地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

津和野城のアクセス&観光の見どころまとめ!雲海が見れる人気スポット!

津和野城のアクセス&観光の見どころまとめ!雲海が見れる人気スポット!
投稿日: 2018年6月30日最終更新日: 2020年10月8日

島根県津和野町の津和野城を特集します。スケールの大きな山城の津和野城は日本100名城に選ばれる国指定史跡です。季節によっては雲海に包まれた幻想的な天空の城にもなるという人気の津和野城の見どころをもれなくまとめてお伝えします!

天空の城「津和野城」へようこそ見出し

Photo by bullets95

山陰の小京都、島根県津和野町。城下町の風情のなかを鯉が優雅に泳ぐ人気観光名所を津和野城の城跡が見下ろしています。全国でも2番目の高さにある山城の城跡は雲海に包まれることでも知られるほか、日本100名城に選ばれ昭和に入ると国指定史跡となりました。そんな津和野城の魅力がたっぷりと楽しめる見どころやアクセス方法などを紹介します。

津和野城の観光ポイント1:元寇に備えて築城された山中の城塞見出し

鎌倉時代から700年つづく歴史を誇る津和野城には目を引くような天守が残っているわけではありません。それでも残された石垣や石畳などの城跡からその圧倒的なスケールは伝わってきます。そんな津和野城の築城は、元寇に備えた西国沿海の守り強化がきっかけになったようです。鎌倉幕府の命でこの島根県西部の石見地方に入ったのが吉見氏でした。

吉見氏が30年の歳月をかけて築いた山城が三本松城、のちの津和野城です。城塞は霊亀山の峰づたいに次第に広がり、南北3㎞にわたるほどスケールの大きなものになりました。14代300年以上にわたり津和野城を守った吉見氏ですが、関ヶ原の戦いで主家の毛利氏とともに敗れ萩に退転します。代わって津和野城に入ったのが坂崎直盛でした。

津和野城の観光ポイント2:関ヶ原後の改築と津和野の発展見出し

関ヶ原後に入城した坂崎出羽守成正(直盛)は城の大改修をおこないます。石垣を張り巡らせ三重天守や織部丸を築くなど城は近世城郭へと姿を変え、名を津和野城と改めました。現存する城跡に登山すればこの勇壮な石組を目にすることができます。またこの時期は城下町の整備が進み、今日の津和野につながる基礎が築かれた時代でもありました。

坂崎氏のあとに亀井氏が津和野城に入ると幕末まで11代にわたって津和野を治めます。津和野の発展はつづき、亀井氏は石州和紙などの特産品開発にさらに力を入れました。この時代には津和野城の外堀が造られたほか、東麓には藩庁が開設されここで藩政がおこなわれました。なお、天守はこの亀井氏の時代に落雷によって残念ながら焼失しました。

津和野城の観光ポイント3:津和野へのアクセス見出し

Photo by Kzaral

まずは島根県の西端に位置する津和野町へのアクセスをチェックしておきましょう。広島方面からは中国自動車道六日市ICから、九州からだと小郡ICから国道9号を通って、それそれ約1時間内外で津和野にアクセスします。六日市ICからの方が近いようです。石見空港からは約1時間でアクセスします。SLやまぐち号にゆられて津和野駅を目指す方法もあります。

津和野城の観光ポイント4:津和野城の場所見出し

津和野城があるのは町の南側の霊亀山の山頂です。JR津和野駅や鯉の泳ぐ掘割がある町の北側とは反対のエリアです。城跡までは観光リフトで登山することができます。リフトのりばに30台分の無料駐車場がありますのでここを利用するといいでしょう。JR津和野駅からバスに5分のればアクセスできる場所で、レンタサイクルでも無理なく行けます。

町にはレンタサイクルを取り扱う施設が3か所あり朝8時から貸し出しています。利用料は2時間までが500円で1日は800円。自転車があればリフトのりばまでアクセスは容易ですし、津和野の町全体がコンパクトにまとまった城下町なので登山後の観光にも便利です。なお、津和野城へは登山道を使ってのアクセスも可能ですが、一般にはリフトの利用が無難です。

津和野城の観光ポイント5:観光リフト見出し

「津和野城跡観光リフト」は午前9時から午後4時30分までの運行で、料金は往復で大人450円、小学生以下が400円です。冬期は週末のみの運行となります。なお、このリフトのりばの茶屋は日本100名城スタンプの設置場所でもあります。リフトを使えば山頂までが5分ほどで、そこから本丸の城跡までのアクセスするには徒歩で20分ほどかかります。

住所:島根県鹿足郡津和野町後田
電話番号:0856-72-0376

津和野城の観光ポイント6:城跡への登山見出し

津和野城は天然の城塞なわけですから歩いて楽しく登山するというわけにはいきません。それでもリフトのりば近くの登山道で距離にして1㎞ほどの行程ですから体力に不安がなければ挑戦してみるのもいいでしょう。リフトの力を借りずに登山して中世山城の遺構をじっくりと見学するとまた違った味わいがあるのは確かです。

津和野城の観光ポイント7:日本100名城見出し

建築物は何も残っていない津和野城ですが、100名城に選ばれるだけのことはあって石組みの力強さとスケールはさすがに圧巻です。登山して見る価値は十分にあります。通常はいちばん高いところにある天守台が三十間台(本丸)より一段下にある点も特徴のひとつです。そのすぐ南の人質櫓の石垣を見上げるとまるで天に向かって伸びているようです。

出丸石垣は修理工事中

本丸の北にある織部丸(出丸)は側面防衛のために坂崎氏の時代に築かれたものですが、石垣修理工事のために平成32年3月(予定)まで残念ながら見学はできません。また、周辺一帯には堀切や土塁の遺構など中世の城郭がたくさん残されています。それにしても山の上にこれほどまでに見事な石組を築き上げた先人たちの技術には感服します。

津和野城の観光ポイント8:城跡から見下ろす古都・津和野見出し

山城である津和野城の楽しみ方のひとつに静かにたたずむ城下町の姿を眼下に見下ろすというものがあります。煙をたなびかせて走るSLやまぐち号の姿が見られるときもあります。紅葉の季節もきれいですし、雪景色に包まれた古都も美しさにも魅了されます。何より忘れてはならないのが、盆地をすっぽりと覆う雲海の美しさです。

津和野城の観光ポイント9:雲海見出し

晩秋になると津和野の細長い盆地は深い霧の雲海に包まれて夜明けを迎えます。高台の城跡から見る城下町がその雲海のなかに隠れるようになるのもこのころです。雲海の見頃は早朝、リフトはまだ動いていない時間です。気温の上昇にともない霧が晴れてしまいますからその前に登山しておく必要があります。

城跡から町を挟んだ東側を南北に走る国道9号から霊亀山を眺めると、雲海の上に津和野城の石垣が顔を出しているのが見えます。あの竹田城に匹敵する美しさで島根の「天空の城」と呼ばれます。ただし雲海が現れる時期のこの地方へのアクセスは積雪に注意が必要です。城跡の登山にも影響しますし幹線道路でもノーマルタイヤでは走れないこともあります。

津和野城の観光ポイント10:津和野藩御殿跡と嘉楽園見出し

現在の島根県立津和野高等学校は津和野城のふもとにありますが、付近一帯はかつて津和野藩の藩庁と藩主亀井氏の御殿があった場所です。御殿の庭園の一部は「嘉楽園」として残されており、桜や紅葉の名所として市民・観光客に親しまれています。また唯一残る藩邸の遺構・馬場先櫓があるほか、物見櫓もここに移転されました。

山陰の小京都・津和野見出し

Photo by Kzaral

ここからは山陰の小京都と呼ばれる津和野城下町の観光スポットも紹介していきましょう。早朝、津和野城に登山して雲海を見届けたあとは町を散策して観光する時間がまだまだたっぷりと残されているはずです。SLやまぐち号の発車時刻まで時間調整が必要なときにもう一ヶ所見ておこうというときなども参考になると思います。

Photo by Kzaral

言うまでもないことですが、町は津和野城に見守られながら藩とともに発展してきました。そこかしこに津和野藩に所縁のある観光名所が残されています。そんな町なみを散策していると、山の上で目にした城跡から先人たちが見守ってくれているような暖かな温もりを感じる気がします。悠久の時を感じながらゆっくりと古都を味わってみてはいかがでしょうか。

津和野観光のおすすめスポット!グルメランチや見どころをご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
津和野観光のおすすめスポット!グルメランチや見どころをご紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
「山陰の小京都」と言われる津和野は、島根県と山口県の県境に位置する街です。津和野は古くからの城下町で、津和野の名物である白い土塀は津和野の見どころの観光スポットになっています。津和野のおすすめのランチやグルメに観光スポットを紹介します。

津和野城周辺・城下町の見どころ1:藩校養老館跡見出し

ここからは津和野の城下町の観光スポットも紹介していきましょう。亀井氏は教育の振興にも力を入れました。その中心になった「養老館」では藩士の子弟が儒学や国学にくわえ蘭医学などを学びます。長州藩が幕末の志士育成に力を入れたのとは対照的です。ここからは明治になって西周や森鴎外など日本の近代化を担った俊才が多く輩出されました。

住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ66
電話番号:0856-72-1000

西周旧居

西周(にしあまね)は今から200年ほど前に津和野で生を受け、明治初期にかけて活躍した啓蒙思想家です。「哲学」という言葉をつくったことでも知られています。そんな西周が幼少期から21歳までを過ごした邸宅が「西周旧居」です。武家屋敷の様式をよく残す史跡は津和野川をはさんで森鴎外旧居の向かいにあります。

住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ13-2
電話番号:0856-72-3210

森鴎外旧宅と森鴎外記念館

Photo by girakku

津和野生まれの明治の文豪といえば森鴎外です。鴎外(林太郎)は11歳で上京するまでの間をここ「森鴎外旧宅」で過ごしました。隣接する「森鴎外記念館」でゆかりの品々や資料が公開されているほか、命日(7月9日)や生誕日(1月19日)前後には記念事業が開催されることがありますのでその時期に訪問するならばチェックしてみるといいでしょう。

住所:島根県鹿足郡津和野町町田イ230
電話番号:0856-72-3210

津和野城周辺・城下町の見どころ2:覚皇山永明寺見出し

永明寺(ようめいじ)は室町時代に造られた曹洞宗の禅寺で、本堂の大きな茅葺根や庭園・紅葉の美しさで人気の観光スポットです。津和野藩の歴代藩主の菩提寺でもあり、文豪森鴎外の墓もここにあります。JR津和野駅からは徒歩15分でアクセスしますし、10台分の駐車場も完備されています。入館は8時半から17時まで、拝観料は大人が300円です。

森鴎外限定御朱印

津和野が生んだ文豪・森鴎外の命日、7月9日を記念して、永明寺では森鴎外限定御朱印がいただけます。鴎外のイラストが添えられています。御朱印料は500円ですが、8月31日までの期間限定なので運よくこの機会に津和野を訪れる方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。なお、住職不在の場合は御朱印をいただけないのでご注意ください。

住所:島根県鹿足郡津和野町後田ロ107
電話番号:0856-72-0137

津和野城周辺・城下町の見どころ3:SLやまぐち号見出し

Photo by khws4v1

津和野城の城跡は汽笛を鳴らして走るSLやまぐち号が一望できる絶好のポイントです。新山口から津和野までの60㎞を約2時間かけてゆっくりと優雅に走るのは、「貴婦人」の愛称で親しまれる「C571」とおなじみの「D51」の2種類です。JR津和野駅前にはD51が展示してあって、その雄姿を前に記念撮影ができます。

津和野城周辺・城下町の見どころ4:太皷谷稲成神社見出し

Photo by Kzaral

国道9号を走っていると津和野の町へ下っていく側道に建つ大きな鳥居が目に飛び込んできます。これと同じ朱色の鳥居がぎっしりと連なってトンネルを作る千本鳥居が太皷谷稲成神社への参道です。「津和野のおいなりさん」は、津和野城の鎮護と領民の藩主の安穏を祈願して藩主の亀井氏が創建しました。

Photo by sean in japan

ここは日本五大稲荷のひとつで、稲荷ではなく「稲成」と書くのが特徴です。津和野を代表する人気観光スポットであり、島根県では出雲大社に次ぐ参拝者数を誇ります。この太皷谷稲成神社も津和野城の城跡からの見る景色同様、石州瓦の赤い屋根が並ぶ津和野の町が美しく見える絶景ポイントです。津和野城への観光リフトのりばのすぐ先にあります。

住所:島根県鹿足郡津和野町後田409
電話番号:0856-72-0219

「太皷谷稲成神社」のご利益・御朱印・お守りまとめ!アクサスや駐車場も! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
「太皷谷稲成神社」のご利益・御朱印・お守りまとめ!アクサスや駐車場も! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
島根県鹿足郡津和野町にある太皷谷稲成神社は、京都の伏見稲荷や茨城の笠間稲荷、宮城の竹駒神社、佐賀の祐徳稲荷とともに、日本五大稲荷に数えられています。太皷谷稲成神社にある千本鳥居は、全国の信者によって奉納されたもので、その壮麗な姿は一見の価値があります。

津和野城周辺・城下町の見どころ5:殿町見出し

Photo by gtknj

津和野川から水を引いた掘割を悠々と泳ぐ色とりどりの錦鯉の姿と美しいなまこ塀でも有名な殿町通り。養老館を中心に家老屋敷が集まった津和野城下町の中心でもありました。古都津和野のなかでもかつてのたたずまいをいちばん色濃く残す人気の観光エリアで津和野のシンボルと言うべき場所です。初夏の花菖蒲も見どころのひとつです。

Photo by Kzaral

また、通りの両側の小路を一本入れば白壁の土蔵の商家などがならぶ城下町風情がさらに広がっています。一帯には定番から伝統工芸品までそろうみやげ物のショップが多く集まるほか、郷土料理が味わえるお店からスイーツも楽しめるおしゃれなカフェまで落ち着いた雰囲気の飲食店もたくさんあります。ずっといたくなるような心地よさが殿町通りの魅力です。

津和野城周辺・城下町の見どころ6:源氏巻見出し

Photo by Kanko*

津和野川と合流する高津川は島根県の誇る清流で、そこで育つ天然アユも美味だと名高いのですが、津和野といえば忘れてはならないのが「源氏巻」。こしあんをきつね色のカステラ生地で平たく巻いた和菓子は江戸時代からつづく津和野を代表する伝統の味です。白あん・抹茶あんや柚子あんなど今はバリエーションも増えています。

津和野城と城下町には見どころがいっぱい見出し

Photo by sean in japan

さて、津和野城はいかがでしたでしょうか。城好きの方なら絶対に外せない島根の名城は雲海に浮かぶ勇壮な天空の城でした。また人気観光スポットの津和野の城下町にも見どころがいっぱいです。山陰の山中にひっそりと存在する癒やしのスポットをたっぷりとエンジョイしていただけたら幸いです。


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote