような「キャメマルキ」というもので、美味しいだけでなく見た目も美しいです。さまざまなフレーバーを試すことが出来ます。

他には紅茶の香りのガナッシュを2種類のチョコレートでコーティングした、マリーアントワネットも人気です。店内で唯一チョコレートが使用されていない商品は、エコールミリテール(旧陸軍士官学校)の屋上で作られた蜂蜜で、こちらの商品も希少価値があり、お土産で購入したい商品のうちの一つです。

名門三ツ星レストラン「Guy SAVOY(ギ・サヴォワ)」のパティスリー・エグゼクティブ・シェフを務めたユーグ・プジェ氏と、グジュアリーブランドのマーケティングなどを手掛けた幼馴染であるシルヴァン・ブラン氏と共に、2010年にオープンさせた有名なチョコレート専門店です。宝石のように美しいドーム型チョコ「スフェール」が人気です。

季節感にこだわっていて、チョコレートをはじめ、お店のスイーツは2か月毎に新しくなります。何度訪れても、違う味が楽しめます。

手帳型や古本風などパッケージも凝っていて、お土産におすすめです。嬉しいことに日本にも進出していて、日本国内の店舗やオンラインで入手することも可能です。

ロベール・ランクス氏により、1977年に創立した有名老舗ショコラトリーです。ロベール・ランクス氏は哲学者のジャン＝ポール・アロンから「ガナッシュの魔術師」という異名も贈られています。

1998年には表参道に第一号店をオープンさせ日本進出を果たしていますので、日本でも20年以上前から馴染みのある有名ブランドです。

ナッツの香ばしさを活かしたプラリネやシャンパーニュ風味のトリュフの他にも、いろいろなフレーバーのエクレア、タルト、マカロンも人気です。旬の食材を使った、季節限定の味も販売されています。フランスで購入すると日本より安価で手に入れることができますので、ぜひ店舗を訪れてみましょう。

パリのサンジェルマン地区に本店があります。美味しい上に独創的でお土産におすすめです。店内にはいろいろな動物のチョコレートが並んでおり、まるで彫刻のようなチョコレートです。その他、カルセールというショコラ削り器で、ホール上のチョコレートをスライスして食べられる珍しい商品も販売しています。

フレッシュフルーツをそのまま閉じ込めた板チョコは、毎週土曜日限定で販売されていて、ぜひ味わってみてください。

2018年1月にはとうとう日本にも出店し、東京の南青山にオープンしました。パリのお店と同様に、日本の店舗でも毎週土曜日30個限定で、季節のフルーツを使用した板チョコを購入することができます。

史上最年少でミシュランの星を獲得し、「フレンチの帝王」とも呼ばれるアラン・デュカスが手がけた有名ショコラトリーです。

2013年2月、パリ・バスティーユに1号店を誕生させると、瞬く間に人気店舗となりました。カカオ豆の選定から自社で行い、パリの自社工場でチョコレートを製造しているこだわりのお店です。

職人たちの手仕事によって、高品質なチョコレートが生み出されています。カカオの産地を1つに絞った「シングルビーン」の板チョコや、ボンボンショコラはお土産におすすめの商品です。嬉しいことに、2018年3月にはとうとう日本進出を果たし、東京日本橋にてオープンしました。日本で初店舗というだけでなく、海外初出店となります。

マレ地区にある有名ショコラティエです。人気のチョコレート「ポンポンショコラアソート」の他、キャラメルやパートドフリュイ(フルーツゼリー)も高評価です。

風味・鮮度・美しさ・高級感、すべてトップクラスと言われています。工房も店舗内にあり、出来立てのチョコレートを楽しむことができることも人気の秘密です。

ディスプレイには美しい模様のチョコレートが、石畳のように整然と並んでいて圧巻です。工房ではオーナーでもありショコラティエでもあるジャックス・ジュナンも毎日作業をしています。広い店内はサロン・ド・テ(カフェ)も併設していて、作りたての「絶品ミルフィーユ」を楽しむこともできます。

M.O.F(フランス国家最優秀職人賞)を30歳の若さで獲得した天才パトリック・ロジェのショコラティエです。味の彫刻家、プラリネの魔術師と呼ばれ、常に最高の素材、最適な素材の組み合わせを探求し続けています。

パリに複数店舗を持っているほか、ベルギーにも出店しています。チョコレートの彫刻もあり、店内はアートギャラリーのようです。

パトリック・ロジェの代表的な商品の一つである半球型の特徴的なチョコレート「カラー」は、見た目が美しいだけでなく味も美味しく、お土産におすすめです。チョコレートシーズンにオンラインストアや催事場で、日本国内で購入できることもありますが、本場フランスでしか購入できない商品もありますので、ぜひお店に立ち寄ってみてください。

ランキングで紹介した人気のある有名ブランドチョコレート店の他にも、「リンツ」「アンリ・ルルー」「ポワシェ」「アン・ディマンシュ・ア・パリ」「マルキーズ・ドゥ・セヴィニエ」「ピエール・エルメ・パリ」「アルノー・ラエール・セーヌ」などなど。自信をもっておすすめできるショコラトリーは、たくさんあります。

ブランドごとにこだわりや特徴がありますので、自分の好みの逸品を見つけ出してみてください。

また、「サロン・デュ・ショコラ」という、三越伊勢丹が2003年から開催しているバレンタインシーズンに行われる高級チョコレートの祭典でも、フランス発のチョコレートはたくさん売られていて、食べ比べすることができます。

「サロン・デュ・ショコラ」のルーツは1995年にパリでスタートした同名の世界最大のチョコレート展示見本市ですが、日本独自のイベントに進化してきました。あまりの人気混雑ぶりに、2018年にはデパートの催事であるにもかかわらず、入場が有料制となりました。公式ホームページでは出店するブランドのチェックもできます。

フランスには美味しいチョコレート店がたくさんあり、一部ご紹介させていただきましたが、どのブランドチョコレートに惹かれましたか。見た目も美しく、味も美味しいフランスのチョコレートをお土産に渡せば、喜んでもらえること間違いなしです。お土産だけでなく、ぜひ自分用にも買ってみて試してください。