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網走ビール『流氷ドラフト』が話題に!青いビールの味は?どこで買える?

網走ビール『流氷ドラフト』が話題に!青いビールの味は?どこで買える?
投稿日: 2017年2月9日最終更新日: 2020年10月7日

最近は各地で地ビールが作られ、旅の楽しみの一つとなっています。中でも網走ビールの流氷ドラフトは、他では見られない驚きのビールで、たくさんの観光客の評判となっています。今回はこの網走ビールの流氷ドラフトの驚きの秘密に迫ってみました。

網走ビールっていう地ビールはある?見出し

最近、いろいろな土地で地ビールが作られています。地ビールはその土地でないと味わうことができませんから、せっかくならぜひ味わってみたいものですよね。中には評判が高く、なかなか手に入らないというものもあるようです。

さて、北海道にはおいしいものがたくさんありますが、地ビール製造もとても盛んです。地元の清冽な水をふんだんに使って作られるビールは、とくに夏の旅の楽しみの一つと言えるでしょう。

その中でも有名なものの一つが、今回紹介する網走ビールです。文字通り、網走で作られる地ビールなのですが、どうやら他のものとは一味違うビールとのこと。どんなビールなのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

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網走ビールの流氷ドラフトが有名?見出し

網走ビールは、網走市内に醸造所を持つビール会社です。もともとは東京農業大学に生物産業学部が開設されるときに小麦ビールの研究を委託したことが始まりでした。のち、大蔵省によるビールの製造基準の引き下げによって、東京農業大学はビール試験製造免許を取得し、それをもとに1998年に会社が設立されました。

網走ビールでは、日本では珍しい「三釜方式」と呼ばれる方式をとることで、「デコクション法」と呼ばれるドイツ伝統の醸造法が取られています。このためさまざまな副原料を使うことができるのです。

もともと網走ビールでは、ホタテや牛乳といった、北海道の特産品を副原料として使った発泡酒開発に力を注いできました。その中で生まれたのが、今回ご紹介する「流氷ドラフト」なのです。

網走ビールの流氷ドラフトってどんなビール?見出し

流氷ドラフトは2008年に発売されたビールです。冬の網走といえば流氷ですが、その流氷をイメージして作られたビールで、発売開始から大評判となり、現在に至っています。

なんとこのビール、9月までの半年間で10万本も売れた大評判商品。一般的にビールは夏の3ヶ月で6キロリットルうれたら人気商品と言われるそう。10万本というと33キロリットルに相当するというのですから、期間が倍とはいえ、いかに評判が高かったかがわかります。文字通りの大ヒット商品なのです。

網走ビールの流氷ドラフトに思わずびっくり!見出し

この流氷ドラフト、多くの人が驚くのはその色。なんと「青い」んです!一般的なビールの中には黒ビールといった黒っぽいものや金色のものはごくふつうに見られます。が、青いビールなんて見たことがありません。

透明なグラスに注ぐと、深みのある青い色の上に、白い泡が浮かびます。これはまさに流氷そのもの。オホーツクの海に浮かぶ流氷の姿が再現されているようです。それにしても食べ物で青い色のものというのはあまりないといわれますが、この色、どうやって出しているのでしょうか。

網走ビールの流氷ドラフトはどうしてこんな色に?見出し

流氷ドラフトの青い色はどうやってつける?

この青い色、なんと天然の色素を使っています。クチナシの色素なんだとか。クチナシというと、栗きんとんなどの黄色を出すクチナシの実が有名ですが、このようにきれいな青い色も出せるんですね。調べてみたところ、同じ黄色と同じように果実から出るのですが、タンパク質分解物と混ぜて酵素で処理すると出るのだそうです。単独ではあまり使われず、クチナシの黄色とまぜて緑系の色を出すのに使うことが多いようです。

他に青いビールはないの?

いわゆる地ビールの仲間で他に青い色のものがあるのか、ということですが、2つほどあるようです。

最初に作られたといわれているのは青森県の「ブルーオアシス」。十和田湖をイメージした薄いブルーのビールで、レモン果汁が加えられているらしく、どちらかというとカクテルに近い味わいだそう。こちらは藻の一種であるスピルリナを使って色をつけています。

もうひとつは岩手県の地ビールの「サムシングブルー」。ビールというよりはシャンパンの扱いのようですが、ブライダル専用商品として売られているようです。こちらもクチナシではなく、スピルリナを使って色をつけています。

また、「KIRIN一番搾りフローズン」はサッカー日本代表の「サムライブルー」をイメージして作られたものだそうで、ブルーキュラソーのカクテルに近い飲み口だそうです。

地ビール扱いの流氷ドラフト見出し

この流氷ドラフト、青い色が美しい「ビール」なのですが、厳密には「ビール」ではありません。というのはいわゆる酒税法で定められたビールというのはちゃんと原料が定められていて、それ以外のものを副原料として使ってしまうと「ビール」ではなくなってしまうのです。そのため、流氷ドラフトは酒税法の扱い的には「発泡酒」になっています。

とはいえ、このビールを製造できるのは、前述した三釜方式を使っているから。3つめの釜を使うことで、北海道の特産品や、特徴を表す素材などを加えられるのであり、それで特徴のあるビールができるのですから、立派な「地ビール」といえるでしょう。

網走ビールの流氷ドラフトはどんな味?見出し

色のことはわかりましたが、やはり気になるのはそのお味。青い色の食べ物はあまりないので気になるところですね。

まずアルコール度数ですが、約5%となっています。一般的なピルスナーとほぼ同じくらいですね。味の面では苦味が少なく、ビールが苦手な人でも飲みやすくできているとのこと。実際、のどごしが軽く甘みを感じるという意見が多いようです。女性に評判がいいと言われるのはこのような味の特徴にも関係があるのかもしれません。

一般的なビールに比べて飲み口が軽く、甘みと清涼感があるとのことですから、軽い食事やフルーツなどに合わせるといいのかもしれません。パーティーなどの乾杯などに使うのも楽しいですね。

網走ビールの流氷ドラフトの仕込みになんとアレが!見出し

このビール、すごいのは色だけではありません。なんとこのビールには意外なものが使われているのです。

まず仕込みに使われているのはなんと「流氷」。色で流氷を表現したから「流氷ドラフト」というレベルではなく、本物のオホーツク海の流氷を使っているのですね。流氷って海だからしょっぱいんじゃ?と思った人もいるかもしれませんが、「ちょっぴりしょっぱい」だけらしいです。

もう一つ、加えられている重要な食材があります。それは「長いも」。なんのために加えるかと言うと、「泡の持ちをよくするため」。泡は流氷のイメージですから、きめ細かい泡が長続きすることは大事なポイントと言えるでしょう。東京農業大学の永島教授が見つけだしたとのことで、このおかげで流氷ドラフトの持つ、流氷が浮かぶオホーツク海のイメージがよりはっきり出ているわけです。

網走ビールの流氷ドラフトは他の色もあったりするの?見出し

青いビールがあるのなら、他の色もあるのでしょうか。実は網走ビールでは、北海道のさまざまな食材を利用することで、他にもカラフルなビールを作り出しています。

知床ドラフト

知床といえば世界自然遺産に指定された大自然が思い出されます。あの雄大な大自然がビールになったのが「知床ドラフト」です。

こちらはなんと緑色。こちらも色素はクチナシを使っています。クチナシに色々な色素を混ぜることで、春の新緑の知床をイメージして作られました。ホップの香りをおさえて、新緑の香りにこだわっています。

桜桃の雫

桜桃、といえばさくらんぼのことですが、フルーツとしても大人気で、評判が高いですね。スイーツや飲み物などでさくらんぼを使ったものはたくさんありますが、なんとさくらんぼのビールがあるのです。

それが「桜桃の雫」。網走産のさくらんぼを使っており、フルーティーな甘みとさわやかな香りが楽しめます。女性に評判を呼びそうですね。

監獄の黒

網走と言えば監獄、監獄と言えば黒、というわけではないのでしょうが、そのものずばりの黒ビールもあります。

「監獄の黒」。網走監獄をイメージして作ったスタウトです。しっかりしたタイプの黒ビールなので、こちらはビール好きの方におすすめです。

ふつうのビールもこだわりたっぷり

もちろんふつうのビールもこだわりたっぷりです。「ABASHIRIプレミアムビール」はまさに網走ビールの一番人気。網走産の麦芽を100%使用し、それを自家焙煎することで苦味と香りと味のバランスの取れたビールとなっています。

こちらはホワイトエール。網走産の小麦を使用して作ったものです。

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お土産にはぜひ流氷ドラフトを!見出し

網走ビールは色だけではなく、地元の食材を使う創意工夫の点で評判になっているビールです。中でも流氷ドラフトはその美しい色と味で有名な一品と言えるでしょう。網走観光のお土産に流氷ドラフトを選んで、相手をびっくりさせてみませんか。

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投稿日: 2017年2月9日最終更新日: 2020年10月7日

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